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  1. 8件ヒットしました

  2. 颯太はとにかく性格が悪い。
    愛想悪いし意地悪だし、いつも冷めた目で世間を見ている。
    でも、私はそんな颯太が好き。
    本当は誰よりも優しい心を持ってるって知ってるから。
    最近の私達はお互いの気持ちを探り合ってるところ。
    颯太からの告白を待ってるけど、中々上手くはいかない。

    昼休み、階段の踊り場で友達と話してると、颯太が怒った顔をして私の右側の壁に手をついた。
    本当ならロマンティックな壁ドンだけど、颯太の顔が怖すぎてそんな気持ちにはなれないよ…

    「彩さ、泉澤に告られたんだって?」

    颯太の顔と私の顔、2㎝しか離れてない。

    「されたけど」

    「で、返事は?」

    私は泣きそうになりながら首を横に振った。
    そんな私を目を細めて見つめる颯太。

    「彩は… 彩は俺のものだから忘れるな」

    2㎝が1㎝に縮まる。
    颯太は意地悪な顔をして、こんな場所で私に軽くキスをした。
    そして、私達の関係は0㎝になる…

    きゅん

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  3. 昨日、諒と別れた。
    高校三年の今、受験を理由に卒業式までつき合うのをやめようって言われた。
    頭では分かってる。
    諒の目指す大学は中途半端は気持ちでは絶対に受からない事を。

    クラスが一緒なのは本当に最悪で、諒の顔を見るだけで涙が溢れ出す。

    長い一日が終わり、私はすぐに教室を出た。
    早く帰りたい…
    苦しくてしょうがないよ…

    階段の下で何だか急に泣きたくなった。
    私は校舎裏まで走って、そこでしゃがみ込んで泣いてしまった。

    「真子… そんなとこで泣くなよ…」

    振り返るとそこには諒が立っている。

    「一日ずっと我慢してたんだよ…
    しょうがないじゃん…」

    諒はしゃがみ込んで泣く私を、後ろから抱きしめた。
    何度もため息をつきながら。

    「真子、ごめん…
    俺の方が無理だわ…
    俺の方が真子を手離せない…」

    耳元で囁く諒の首元に私は抱きついた。

    「また、今日からつき合おう。
    真子、愛してる…」

    きゅん

    12

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  4. 小雨が降る海は何だか寂しい。

    祐樹に謝ろうと思ってた。
    昨日の電話で、ちょっとした意見の食い違いで、祐樹にひどい言葉を投げつけた事…

    放課後、正門の前で、祐樹は後輩の女子と楽しそうに話してた。
    何だか私、悲しくなって、気が付いたらこの海まで走ってきてた。
    小雨が降る中、傘もささずに…

    灰色の海は全然優しくなかった。
    寄せ来る波の音も、祐樹が一緒にいないとただの寂しい音…

    「ほら、風邪ひくぞ」

    雨の音と波の音で人の気配なんか感じなかった。
    私に傘を差しかけた祐樹は、困ったようにはにかんでいる。

    「祐樹… 何でここが…」

    涙のせいでその後の言葉が出てこない。
    祐樹は何も言わずに、そんな私の肩を抱き寄せた。

    「明奈、仲直りのキスしようか?」

    私の返事も聞かずに、祐樹は傘を投げ捨てて私に優しいキスをする。

    「昨日の夜から、ずっと、キスがしたかったんだ…」って口元で囁きながら。

    きゅん

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  5. 「幼馴染だからって、俺が何でも言う事を聞くと思ったら大間違いだからな」

    一個下の玲奈は彼氏がいるくせにいつでも俺に頼ってくる。
    俺が玲奈の事を好きだって知っているくせに。

    「でも、玲奈の幼馴染は湊しかいないんだもん」

    俺が公園の植木に座り込むと、玲奈も俺の隣に座った。

    「じゃ、今の彼氏とは別れろ。
    あいつは玲奈にはもったいない」

    黙って下を向く玲奈の顔を、俺は静かに覗き込んだ。

    「幼馴染は彼氏にも変わるって、知ってるか?」

    はにかんで笑う玲奈に、俺は優しくキスをする。
    幼馴染の特権で俺達はたくさんのキスをしてきたけど、でも、これは違う。

    「俺のキスがなくなったら、玲奈は生きていけないと思うけど」

    バカ…… 
    玲奈はそう言うと、俺の首に腕を絡めてそっと囁いた。

    「……湊、大好き」

    いつか俺が玲奈の彼氏に変わる日まで、俺達はどれだけのキスを重ねるのだろう…

    きゅん

    8

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  6. 私は、頭の先から爪の先にかけて電気が走ったような気分になった。

    鼓動が高鳴り、息遣いが荒くなっている。
    幸せな顔で愛おしくギターを弾いている翔也に、私は目が釘付けだった。

    いつの間にか、店主は、翔也のギターに合わせて一緒に歌っていた。
    すると、翔也が私に向かって、拍子を合わせて一緒に歌うように促してくる。

    私も、店主も、翔也マジックにかかったように声を合わせて一緒に歌った。

    途中で、翔也も歌い出した。

    私は、この時に、一瞬で翔也に落ちた…

    彼の歌声は、魂がこもっている…
    天性の才能を持って生まれてきたかのように…
    ハスキーで、味のある、柔らかい歌声…

    気がつくと、私の目から涙が溢れていた…



    翔也が好き…
    いつからなんて分からない…
    どうしよう…
    翔也を好きになっちゃった…

    きゅん

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  7. 「え?…」


    円花はもう一度言った。


    「線に会いたかった。
    昨日、別れてからずっと…

    今日、和也とも会ってない。
    だって、こんな気持ちで和也には会えないよ…

    線の事しか考えられないのに…」


    線は円花の体を包み込むように優しく抱きしめた。


    「本当に?」


    円花は線の腕の中で小さく頷いた。


    「円花、明日、俺の方からあいつには話をするから。
    だから心配しないで」


    円花は体を起こして線を見つめた。


    「ううん、大丈夫…

    私からちゃんと話す。

    だから、線は、何も言わなくていいし、何もしなくていいから」


    円花は自分の正直な気持ちを線に話せたことで少しだけ胸のつかえがとれた。

    大好きな潮の香りも円花の心を癒してくれる。


    線はもう一度円花を抱きしめた。
    ブロック塀に隠れてきっと誰からも見えていない。


    「俺は、何があっても円花を離さない…」

    きゅん

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  8. 「線、その髪どうするの?」

    円花はピンクとグリーンで彩られた線の髪を見てそう言った。

    「だってさ、今日、クラスでハロウィンパーティするなんて俺知らないし。
    だから、余ったスプレー借りてこんなんするしかなかったの」

    放課後、清掃係の二人は散らかった教室を片付けながらそんな話をしていた。

    「そんなことより円花のそのツインテールめっちゃ可愛い。
    さっきのうさぎのかぶり物またかぶってよ」

    「いやだ、今、掃除中だし」

    線は円花からほうきを取り上げ、いつものあどけない笑顔で円花をじっと見る。

    「写真一枚撮るだけだから、な?」

    円花は渋々うさぎのモフモフしたかぶり物をかぶった。

    「めっちゃ、可愛い! 円花可愛すぎ」

    線はそう言って後ろから円花を抱きしめそのまま腕を上げて自撮りした。

    「俺の可愛いうさちゃんにキスしたい」

    線は振り返る円花のくちびるに軽くキスをした。

    きゅん

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  9. 〜バレンタインの夜〜


    やっと、ケーキを食べ終えた翔也は、涙目になっていた。


    「美味しかった?」


    「多分・・・
    もう、食べるのに必死だった」


    私は、まだ笑いが止まらない。
    そして、翔也の口元にチョコがくっついていた。


    「翔也君、そこにチョコがついてるよ」



    「どこ?」



    「口元のところ」



    「さくらがとって」


    翔也はそう言うと、くちびるを突き出した。
    翔也が私に何をさせたがっているかすぐに分かった。

    人が見ていないのを確かめて、私は翔也の口元にあるチョコをペロッと舐めた。


    「美味しい?」


    翔也は私の答えを聞く間もなく、くちびるを重ね合わせてくる。

    今夜の翔也のキスは、甘いチョコの味がした・・・

    揺れる列車の中で、私達は甘いキスに酔いしれた。

    きゅん

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