ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 27件ヒットしました

  2. 「なんか悩んでんのか?」

    「まあ、そうですね」


    サッカー部のマネージャーの彼女。

    部活中の浮かない表情が気になり、終わったあとで問いただすが歯切れ悪い返答。

    ここで先輩として頼りがいがあるところを見せなければ!


    「なんでも俺に相談してくれよ!」


    にっこり笑顔で言った言葉に彼女は眉根を寄せた。

    …もしかしたら俺は失敗したのかもしれない。

    戸惑う俺に彼女がため息混じりに言う。


    「悩みの元凶は先輩ですよ」

    「え?」


    不意に背伸びした彼女の唇が────


    「え、え?」

    「好きな人が鈍感すぎて悩んでたんですよ、先輩」



    何が起きたか飲み込めない俺に後輩の彼女はにっこり微笑んだ。

    きゅん

    8

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  3. よく分からない後輩がいる。

    この後輩はなぜか毎日毎日飽きもせず、教室にきてこう言う。

    「先輩、帰りましょー」

    無駄に高い身長

    並んで歩く私も身長は低くないはずなのに、こいつには追いつける気がしない。

    その高い位置にある顔を見上げて私は毎日毎日飽きもせず、こう言う。

    「だから私の家はこっちの道の方が近いって」

    「まあいいじゃないですか」

    わざわざ遠回りをする後輩。

    いつも渋々ついていくが今日は立ち止まってみた。

    「先輩、俺の遠回りの理由を考えてみてください」

    「知らない、あんたの考えてることなんて」

    そう言いのけた私の手を彼はぐっと引いて距離を詰め





    「先輩とちょっとでも一緒にいたいから、ですよ?」




    ───遠回りもいいのかもしれない、なんて思ったことは悔しいから言わないことにした。

    きゅん

    6

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  4. 「お前さ…好きな奴とかいんの?」


    頭上で花火が上がる。

    それを見上げつつ、私は答える。


    「いるよ」





    ────────────隣に。

    とはさすがに言えず、彼と繋いでいる手に力を込めた。


    「翔太は?いるの?」

    「いるよ」


    彼もその先は続けずただ手をぎゅっと握り返してくる。


    友達以上、恋人未満


    つま先でさぐり合うような、あと一ミリの距離。

    我慢出来なくなった時がきっと、想いが募りに募った瞬間なのだろう。



    ──────私は翔太のこと

    ──────俺はお前のこと



    花火と歓声にかき消された声はどちらが先だったのか。



    「「好きだよ」」

    きゅん

    7

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  5. 「…なあ」

    「んーなに?」

    「なにじゃねえ」


    ゲームに夢中な彼の背中にのしかかっていると不意に彼が不機嫌な声を上げた。


    「重いからおりろ、暑いし」

    「じゃあ夕方花火してくれる?」

    「嫌」

    「じゃああたしも嫌」


    そう言ってみせると彼は深いため息をついた。

    ────分かってる、ワガママ言ってることくらい。

    二人だけの夏の思い出を作りたいのは、あたしの方だけっていうのも分かってる。

    若干落ち込んでいると彼が再びため息をついた。


    「…なんで花火したいの」

    「え、だって二人だけの思い出欲しいなって…」


    戸惑いつつ答えると彼が驚いたように振り返った。

    目を丸くしたあたしに彼はふっと笑い、あたしの頭に手を置きぐしゃぐしゃにした後


    「────二人だけで思い出作ろうか」

    きゅん

    36

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  6. 「俺は抱いたよ、お前を」



    同僚だった男はそう甘く低い、同僚ではない男の声で告げた。



    昨日飲みすぎた代償がこれだ。


    ちょっと大きすぎやしないだろうか。




    「……酔ったテンションでついやっちゃったんだよね?これからも同僚としてやっていくんだよね?」


    慌てる私に彼は怒ったように言った。


    「テンションでついなんて思ってんのお前の方だけだ」


    「っ、」



    息を飲んだ私の耳元で彼が囁いた言葉に私の腰は砕けそうになる。











    ──────俺はずっと、お前を抱きたくてしょうがなかったよ。

    きゅん

    24

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  7. 「ねーまだ終わらないのー」

    「んーまだかな」



    「えー」と不満な声を上げつつも彼女は俺の前の席に座って待つ。

    それから少しして彼女はまた俺の手元を窺ってくるので、シャーペンを動かすふりを再開した。



    「ねーまだー?」

    「うん」



    正直言うと日誌なんてとっくに書き終わっている。

    でも馬鹿で鈍感な彼女は全く気づかない。

    二人だけの空間────こんな滅多とない時間、終わらせたくない。



    「まだなの?」

    「もう少し」







    今から彼氏と会う約束がある彼女はいつまで俺の嘘に付き合ってくれるだろうか。

    きゅん

    9

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  8. 「おいしっ」

    「…甘そ」

    彼が私が飲んでいるものを横目にそう呟く。

    私も黙ってはいない。

    「これが飲めないなんてカワイソー」

    「それが大好きなお前は頭がおかしいんじゃね?」

    お昼休み、和やかな教室に流れる険悪なムード。

    「飲んでから言ってくれない!?」

    「あぁ飲んでやるよ!」

    そう叫んでおもむろに私の手からイチゴミルクを奪いストローをくわえる―――――その間、約二秒。

    とめる間もなく彼は勢いよく液体を吸った。

    「…くそ甘い」

    文句と共に返ってきたそれを呆然と受け取る。

    あっという間の出来事に口が塞がらない

    「あれ、飲まねぇの?」

    ……………もう飲めないんですけど?

    きゅん

    12

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  9. 「あのー、起きてくれません?」

    視聴覚室、授業でなにやらビデオを見ている途中で寝てしまったらしい隣の席の彼。

    なかなか起きない彼に呆れ皆は先に帰ってしまい教室は私と彼の二人だけになってしまった。

    「あのー」

    返事はない

    「も、もしもし?」

    返ってくるのは沈黙のみ

    「…次の授業遅れちゃうんですけど」

    「だったら」

    「へ!?」

    呟いた言葉に初めて応えた彼はうつ伏せの状態のまま顔だけを向け、ニヤリと整った顔で意地悪く笑ってみせた。

    「キスしてくれたら起きたげる」

    「できるかっ!」

    「えー、じゃあずっと寝てる」

    「…一人で寝てろ!」

    立ち上がり教室から出ようとした私の腕が引っ張られ

    「んっ」

    「んじゃ教室に戻ろっか」

    「っこのファーストキス返せー!」

    ――二人の戦い?は幕を上げたばかり

    きゅん

    9

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  10. なぜ先輩が私の家にいるのか。
    分かってる、風邪なんか引いた私が悪いのだ。

    「はい、口開けてー」

    だ、だからって
    恐る恐る開いた口内に先輩の手によってお粥が入れられた。
    これは恥ずかしい!

    「あの、先輩!」

    「ん?」

    ニヤニヤ笑う先輩は明らかにこの状況を楽しんでいる――――ドキドキしているのは私だけなんだ。

    「…もう大丈夫なんで、風邪移ったりしたらダメですから」

    「俺丈夫だから平気だよ」

    「いや、でも」

    「うーん、じゃあ今から確実に風邪移しとこっか」

    「え、え?」

    もしかして、キ、キス!?
    しばらく耐えるように私の顔を見ていた先輩はとうとう吹き出した。








    「なんてね…今はしないよ、今は、ね」




    含みを込めた言葉――――次はどうなるのか、考えるだけで熱が上がりそうだ。

    きゅん

    9

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  11. 「昨日、呼び出されてたよね?告白された?」

    隣を歩く幼なじみにそう聞くと彼は言った。

    「あー、うん」「へー、良かったね。付き合わないの?」

    何気なく言われた言葉に胸が押し潰されそうになる
    私のバカ、そんなこと―――少しも思ってないくせに。

    「俺が何て言ったか教えようか?」「…別にっ、興味ないし!」

    どこまで私は素直になれないのだろう、本当は昨日から眠れないくらい気になってたくせに。
    俯きながら早歩きで進む私を不意に彼が腕を引っ張った。

    「良いから聞けって、俺は断ったんだって!好きなやつがいるからって!」

    少し怒ったようにそういった彼。

    「…………えっと、好きな人って誰?」

    首を傾げながらの言葉に彼は呆れたように笑いながら私の髪をくしゃっとした。

    「――――気づけよ、鈍感」

    先を行く彼を追いかけながら私は再び首を傾げた。

    きゅん

    20

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  12. 「あれ、着信?」
    誰からだろ?と首をかしげたのはちょうどお風呂から上がったときだった。
    画面を確認、携帯を取り落としそうになった。
    「も、もしもし!?」「出るの遅いから」
    初っぱなから不満たらたらで声を発したのは最近気になる彼。
    跳ねる心臓を押さえつけ用件を問いただすと表に出ろ、とだけ言われて通話は切られた。
    なんなのいきなり、イライラしながら玄関のドアを開けた私は口を大きく開けた。
    「寒いんですけど」「え、なんで!?」「うるさい、近所迷惑。別に理由ないと来たらいけないの」
    そこにいたのはさっき電話をしてきた彼で、不満げに言った言葉に慌てて弁解をする。
    「そんなことないけど…っくしゅ!ごめん、くしゃみ…」「ごめん、呼び出して顔見れたしもう帰る」
    姿が見えなくなると同時に彼が巻いてくれたマフラーを握りしめその場にへたり込んだ。
    ――どれだけドキドキさせれば気がすむんだ!

    きゅん

    14

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  13. 「また、俺の勝ち」「うるさい!」
    小テスト返却日、昼休みの教室に漂う険悪な雰囲気に周りがそそくさと逃げ出す。
    ちなみにいつも首位の彼に二位の私。
    「もういい加減諦めたら」「私に諦めなんてないから」「うん、知ってる」
    息をつくように笑った彼に不覚にもドクリと心臓が跳ねた。
    なんだこれと首をかしげた私の顔の横になぜか彼が教科書を添える。
    「なにを」「しっ、黙って」
    思わず口をつぐんだ私に彼が徐々に近づいてくる。
    あと数センチ――――近すぎる距離。
    「取れた」「へ?」
    閉じた目を恐る恐るこじ開ける。
    「頭についてた」
    イタズラに笑った彼に一気に力が抜ける――――それだけなら皆に見えないように隠さなくてもよかったんじゃないですか。
    「あれ、なんか顔赤い。もしかして何か期待した?」「し、してないし!」
    ――――きっと私は彼との勝負に勝つことはないのだろう。

    きゅん

    10

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  14. 「例えばさ」
    そう彼が切り出したのは放課後のこと。
    「んー?」
    居残って課題をしている私は適当に相槌をうつ。

    「お前が好きって言ったらどうする?」

    手を止め思わず吹き出した。
    「あー、笑えた。それなんの冗談?面白すぎ」「…冗談?」
    なぜかムッとした様子でそう呟いた、意味が分からない。
    私はというと再び課題に取りかかる。
    と、不意にその手が彼の手に絡め取られ動きを止めた。

    「ちょ…じゃ、邪魔なんだけど!」

    思ってたより大きいその手は今更ながら男だったと私に気づかせて、思わず動揺する。
    そんな私にお構いなしに彼は言った。

    「悪いけど―――」

    不自然に途切れた言葉に顔をあげる、同時に降ってきたのは少し乱暴なキス

    「んっ…、」「俺は本気だから」「は!?」「―――分からないならもう一回するけど」「っ結構です!」

    ……どうやら私の完敗だ。

    きゅん

    17

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  15. 「先生が好き過ぎてどうしたらいいですか?」

    いつものように貧血で倒れて寝ていた私の告白に先生は目を丸くした。

    「…どうした」
    「本気なんだけどな」
    「そういうことは簡単に言うな」

    そう言うと先生は立ち上がりドアの方に歩いていった。
    あぁ、嫌われたかな。
    実は本気だった告白を軽くあしらわれさすがに泣きたくなったとき、カチッと軽い鍵音が。

    「せんせ…」
    「ちょっと黙れ。たくっ、せっかく俺が耐えてたのに―――先に言っとくそういうこと言うのが悪い」
    「え、……んっ」

    寝ている私に覆い被さるようにされた大人のキス
    パニックになりながらも必死に応えると先生がピタリと動きを止めた。
    離れていった先生に意味がわからず固まっている私にニヤリと笑って言った。

    「……これ以上したら本気で止まんなくなるけどどうする?」

    の、望むところです!

    きゅん

    26

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  16. 「あー、眠い。なんでお前毎朝こんなに早く家出んだよ」

    横でぶつぶつ文句を言う彼は所謂幼なじみと言うやつ
    とはいっても私たちの間にはそんなときめき要素は皆無、冷めきった関係だ。

    「うるさいなー、私はあんたと違って部活の朝練があるの!」
    「んなこと知らねー」
    「ムカつくー!てか眠いんなら家を出るの遅くすればいいじゃん、そしたらもうちょっとくらいは寝れるんだし!」

    毎朝隣でぶつぶつ文句を言うぐらいなら家でぐっすり寝ればいいんだよ。
    口を尖らせながらの言葉に彼は少し真面目な顔になる。

    「それじゃ意味がねぇ」
    「は?なんで?」
    「気づけよ、バカ野郎」
    「うわっ、何すんの!」

    なぜか頭をぐしゃぐしゃされ文句を言おうとした私を遮るように彼は言った。

    「お前と一緒に行きたいからに決まってんだろ」

    これから私たちの関係がどう変わるのか、私にも謎。

    きゅん

    26

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  17. 「―――――っ、もう知らない!」

    きっかけはなんだったのか、幼なじみのこいつと口論になった私は身を翻した。
    なんなのよ、あいつ。
    イライラしながら早歩きでいく私の背後から呼ぶ声。
    それはさっき喧嘩別れしたばかりのあいつで私は知らんぷりして駆け出した。
    そのときだ、空気を切り裂くようなクラクション――――。
    体が萎縮して動かなくなる、迫る車を視界に捉え目を強くつぶったときだった。


    「バカ野郎!」

    そんな緊迫した声が耳に飛び込んできたかと思うとグッと腕を引かれ力強い腕に支えられた。
    助けてくれたのだと気づいたのは轢かれそうになっていた車が真横を通りすぎたてからだった。

    「ぶなっ…………!心臓とまるかと―――――あんまり心配かけんな、バカ」

    ぶっきらぼうにそう言った声と真逆で頭にのせられた手は優しく頭を撫でたから涙が止まらなくなった。

    きゅん

    12

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  18. 「はい、お疲れ]
    よく頑張りました、と先輩は微笑み少しずれた眼鏡を指で押し上げた。
    「すみません、私の勉強に付き合わせて」
    「大丈夫、俺の復習にもなるしね」
    柔らかい先輩の笑顔でドクッと跳ねた心臓を上から押さえつける。
    ――――――先輩、優しすぎ。
    ありがとうございますと誤魔化すために頭を下げると同時に机にイチゴミルクが置かれた。
    「頑張ったご褒美」
    以前に何気なく言った好きなものを覚えててくれたことが嬉しくて、そういうところも大好きで
    「ほんと、好きだなぁ……」
    あっと思って慌てて口を押さえてももう遅い、もう想いは溢れてしまった。
    蒼白になる私に先輩はニッコリ微笑み私の頭をポンポンしながら言った。
    「そんなにイチゴミルクが好きなら買ったかいがあるね」
    それも好きだけど……。
    イチゴミルクもいいけど私にとったら先輩がご褒美かも、なんてね!

    きゅん

    9

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  19. 図書室で後輩は真剣な表情で小さくあの、と切り出した。
    なんであんなに、と続けた声も深刻だったので身を乗り出した途端
    たい焼きって旨いんですかね?
    次の瞬間には身を乗り出したことを後悔させる。
    この後輩は私の意表を衝くのが上手い
    さらに顔の横に文庫本を添えてあのー。と彼は軽い調子で切り出した。
    先輩のこと、と続いた声も軽かったので本を読みながら適当に頷く。


    好きすぎてどうしたらいいんでしょう?


    流しかけてえ、と顔をあげたと同時に顎を掬われあっという間に唇を柔らかく塞がれた。
    すみません、好きすぎてキス、しちゃいました。
    可愛く舌を出した後輩は私の期待を裏切る行動で、普段無表情と言われる私の顔を糸も容易く変化させる。



    私の顔が赤くなるのはあなたに対してだけみたい。

    きゅん

    11

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  20. 友達以上恋人未満、この言葉は私たちの関係にこそ相応しい。
    映画に誘うこともあるし誘われることもある、お互いの部屋だって行き来する。
    でもその関係も今日限りだ。
    思わず言った、好き。言ったあと速攻で逃げてきたので顔色すら窺ってないが確実に引かれてしまったことだろう。
    絶望的な状況にため息がでたときだった、教室の戸がガラッと音を立てて開かれた。

    「お前なんで逃げんの?返事くらいさせろよ!」

    怒った様子で入ってきたそいつから思わず距離をとろうと後退る。

    「だ、だって振られるの怖かったから」

    背中が壁についたと同時にすぐそこまで来ていたそいつに大きな手で口を塞がれる。

    「………そんなこと言うな。俺はお前のこと手放す気、ないから」

    囁かれた甘い言葉にガクガク頷くと大きな手が剥がされ代わりに優しいキスが降ってきた。

    きゅん

    15

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

  21. 「あんたなんか嫌い!」「俺は元からお前のこと嫌いだし」
    自分が蒔いた種のくせに胸は身勝手に痛む。
    なんでいつも喧嘩しちゃうんだろ、自分が嫌で情けなくて涙が滲んだ目元を隠すようにその場を立ち去る。
    と、それを阻止する手。
    「放っておいてよっ」「…………泣くなよ、俺本当は―――。あぁ!もう、めんどくせぇ!」
    グッと一際強い力で引き寄せられあっという間に力強い腕のなか。
    「分かれよ」「…………ちゃんと言わないと分かってあげない」「………勘弁してくれ、結構理性抑えるのに必死なんだけど」
    上から降ってきた声は本当に困っているようで思わず笑った。
    「嘘、ちゃんと分かった。――――私も好き、大好き」
    ギューッと抱きつきながらの言葉に一瞬の沈黙、そのあとのため息と共に吐き出された言葉に心臓が破裂しそうになった。


    「――――そんなこと言って俺の理性が保つと思ってんの?」

    きゅん

    11

    ふじみやともさんをフォロー

    通報する

▲