ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「おはよう、くるみちゃん」
    「おっ、おはようございます要くんっ」
    「同い年なんだから敬語じゃなくていいのに」
    おかしそうに笑みを浮かべる要くん。イケメンの笑顔は心臓に悪い。
    「要くんは何を探してるんですか?」
    「ちょっと医療についての本を探してるんだ」
    「あ、それならこっちですよ」
    医療の本はここではないので案内しようと歩き出すと、彼が私の手を強く引いた。
    「か、要くん?」
    「ここに医療系の本がないのはしってるよ。俺は、くるみちゃんに話し掛けたくてここに来たの」
    真っ直ぐに私の目を射抜く。その瞳には熱が籠っていた。
    「えっと、その……」
    なんて答えればいいかわからず、口をぱくぱくさせている私に彼はくすりと笑った。
    「ねえ、くるみちゃん。俺、きみのこと好きみたい。これから積極的にアピールしていくつもりだから、覚悟しててね?」
    ぱちりとウインクするお茶目な彼に、私はますます頬を染めるのだった。

    きゅん

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  3. 「梶原真琴はいるか?」
    教室に超怖いことで有名の羽山さんが入ってきた。
    「えっと、私ですけど……」
    そんな人が私なんかに何の用があるんだろう。
    「ついてこい」
    連れてこられたのは人通りの少ない非常階段。気だるげに立っている渡辺さんもいた。
    「これが例のあれ?」
    「そ。ったく、何でこんなブス守らなきゃいけないんだよ」
    話についていけず困惑している私に渡辺さんが面倒くさそうに説明してくれた。
    「あーとね、あんたはあやかしに狙われやすいの。前世が巫女かなんちゃらで恨まれちゃっててさ。だから、俺達が守るって話」
    「は、はあ」
    「ま、別に信じなくてもいいけどね」
    要するにこの嫌々オーラを出してるこの人達に守ってもらうってこと?固まっていると、羽山さんが声をかけてきた。
    「おいブス」
    「は、はい」
    「俺達だって不本意だが、そういうもんだからしょうがない。黙って守られてろ」
    私、やっていけるのかな……

    きゅん

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  4. 「先輩」
    お昼休み、いつものように要くんは教室に来てくれた。先輩の教室に行くなんて、怖いし嫌なはずなのに、彼はそんな素振りを一度も見せたことがない。
    「あ、要くん!じゃあ、またあとでねトモちゃん」
    要くんの元に駆け寄っていくと、彼は頬を緩ませ、私を強かに抱きしめた。周りからはざわめきが聞こえる。
    「……授業中、先輩が全然足りなかった」
    要くんは、あまり表情が豊かではない。どちらかというと無愛想だ。トモちゃんや皆は、要くんは私にだけは表情を見せる、って言ってた。
    でも、そんなことは無い。よーく見れば何を思ってるのかも分かる。
    「先輩、早く行こ?」
    「うん、そうだね」
    行き先は美術室。美術室は静かで、人目を気にせずゆっくり話を出来るからだ。
    「要くん、わざわざ私の教室まで大変でしょう?だから待ち合わせしようよ」
    「大丈夫。…小夜に早く会いたいから」
    彼とだけの時間はとても優しい。

    きゅん

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  5. 「荒川俺の財布知らねえ!?」
    みんなが私に疑いの目を向ける。“お前が奪ったんだろ?”って。
    吉田くんのお財布がなくなったのは体育の授業の真っ最中。居なかったのは体調を崩した私だけだった。私は何も答えられずに俯いていた。
    「なあ、荒川__「お前、ちゃんと隅々まで探したわけ?」
    吉田くんの言葉を遮ったのは人気者藪地くんだった。
    「探したに決まってんだろ?」
    「ホントに?吉田おっちょこちょいだし見落としありそうじゃん」
    「おっちょこちょいじゃねーよバカ!」
    けらけらと肩を揺らしながら笑う藪地くん。そんな彼に感化され怒っていた吉田くんも楽しそうに笑っている。
    「もう一回探すぞ。皆もこのおっちょこちょいの吉田に協力してやってー」
    藪地くんの声で皆が探し出す。
    突然、頭をポンポンとされた。
    「怖かっただろ、ごめんな」
    藪地くんだった。藪地くんのせいじゃないのに…。優しい彼に私は落ちてしまったのです。

    きゅん

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  6. 「全く、あなたはバカなんですか?」
    「うう、ごめんなさい……」
    溜息をつきながらも怪我の手当をしてくれるのは同級生の佐野くん。


    「大体、床にバナナの皮が落ちてたら気づくでしょうが、阿呆」
    「いやあ、おしゃっる通りです」

    でも、今朝告白されたことが頭から離れなくて、ぼーっとしてたの。


    「はい、終わりましたよ」
    「ごめんね?でもわざわざ手当ありがとう」
    「僕だって優しいときあるんですから」
    眼鏡をクイッと押して、口をきつく結ぶ佐野くん。

    「えへへ、いつも佐野くん優しいもんね」

    そう言うと、彼はまたため息をついた。え、え?


    「それで、」
    佐野くんは眼鏡を外し、ベットの上に置く。
    「優しいのはここまでですから」
    真剣な表情の佐野くん。どきりと心臓がなる。
    「朝、なんで告白されてるんですか」
    「へっ!?」

    「それで浮かれて転んでんじゃねえよア ホ ち ん」

    きゅん

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  7. 放課後、一人だった私は安西くんに誘われて一緒に帰ることになった。
    「なあ、田中」
    「なにー?」
    突然、安西くんは歩くのをやめた。くるりと向きを変えて、私を真正面からじっと見てくる。いつになく真剣な眼差しだ。
    「田中って実は美人だよな」
    「へっ!?急にどうしたの?冗談なんて言っちゃって…」
    “いや、割とマジで”それだけ言うと、再び歩き出した。
    「……」
    沈黙はつらかったが、私はそれどころではなかった。なに、今の……?
    私が一人、もんもんと考えていると、安西くんはぽつり、言葉を呟いた。
    「オレ、まじで田中のこと好きになりそう。つーか、正直好きだわ、田中のこと」
    「な、笑えない冗談言わないでよ…」
    「あんたの不器用な優しさが可愛く見えるんだ。不器用なあんたが好きだ」
    正直、安西くんのことは友達としていたから戸惑っていて…。
    「とりあえずオレのこと意識してよ」
    そう言って、彼は私の髪にキスをした。

    きゅん

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  8. 「ばっかじゃないの」
    「うう…。ごめん」
    ふん、と偉そうに鼻で笑われる。
    花澤くんは良くいえばクール、悪く言えば冷めている。
    でも気遣いができるしカッコイイから女子からモテモテ。
    「冷やすもんってどこにあんの」
    保健室の中を探し回る花澤くんに私は手をブンブンと振って
    「別に大したことないから大丈夫だよ!」
    と笑いながら言った。
    本当に大したことではないのだ。私が体育の時間のとき、ボールを避けられなかったのが悪いんだし。
    「でもおでこ赤くなってるから」
    花澤くんはこちらに近づいてきたので、氷が見つかったのかなあ…と呑気に考えていた。
    あれ?あれれ?なんだか距離が近くない?
    徐々に近づく花澤くんにドキドキしながら目を瞑った。すると、優しい手つきで私のおでこをそっと撫でた。
    「へ!?」
    「ほんと、なんでボール避けないわけ?ばっかじゃないの」
    そう言って爽やかに笑う君に私はつい見惚れてしまった。

    きゅん

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  9. 「あのー…、先輩?」

    千夏先輩に呼び出され、図書室に来た。なぜか図書室には誰もいなかった。

    そして今、私は千夏先輩に後ろから抱きしめられている。私と先輩は付き合っていない。

    「先輩?どうしたんですか?」
    「なんで田辺なんかと話してたの」

    田辺。それは千夏先輩の友達。

    「ねえ、なんで?」
    「えっと…」

    まさか、先輩の好きなものとかについて話してましたなんて言えない。私が千夏先輩のことを好きだってこと、ばれちゃうもん…!

    ぎゅ、とさらに強く抱きしめられる。私は顔が真っ赤になる。

    「僕はこんなにも君を愛してるのに、君はそんなことつゆ知らずに僕以外の男と話す…。ねえ、僕以外の男となんて話さないでよ。僕のことだけ見ていてくれよ…」

    いつもとは違い、弱っている先輩にどきどきする。

    「もっと魅力的な男になるから。…ね、お願い」

    どんな先輩だって、私は大好きですよ。

    きゅん

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  10. 廊下をひとりで歩く。みんな友達と遊んでて楽しそうだなあ。
    「おいブス、邪魔」
    うわあ、口の悪い人もいるなあ。
    「おい、そこ歩いてるぼっちぶす。邪魔」
    え、私のことなの?後ろに振り向くと、後輩の佐藤くんがいた。
    「佐藤くん、先輩の人に対して口が悪いよ」
    「は?先輩っていったって、一年しか変わんねえじゃねーかよ」
    「そ、それでも…」
    一歩ずつ歩み寄ってくる佐藤くんがこわくて、後ずさると後ろはもう壁だった。とうとう壁まで追い詰められちゃった…!
    「なんでビビるわけ?」
    「そ、それは…」
    あんたが怖いからだよ!言いたくても、言えません(><)
    どん、と私の顔の横に手をつく佐藤くん。顔を近づけられる。
    「ほんと、何でこんな奴に惑わされてんだろ。こんなおれにめっちゃ腹立つ」
    「あ、あの…?」
    意味がわからなくて、首を傾げる。
    「調子乗るんじゃねえよブス。こっち見んな」
    ほんとになんなの?訳わかんないよ

    きゅん

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  11. 昼休み、友達とお弁当を食べていたが教室の入口が騒がしかったので、そちらに目を向ける。
    …あ、あの人 朝転んでた人だ。
    おでこには私があげた苺柄の絆創膏が貼ってある。
    「めっちゃ可愛い子、このクラスにおらん?」
    そう言うと、彼はきょろきょろと“めっちゃ可愛い子”を探し始めた。
    「ねえねえ、あの関西弁の人かっこよくない?」
    「きょえっ?」
    友達に急に話しかけられ、変な声を出す。うー、恥ずかしいー。
    「う、うん。確かにカッコイイけど…」
    転んでた所を見てたから、カッコイイってより、ドジで可愛らしいイメージが強いんだよね。
    「あっ!」
    彼は急に大きな声を出して、私の方へ来た。
    「見つけたで!朝は絆創膏ありがとーさん」
    「い、いえ。気にしないでください」
    彼はじっと私を見た。
    「ええ子やなあ。オレ、あんたに惚れてもうたみたいやわ。ど?オレと付き合わへん?」
    彼ははにかんだ。教室はざわめいた。

    きゅん

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  12. 今日の屋上は寒いなあ。気温が低いし、風が冷たい。

    「みいちゃん、おいで」

    かなた君に呼ばれて、そばに行く。
    すると、ぐいっと引き寄せられ、かなた君の足の間にすっぽり収まった。

    「か、かなた君っ…?」

    返事はなく、さらにぎゅーっと強く抱きしめられた。顔がまっかっかになっちゃうよ。

    「かなた君…、恥ずかしいよ」

    「ん…。みいちゃん、あったかい」

    ちらりとかなた君の顔を見ると、かなた君は優しい顔で微笑んでいた。

    「かなた君の笑顔も、あったかいよ?かなた君の笑顔を見てると、心がほかほかするもん」

    そう言うと、かなた君は“うー”と唸って、

    「あんま可愛いこと言わないで。抱きしめるだけじゃ足りなくなるから」

    と囁いた。


    …かなた君も、きゅんきゅんさせないでよ。

    きゅん

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  13. 「恭ちゃん、おはよう!大好きだよっ」
    私のことを待っている恭ちゃんの元へ駆け寄る。
    「朝からそんな大きい声出さないで。…恥ずかしい」
    恭ちゃんに怒られちゃった…。
    「はあい。ごめんね?」
    しゅん、としていると髪の毛をぐしゃぐしゃにされる。
    「ちょっ、恭ちゃん?髪の毛ぼさぼさになっちゃうよっ」
    「あー、わり。やり過ぎた」
    頬をぷっくりと膨らます。恭ちゃんは背が高いから、自然と見上げる形になるんだよね。だからちょっぴり首が痛いの。
    じーっと恭ちゃんのことを見つめていると、恭ちゃんは自身の前髪をくしゃりと握った。
    「どうした…「あんまり見つめないでよ。照れるから」
    きゅんとした。かわいくて、もっと見つめる。へへ、たまにはからかってやるんだから。
    すると、ぎゅーっとされた。
    「あー…、かわいすぎ」

    きゅん

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  14. 「あのさあ、アンタ最近調子乗ってない?」
    「そうそう。ブスのくせに九条先輩と仲良くして、まじ何様って感じ」
    いつも、放課後になると数人の女子から悪口を言われる。非力な私は、ごめんなさいと謝ることしか出来ない。
    「謝り方もイラつくのよっ!」
    手をおおきく振りあげている彼女を見て、今から打たれることを悟る。しかし、その手は第三者の手により防がれる。
    「たいちゃん……」
    幼馴染みのたいちゃんだった。
    「何してんの?」
    彼女達はバツの悪そうな顔をして、去っていった。
    「ごめんね美結。怪我はない?」
    「うん、大丈夫……ありがとね」
    そう言うと、何故かたいちゃんは泣きそうな顔をした。
    優しく抱きしめられる。
    「ねえ、俺じゃだめなの?九条先輩の方が、やっぱりいい?」
    「っ……」
    「俺、美結のこと守るよ。例え世界を敵にまわすとしても、必ず守る。……それでも、俺じゃだめ?」
    私は何も答えることが出来なかった

    きゅん

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  15. 「姫花ちゃーん、お昼食べよー?」
    「うん、いいよー」
    有紗ちゃんは、私が暴走族の姫をやめて(というか今の姫にその座を取られた)初めてできた友達。今は、彼氏の優樹がいて幸せだが、姫をやめた頃はいじめが絶えなかった。
    「姫花ちゃんって、あの優樹くんが彼氏なんでしょー?かっこいいよねえ」
    「うん、すっごくかっこいいの。
    今の姫や幹部にいじめられていた私を救い出してくれたの。泣きながら今までのことを打ち明けた私をそっと抱きしめてくれて、『これからは僕が君を守るよ。絶対に君を傷つけない』って言ってくれた。彼はその言葉の通り、大勢の敵にたったひとりで私を守ってくれたわ。まさに私のヒーローだったの。彼はとても勇敢で、男前で、優しくて、かっこいいのよ」
    「へえ〜、素敵だねー。ああ、私もそういう彼氏ほしーい」
    それから有紗と話してると、後ろから名前を呼ばれた。
    「あ、優樹!」
    彼は、私のかけがえのない存在

    きゅん

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  16. 「先輩、先輩、せんぱーいっ!」
    「………なに」
    思い切り屋上の扉を開けて、フェンスに寄りかかって座っている先輩の元へ駆け寄る。
    先輩と目線を合わせるために、座り込む。
    「先輩、私チョコ作ってきたんです!意外と上手に出来たんですよ」
    ほらほら、と先輩にチョコを見せる。何回か作って、やっと上手にできたチョコ。お金も時間も沢山かかったけど、先輩には美味しいチョコをあげたかったんだもん。
    すると、先輩はフッと笑った。
    「な、なんで笑うんですかっ?」
    頑張って作ったチョコなのに……。涙が出そうになる。
    「だって、あんたが幸せそうに笑ってんだもん。可愛いなーと思った」
    な、なななな……。
    顔が熱くなる。両手で顔を隠そうとすると、ぎゅ、と両手を押さえられた。
    「なんで隠すの?あんたの色んな表情、もっと見せてよ」
    ……そんなキザなセリフ、先輩だからかっこいいと思うんですよ?

    きゅん

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  17. 「ねえねえ、山坂さんと大竹くんって付き合ってるの?」


    昼休み。友達とご飯を食べていると、女子に大竹とのことを聞かれた。


    「付き合ってないよ」


    「そっかぁ。じゃあね」


    はあ、とため息をはく。これで何度目だろうか、大竹との関係を疑われるのは。


    「私と大竹は、ただの幼馴染だっつーの」


    大竹とは幼稚園の頃からの仲。まあ、アイツ顔いいから好きになるのも分かるけどね。あ、ちょうどいいタイミングで大竹登場。


    「ちょっと、大竹。アンタと付き合ってんのか、って何回も質問されるんだけど。どうしてくれる?」


    八つ当たりだ。けど、こうでもしないとやってけないよ!


    「ちょっと俺の元に来て」


    言われた通りに側へ行く。すると、顔を近づけて来て、優しく自身の唇を私の唇に押し付けた。


    「俺らこういう関係だから」


    ただの幼馴染みじゃ、ないかも……?

    きゅん

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  18. 「おい、小夜。行くぞ」
    「うえ?ちょっと待って…!」
    グイグイと私の腕を引っ張ってくる昌也。幼馴染みだ。俺様だし、性格悪いけど、顔はいいからモテる。
    「どこ行くのっ?」
    「…さあ?」
    質問の答えになってない!そう言いたいところだけど、言ったところで教えてくれないから諦めて黙って着いていく。
    電車に乗って、遠くまで来た。辺りはもう真っ暗だ。
    「ねえ、もう遅い時間だよ?」
    「ん、見ろよ。これ」
    昌也の指す方向を見る。夜景だ。星がキラキラ光っていて綺麗だ。
    「うわぁ。きれい…」
    うっとり、景色を眺める。
    そのあいだ、昌也は何も言わずに付き合ってくれた。

    「昌也!ありがとう、綺麗だった」
    「だろ?馬鹿な小夜にもわかるぐらい綺麗だよな」
    時計をちらりと見る。
    「やば、最終電車いっちゃうよ!」
    「いーの」
    え?
    「ホテル泊まるつもりだし。小夜に拒否権ねーから」

    きゅん

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  19. 「でね、それがね…「黒崎、ちょっと来てくれ」

    先生に呼ばれて、廊下に行く。何の用だろう…?

    「ん」

    先生は、何かの紙を押し付けてきた。

    「なんですか、これ?」

    「この前のテスト。お前にしてはまあまあいいほうじゃねぇか」

    それでも50点。全然満足出来ない。

    「私はもっといい点数取りたいです!」

    「ぷっ」

    真面目に言ったのに、何故か笑われた。口を尖らす。

    「悪ぃ。お前が可愛くて、笑っちまった」

    平気で可愛いとか言ってしまう先生。その度にドキドキして心臓がもたない。

    「酷いです!」

    そう言うと、先生は困ったような顔をした。

    「じゃあ、お前だけな」

    なんだろう、と思っていると耳元に口を寄せてきて。

    「土曜の3時、特別に勉強会してやるよ」

    固まっている私の頭をポンポンして、先生は行ってしまった。

    きゅん

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  20. 「へくしょん!」
    朝の掃除の時間、バケツで足を引っ掛け転んでしまった私。おまけに水もかかるし、冬だから寒いし。
    「もう最悪…」
    ガラッ!
    勢いよく保健室のドアが開いた。そこにいたのは同じクラスの安田くん。
    「どうし「ほんと、お前どんくさい」
    ズカズカと私のもとへ来た安田くん。殴られるのかと思い、咄嗟に目をつぶる。
    しばらくしても、痛みは襲ってこない。その代わりに、頭をぐしゃぐしゃにされた。
    「ほんと、ふざけんなよ。こんな冬に…。風邪ひいちまうじゃねえか」
    「ご、ごめんなさ…」
    なんと、安田くんは私の頭をタオルで拭いていてくれた。
    「ほら、終わったよ」
    「ありがとう、安田くん」
    二ヘラと笑う。すると、安田くんは私をぎゅっと抱きしめてきて。
    「どんくさいし、あぶなっかしいし」
    「ご、ごめ「でも、それが堪らねぇ」
    安田くんは耳元で囁いた。
    「好きだ」
    と。

    きゅん

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  21. 「こんなところに呼び出して…。朱莉、どうしたんだよ?」
    「…ぁ…」
    今、幼馴染みの薫に告白をしようと思い、校舎裏に呼び出した。
    隣の家に、薫が引っ越してきた時から片想いをしている。やっとの思いで告白しようと決めた。
    だけど、声が震えてできない。
    落ち着かせるために、長い深呼吸をしてみる。
    「あのね、薫。薫はいつも意地悪ばっかしてくるし、わがままだし、素直じゃないけれど…」
    じっと私の言葉を聞いている薫。俯いてる顔を上げると、薫の真剣な表情が見えて。
    「だけど…」
    次の言葉が出ない。言葉は決まってるけど、恥ずかしくて…。
    「だけ「あのよぉ、朱莉。そんな長い言葉言わなくてもさ、お前の言いたいこと…分かるから」
    え…。
    「なあ、朱莉。俺、お前のこと好きだわ。付き合ってくんねーか?」
    っ…!
    もちろん答えはyes。だって、こんな素敵なダーリンどこにもいないもん。

    きゅん

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