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  1. 18件ヒットしました

  2. 「紗良、今日は何作ってんの?」

     部活中の健太くんが今日もまた、家庭科室にやってきた。

    『今、クッキー作ってて。出来上がったところだよ』

    「クッキーかあ……めっちゃ旨そう」

     瞳をキラキラと輝かせるその姿がまるで小学生みたいでクスリと小さく笑った。

    『食べる?』

    「いいのか!?」

     満面の笑みを浮かべる彼に私は小皿にクッキーを乗せ渡そうとした。けれど、彼の両手は小道具で塞がっている。

    「なあ、紗良」

    『うん?』

    「それ、俺に頂戴」

     そう言って、開かれた健太くんの口。これって、もしかしなくても“あーん”をしなくちゃいけない?
     恥ずかしい気持ちが膨らみながらも私はそれを恐る恐る健太くんの口元へ持っていく。

    「ん、やっぱり紗良の作るお菓子は美味いな」

     彼の柔らかな笑みが、今日も私をドキドキさせる。

     こんな日が毎日続けばいいな、なんて思った瞬間だった。

    きゅん

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  3. 「おい」
    『え?』
    校内へ入る一歩手前で、誰かが私の腕を掴んだ。
    振り返れば、そこには…登校中、よく見かける他校生の姿が。
    …今密かに私の気になっている人でもある。
    まさか、声をかけてくれるなんて…。
    「…ケータイ」
    『え?』
    「ケータイ、貸して」
    言われるがままに、私は鞄から携帯を取りだして彼に渡す。
    すると、彼は自分の携帯と照らし合わせ…
    「…ん。俺のアドレス入れといたから」
    『あ、はい』
    私の携帯を返してくれた。
    その時に少しだけ手が触れてしまい、私の心臓が大きく飛び跳ねた。
    …すると、急にグイッと腕を引っ張られ、私は彼の胸に倒れ込む。
    『あ、の…!』
    「俺、アンタのこと好きだから」
    彼は私の耳元で、低い声でそう言った。
    その声に、密着する体温に、私の胸はドキドキしっぱなし。
    「…後で、連絡する」
    じゃあ、と言って彼はこの場を去っていく。
    …やっぱり私…彼のことが、好きだ。

    きゅん

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  4. お昼休み、たまたま会った後輩と階段の近くで話していた。
    「…日菜先輩」
    『ん?』
    「お、俺…」
    …まさか、告白だったりする?
    徐々に顔が赤くなる後輩くんを見ると、何となくそう思う。
    「っ俺、日菜先輩の事…!」
    …と、その時。
    ふわりと、知っている匂いが、後ろから私を包んだ。
    「…コイツ、俺のだから。取っちゃダメ」
    『か、奏!』
    ギュウッと私を離そうとしない奏に、私の心臓は爆発しそうなくらい煩い。
    諦めた後輩くんが去ってから、やっと奏が私を離してくれた。
    「…で、返事はくれないの?」
    『っあ…』
    奏は、私を壁に追い詰め…
    「いい返事しか、貰わねえよ?」
    吐息がかかる程近付けてきた。
    あぁ、この人は意地悪だ。
    答えなんか知ってるくせに。
    『…私も、好き』
    そう、小さく答えると奏は「良く出来ました」と私に甘いキスをした。
    何度も噛みつくようなキスをされ、腰が抜けてしまったのは言うまでもない。

    きゅん

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  5. 「…まだ怒ってんの?」
    『…別に』
    いつもより低い声に体を強ばらせながら、私はそう小さく返す。
    …少し前を歩く彼は、私の彼氏の響。
    響はクールで、何を考えているか分からなくて…
    気付いたときには、喧嘩をしていたみたい。
    自分には分からなかったけど、響に素っ気ない態度を取っていた。
    「…なぁ」
    怒ったような声で、響は振り返って私を見つめている。
    そんな彼が何だか怖くて、私は俯きながら何?と返す。
    呆れたように、響が近付いてくるが…私は、動くことすら出来なかった。
    …すると。
    クイッと優しい手が顎に触れ、顔を上げさせられた…と思えば
    『っん…』
    突然の、キス。
    「…機嫌、直せよ。華は笑った顔の方が…可愛いから」
    照れながらも、真剣な瞳でそう響が言ってくれた。
    それが嬉しくて、笑顔になる。
    …と、また顔が近づいて、キスをされる。
    「…もう、怒んのやめろよ」
    ふっと笑ってそう言う響が、私は好きだ。

    きゅん

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  6. 「まーみせんぱーい!」
    ──ギュッ
    『きゃっ…!』
    「やっと捕まえた~」
    …登校中、一つ下の後輩の、坂上くんが後ろから抱きついてきた。
    大声で私の名前を呼んだせいで、私達は今注目されている。
    『ちょ、坂上くん、場所考えて…』
    「じゃあ、個室ならいいの?」
    そ、それも困る…。
    上目遣いでそう言うので、返答に困ってしまう。
    「…真美ちゃん、俺の事好き?」
    『同級生じゃないんだから…敬語使いなさい』
    「ねぇ、好き?」
    私の話を一切聞かずに、自分の質問を押しつけてくる。
    …坂上くんらしい、けど。
    『もう、いい加減に…』
    その時だった。
    ──グイッ…と坂上くんに腕を引っ張られ、強引に唇を重ねてきた。
    あんまり身長が変わらないけど、やっぱり彼は男の子だから、抵抗してもビクともしない。
    『っはぁ…』
    「真美ちゃん、可愛い」
    『っちょ…待って…!』
    「やだ、待たない」
    強引なキスに、私は溺れてしまった…。

    きゅん

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  7. 『…』
    「…」
    お昼休み、生徒会の仕事が大量に出ていて、終わりそうにもないという事で私は会長に呼ばれていた。
    始めてから、私達には沈黙しか流れていない。
    …っていうか。
    『…あの、会長』
    「ん?」
    『他の人は…?』
    「あー、呼んでない」
    えっ?
    何それ、この大量の仕事を2人で終わらせようとしてるの!?
    会長の返答に私はビックリして固まる。
    「…イヤか?」
    『や、そう言う問題じゃなくて…』
    何て言えばいいか分からなくなって、言葉を詰まらせていると…
    「…2人でやりたかっただけなんだけど」
    『え…』
    またビックリして顔を上げた途端。
    ──会長の、柔らかい唇が私のそれに当たった。
    「…何だよ、その顔」
    『か、会長…』
    「…何、物足りなかった?」
    『ちがっ…』
    ニヤリと笑う会長に、私は顔を赤くする。
    「…続きは、放課後にな」
    笑いながらそう言って、会長は生徒会室を出る。
    …会長、ズルすぎますよ。

    きゅん

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  8. 「隣、座っても良い?」
    『あ、どうぞ…』
    お昼休み、久しぶりに屋上でお弁当を食べたくなって、友達の誘いを断って来ていた。
    そんな時…今、隣に腰を下ろしている同級生、牧原くんがやってきた。
    「同級生だし、敬語じゃなくていいよ」
    そう言いながら、彼は柔らかい笑みを浮かべる。
    『そ、そうだね』
    私も小さく笑みをこぼし、視線を下に戻した。
    あんまり男子と話さないから、どうしたらいいか分からない…。
    「…ねぇ、好きな人とか、居たりする?」
    『い、居ないよ』
    そっか、と答えて、彼は斜め上を向いた。
    …つまんない奴とか、思われてるかな。
    でも、話題も見つからないし…。
    …と、
    「…友梨ちゃん」
    『っえ…』
    急に下の名前で呼ばれたので、びっくりして彼の方を向いたら…
    『っん…』
    触れるだけの、キスをされた。
    「…ね、一目惚れって、信じる?」
    ──優しい笑顔でそう言う彼に、私は不覚にもドキッとしてしまった。

    きゅん

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  9. 『…ん、あれ?』
    ふっと目を開けると、辺りには誰も居なくなっている。
    『寝ちゃったんだ…』
    最悪だ…と思いながら、鞄を持って帰ろうとした、その時…
    「…やっと起きたか、早川」
    『っえ!?』
    後ろから声が聞こえて、振り返ればそこには先生が立っていた。
    「もう、帰るか?」
    『か、帰りますけど…』
    ふーんと言いながら、先生は私に近づいてくる。
    え、何!?
    少しずつ、後退りをしていた私だけど…
    トンッと、背中に固い物が。
    …あぁ、壁だ。
    先生は壁に手を付いて、私が逃げないようにしている。
    「…早川」
    急に落ち着いたような声で呼ばれ、私は目を見開いた。
    え、何…何で顔が近づいてくるの!?
    これって…キス、される…!?
    どうしたらいいか分からず、ギュッと目を瞑ると…。
    「…バーカ」
    『っいた…!』
    軽く額にデコビンされた。
    「お前も、まだ子供だな」
    …そう言って先生は、私が好きな笑顔を見せた。

    きゅん

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  10. 『んー、美味しかった!』
    「お前、本当旨そうに弁当食うよな」
    お昼休み、屋上で私は同じクラスの浩平とお弁当を食べていた。
    あー、お腹いっぱいで寝ちゃいそう…。
    私がつい、うとうとしていると…
    「…ご飯粒、付いてる」
    『え、うそ!?』
    やだ、恥ずかしい…!
    こっち?と言いながら、付いているらしいご飯粒を取ろうとしていたけど。
    …え、何?
    何で浩平との距離近くなってるの!?
    徐々に近付いてくる浩平に、私は思わず固く目を瞑る。
    …と。
    『っん…!』
    ペロッと、口から斜め下のところを舐められた。
    「…何、もしかしてキスでもされると思ったか?」
    『ち、違うし…!』
    ニヤリと笑う浩平に、私はムスッとする。
    「ふーん。…ま、今しちゃうけど」
    『え、ちょ…っ!?』
    そのまま私の体は真後ろに…というか床に倒れ、浩平は…
    「煽ってんなよ」
    と、私に何度も口付けた。

    きゅん

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  11. 「…何、話って」
    『…』
    放課後の空き教室。
    誰も居ないことをチャンスに私は陸斗を呼び出した。
    …一応、付き合っているんだけど…それももう、今日でお終いにする。
    彼がクールだとか感情が読み取れないとか、その上で付き合っていたけど…私もさすがに、限界を感じた。
    『…陸斗…私たち、別れ…』
    「何で」
    私の言葉を遮るように、陸斗が冷たく言い放つ。
    …何でって、そんなの…
    「…ふざけんなよ…」
    『っきゃ…!』
    グイッと腕を引っ張られたかと思えば、私の体は陸斗の腕の中。
    消え入りそうな声で、そんな事言うなんて…意味わかんないよ。
    『りく…』
    「っ好きな奴目の前にして…平然としてられるわけねぇだろ」
    『え…?』
    ぱっと顔を上げれば…陸斗の顔が、赤い。
    「悪かったよ。手、出さなくて。けど…一回手、出すと…止めらんねーから…」
    『っ…』
    「もう、知らねーぞ」
    ──そう言って陸斗は、私に深いキスを落とした。

    きゅん

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  12. 『あーあ、フられちゃった…』
    「…」
    放課後の校舎裏。
    ついさっき、付き合っていた彼氏にフられたところを見られた、長谷部に出くわした。
    長谷部は、ずっと私の相談相手になってくれた人。
    でももう、今日でそれもお終いなんだけど。
    「…まだ、好き?」
    『…うん』
    泣いている私を、慰めるように抱き締めてくれている。
    本当なら、拒んだ方がいいんだろうけど…今の私には、そんな事すら考えられなかった。
    「…な、三上」
    『え…?』
    急に体が離れたと思えば…目尻に溜まった涙を、長谷部の舌が掬い取った。
    『はせ、べ…』
    「…俺なら、三上を手放したりしないよ」
    じっと見つめられ、直視することしかできない。
    …待って、長谷部。
    それって…
    「ずっと、三上のことが好きだよ。相手が居たとしても」
    『長谷部…』
    「こんな時にズルいかもしれないけど…三上を絶対振り向かせるから。アイツのことも、忘れさせる。だから待ってて」

    きゅん

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  13. 放課後、隣のクラスの成瀬に【一緒に帰ろう】とメールが来たので、私は下駄箱で待っていた。
    …それから数分後、彼がやってきた。
    『…あ、成瀬!って、どうしたの?』
    「…どーしたのじゃねーよ…」
    下駄箱の側面に寄っかかっている私に近づき…トンッと、私の頭上に成瀬の手がついた。
    …待って、これって…周りから見たら、壁ドンなんじゃ…?
    『あ、あの…』
    「お前、田中と仲良いだろ」
    『それは…隣の席だからで…』
    「あのさ」
    そう言って、成瀬が…クイッと、私の顎を軽く上に持ち上げた。
    『っちょ…』
    「お前は、俺だけ見てればいいの」
    『え…』
    それって…
    成瀬が、徐々に顔を赤くしていく。
    「っあー、もう。だから…俺は、お前が好きなの。そんぐらい分かれよ、バカ」
    『な、成瀬…』
    行くぞ、と成瀬が私の腕を引く。
    …成瀬って、恥ずかしがり屋なんだ。
    そんな成瀬を可愛いと思ってしまった私は、可笑しいのかな。

    きゅん

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  14. 『ふぁ…』
    「…」
    『…ん?』
    授業がつまんなくて、欠伸をしていたら隣から視線を感じた。
    チラリと見てみれば、転校してきた日向くんだった。
    …って、もしかして今の欠伸、見られた!?
    急に恥ずかしくなって、私はパッと反対の方を向く。
    さ、最悪だ…。
    寄りによって、何で欠伸してるところを…。
    それから、なるべく彼の座っている右側に目を向けないようにしていたが…。
    …何でか、さっきよりも視線を感じる気がする。
    何のつもりなんだろう。
    もう一度、日向くんの方を向けば…
    「【かわいいね】」
    と、口ぱくで言って、無邪気な笑顔を見せた。
    『っ…!』
    その笑顔に、私の心臓は大きく飛び跳ねる。
    …日向くんって、こんな笑顔見せるんだ…。
    日向くん、よく見たらカッコいいし…。
    ──転校生に全く興味を持たなかったのに、この時をきっかけに、私は彼に夢中になってしまった…。

    きゅん

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  15. 「『…あ』」
    ──放課後、そのまま真っ直ぐ家に帰ろうとしていたら、偶然下駄箱で…会いたくもなかった人に会ってしまった。
    …元カレの、隼人だ。
    「っ…おい!」
    その場に居たくなくて、私は逃げるように門まで走った。
    「待てよ…!」
    と、パシッと、追い付いてきた隼人が私の腕を掴む。
    『やだ、離して…!』
    「待ってよ、詩音、話聞いて…」
    『やだ…!やめ、て…』
    我慢していた涙が、ボロボロと出てくる。
    泣きたくなかったのに…。
    「詩音…」
    ぐいっと引っ張られ、私は隼人の腕の中に入る。
    『離してよ!はな…』
    「好きなんだよ!」
    『っ…』
    「詩音が俺の隣に居なくなって…俺、どーすりゃいいの」
    ギュウッと抱き締められて、身動きがとれない。
    「…ごめん、詩音。俺、詩音居ねーと…」
    『っ隼人…』
    「もう一回…俺と、付き合って」
    …バカ隼人。
    私だって…まだ、好きなんだから。
    『…もう、居なくならないで』

    きゅん

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  16. 午前中、気分が悪くなって私は保健室のベッドで休んでいた。
    と、突然…。
    ───ガラッ
    「失礼しまーす」
    この声…は、黒澤先輩!?
    保健室に入ってきたのは、サッカー部の黒澤先輩だった。
    私の憧れでもある、その先輩は優しくて爽やかだ。
    「…あれ、先生居ないのか」
    そうですよ、先輩。
    先生は今、出張で…
    …あ、どうしよ。
    お腹の締まりがキツくなってきた…。
    私は痛くて痛くて、ベッドの中でギュッと縮こまっていた。
    ───その時。
    シャッと音を立てながら、カーテンが開かれた。
    「…佐々木?」
    『っえ…?』
    名前を呼ばれて、布団から顔を出すと…
    『…黒澤先輩…』
    「大丈夫か?スゲー、顔色悪い」
    黒澤先輩が、私のことを心配してくれているようだった。
    …すると、ドサッと先輩が私の近くに腰を下ろした。
    『あ、の…?』
    「あんまムリすんなよ?」
    と、私の頭を撫でてくれる。
    …やっぱり私、先輩のこと…好きだ。

    きゅん

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  17. 『んー、届かない…』
    ある日の放課後、私は勉強をしに図書室に来ていた。
    息抜きで読みたい本を探していると、私にはぎりぎり届かない位置に置いてあった。
    …あー、ムリかな…。
    諦めて別の本を探そうとした、その時…
    ───ヒョイッ
    『っあ…』
    「…これ?欲しいの」
    『高峰くん…』
    隣のクラスの、超絶クールと噂の高峰くんが本を取ってくれた。
    私より頭一個くらい、背が高い。
    『あ、ありがと…!?』
    受け取ろうとした瞬間、彼はその本を上にあげた。
    え、何…嫌がらせ?
    手を伸ばしてみても、丁度取れない高さまで持ち上げられているため、届くはずがない。
    チラリと高峰くんを見たら…
    ───チュッ
    と、額に高峰くんの唇が当たった。
    『っな…』
    「図書室は、静かにな」
    彼はフッと鼻で笑って、私に本を渡して席に着いた。
    …た、高峰くんって…あんな人だったの?
    私はしばらく顔を真っ赤にしながら、彼を見つめていた…。

    きゅん

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  18. ───カサッ
    突然、後ろから一枚の紙切れが机に降ってきた。
    ビックリして振り返ると、人気者の彼が指を唇に当てながら笑顔でこっちを見ている。
    何だろうと思いながら、取りあえず前を向いて紙切れを見た。
    【授業つまんねーから、なんかしよーぜ】
    彼らしい字でそう書いてあり、私は思わず笑ってしまった。
    そうして始まったやりとりを繰り返していると…
    【すっげー、サッカーの練習
     きついんだよな。
     だるくて練習になんねーもん笑】
    と、返事をされた。
    …あれ?
    さっきまで、ずっと一行に言葉並べてたのに…
    変だなと思いながらも、まぁいいかと気にせず、今までのように返事を返した。
    すると…
    【さっきの、気づかなかった?縦に読んでみ】
    …縦に?
    言われてもう一度あのメモを見てみると…
    『っえ…』
    そこには、確かに【すきだ】と書かれていて…。
    【返事、後で頂戴ね】
    ───この瞬間、私は彼を好きだと決定付けた。

    きゅん

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  19. 「せーんぱいっ!」
    ───ギュッ
    『っちょ、立川くん!?』
    お昼休み、購買に向かって歩いていた私の後ろから、一つ下の後輩である立川くんが抱き締めてきた。
    彼はいつも今みたいに周りに人が居ようとも、場所さえも考えずにこういうことするから…
    本当、手の掛かる子だ。
    「先輩、どうしたんですか?早く購買、行きましょう?」
    『…うん』
    この子には何を言っても聞かないんだろうな。
    はぁ、と私はバレないよう、小さくため息を付いた。
    そしたら…
    「…今、俺のこと考えてるでしょ?」
    『えっ…』
    隣からじっと、真剣そうな目を向けられる。
    ビックリして何も動けないで居ると…
    「…早くしないと、先に先輩を食べちゃいますからね」
    なんて、いつもとは違った低い声で耳元で囁かれた。
    『なっ…!』
    「ほら、早く行きましょう!」
    笑顔で先を歩く彼。
    ───そんな彼に少しでもドキッと音を立てたなんて、絶対認めない。

    きゅん

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