ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 待ちに待った花火大会。
    …なのに、天気は最悪の雨模様。

    たくさんの人がうっとうしそうに雨から顔をかばいながら、花火の光に目を細める。

    『あーあ、雨、かぁ…』

    私は空を見上げて呟く。
    今日はすぐにばいばいかな、なんて隣の彼をちらりと見る。
    彼は潔癖症で、雨に濡れるのを嫌っていた。

    真広(まひろ)くん。もう一年以上も片思いしている人。

    なんで雨なのかな…
    せっかく浴衣着て、頑張ってオシャレしたのに……


    「ねぇ」

    ばさ、と傘を広げながら不機嫌に彼は言った。

    「もう少し近づきなよ、俺が濡れるから」

    その傘は、これでもかってくらい私の方ばかりにさしてあって。

    『そ、それじゃ真広くんが濡れちゃうよ…!』

    「いいよ」

    え…?

    「…はぁ…言っとくけどさ、


    浴衣姿の好きな子を濡らすなんてありえないから」

    それから真広くんは待てないと言わんばかりに私の肩を引き寄せた。

    きゅん

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  3. 片思い中の幼なじみに今日の花火大会で彼氏のふりをしてほしいと頼まれた。

    今の彼氏が浮気していたので見返して、別れてやるらしい。


    「この娘?彼女だよ。君は遊びだし」

    「…っ!」

    あー予想以上にチャラいな…

    そいつの言葉の仕返しに今にも泣きそうな”彼女”の肩を抱き寄せ、ニヤリと笑った。

    「こいつの彼氏は俺。お前も所詮”2番目”だよ」

    そう言うと、俺は踵を返した。

    彼女の手を引き、人気のない所に来て今度は強く抱きしめた。

    「今日、優しいね」

    泣きながら言う彼女の頭を撫でながらできる限りの優しい声で言う。


    「俺は惚れた女には優しいんだよ」

    だから、俺にしとけ。

    …そんな事は言わない。というか、言いたくない。


    「お前は今、俺の彼女なんだから、俺に甘えてればいい」

    弱い時につけ込むんじゃなくて、自分で振り向かせてやる。




    もう二度と、こんな涙を流せないように…

    きゅん

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  4. 外見よし、成績よし、しかもスポーツ万能。

    そんな弱点の見つからない後輩、それが私の彼氏。

    「ねぇねぇ、京くんの弱点ってなに?」

    彼の意外な一面が知りたくて、こんな質問をした。

    私ばっかり知られてるなんてやだ。

    私だって、もっと彼を知りたいから。


    「弱点ですか?あまり無いですが、1つ大きなものがありますよ」


    そこで切って彼は私の頭に手を置いた。

    大好きな手に、目を細める。


    「先輩です」

    「…へ!?」


    しかし予想外で、思わず目を見開いた。


    「何かと先輩を天秤にかけると、俺は先輩を選ばずにはいられないんです」


    あんまり笑わないはずの彼は、見とれてしまう様な笑顔を私に向けた。










    「それだけ、惚れてるんですよ ……あなたに」

    きゅん

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  5. 女子の先輩方に呼び出された。

    「あんた、泉川君に構ってもらって調子乗ってるよね?」

    「泉川君が本気であんたみたいなブスを相手にすると思ってるの?」

    「たかだか部活が同じってだけで生意気なのよ!」

    う、やっぱり、私ブスだし釣り合わないよね……

    片思い中の先輩だけど、確かに調子に乗っていた気がする、と反省してうつむいた。

    すると次の瞬間、グイ、と後ろに引き寄せられ私は誰かの胸の中。

    「泉川君!?どうして…」


    「泉川君はアンタらみたいな性格ブスの方が100倍嫌いなんだけど」


    その声に見上げると、泉川先輩の整った顔があった。

    女子の先輩方が逃げていくのを見てから先輩は私の顔をのぞき込んだ。

    「大丈夫?」

    「先輩、部活は…?」

    「ん?
    あぁ、うちの可愛いマネージャーちゃんが居なくて着替えも忘れて探しに来ちゃった」

    そんなこと言ったら私、また調子に乗っちゃいますよ…?

    きゅん

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  6. 「もう、アンタのせいで遅刻だよ、遅刻っ!」

    「えー、それなら走んの疲れたし、歩こうよ」

    「それじゃあ時間かかるでしょ!早く学校行きたいの!」


    全く、こいつの遅刻癖は何時になったら直るのよぉ…

    走りながら答えると後ろで、幼なじみが足をとめる音がした。

    仕方なく、私も足をとめる。


    「何してる…「俺は時間かかった方がいいけど」

    「はぁ?なんで」


    わかんないか、とため息をこぼされ、ムッとする。




    「俺…独占欲つよいから…

    好きなヤツとはなるべく2人きりで過ごしたいんだよね」



    え……

    きゅん

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