ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 172件ヒットしました

  2. もう何度目のため息だろう
    君への想いを、やり場のない気持ちをどうすればいい?
    「具合でも悪いの?」
    隣にちょこんと座って君は覗き込んでくる
    「……大丈夫」
    ーーじゃない
    君がアイツを想って泣いたり、落ち込んだりしてるの知ってるから
    今だって、強がって平気なフリしてるけど
    僕が気付かないとでも?
    全然、隠しきれてないし
    「そっちこそ、大丈夫なの?」
    思わず出てしまった僕の言葉に
    君が目を伏せて悲しげに微笑む
    何にもできない非力な自分が情けなくて、握ったこぶしに力を込めた
    「甘いもんとか……食いに、行く?」
    「ふふっ、おごってくれる?」
    ああ──そうか
    今、僕にできることは
    少しでも君を笑顔にすることだ
    君が心から笑える日が来るまで、そばにいるよ
    叶わない恋なら、せめて……せめて見守ることで、この想い伝えさせて──

    きゅん

    2

    林 心さんをフォロー

    通報する

  3. 放課後、先輩との待ち合わせ場所の手前でハッとし、くるりと踵を返した
    先輩と女の子の姿が見えたからーー
    まただ……
    あたしと付き合ってるってわかっていても、告白する子が後を絶たないくらい、先輩はすごくモテる
    「もう、やだ……」
    一人で帰ってきちゃった…先輩、怒ってるかな
    「なんで先に帰ってんの?」
    後ろから聞き覚えのある声にビクッとして立ち止まった
    「せ、先輩…さっき、告白されてたでしょ?それで、あたし……」
    俯くあたしの顔を先輩が覗きこむ
    「俺のこと、信用できない?」
    あたしはフルフルと首を横に振った
    「俺は美織が好きだ。美織が不安なら何回でも言うよ」
    ギュッとされた瞬間、悲しかった気持ちも嫉妬も全部消えていく
    そして、“好き”──だけが残った
    「先輩、ごめんね。大好き」
    「ん…だから、もう一人で帰んなよ」
    差し出された手を、キュッと握った

    きゅん

    5

    林 心さんをフォロー

    通報する

  4. 「楓、マンガかーして!」
    「お前…ノックぐらいしろよ」
    呆れ顔の幼馴染みをスルーし、楓の隣に座りマンガを読み始めると
    横で小さなため息ひとつ
    「あのさぁ、おまえ女なんだから少しは警戒しろよ」
    「え?なに……!?」
    顔を上げたとたん楓の顔が近づいてきてキス、された
    「男って好きなやつとは、こういうことしたい…って、いつも頭ん中で思ってんだよ」
    楓の熱い吐息がかかり、心臓が飛び出しそう
    「あ、あたしだって……目の前にいる好きな人とキス…したい…っ」
    息もできないほど塞がれた唇
    頭の芯まで痺れて体の力が抜けてしまい、楓が抱きとめてくれた
    そっと、見上げると
    「だから、警戒しろっつったろ。そんな無防備で可愛い顔してきたら…」
    また顔が近づいてきた
    「わ、わかったからっ」
    グイグイと楓の顔を押しのけた
    もう心臓もたないって……

    きゅん

    29

    林 心さんをフォロー

    通報する

  5. 幼なじみの近所のお兄ちゃん2人は今、私の高校の教師をしている
    放課後、化学準備室に呼ばれ何かと思えば
    「プリンあるんだ。食べるか?」
    「うん。食べる~♪」
    クスクス笑いながら私の唇に付いたプリンを指で拭うとペロリと舐めた
    「甘いな」
    その色っぽい仕草にドキッとしてしまう
    ガチャリとドアが開き
    「ヒロ、紗彩知らないか?……あ」
    もう1人の幼なじみのヨウくんが咄嗟に後ろに隠した紙袋
    「それなーに?」
    気になり、それを見ようと駆け寄ろうとした時、躓いてヨウくんに抱きとめられた
    「大丈夫か?」
    「だっ、大丈夫…」
    じゃなかった……ヨウくんの逞しい腕と厚い胸板に心臓が飛び出そうだったから
    「実はオレもプリン…もってきたんだ」
    「じゃあ、ぜんぶ食べる!」
    「腹壊すぞ」
    「へーき」
    ヒロくんが頭をポンポンする
    「いっぱい食え」
    毎日こんな風に甘々なのです

    きゅん

    9

    林 心さんをフォロー

    通報する

  6. 放課後の図書室
    今日もドキドキする胸を抑えながら待ってると──
    「勉強はかどってる?」
    「まあまあ…かな」
    ドアを開けるなり声をかけてきてのは、学校一秀才でイケメンの秀哉くん
    ここ最近、図書室にきては私に勉強を教えてくれる
    「毎日、偉いな」
    私の頭に軽く手を乗せ秀哉くんが優しく微笑む
    「ひ、秀哉くんだって毎日ここへ来て勉強、頑張っててすごいよ」
    顔がほんわり熱くなり下を向いた
    「…俺は違う理由でここへ来てるから」
    「違う理由……?」
    「そう。違う理由」
    真っ直ぐ見つめられ、鼓動が高鳴っていく
    「目の前にいる子のことが好きで、逢いたくて、毎日ここへ通ってる」
    耳に飛び込んできた言葉が信じられず固まっていると
    「顔、真っ赤だな」
    私の頬に触れた彼の手は、ひんやり冷たくて…でも私の熱は冷めなくて
    「花山が好きだよ」
    胸が痛いほど、きゅんとした

    きゅん

    10

    林 心さんをフォロー

    通報する

  7. お隣のイケメン3兄弟は私の幼なじみ
    今朝も玄関を出るといつもの様に3人が待っていて
    「海咲、おはよう。
    今日も可愛いな」
    と肩を抱いてきた長男の恭兄
    「テメーふざけんな!」
    私と恭兄を引き剥がそうとする次男の淳也
    「海咲ちゃん今日もいい匂い〜」
    「きゃああっ」
    抱きついてきたのは末っ子の怜亜
    「「怜亜!!!!!」」
    「だって僕、海咲ちゃんのことが好きなんだもん」
    そう言ってぎゅっとする
    「怜亜、離れろ……俺が一番先に生まれたから海咲のこと好き歴、長いのは俺なんだぞ」
    「はぁ!?なんだよ好き歴って!俺だって海咲のこと、ずっと前から好きなんだよ」
    「あ、あの……」
    「「「海咲は俺らの中で誰が一番、好きなんだ?」」」
    「そ、そんな急に言われても……」
    「海咲が選んでくれるまで諦めないよ」
    「俺だって諦めねーよ!」
    「僕も!」
    前途多難な日々が続きそうです

    きゅん

    6

    林 心さんをフォロー

    通報する

  8. クーラーのないうちの学校の教室は、うだるような暑さだ
    扇風機2台稼働してるけど熱風がくるだけで不快なだけ
    「あ~つ~い~」
    あまりの暑さにシャツのボタンを1つ外しマイうちわで扇ぐ
    「ちょっとこい」
    彼氏の翼が私の腕を掴み、そのまま教室を出て階段の踊り場までくると
    振り返った翼は不機嫌モード
    「な、なんか怒ってる……?」
    「怒ってるよ」
    怒るようなこと、したかな……
    「胸元開けすぎなんだよ。ヤローどもが、お前のこと見てんだよ」
    「だって暑いんだもん……」
    「他のやつに見られたくねーの」
    そう言うと私の首元に顔を埋め、首筋にはチリッと微かな痛みと紅い跡
    「シャツ閉めとかねーと跡見えるぞ」
    翼はニヤリと笑い教室へ戻っていった

    きゅん

    16

    林 心さんをフォロー

    通報する

  9. 「好きだ。付き合ってほしい」
    大好きな人からの告白
    嬉しいはずなのに両想いだとわかったとたん、急に不安が押し寄せた
    「だめ……か?」
    小瀧くんがあたしの顔を覗き込んだ
    「ううん、嬉しい……けど、」
    「けど?」
    「あたし、ワガママだよ」
    「いいよ」
    「毎日、電話とかメールしちゃって重いことしちゃうかも」
    「いいよ」
    「それに、泣き虫」
    「うん、わかってる」
    ヤバイ、なんか涙でてきた
    「あたしのこと、嫌いにならないでね」
    ぎゅっと抱きしめられ
    「こんなに好きで好きでしかたねーのに、嫌いになんかなれねーよ」
    耳元で囁かれ、また涙が溢れ出した

    きゅん

    23

    林 心さんをフォロー

    通報する

  10. 夏休み毎年恒例、強制参加の町内会肝試し
    「肝試しヤダ~」
    「毎年、途中で腰抜かして歩けねーもんな」
    むぅ、と睨み見上げれば憎たらしい笑みを浮かべた幼なじみの雅士
    「しょ、しょーがないでしょ!苦手なんだから」
    くじ引きでペア決め
    「えー、また雅士だ」
    なぜか毎年、雅士とペアなのだ
    「俺らの番だ、行くぞ」
    手首を引かれイヤイヤ歩き出す
    草むらからゾンビが現れた
    「ぎゃー」
    「魚屋の坂田さんだろ……ほら」
    腰を抜かしたあたしの前で背中を向け、しゃがむ
    「歩けるしっ…あ、あれ?」
    「無理すんな」
    「だから大丈夫……きゃっ」
    抱きかかえられ、あたしの心臓は大音量で鳴りだした
    「毎年、俺とペアなの偶然だと思ってんの、お前だけだぞ」
    「え?」
    「ついでに言うと、俺がお前のこと好きだって気付いてないのも、お前だけなんだけどな」
    どんだけ鈍いんだよ、とキスされた

    きゅん

    12

    林 心さんをフォロー

    通報する

  11. 同じクラスの岡崎くんに告白された
    でも、私には好きな人がいる
    幼なじみの柊哉
    昔から気弱で頼りないんだけどね
    学校帰り
    「私ね、岡崎くんに告白されたの」
    チラッと柊哉を見上げると
    「よかったね!美桜ちゃん」
    笑顔で祝福された…
    そっか…私は、ただの幼なじみとしか思われてないんだね
    長年の片思いにサヨナラしなくちゃならないのかな…
    次の日、岡崎くんに返事をしようと屋上に呼び出した
    失恋を癒すには新しい恋っていうしね
    「こ、この間の返事なんだけど…」
    バンッと屋上の扉が勢いよく開き、肩で息をした柊哉が私をギュッと抱き寄せ
    「ごめんっ、岡崎くん。美桜ちゃんは渡せない!」
    「岡崎くん、ごめんなさい…」────

    「遅いよ…バカ」
    「ごめん…自信なくて。でも、美桜ちゃんが傍にいない人生なんて考えられないから…今から美桜ちゃんの彼氏として傍にいさせて」
    私の肩に顔を埋め、抱きしめる腕に力を込めた

    きゅん

    14

    林 心さんをフォロー

    通報する

  12. 「やっぱ今年も晴れないかぁ」
    「梅雨の最盛期に晴れを期待すんな」
    学校の屋上の手摺に寄りかかり、幼なじみの洋と空を見上げていた
    せっかくの七夕の日、そして私の誕生日
    ここ数年は天の川を見れた試しがない
    「帰ろっか」
    よっ、と体を起こして歩きだした時
    「待て」
    手首を掴まれ振り返ると何かをおでこにバチッと当てられた
    「いったいなぁ!」
    その何かを受け取ると
    「これって…」
    「まぁ、あれだ…誕生日プレゼントってやつ?」
    半分期待してて半分期待してなかったもの
    「開けていい?」
    「たいしたもんじゃねーぞ」
    「ううんっ、嬉しい!大切に、大切にするね!」
    ネックレスを付けて、はしゃぐ私の両頬を大きな手が包み込んだ
    「…好きだ」
    唇から洋の体温が伝わってきたと感じた時、そっと瞼をとじた───

    雲の隙間からは天の川が見え、まるで織姫と彦星が私たちを祝福してくれているかのようにキラキラ輝いていた

    きゅん

    10

    林 心さんをフォロー

    通報する

  13. 学校の裏庭の笹の葉に学校一恐れられてるヤンキーの泉くんが短冊を吊るしてた
    み、見てはいけないものを見てしまった…
    彼が帰った後、どんな願いかすごく気になり──
    “ダチができますように”
    「ぶっ」
    可愛いお願い
    友達、欲しいんだ
    「笑うんじゃねーよ」
    振り返れば口元を手で覆い真っ赤な顔した泉くんがいた
    「か、帰ったんじゃ…」
    「ガラにもねーことしたから外そうと思ったんだよ」
    外そうとする泉くんの手を咄嗟にとめてしまった
    「なんだよ」
    「や、あのっ、その願い…わ、私が叶えましょうか?」
    「は?」
    「トモダチ…」
    泉くんは困ったような照れたような表情してて
    「お前、変わってんな」
    そして、ふはっと笑った
    初めて見る泉くんの笑顔
    な、なんか胸がキュンッてして顔が熱くなった
    「んじゃ、一緒に…帰るか?」
    「え?あ、うん!」
    グイッと手を引かれ歩き出す
    見上げた泉くんの耳は真っ赤だった

    きゅん

    33

    林 心さんをフォロー

    通報する

  14. 毎年、生徒会で巨大笹の葉を設置する
    みんな思い思いに短冊に願いを込めて飾っていく
    私も短冊に願いを込め笹にくくりつけた──
    委員会の仕事が長引き、窓の外を見れば空が紺色に染まっていた
    外へ出ると河野くんが校門にもたれていて、私を見つけると体を起こした
    「あ…」
    「お疲れさま」
    「誰か待ってるの?」
    「大宮さんを待ってた」
    「私…?」
    「うん、あのさ……」
    そう言いかけ、ポケットから取り出したのは私が書いた短冊
    「わゎっ!」
    「ごめん、大宮さんが書いてたの見つけて」
    “河野くんが好きです”
    顔が熱くなり恥ずかしくなって咄嗟に下を向いた
    「お願いっていうよりは…告白だね」
    もう片方のポケットから取り出した短冊には
    “大宮さんが好きです”
    「僕が書いたのもお願いじゃなく、告白だった」
    「あはは」
    私たちは笑いあった
    そして
    「…好きだ」
    「私も好き」
    天の川が煌めく星空の下、私たちはキスをした

    きゅん

    15

    林 心さんをフォロー

    通報する

  15. 昔から七夕の日は、幼なじみのコウ兄の家族とうちの家族で七夕パーティをする
    庭に出て、みんなが書いた短冊を笹につけていると
    「今年の莉実の願い事は何かな?」
    背後から手を伸ばしてきたコウ兄が私の書いた短冊を探す
    背中からコウ兄の体温が伝わってきてドキドキする
    「ん?“コウ兄が化学の先生やめますように”…?」
    コウ兄は私の学校で化学の教師をしている
    「あ、こっちは“コウ兄が学校やめますように”だと?俺を無職にするつもりか…莉実」
    と、怪訝な面持ち
    「だってコウ兄、学校で女子に人気でいつも囲まれてて、私ちっとも話せないから…」
    「なんだ、ヤキモチ焼いてんのか?」
    「ち、ちがうしっ」
    口を尖らせプイッと横を向いた
    そんな私の目の前に白紙の短冊をヒラヒラさせながら
    「昔みたいに“コウ兄のおよめさんになりたい”って書けよ」
    「え?」
    見上げた瞬間、コウ兄の香りと優しいキス
    「その願い叶えてやるよ」

    きゅん

    16

    林 心さんをフォロー

    通報する

  16. 勝てた試合だった
    完全に俺のミスだ
    「…ちっくしょう」
    シーンとした体育館の真ん中で大の字に
    なった
    「せ、先輩?」
    マネージャーの柚月が、おずおずと覗き込む
    「帰んなかったのか?」
    「はい、先輩のこと心配で…」
    「はっ、俺に同情してんの?ほっとけよ」
    苛立ちをぶつけてしまった目の前の彼女は今にも泣き出しそうだった…だけど
    「ど、同情なんかじゃありません!先輩が人一倍、努力してたのもバスケにかける想いも私は傍でいつも見てたからっ…今の悔しさだって先輩が頑張ったって証なんですよ!」
    真っ赤な顔して真剣に話す彼女に心を奪われた
    でも、照れくさくて
    「じゃあ、ご褒美…」
    「え?ご褒美…?」
    「うん。柚月からキスして」
    強引な、おねだり
    「えぇっ!?あ、キキキキスッ」
    あたふたする彼女が愛おしくて
    「やっぱ俺からしていい?」
    小さく頷く彼女の柔らかい両頬を包み込み唇を重ねた

    きゅん

    18

    林 心さんをフォロー

    通報する

  17. 「拓哉、教えて~!」
    幼なじみの拓哉の部屋に入りすがりつく
    「ちょ、お前勝手に入ってくんなって、いつも言ってんだろ」
    「いーじゃん」
    「よくねーよ」
    拓哉は片手で目元を覆い、ため息をつく
    「…ったく、教えてやるから終わったらすぐ帰れよ」
    「は~い」
    課題を終え、ふと棚に目をやるとあたしの見たかったDVD発見
    「ねぇ、これ見てからでもいい?」
    「は?帰れよ」
    「お願いっ」
    だって、まだ帰りたくないもん
    「…それ見たらぜってー帰れ」
    「うんっ」
    やった───
    「おい見終わったら…って寝てるし…」
    本当は寝てない、もう少しだけ拓哉と一緒にいたいから寝たフリをした
    少しの沈黙の後、聞こえてきたのは
    「…ったく、人の気も知らねーで。
    お前のこと、幼なじみなんて1度も思ったことねーんだよ。そんな無防備にしてっと襲っちまうぞ」
    と、おでこに柔らかい感触
    どうしよう、嬉しいけど目を開けられない

    きゅん

    24

    林 心さんをフォロー

    通報する

  18. 放課後の誰もいない図書室には眠り王子がいる
    今日も静かにドアを開けると窓際で気持ちよさそうに寝ていた
    私だけの王子と秘密の時間
    窓からは心地よい風がそよそよ吹いていて、王子の柔らかそうな髪を揺らしている
    それだけでキュンとしてしまう
    この日の私は、王子が起きないのをいいことに大胆にも目の前に座り、風でフワフワ揺れる髪に触れたくて、そっと手を伸ばした
    急に手首を掴まれ引き寄せられた
    「俺が寝てると思った?」
    「ご、ごめんなさいっ」
    「まさか君から近付いてくるとは思わなかったな」
    ふっと柔らかな笑みを浮かべる
    クールな王子の、いつもと違うそのギャップに胸がキュンとしてしまう
    「俺に触れたかった?」
    間近で見つめられ、頬が火照り鼓動が激しくなっていく
    「あ、あああのっ」
    「俺は……」
    いきなり顔が近づいたと思った時にはキス、されてた
    「ずっと君にキス、したいと思ってた」

    きゅん

    24

    林 心さんをフォロー

    通報する

  19. 締切前の新聞部
    他の部員は原稿が出来上がり次々と帰っていく中、私は一人苦戦中
    「早く終わらせろよ」
    と、部長が頬をつねる
    「いたっ」
    「原稿できてねーの、お前だけだぞ」
    「分かってます…」
    「あ、部長、知ってます?タイではマンキアオって愛情表現があって、食べちゃいたいくらいカワイイって頬をつねるんだって」
    「それで?」
    「部長も私のほっぺ、よくつねるから…わ、私のこと食べちゃいたいくらい可愛いのかなぁ~なぁんて」
    ギュムッ
    「いたっ」
    「お前、俺を誘ってんの?」
    「えっ!?そ、そんなつもりは…でも、部長になら食べられちゃってもいいかな…」
    「ふ~ん」
    部長が部室の鍵をガチャリと閉めた
    私の顎をクイッと持ち上げると顔を近づけ部長は口角を上げた
    「食べちゃっていいんだ」
    心臓が爆発しそうでヤバイ
    私の胸元のリボンを外しシャツのボタンに手をかける
    「俺の理性を崩した責任、とれよ」

    きゅん

    42

    林 心さんをフォロー

    通報する

  20. 卒業式の日、3年間の想いを新見先生に伝えた
    でも答えは…
    「ごめん……」
    先生は悲しげな表情で俯く
    「私じゃダメ、ですか…?」
    私の頬に優しく触れ儚げに笑う
    「1年後の今日、気持ちが変わらなかったら、ここにおいで」───
    会えない時間は先生への想いが募るばかりだった
    会いたい、会いたいよ先生
    長かった一年
    私は約束の日、はやる気持を抑え学校へ向かった
    「おい、浅野!」
    元担任に呼び止められ1通の手紙を受け取る
    新見先生からだった
    手紙を読むと私は駆け出した──
    病室の前まで来ると私は深呼吸をしてノックした
    「どうぞ」
    中から懐かしい声が聞こえた
    想いを告げたあの日、先生は癌に侵されていて手術も成功率は低いと告げられていた
    「久しぶりだな」
    「先生のバカッ…なんで」
    涙が溢れて止まらなかった
    「お前が好きだから言えなかった…花菜、おいで」
    私は先生の胸に飛び込んだ

    きゅん

    12

    林 心さんをフォロー

    通報する

  21. 「1分遅刻だ」
    「す、すみません!」
    「仕事、追加したぞ」
    「ゲッ!!」
    私の目の前には山積みの本、と冷酷非道の俺様黒王子
    おかげで放課後の図書ボランティアはいつも私一人
    本を読んでる姿は王子様のようなのになぁ…
    「さっさとやれよ」
    「は、はいっ」
    重ねた本を顔の高さまで積み上げフラフラ歩いているとフッと軽くなった
    「ありがとう、ございます」
    「お前がフラフラしてるからだ」
    「…先輩が優しい」
    「本が落ちたら傷むだろ」
    「あ、そういうことで…」
    本棚と本棚の間が狭く作業している私と先輩の背中が時折、触れドキドキする
    「お前、顔赤いぞ」
    振り返ると先輩がニヤリとする
    くっ…悔しい
    私が先輩を好きなのもドキドキしてるのも知ってて、からかってる
    「か、からかわないで下さいっ」
    ギュッと後ろから抱きしめられ私の耳元で囁く
    「からかってない。可愛がってやってるんだ」
    こんな俺様が好きな私って…

    きゅん

    25

    林 心さんをフォロー

    通報する

▲