ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. ここに来るのも今日で最後にしよう

    そう心に決める

    <ガラッ>

    「先生!」

    『おー、また来たのか』

    「いいでしょ!」

    いつもと変わらない笑顔で迎えてくれる先生

    いつも通り勝手に冷蔵庫からジュースをとり、コップに注ぐ

    私がいつも保健室に遊びに来るから置いてある私専用のコップ

    ここで使うのも今日で最後

    『ったく、お前も飽きねーな』

    先生はいつもそう言う

    全部いつもと同じ、

    先生の左手の薬指だけが、違う

    「ねぇ先生」

    『んー?』

    ねぇ、

    “私はずっと先生のことが好きだったんだよ”

    なんて言えるはずもなく

    「結婚、おめでと」

    『ん、ありがと』

    ちゃんと笑えたかな

    ちゃんと祝えたかな

    「今日はもう帰るね!」

    『そうか、気を付けてな』

    不自然じゃなかったかな

    急いで保健室を後にして、下駄箱に向かう

    外は私の気持ちを映すかのように雨が降り始めていた

    きゅん

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  3. バレンタイン当日の放課後

    私の手には結局渡せなかったチョコ

    「食べよ…」

    私が渡したかったのは片想い中の幼なじみ

    毎年渡そうとして、渡せなくての繰り返し

    「…苦い」

    甘いものが苦手な幼なじみのために甘さ控えめにした

    どうせ自分で食べるんだから甘くすれば良かった

    今年こそ気持ち伝えようって思ってたのに

    〈キィィ〉

    「…!?」

    屋上のドアを開けて入ってきたのは幼なじみ

    『なにしてんの?』

    目を背けながら

    「な、なんでもない!」

    『…』

    幼なじみは黙って私の隣に腰を下ろす

    「…はやく帰りなよ」

    素直になれない私

    『まだやることあんだよ』

    「ならはやく終わらせなよ」

    『じゃあはやく頂戴』

    「…え?」

    『その手に持ってるやつ』

    彼は私の手からチョコを取る

    『んまい』

    …!!

    『はやく帰んぞ』

    彼は私の頭を撫でてドアに向かって歩いていった

    きゅん

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  4. 『えっと…なんで?』

    幼なじみの家でチョコ作り

    お菓子作りが下手な私は彼に手伝わせる気満々

    「一緒につくって!」

    お菓子作りで適当は通用しない

    「いいでしょ?」

    『…いいけど、なんかおかしくない?』

    「気にしない!」

    『てかなんでチョコ?』

    なんでって…

    「明日はバレンタインだよ?私も本命チョコあげたいなって」

    『…そう』

    私の好きな人は幼なじみ

    一緒に作ってどうすんだって感じだけど

    「…どうしたの?」

    明らかに元気のない彼

    「イヤなら無理して手伝わなくていいよ?」

    無理やり頼んでるわけだし…

    『誰』

    「えっ?」

    『誰にチョコあげるの?』

    「そ、れは…」

    『…俺にちょうだいよ』

    「え?」

    『本命チョコ』

    それって…

    「でも私なんかの…」

    『ほしい。俺にちょうだい?』

    …!

    『明日、楽しみにしとく』

    そう言って彼は微笑んだ

    きゅん

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  5. 「先生って甘いものすき?」

    『苦手なんだよな~』

    そう言って先生は机の上に山積みになっている可愛くラッピングされたお菓子を見てる

    あれ全部先生宛…

    「そっか…」

    苦手な上にあんなに貰ってたらいらないか

    『どうした?』

    「な、なんでもない!」

    やっぱり前もって聞いておけばよかった

    『ふーん?』

    そしたらなんか違うもの用意できたのにな…

    『でも、たまに甘いものほしくなるよ』

    えっ?

    『特に今日は、ほしいなぁ?』

    優しく笑う先生

    「いや、でも…」

    『お前からのチョコ期待してたんだけど?』

    …!!

    「ま、不味くても知らないから…!」

    カバンから先生のために作ったチョコを取り出す

    先生はラッピングを解き、トリュフを一粒口にいれる

    『ん、うまい』

    「甘いよね、嫌なら無理して食べなくても…っ!」

    口の中、チョコの味…?

    『な、うまいだろ?』

    「…ばか!」

    きゅん

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  6. 「今日も来たの?」

    3個下の幼なじみの彼

    しかも受験生のくせに毎日迎えに来る

    「ちゃんと勉強してる?」

    『お前まで母さんみたいなこと言うな』

    この子は…

    「年上の人のことをお前なんて言わないの」

    ぺしっと頭を叩く

    『…子供扱いすんな』

    そんなこと言われても

    「私は弟って思ってるんだけど」

    『オレは弟じゃない』

    なんかすごい怒ってるし

    「お姉ちゃん悲しいな~」

    『姉だなんて思ったことない!』

    ハッキリ言われてしまった

    『オレは…』

    「怒らせてごめんね」

    とりあえず謝るが勝ちかな、なんて

    『謝んなよ…』

    どっちなんだこの子は全く

    『オレは、姉なんて思ってないからな!』

    「う、うん?さっきも聞いたけど…」

    『…好きだから!』

    すき?

    「えっと?」

    『年下だからって舐めんなよ!』

    「な…!」

    彼は私のほっぺにキスをしてすごい勢いで走っていった

    きゅん

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  7. 「お、おまたせ…!」

    『おー』

    「ごめん…。寝坊しちゃって」

    寝坊したこと以外はいつも通り

    『行くぞ』

    幼なじみと一緒に学校に行く

    小学生の頃からの日常

    でも、1つだけ昔とは違う

    『遅刻したらお前のせいな?』

    「え、なんでよ!」

    それは私が彼を好きってこと

    『ハハッ…冗談』

    でも、彼には好きな人がいるらしい

    「ねぇ…」

    『ん、何?』

    「好きな人いるの?」

    …なに聞いてんだ私!!

    「あ、いや!これは違くて!」

    『…いるよ』

    ――ズキン

    「あ、そうなんだ…」

    知ってたとはいえ胸が苦しい

    『お前』

    「な、なに?」

    震える声

    『俺の好きな人』

    ……え?

    『お前だよ』

    「うそ…」

    『嘘じゃねぇ……あと泣くな』

    気が付いたら涙が出ていた

    「あ、ごめ…」

    不意に引き寄せられて腕の中

    耳元で彼の声

    『返事は?』

    そんなの決まってる――

    きゅん

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  8. 「トリック・オア・トリート!」

    そう言いながら勢いよく扉を開ける

    『お菓子なんてねぇよ』

    甘いものが苦手な先生

    保健室にあるのはインスタントコーヒーくらい

    先生を好きになってから約半年

    毎日のように保健室に遊びに来てる

    そういえばイタズラ考えてなかった

    なにしよう~

    『これ、俺にも言う権利あるよな』

    イスから立ち上がった先生が、扉の方にいる私に近づいて

    私の前でピタリと止まる

    先生の整った顔がだんだんと近付き、

    『Trick or Treat?』

    耳元で囁かれる

    は、発音よすぎ…!

    「も…ってない」

    そう言うと、子供のようにニヤっと笑う先生

    まさか返されると思ってなかった

    「今回はお互いさ……んッ!」

    さっきよりも近付いた先生の顔

    唇に柔らかい感触

    『これじゃ、Kiss or Treatになっちゃうな』

    そう言った先生はまた子供のように笑った

    きゅん

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  9. 「私と、付き合ってください…!」


    忘れ物を取りに教室に戻ってきた時


    告白の真っ最中だった


    声からすると告白してる女の子は私の親友


    相手は誰か気になり、心の中でごめんと言って窓から覗く


    「……!?」


    それは私の幼なじみだった


    な、なんで…?


    アイツのことが好きなんて聞いたことないのに…


    だって私は、アイツのこと、、


    『いいよ』


    聞きたくなかった答えが聞こえてしまう


    <ガタンッ>


    動揺してドアにぶつかって大きな音をたててしまった


    『誰かいんのか?』


    やだ!見つかりたくない!


    逃げようとするも間に合わず


    <ガラッ>


    『って、お前かよ。覗き見か~?』


    いつもの調子で笑顔を見せてくる幼なじみ


    「っ…」


    その笑顔を見るのが辛くって、その場から逃げ出す




    そして私の涙を隠すように、空も泣き出した

    きゅん

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  10. <ガラガラッ>

    勢いよくドアを開け保健室に飛び込む

    「涼し~!」

    『また来たのかよ』

    飽きれ気味な先生

    「毎日先生に会いたいも~ん」

    保健室の冷蔵庫からジュースを取り出す

    『何言ってんだよ…』

    あ、たぶん今照れたな

    先生と花火大会に行きたいなぁ

    おととい誘って断られたけどね

    「昨日の夜ね、」

    『ん?』

    「お母さんに可愛い浴衣買ってもらったんだよ!」

    好きな人と花火大会行きたいって言ったら浴衣買いに行こうって協力してくれた

    『よかったじゃねーか』

    思ってた反応と違う!

    「先生は、私の浴衣みたくないの?」

    俯きながら泣きそうな声で言ってみる

    『ばーか。バレてんぞ』

    バレてた

    「だって先生と花火みたいんだもん」

    『……わかったよ』

    「え…」

    先生が何か言った

    『俺のために可愛い浴衣着るんだろ?』

    「っ!!」



    花火大会まであと3日―――

    きゅん

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  11. 最悪だ…

    皆勤賞狙って体調管理してたのに

    《ピンポーン》

    「あ…」

    いつも通り幼なじみが迎えに来る

    一人暮らしだから自分で出るしかない

    「今日、休むから…」

    インターホン越しに幼なじみと話す

    『どうした?具合悪いの?』

    「ちょっと熱あって学校辛いから」

    立ってるのもしんどくなってきた

    『ちゃんとあったかくして寝とけ』

    そう言って幼なじみは学校に行った

    寝なきゃ…

    ベッドに倒れ込んで深い眠りに落ちていく


    *****


    「ん…?」

    『あ、起きた?』

    目の前に幼なじみの顔

    「な、んで…?」

    たしか学校に行ったはずなのに

    『心配だから看病しにきただけ』

    「え……んんっ」

    いきなり幼なじみの顔が近付いてきて唇に柔らかい感触

    口の中に何かが入り込んできて、苦い

    『んッ…』

    「っ…なにして…!」

    『だってお前こうしないと薬飲まねーだろ?』

    きゅん

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  12. 「あつーい!」

    あまりの暑さに保健室に避難

    『ここは休憩所じゃねーぞ』

    「なーに言ってんの!私がいて嬉しいくせに!」

    ハァ…と溜め息をつく先生

    「ね、なんか飲み物ない?」

    『ここは喫茶店じゃありませーん』

    「珈琲飲んでるくせに」

    『この部屋は珈琲しかないから。お前飲めないだろ?』

    私が珈琲飲めないことを覚えててくれた先生にキュンとする

    「そういえば!今度クラスの皆で海いくんだよね」

    『おー、行ってこい』

    「心配してもいいよ!」

    『なにをだよ。あぁ、お前…泳げんのか?』

    「泳げるわ!」

    そっちの心配じゃない!

    「私、黒のビキニ着るんだけど」

    『…』

    ガッチリと固まってる先生

    「先生?」

    肩を叩いても反応なし

    「あ、想像した?」

    耳元で囁いてみた

    『ハァ…』

    今度は大きめの溜め息とデコピンで返された

    先生の耳が少し赤くなってたことは私だけの秘密

    きゅん

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  13. ここからみる景色も最後か

    卒業式が終わり、ほとんどの生徒が帰っていった

    私は最後に屋上に来ていた

    「っ……」

    私の高校生活のなかで一番大切な思い出の場所

    卒業……したくなかったな

    『センパイ』

    「あ、やっぱ来た」

    彼はきっとここに来るだろうと思ってた

    『センパイが泣いてるんじゃないかと思って』

    「泣いてないもん」

    泣きそうだったけど

    『最後くらい素直になってくださいよ』

    最後……最後か

    「本当だもん」

    先輩だから、弱いところなんてみせたくない

    『でも、最後になんてさせないよ』


    ギュッ


    後ろから彼に抱き締められる

    『ずっと俺のそばにいてください。これから先もずっと』

    「~~!//」

    こんなの泣かない方が無理だって

    『来年は、その指に誓わせてくださいね』

    私を離した彼が、左手の薬指に口づけをして

    『約束ですよ』

    と、言った

    きゅん

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  14. 今日はホワイトデーだっていうのに、先生はずっと知らんぷりしてる

    「今日はなんの日ですか?」

    もう、ド直球で聞くしかない

    『わかってるって』

    はにかみながら先生が言った

    『数学の日だろ?』

    「……へ?」

    すうがくぅ??

    『ん?正解だろ?』

    先生はあってるよなというドヤ顔

    「もういい…」

    ふんっとそっぽをむく

    頑張って作ったチョコだって、渡したときにサンキューってそれだけだった

    お返しなんていいから、味の感想くらいほしいのに

    『こっち見ろ』

    先生の両手に頬が包まれた

    「ちょっ、」

    目の前には先生の顔

    『チョコ、うまかったよ』

    「え…」

    いきなりのことで頭が追い付かない

    『だから俺からのお返し』

    首もとに冷たい感覚

    「…ネックレス?」

    『違うよ、首輪』

    くびわ…!?

    『肌身離さずつけとけよ?』


    ――そしてニヤッと笑った先生に唇を奪われる

    きゅん

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  15. 目を開けると真っ白な天井

    『目が覚めたか?』

    ぼんやりとしている私に誰かが話しかけた

    『俺のことわかる?』

    少しずつ意識がハッキリして、保健室にいることがわかった

    「先生?」

    『痛いところないか?』

    少しだるい感じはするけど

    「大丈夫です」

    『本当か?』

    「ふふ、心配しすぎですよ先生」

    いつになく真剣な顔してる先生がなんだか変

    安心させるためにもベッドから起き上がってみせた

    『お前…』

    「なんですか?」

    『いきなり倒れたんだぞ。心配くらいさせろ!』

    先生は私がいることを確認するかのように、ギュッと抱きしめてくる

    『っ…!いきなり、すまん』

    先生が慌てて手を離した

    「大丈夫ですよ、今の先生ちょっと可愛かったですし」

    先生に照れてほしくてそう言ったのに


    『ばーか。それはお前』

    『あ、でもちょっとじゃなくて“かなり”だけどな』


    見事に返された

    きゅん

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  16. もうすぐホワイトデーなのに…

    バレンタインの日に私は大好きな先生に手作りのチョコを渡した

    渡したって言っても直接じゃなくて、部活の顧問の先生に頼んで渡してもらったわけだけど

    「はぁ…」

    ため息がでる

    直接渡さなかった私も悪いけど、すれ違ったりしてもなんにも言ってこない先生

    まさか私からって知らないとか?


    そんなこと考えながら歩いていると


    ドンッ


    「った~、ご、ごめんなさい!!」

    誰かにぶつかった

    「こら。ちゃんと前みて歩きなさい」

    「……!」

    顔をあげるとそこには私の大好きな先生

    「ごめんなさ……」

    先生は言葉を遮るように私の耳元で



    「チョコ美味しかったよ。ホワイトデー期待しとけ」



    と、囁いた

    一気に熱くなるほっぺた

    「…赤すぎだろ」

    私の頭をぽんぽんして去っていく先生


    そんなことされたら、本当に期待しちゃうよ…?

    きゅん

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  17. 放課後はいつも保健室で先生とまったりタイム

    「はい、どーぞ」

    「サンキュ」

    珈琲をいれるのは私の仕事

    毎日放課後1時間半だけ先生といられるのが幸せだった

    「そーいや今日ハロウィンだな」

    「え?あ、そうですね!」

    確かに今日はハロウィンだ

    「じゃあ、Trick or Treat?」

    先生が首をかしげながら手を出してくる

    「持ってないですよ!」

    「イタズラ決定」

    先生がニヤリと笑う

    「い、イタズラって…?」

    スッと先生と距離をとる

    「なんで逃げるの?」

    先生は笑顔で近づいてくる

    「に、逃げてないですよ」

    「ウソツキ」

    あっというまに私の背中には保健室のドア

    先生の手がのびてくる

    「ッ…//!」

    《カチャ》

    「…?」

    どうやら先生は保健室の鍵を閉めたみたい

    「もう逃げられないよ、…チュ」

    「んんっ…!」

    ハロウィンは白衣を着たオオカミにご用心

    きゅん

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  18. 「Trick or Treat?」

    後輩の彼とお昼の時間

    「お菓子あるよ!」

    「え~?じゃあセンパイにお仕置きできないの?」

    「しなくていいの!はい、お菓子」

    昨日作ったカボチャのカップケーキを渡す

    「美味しそう」

    「あ、味は大丈夫だと思うよ。クラスの皆にも評判よかったから!」

    「え?」

    「ん?どうかした?」

    彼が顔をしかめる

    「俺が一番じゃないの?」

    なんだか怒ってるみたい

    「もしかしてカボチャ嫌い?そしたら明日にでも……っ?!」

    いきなり引き寄せられて深いキスをされる

    「っ…ちょ…ま……ッ!!」

    息継ぎができず苦しい

    「ッ…なんでいきなり…?」

    「嫉妬。俺かっこわる……」

    彼は申し訳なさそうな顔になる

    「かっこいいよ?自慢の彼氏だよ!」

    優しくて、たまに強引だけど、誰よりも素敵な人

    「センパイずるすぎ……」

    そう言った彼にまたキスをされた

    きゅん

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  19. 「雨降ってる…」

    クラス委員の仕事で下校時刻ギリギリまで学校にいた

    「傘持ってくればよかった」

    どうしようか考えてると

    「はやく帰れ~」

    後ろから誰かの声がした

    「は、はい…」

    振り向くと白衣を着た男

    「んじゃ、帰りなさい?」

    彼はそう言って微笑んだ

    保健室なんて滅多に行かないから、先生を見る機会がなかった

    い、イケメン…

    「なに赤くなってんの?」

    「なっ!//」

    こんなイケメン見るのとかドラマでしかないし!

    「一人じゃ怖くて帰れない?」

    なに言ってるのこの人!

    「か、帰れますよ!」

    「あれか、傘忘れたんだろ?」

    いたずらっ子のように笑いながら言ってくる

    図星をつかれた……


    「一緒に帰る?」

    「えっ…?」

    「家まで送ってやる」

    理解が追い付かない私

    「暗くなってるし、かわいい女の子だけじゃ危ないしな」



    この雨の日が私の恋の始まり

    きゅん

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  20. さすがに一人で委員会の書類作りは疲れる

    外はすっかり真っ暗になっていた

    やだなぁ、暗いの怖いし

    〈カッ…カッ……〉

    「な、に!?」

    下駄箱についたとき、後ろから音がした

    怖くてしゃがみこむ

    「なにしてんの?」

    「イヤッ!」

    突然聞こえた声に怯え、軽く悲鳴をあげる

    「人の声聞いて第一声がそれですか?」

    「だ、だれ…?」

    「誰って、お前の大好きな人~」

    後ろをみるとよく知った幼なじみ

    「怖かった?(笑)」

    私が怖がりなこと知ってて聞いてきている

    「しらない…っ!」

    私は自分の靴を履き替えさっさと帰ろうと門に向かう

    「あ!こら、待てって」

    追いかけてきてるけど迷わず進む

    でもすぐに追い付かれた

    「ひとりじゃ怖いんだろー?」

    怖いよ、怖いに決まってる

    「一緒に帰るぞ。手貸せ」

    繋がった手から伝わる彼の優しさ

    「あ、りがと……」

    彼がくしゃっと笑う

    きゅん

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  21. 「ねー?いつまで待てばいいの?」

    「し、知らない」

    放課後、帰ろうと思ったら後輩に捕まった

    「この前告白した返事聞いてるんですケド」

    彼は敬語が得意じゃないらしく、タメ口かぎこちない敬語で話してくる

    「返事もなにもない!ありえない!」

    年下なんてナシ!

    「えー?先輩ヒド~。こんなに好きなのに…」

    彼がゆっくりと迫ってきて壁に追い詰められる

    「ちょっ…!……ん」

    人差し指で唇を押される

    「先輩って無防備だね」

    そう言って顔を近付けてくる彼

    「っ……」

    私は恥ずかしくて目を閉じた


    「……?」

    なんも言ってこないから目を開けると、彼が笑いをこらえていた

    「な…!~~///」

    恥ずかしくて真っ赤になる私

    「先輩赤くなっちゃって、キスされると思った?」

    「か、からかわないで!//」

    「先輩超かわいい。返事まってる」

    そう言って彼はやっと私を解放してくれた

    きゅん

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