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  2. きびすを返して歩き出そうとしたらグイッと腕を掴んで引き止められる
    嫌だって言ってるのに離してくれないのにいい加減腹が立って澄晴を睨みつけようと振り返ったら、思わず固まってしまった

    眉尻を限界まで下げて情けない顔をして…本気で私のことを心底心配しているような顔をしていたから

    「不安なら俺と手繋いどこうよ。それなら大丈夫でしょ?」

    言葉に詰まっているとニコッと人懐っこい笑顔を見せた澄晴がするりと私の手を握ってきた

    不安だからって手なんか繋ぐのはおかしいと思うし、そんな顔で騙されるもんかとも思ったし、ただでさえ暑いのにそんな事したらもっとひどくなるじゃないとか色々考えが巡ったけれど、不本意にもその手に安心してしまった

    「…しょうがないわね」

    それを知られるのは恥ずかしくってついそっぽ向いて可愛くない返事をした
    俯いていたから分からないけれど、そう言うと澄晴が手をぎゅっと一度強く握った

    きゅん

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  3. 「どうした?気分が悪いのか?」

    きょとんとしたように私の顔を覗き込まれたけれど、
    ええ最悪よ、なんて答えて余計な心配をかけるわけにもいかないし、
    でも言葉を出す気力も無いしで緩く首を振っただけで返事をした。

    「大丈夫だ」

    頭をふんわり優しく撫でられた。

    全く予想していなかった行動に一気に体が固まる。そういえば今のこの格好は、だき、しめられているという状況では無かったか。

    大丈夫って何がかしら!?今の格好が大丈夫じゃないのだけれど!!

    今更気付いて顔が熱くなる。
    近い近い。密着しているせいで暑いし、転ぶと思って突き出した手のひらに触れる身体は見た目に反してガッチリしているし、なんだかいい匂いもっ、て○○みたいじゃない私のばか!



    ちょっと修正有り

    きゅん

    2

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  4. 呼ばれた理由もわからず、呆れるくらい綺麗な笑みを浮かべている意味もわからないので、げんなりした表情を隠さずに何を言い出すのかと見ていると、笑みを深めた澄晴が手を差し出した


    既視感のある
    私をここに無理やり連れてくる時にしたのと
    同じ状況


    さっき松井さんに友達になろうと差し出された手に
    そっと触れるか触れないかでさわったのが嘘みたいに、
    私はそれが普通の事みたいに
    呆気なく澄晴の手に自分の手を乗せた


    目の端に驚いた表情の変人他三人と松井さんが
    見えたけれど、
    多分、今一番驚いているのは私だと思う


    なんでこの手は落ち着くんだろう
    白くて綺麗な、ピアノを習っていると言われれば
    なるほどと納得するしなやかな手
    チャラそうな顔からは全然想像つかないのに






    手をとった先にあった顔は、
    これ以上ないってくらい、甘いものだった

    きゅん

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  5. 「ふーん」

    自分から聞いておいて興味が無くなったのかしら?
    木下君は一瞬私の眼を見てから、すぐに興味を失ったように前を向き直して歩き出した
    私に向けられていた不思議そうな視線たちは、それに合わせて霧散する

    「嫌なら言わなくていい」

    私の横を歩く東雲君がぽそりといった

    「でも、俺達は君の事をもう友達だと思ってるんだ。
    だから、溜め込みすぎる前に俺達に吐き出してくれると嬉しい」

    私の方を見ないまま東雲君は強い目でそう言った

    「……」

    何も言葉を返せない
    だって約束は出来ない
    まだ信用出来ていない
    簡単に信用できるほど素直じゃないの

    でも、
    なんだか
    気持ちが軽くなったような気がする

    「あ、、とぅ…」
    『ありがとう』

    私たちの足音しか聞こえない静かな廊下でも聞こえないくらい、囁きくらいに小さな声で言ったその言葉は

    少し口端が上がっている東雲君をみれば
    伝わったのだと分かった

    きゅん

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  6. __ん?というかそれより結局のところ!
    「なんでこんな恰好なのよっ」
    あんまりにも普通に会話するから忘れていたけれど、今の、いわゆる『お姫様抱っこ』されている状態
    ものすっっごく恥ずかしい!!
    夢物語でしか聞いたことないもの、顔がゆでダコみたいに真っ赤になる!
    さっきの反省から小さな声で抗議した
    すると、今思い出した!みたいな顔の木下君が、ははっといつもみたいに朗らかに笑った
    「荒峰が机投げられそうになってるの見てつい加減せず引っ張ったら倒れてきたから、その流れでこうなった!」
    悪びれもなく笑いかけてくる木下君
    聞き方が悪いかもしれないけれどそうじゃないわ!
    「は、早くおろしてっ」
    慌てたせいでちょっとうわずった声が出る
    「重くないから平気だぞ?」
    的外れな返事が来た
    違う!恥ずかしいんだってば!!
    おろして!
    大丈夫だ
    噛み合わないそれを何回か続けていたら
    ふわっ
    と浮遊感が私をおそった

    きゅん

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  7. 「意外に可愛いところあるんだね」
    眠そうな顔の奈良坂君にじっと見られながらそんな事を言われて身体が熱くなった気がした
    …はぁあ!?!可愛いって何よ!
    「っ、馬鹿にし…ぅぐっ」
    思わず怒鳴ろうした口を冷たい手で塞がれる
    「しぃー、だよ荒峰さん」
    誰のせいだとっ…!
    こんな私の様子を面白そうにみて目を細める奈良坂君
    こんな手取ってやる!
    そう思ったけど
    「ねぇ、今声しなかった?」
    「気のせいしょ」
    「まさか本当に幽霊いたりして〜」
    きゃはは!
    空き教室の声を聞いて一気に冷静になった
    はぁ…
    諦めて、もう怒鳴らないって証拠にポンポンと腕を叩いた
    それでやっと外れたその手は奈良坂君の口元に持っていかれて、奈良坂君の欠伸を受け止めた
    なんだか、今恥ずかしい事をした気が…
    ブンブン頭を振る
    今のは無かったことにしよう
    頬が熱い気がするのは夏のせいだわ
    そう言い訳しながら、また空き教室のドアに耳を寄せた

    きゅん

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  8. 「アッキー!」

    また来た。さっきまでクラスの違う人と話していたくせにわざわざ私の方まで来る変人。

    「お昼食べよう!」

    にこっと人好きのする笑顔を私に向けてくる。
    周りの女子がそれを見て密かに湧いた。

    私は人とご飯を食べたくない。
    何故かというと、人と関わりたくないのもあるけれど、それ以上に____

    「アッキーのお弁当みーせて!」
    「あ、ちょっとやめっ…」
    「…ん?もしかしてアッキー自分でお弁当作ってる?」
    「……正直にいえばいいでしょ。まずそうって」

    そう、私はお弁当を自分で用意しているんだけれど、不器用だから玉子焼きは焦げているし、他も酷い。

    目を逸らしていると、頭に何かが乗った。

    ポンポン

    「えらいね!」

    さっきと同じにっこり笑顔。
    それからひょいっと焦げた玉子焼きを自分の口に入れた。

    「うん、おいしい!」



    ____ちょっとだけドキッとしたのは、秘密

    きゅん

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