ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 22件ヒットしました

  2. 「卒業生したって言ったってそんな昔じゃねぇのに
    懐かしいもんだなぁやっぱ。」

    隣を歩く濱崎さんがそう言う。
    今日は私の高校、言わば濱崎さんの母校の文化祭に来ていた。

    まぁ私が呼んだんだけど。

    「どこ行きます?何か食べ…」

    「お化け屋敷。」

    「…は。」

    え、お化け屋敷って…
    濱崎さん私が怖いの無理って知ってますよね…?

    と確認すれば
    もちろん、と答えるも
    行かないという風にはならないようで。

    「嫌ですよ怖いです!!」

    と私が駄々をこねて嫌がっていると

    ---ギュッ

    と手を握られ
    私は思わず濱崎さんを見た。

    「怖いならこうしときゃぁ良いだろ?」

    と、行動の意味を理解してるのか否か
    余裕の笑みを浮かべて私にそう言う濱崎さん。

    「…が、頑張ります…。」

    どうやら私は濱崎さんには敵わないみたいです

    きゅん

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  3. 【気持ちの芽生え】side要


    (……可愛いなぁ…。)



    塾の休み時間中---

    俺は少し離れた場所で1人座っている彼女を見て、そう思う。

    彼女の名前は、北澤柑奈。

    真面目で大人しめの女の子で
    あんまり接点はない。

    でも遠目から見ながら
    いつも可愛いなぁと思っていた。

    ……まぁ何か、ちょっとしたファン?みたいな。


    (ちゃんと話してみたいんだよなぁ…。)


    北澤と話したことといえば、
    いつも何かの業務連絡とか、伝言とかばかりで

    まともに話したのは 数える程度。


    周りの奴らも北澤に興味があるらしく
    話したがっている子は結構多かった。

    …もちろん、男子も。


    (………あれ、でも…)


    そいつらが俺より北澤と仲良いの想像したら…何か嫌かも。

    ……何だこれ…。


    (……モヤっとする。)


    ……?



    ------これが嫉妬だと気づくのは まだ先の話。

    きゅん

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  4. 【文化祭編】by勇


    柑奈に引っ張られるがまま
    コスプレした格好で体育館に連れて行かれる。

    すでにライブは始まっていて
    何度か柑奈が俺に話しかけるが

    耳を近付けた上で大声を出してもらわないと 聞き取れない程だった。

    そしてそのうち

    柑奈はライブに夢中になって
    そこへ意識を集中させる。


    (……今言ってもどうせ聞こえねェな。)


    俺は隣ではしゃぐ柑奈を見下ろしながらそんなことを思う。


    そして


    俺は 俺の視線に気付いていない柑奈に向かって口を開き───



    「……俺 お前に惚れてんだけど。」



    そう呟く。

    もちろん、柑奈にはそんな言葉聞こえてもいないし 気付いてもいない。


    だけど今は それで良い。



    (………まぁそのうち)



    ───直接言うつもりだから。

    きゅん

    11

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  5. 「幸ちゃん?
    話があるって…どうしたの??」


    ある日の昼休み。

    教室で楽しく皆と話していれば
    突然幸ちゃんが私を連れて

    校舎裏までやってきた。

    幸ちゃんは未だ、黙ったまま。


    「…幸ちゃん…?」

    「………お前、隙ありすぎ。」


    …え?


    幸ちゃんの言葉に
    私が思わずそう声を出せば

    幸ちゃんはそれと同時に
    私の腕を引っ張って

    自分の腕の中へ

    私を閉じ込める───。


    「っ…え、こ、幸ちゃん…!?」

    「あのなぁ、俺以外の男と必要以上に楽しく話したりすんな。」


    見てて、すげーイラつく。


    ストレートにそう言う幸ちゃんに
    私は思わずドキッと
    鼓動を鳴らせた。


    え……つ、つまりそれは…


    (や、ヤキモチ……だよね?)


    私はそう思って
    思わず頬が緩んだ。

    きゅん

    21

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  6. (…何で…。)

    何でそこまでされて
    まだあいつのこと好きなんだよ。


    そんなことを思いながら
    俺は沙織のことを見ていた。

    彼氏に酷い扱いされて

    少しは怒れよ、なんて思うのに


    「家族と一緒に花火見るんだって。」


    そう言ってあいつの言葉を信じてる
    沙織。

    …本当に、見ていて心が痛々しかった。


    (……っ、なわけねぇだろ…。)


    本気で、あいつが家族と
    花火大会行くとでも思ってんの?


    「……バカじゃねーの。」


    あいつが自分の席に戻ってから
    俺は小さくそう呟く。


    「家族と行くなんて…嘘に決まってんだろ…。」


    他の女と
    一緒に行くに決まってんのに

    どうして、何も言わねぇんだよ。


    「…馬鹿野郎…。」


    俺なら…
    お前にそんな顔させないのに…。

    きゅん

    24

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  7. 「さっきの男、誰だよ。」
    「…へ…?」


    壮介に迎えに来てもらった帰り道。

    私は突然壮介に路地裏に連れて来られて、壁に追い込まれた。

    そして、この質問。


    「誰のこと…?」
    「さっきお前と肩組んでた、あいつ。」


    そう不機嫌そうに言いながら
    私に顔を近づけて
    ジッと目を見てくる壮介。

    (っ…顔近すぎ…!)

    私はその距離にドキドキしながらも
    先ほどのことを思い出して、正直に伝える。


    「カヅキだよ。私の仲の良い。」
    「…はぁ?カヅキって…男だったのかよ!」


    私の言葉にますます眉間にシワを寄せる壮介。

    イライラしたのか

    壮介が不意に私の顎を掴んで、
    上を向かせた。


    「……っ、お前は…!」


    ──俺だけ見てれば良いんだよ!


    そう言って
    壮介は私に 噛み付くようなキスをした。

    きゅん

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  8. ~関目狛津『小悪魔』~

    「……。」
    「…そんな見んなユイカ。」

    文化祭で校内を回っていると
    話で聞いていた通り先輩が悪魔のコスプレをしていた。

    先輩は恥ずかしそうに視線を逸らす。

    「先輩。」
    「…んだよ。」
    「かっこいいです。」
    「…!!」

    私が正直にそう言えば
    先輩は目を丸くして、それからすぐに小さく笑った。

    「ったく…嬉しいこと言うじゃねぇの。」

    そう言うと先輩は
    仕事そっちのけで 私を抱き上げてさらっていく。

    「っ、え、ちょ、先輩⁈」
    「俺は悪魔だからな。
    大人しくしねぇと、襲うぞ?」

    そう言いながらニヤっと笑って
    私の耳をカプっと噛んでくる先輩。

    「っ…⁈な、何して…‼︎」
    「煽ったお前が悪い。」

    そう言って彼はそのまま
    屋上まで私を連れ去った。

    きゅん

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  9. ~関目狛津『バレンタイン』~

    「…で、俺のは?」
    「え?」
    「だから、俺の。」

    皆にチョコを配りに廊下に出た途端
    偶然私のところに来ていた関目先輩に捕まった。

    後ろから抱き込まれて
    体が硬直する。

    「俺のはない…とか言うなよ。」
    「ちゃ、ちゃんとありま…!あ。」

    後で秘密に用意していたのに
    彼の言葉に思わずそう返事をしてしまい、ハッとする。

    「…ふーん?あるんだ?」

    彼はそれを聞いて、ニヤニヤと私の顔を後ろから覗き込む。

    「じゃ、後で"2人っきり"の時に
    もらうとしますか。」

    そう言って意地悪く口角を上げる彼に、私は思わず顔を赤くする。

    「…先輩の意地悪。」
    「ククッ…お前にだけな。」

    んじゃ、後で。

    そう言って彼は私のおでこにキスをして 去って行った。

    きゅん

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  10. ~濱崎圭斗『バレンタイン』~

    保護者会があるということで
    私たち生徒と入れ替わりで、親の人達が校舎に入って行く中

    私は今こうして、彼に捕まっている。

    「ねぇ、俺にはないの?」

    「え、何が??」

    「ソレ。」

    そう言って彼が指差したのは
    私が今日持ってきたバレンタインのチョコ。

    彼には特別にあるのだけど
    それを秘密にしていて、まだ渡していなかったのだ。

    「さぁ、どうかな?」

    「………。」

    そう言えば 彼は拗ねたように不機嫌になって、私の頬をつねってきた。

    「んん!!ごめん!あるよ!圭斗用の特別なやつは帰ったらあげる予定だったの!!」

    と、私が痛い痛いと言いながら伝えれば
    彼は一瞬目を丸くしながらも
    頬から手を離して、優しく微笑んだ。

    「特別、ねぇ。」

    なら許す、と言って
    彼は私のおでこにキスをした。

    きゅん

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  11. ~7年前の神崎律樹~


    「なぁなぁ見てー!
    俺の幼馴染ー!可愛いっしょー!」
    「あ?」

    昼休み---隣の席のタイガが俺に写真を見せてきた。
    女子とのツーショット。
    …多分、中学生くらいの。

    「サユリっつーの!妹みたいで俺に超懐いてんの!」
    「ふーん…あっそ。」

    確かに可愛い子だった…けど
    ここで素直に言う変な扱いされそうだからやめておいた。

    「俺らの高校受けるんだって!
    可愛いとこあるよなー本当!」

    ツンデレなんだよこいつ〜
    とケラケラ笑うタイガ。

    …へぇ、この高校来んのか…。
    ってことは大学もエスカレーターで同じか?

    (何か縁があったり、してな。)

    …ま、なわけねぇか。






    ---そう思っていたことが
    まさか7年後、現実になるなんて…

    きゅん

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  12. 「…こ、好くん…?」

    「んー…?」

    「あの…そろそろ帰ろう?」

    現在、私と好くんは誰もいなくなった教室に 2人きり。

    机の上に座る好くんに呼ばれて
    近寄ったら
    そのまま足の間に座らされて
    後ろから抱きしめられる形に。

    「ん…あと少し…。」

    「でも 早く帰らないとすぐ暗くなっちゃうよ。」

    眠い上に寒いと
    私をまるで抱き枕の代わりのように
    ギュッと強く抱きしめてくる好くんに私がそう言えば

    好くんが じゃあ…と
    私の肩に顎を乗っけて 言う。

    「アヤメからキスしてくれたら、帰ってあげる。」

    「…へ?!」

    なんて
    冗談なのか分からないトーンで
    言うものだから 私は思わず顔を赤くする。

    そんな私の慌てる様子を見て
    クスクス…と好くんが笑って

    「冗談だよ。よし、帰ろう?」

    そう言って私の手に指を絡めた。

    きゅん

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  13. 【橘景吾】~文化祭編~


    「…なぁ。」

    「ん?どうしたの、景くん。」


    現在私の学校の文化祭に
    景くんが遊びに来ている。

    もちろん要さんも一緒に。

    私がいる教室を伝えたら
    景くんたちはすぐ来てくれて。

    でも何か…景くん、怒ってる?


    「お前その格好今すぐやめろよ。」

    「え?」


    景くんは私の衣装を見て
    眉間を寄せていたのだ。

    …やっぱりメイド服、変かな?


    と少しシュンとしながら
    落ち込んでいると

    それを見ていた景くんが
    チッ…と舌打ちをしながら
    照れたように視線を彷徨わせて、言う。


    「…そんな可愛い格好、他の男に見せて欲しくないんだけど。」



    なんて
    素直に言うものだから

    私も思わず 顔を赤くした。

    …え、もしかして…


    (嫉妬……?)

    きゅん

    17

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  14. 【秦山祥一】その1


    (さっき言ったこと、謝らんと…。)

    祥一は先程からずっとそのことばかり考えていた。
    その視線は斜め前の 紗香。

    自分が照れて
    その照れ隠しだったとはいえ
    心配してくれた紗香にあれは悪かったなぁと
    祥一なりに反省していた。

    キーンコーンカーンコーン…

    鐘が鳴り授業が終わると
    祥一は紗香の机の前に立つ。

    「…?どうしたの秦山?」

    「…そ、その…。」

    さっきは…と言いかけるも
    中々言葉が出ない祥一。

    そしてついにやけになって
    紗香の頭に手を置いてクシャっとなでて

    「っ…さっきはあんなこと言ってごめん!ありがとーございました!!」

    と顔を赤くして
    パッと手を離し高速で教室から出て行く。

    「……ふふっ。」

    また彼なりの照れ隠しだと
    紗香も紗香でちゃんと分かっていたのでした。

    きゅん

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  15. ~濱崎圭斗『お忍び』~


    「け、圭斗…!こんなところじゃ見つかっちゃう…!」


    ユカリが焦った声で俺にそう言う。

    ---実は今はお忍び中。

    この学校の生徒、ましてや高校生じゃない卒業生の俺が
    保護者と言えど勝手に校舎裏に来て
    こうしてユカリといちゃいちゃしてるのは…確かによろしくない。


    「へぇ…?何て言いながら顔赤くして…本当は嬉しいんじゃねぇの?」


    なんて言いながらユカリを壁に追い込み、腕で逃げ道を塞ぐ。


    「な、何言って…!ほら、腕退けて…!」

    「嫌だ。…少し黙ってろ。」


    そう言って俺はユカリの抵抗する腕を掴んで
    そのままキスをした。

    顔を赤くして
    何だかんだそれに応えるユカリが
    本当に愛しい。

    (…堪んねぇ。)

    そうして俺は、そのままキスを深いものに変えてった---。

    きゅん

    41

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  16. ~濱崎圭斗『お迎え』~

    今日はユカリと映画に出掛ける予定だった。いわゆるデート。

    友達からチケットをもらったらしく
    昨日の夜俺がそれを盗み聞きして、行く約束を交わした。

    (………ん?)

    校門の前で待っていると
    前から会釈をしながら歩いてくる女子高生。

    …まさか、そう思った。

    しかしそのまさかで…


    「………。」


    何で…こんな可愛くなってるわけ?

    いつものユカリとは全然違くて
    大人っぽく髪もアレンジされ
    綺麗に化粧までしていた。

    …不覚にもどきっとしたのは秘密。

    「…一瞬、誰かと思った。」

    そう言えばユカリは照れたように笑う。
    その髪型似合ってるし
    化粧して余計綺麗になった。

    他の男の目に止まってるの、自覚ないんでしょ?

    (…これだから鈍感娘は…。)

    そんな格好、俺の前だけにしろよな。

    きゅん

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  17. ~秦山祥一『本音』~

    授業中、俺は最近伸びてきた前髪をいじりながら退屈に前を見る。

    日本史の授業って何でこんな暇なん。もっとオモロイ話して欲しいわぁ。

    なんて考えながら
    フイッと後ろを振り向けば

    「…zzz」

    まぁ当然のことながら爆睡中のユカリ。
    1番後ろの席が1番先生から見えやすいの分かっとって寝とんのかなこいつ…
    と思いながらその寝顔を見る。

    「……。」

    こんな安らかな寝顔見てると
    ホンマ抱きしめたくなるなぁ。

    …無自覚で無防備な奴。

    (俺の気も知らんで…ホンマ鈍感娘やわ。)

    起きたらまた俺にノート見してだ何だ言ってくるんやろなぁ。

    …なぁユカリ。

    「…あの人やめて俺にしとけや。」

    寝ているこいつには
    届かん気持ち。

    【嫉妬深い狼と同棲生活⁈】

    きゅん

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  18. 俺のサユリ。

    俺はお前以外見てないし、見えてないよ。
    他の誰もいらない。サユリだけが欲しい。

    そう思ってるのは俺だけ…?

    「なぁ、サユリ…。」
    「…ケ、ント…。その、手…。」
    「…あぁ、さっき殴った時に血がついちゃったんだね。」

    汚いから今拭くよ。
    そう言ってハンカチで手を拭く俺を見て、サユリは怯えたように震える。

    …大丈夫だよサユリ。
    今日サユリのことナンパしてた先輩達には、俺がちゃんと罰を与えてきたから…。

    「きっとアレじゃあ…自力で帰れないだろうなぁ…。」

    軽く足の骨は折ってきたからさ…。
    これでもう、サユリには近づかないよね…?

    「サユリ…お前は俺が守るから…。」

    だから絶対に…



    俺を裏切らないでね。

    きゅん

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  19. 「おーい、坂下ぁ。」
    「わっ‼︎」

    後ろから名前を呼ばれてビクッとする。
    (何だ…持田先生か…。)
    先生と私は実は前からの知り合いで
    一応付き合って…る…仲なのです。

    「あれ、今日お昼職員室じゃないの?」
    「あぁ。花山先生と準備室で仕事しながら食べる。」
    「花山先生と…。」

    花山先生は持田先生と同じ教科の女の先生で、生徒からも美人で人気な先生。
    仕事だってわかってるけど
    ちょっと嫌かも…。

    「…ふーん、ヤキモチ?」
    「……ん。ごめん。」

    こんなことでいちいち妬いてたら面倒臭いよね…。
    気にしないようにしなきゃ…。

    「…なぁ坂下。」
    「ん?」
    「……今日一緒に俺の家帰ろうか。」

    (--------へ…。)

    「帰り、覚悟して待ってな。」

    呆然としてる私の頭にぽんっと先生の手が乗せられる。

    「…えぇ⁈///」

    きゅん

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  20. 「足、どう?包帯緩くない?」

    部活中に足を怪我した尚人くんを
    マネージャーの私が手当をする。
    生憎保健の先生は会議中らしい。

    「大丈夫です。
    …それより、先輩は大丈夫ですか?」

    …正直言うと大丈夫じゃない。
    実は昨日の夜に、彼氏から別れを告げられたばかりだった。
    それを、尚人くんは知っている。

    「部活に集中してる間は、忘れられるから…。心配してくれてありがとう。」

    体育館戻ろっか。

    そう言ってしゃがんでいた体を立たせて部屋を出ようとした時

    「-------。」

    -------ギュッ

    (……え?)

    気づいた時には、後ろから尚人くんに抱きしめられていて。力がこもっていて、少し震えている。

    「…尚人、くん…?」

    「…先輩…俺が忘れさせるから、俺じゃダメ…ですか?」

    きゅん

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  21. 「…よぉ、坂下。今帰るのか。」

    テスト1週間前の今日。
    学校に残って勉強して帰ろうとした時、松永先生に会った。

    先生は玄関の靴脱ぎ場のところで座って煙草を吸っていた。

    そんな松永先生はかっこよくて人気のある先生。

    そして…

    「はい。先生も今帰りですか?」

    私の好きな人。

    「まぁな…。つっても、傘待ちでな。」

    と言って先生が灰皿に吸っていた煙草を押し付けて消す。
    傘待ちって…誰かに預けたとか貸したとかかな?
    この雨だし、傘なしは辛いよなぁ。

    なんて思いながら、先生にさよならを言って帰ろうとした時
    なぜか先生も立ち上がって校舎を出ようとしていた。

    「え…先生?」

    不思議に思って先生を見ると
    先生は優しく微笑んで私に言った。

    「坂下なら持ってると思って、待ってた。…帰ろうぜ。車で送る。」

    きゅん

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