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  1. 27件ヒットしました

  2. 「没収ー」「あ!」


    昼休み、耳にイヤホンをしていた私は背後から来た先生に気づくことかできず容赦なくケータイとイヤホンを奪われ悲鳴をあげた。
    放課後資料室に取りに来いと言われやってきたドアの前。
    なーにが羨ましいよっ、こちとらケータイをとられてるっていうのに。
    文句の行き先はさっき私を見送って帰っていった友達で、そいつが言うには先生はなかなかイケメンで人気があるらしい。
    どこがいいのか!と不満たらたらでドアをノック、中に踏み込むと待ちくたびれたのか先生は机に突っ伏して寝ていた。
    チャンス、真っ先にケータイを探し始めた私は我ながら性格が悪い。
    見つけだしいざ帰ろうとした私と先生の視線が絡まった。


    「――――罰として明日からここで雑用係決定な」





    先生、寝た振りですか…………。

    きゅん

    11

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  3. 甘々の恋愛映画を幼なじみのこいつと見た私はうっとりしていた。

    「お姫様にそれを助ける騎士!なんてロマンチック」
    「……きもっ」
    「こんなかっこいい騎士がいたらなー」

    途中小さく聞こえた悪態は黙殺だ。
    と、隣でげんなりしていたやつがにたりと笑って言った。

    「やってやろうか?」

    言うなり座っていたソファーから降り私の足元に方膝を立て跪く、と私の手を取り言った。

    「――――誓って姫を必ずお守りします」
    「へ、ぁ、」

    かっこよすぎ。
    もうなにも言えない私に心底戸惑ったような顔で見上げ呟いた。

    「こんなのがいいのかよ。俺、超今砂吐きそうなんだけど」
    「………るさいわね!」

    ムカついたから不覚にもときめいたなんて言わないことにした。

    きゅん

    8

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  4. 「お前だったら告白いつしてほしい?」

    不意にそんなことを聞かれたとは、放課後、紙パックの牛乳を飲んでいたときだった。

    「え、ほ、放課後とか?」
    「んじゃ場所は?」
    「校舎裏?」

    驚きつつも謎の質疑応答を続けていくと彼は整った顔を少し歪めて何やら考え出した。
    あぁ、好きな人に告白でもするのかな。
    痛む胸に気づかない振りをして牛乳を勢いよく吸い込んだ。
    そんな折だ、彼がふと言ったのは。

    「……ここ、校舎裏じゃないけど。俺、お前が好きだ」
    「そーなんだー………ぶはっ!?」

    予想もしなかった言葉に飲み込みかけた牛乳ご飛び出した。
    それを見て再び整った顔を盛大にしかめ

    「――――汚なっ」

    誰のせいだ、誰の!
    返事はどうしたか?
    二人だけの秘密です。

    きゅん

    9

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  5. 「先輩、これ」
    無愛想になってしまった私の声で振り返った先輩は目を丸くした。
    それもそのはず私が差し出したのは赤い包み紙で可愛くラッピングされた箱
    ――――今日は世間一般で言うバレンタインと呼ばれる日
    「義理っ、義理ですから!」「……ですよねー」
    有り難く頂戴いたしますと冗談っぽく先輩は微笑み、箱は私から先輩のもとへと渡っていった。
    先輩は鈍感、だからここで勇気を出さないと。
    「あのっ」「ん?」
    勢いあまって裏返った私の声に応える先輩は余裕の優しい声と笑顔付き、その余裕さがムカついて先輩のネクタイを引っ掴んで顔を寄せ耳元で言った。
    「それほんとは義理じゃなくて、私先輩のことがっ」
    「ストップ」
    あっけなく奪われたのは私の唇
    「続きは俺に言わせて、好きだって。さっき義理って言われて実は残念だったり」
    にこっと笑顔を浮かべた先輩に

    ―――――私はきっと敵わない。

    きゅん

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  6. 涙が止まらなかった、今まで大切に育ててきた想いがあっけなく砕かれて
    ―――――早い話、私は憧れてた先輩に振られたばかりなのだ。
    「なに結局振られたの」
    よりによって――――――!
    私一人だった教室にずかずか入り込んできたのは幼なじみのムカつくやつナンバーワンで、ついでに泣き顔を見られたくないやつナンバーワンでもある。
    「最っ悪……。なんでくるのよ!」「別に?そろそろ本気出そうと思っただけ」「は?意味わかんないっ、どいてよ!」
    泣き顔を見られたくなくて教室を出ようと早足でやつの横を通り抜けたときだった。
    ぐいっと腕を強い力で引っ張られたかと思うとあっという間に教室のドアに身体が押しつけられた。
    え?なんて思うまもなく重ねられたのは紛うことなくあいつの唇で。
    言葉にならない私に彼は今まで見たこともない真剣な表情で私の口から数センチのところで囁いた
    「これから覚悟して」

    きゅん

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  7. 「ちょっと離して」「二年生っすよね?連絡先くださいよー」
    しつこいっ、なんで部活に来ない後輩を探しに来ただけであたしがこんな目に合うのか。
    名前も知らない男子に腕を掴まれ泣きそうになったときだ。
    「あれ、先輩何してるんですか?」
    それはあたしが探しに来た後輩で
    振り返ったあたしの顔と掴まれている腕とを見比べ、いつものにこやかな顔から一転鋭くあたしの背後を睨み付けた。
    「離せよ、その手」「え?」「先輩の手を離せって言ってんだよ」
    低くねじ込むような声に圧倒されたのかそろそろと腕を解放されて、あたしは思わず後輩のもとへと駆け寄った。
    「なんで一年のところに?」「あなたが来ないからっ」「……すみません、泣かないで」「別にっ……泣いてない!」
    素直じゃないな、その言葉とともに腕の中に包まれた。
    「―――次からはちゃんと来る?」「無理、先輩と話したいですから」「ばっばか!」

    きゅん

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  8. 「好き」「はいはい、良いからさっさと問題解いてくんない?誰かさんのせいで俺まで帰れないんですけど」「……誰のせいだと」「お前だろ」「………ソーデスネー」
    真っ白のプリントに黙々とシャーペンで怒りを込めた文字を綴っていく。
    誰のせいだと誰のせいだと誰のせいだと!
    幼なじみであり好きなやつでもあるこいつと二人きり、いつも一緒にいるとはいえドキドキするものはする。
    そんなことも目の前に平然と座るこいつは分かってないのだ。
    しかも地味にした告白はさらりと流されて
    「お、やればできるじゃん!じゃあ頑張ったご褒美目、閉じて」「へ?」
    早くと急かされ慌てて目を閉じると同時に優しく乗った大きい手のひら。
    「はい、じゃあ職員室にそれ出しに行ってきたら」「う、え、はい!」
    慌てた様子ででていった私は気づかなかった。
    頬を赤らめたあいつがこぼした言葉
    「好きとか、本気にしたらどうすんだよ」

    きゅん

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