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  2. 今日は高校の卒業式だった。
    わたしは地元の専門学校、彼氏の千紘は東京の大学へ進学することが決まった。

    千紘とは今日で遠距離になってしまう。
    最後の放課後デートはあっという間に時間が過ぎて、わたしと千紘は駅のホームで 千紘が乗る東京行きの最終列車が来るのを待っていた。

    「今日も楽しかったな」

    千紘が笑ってわたしに言った。

    「うん!でも…明日から会えなくなっちゃうなんて寂しいよ…」

    目に溜まった涙を悟られないように俯く。

    『まもなく2番線に東京行きのー…』
    電車の到着を告げるアナウンスが流れ、電車のライトがこちらを照らしている。

    もう本当にお別れなんだ。

    そう思った時。

    「紗英、こっち見て」

    「え?」

    ………………

    ガタンゴトンガタンゴトン…

    勢いよく前を通る電車。

    千紘はわたしに優しくキスをした。

    きゅん

    20

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