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  1. 11件ヒットしました

  2. 卒業式以来の学び舎
    校舎内は静かだけどグラウンドでは運動部の掛け声が聞こえる

    「懐かしいな」

    「本当だね、席覚えてる?」

    1年だけ同じクラスだった彼と今は付き合って数年が経つ

    あの時は付き合うことになるなんて思ってもみなかったな

    「俺がここでお前はそこだろ?」

    「そうだっけ」

    席までは覚えていなかった私

    「絶対そう」

    しかし彼は自信たっぷりだった

    「今だから言うけど、めっちゃお前のこと見てたからね俺」

    「ええ?なにそれ冗談でしょ?」

    付き合うきっかけは仕事先でたまたま再会したからだった

    それまで一切連絡もとってなかったし

    「3年間俺ばっか見てたのが、こうやって隣で笑い合えてるって思うと不思議だな」

    照れたように笑った彼が愛しくて

    「浮気したら許さないからね」

    「なわけ。俺の愛は図太いよ?」

    もっと早く好きになりたかったなと
    幸せな後悔をした

    きゅん

    9

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  3. 「第2ボタン貰うと嬉しいもんなの?」

    式が終わり周りは寄せ書きやら写真撮影やらで賑やかだ

    「嬉しいよ、好きな人なら尚更」

    横目で見ると、学ランのボタンが既に2、3個足りてない彼は贅沢なこと言うと思った

    「誰かから貰った?」

    「ないね!好きな人募集しよかな〜」

    冗談めかしてみたが今日が最後なことくらい分かっている

    「…へー、参考までにタイプ聞かせてよ」

    意外にも掘り下げてきたので

    「やっぱり一途な人は良いよね」

    高校で探すわ、と付け加えたら

    「その必要ないから。俺が立候補する」

    と真顔で言われてドキッとした

    「っ冗談…きついってー…」

    「第2ボタン」

    「え?」

    「渡す方も嬉しいのかも
    …好きな人なら尚更」

    そして彼がポケットから手を出して拳を私へ突きしたので、条件反射で手を出す

    「あげる」

    1つ、ボタンが手の平で転がって
    春は少し先なのに体がぽかぽかした

    きゅん

    13

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  4. 「ねぇ、ねえってば」

    周りには学校の子達がたくさんいるのに

    「なに」

    「これ…絶対勘違いされるよ?噂になったらどうするの」

    何故か幼馴染みと手を繋いで登校している

    幼馴染みはめちゃくちゃモテる人気者
    私も密かに片思い中だけど

    もし噂になったら迷惑かけるかもと

    必死で手を離そうにも解けない

    「んだよ。…嫌なの?」

    「私よりもそっちが困るんじゃっ」

    困るんじゃない?
    と言いかけては遮られ

    「俺は好きなやつと噂になるなら嬉しい」

    全く予想してなかった返答に
    急激に体温が上がり戸惑う私

    「言っとくけどこれ男避けだし。嫌なら…やめるから」

    しかし手の力は強くなる一方で

    「全然、むしろ嬉しいよ…!」

    私もなんとか応えようと勇気を振り絞り握り返した

    「じゃ…もっと噂になること、する?」

    「え?」

    するといきなり立ち止まり



    「俺と付き合ってください」

    きゅん

    20

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  5. 「あ、ヤマモンいた!さっき家庭科でこれ作ったんだ〜自信作だから食べてよ」

    昼休みを告げるチャイムが鳴る

    やっと休めると思ったのも束の間、クラスの生徒が職員室に入って俺のところまで来た

    「…山本先生だろ。なんだよヤマモンて
    ポケ〇ンか俺は」

    教師の中でも若い方だからか生徒たちになめられている

    「いいじゃんいいじゃん
    はい召し上がれ!」

    デスクの上にポンっと紙袋が置かれ、中を見ると確かに綺麗に焼けたマフィンが入っていた

    「日頃の感謝と次のテスト優しく作ってねという願いを込めて」

    絶対本音は後者のみだろ
    苦笑いしつつお礼を言ってその場で頂くことに

    「お、上手いじゃん」

    「やった!じゃ彼女にしてくれる?(笑)」

    恐らく冗談のつもりだろうが

    「先生は奥さんを愛しているので彼女は必要ありません」

    山済みになっている数学のノートを見ながら柄にもなく本気で答えてしまった

    【完】

    きゅん

    3

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  6. 「山本先輩!」

    カウンターで頬杖つきながら本を読んでる先輩に声をかける

    「またお前か。図書室ではお静かに」

    シーっとジェスチャーした姿さえカッコいい山本先輩

    以前、同じ委員になってからずっと片想中の私

    「はーい…今回は真面目にやってるんですね」

    前はサボり魔で集まりも全然参加してなかったのに

    「まぁね…念願の図書委員ですから」

    「先輩って読書好きなんですね」

    新しい発見だ
    また好きが大きくなる

    「んー読書好きっていうか…」

    違うの?どういうことだろう

    遠くの一点を見つめてる先輩は私を全然見てくれない

    視線の先をたどると1人の女生徒が

    「…」

    暫くするとこちらに向かってくる

    「今日はこれ借りる」

    「はいよ。ちゃんと期限守れよな?」

    「山本こそ、ちゃんとノート返してよね」

    笑い合う2人を見て胸が痛くなる
    こんな新しい発見知りたくなかった。

    きゅん

    3

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  7. 「ねね!英語のノート貸してくんない?絶対明日返す!授業寝ちゃったんだよね」

    「今日は無理!」

    終礼後は毎回クラスメイトの山本が私のもとへ駆け寄ってくる

    「いいじゃん〜減るもんじゃねぇし」

    「小テストあるじゃん!勉強時間が減るわ」

    絶対勉強するかと言われれば約束はしないけど

    「んー…数学でもいいや」

    「数学も寝てたの?」

    私は前の席なので授業中の山本は確認できない。近くの人に借りればいいのに

    「起きてた」

    「じゃ、なんでよ」

    しかし甘い私はバックを開けて数学のノートを差し出す

    「なんでって…明日も絶対喋れんじゃん」

    「…へ?」

    驚きを隠せない私

    「なんだよその顔…好きな子に少しでも近づきたい男心察しろよ
    ノートサンキュな」

    顔を伏せながら、パッとノートを取って教室を出て行く山本の背中を目で追う
    …やっぱり英語のノートでも良かったかも。あいつのせいで時間ないよ

    きゅん

    7

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  8. 「今週から冷えるって朝のお天気お姉さんが言ってたよ」

    夏は風通り最強で日陰のスペースは心地よかったけど、そろそろ冬が近づいているため日向でも肌寒い屋上

    ついに私たち二人だけになってしまった。

    今日のデザートである大好きなプリンを完食して体育座りで冷気から身を守る

    「まじかよ。…寒」

    隣で肩を縮ませていた私の彼氏はいきなり私を引き寄せて

    「ちょ、ちょっと!抱きつかないでよ」

    なんの躊躇いもなく、抱きついてきた
    恥ずかしいし変な汗でるしドキドキするしでこっちは色々渋滞なんですけど…

    「抱きつかせろよ、寒いだろ」

    「無理、離して」

    なにが寒いからよ!

    「俺から離れるとかそっちの方が無理だから」

    「意味わかんない」
    なんなのよ、もう…

    その瞬間、不意打ちでキスされて

    「…これでわかった?」

    「は!?/////」

    とりあえず、君がプリンよりも甘いということはわかった。

    きゅん

    12

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  9. 「あれ、どうしたん?」
    保健医に少しの間留守番を頼まれており、ドアが開いたと思えば泰人が入ってきた。

    「部活でテーピング材足らんくなったから貰いに来てん」

    「そうやったんや、ここにあるよ。」

    保健室の整備も委員の仕事であるので物品の場所は把握している

    「いや先生かよ(笑)美夏はどうしたん?...体調悪いん?」

    心配そうにこちらに近付く泰人を見て意地悪を思いついてしまった

    「...そうやねん気分良くなくて」

    「じゃ、元気出させたるわ」


    フワッと後ろから抱きしめられた
    「え!?」

    普段されないような出来事に私はパニック状態、可愛くない私は照れているのがバレないよう

    「こ、こんなんで治ったらお医者さん要らんわ!」

    「まぁな、でも仮病の彼女やったら効果あると思って」

    顔を上げて振り向くと泰人の意地悪な笑顔

    「俺も充電できたし満足かな」

    意地悪さは勝てないと思い知った

    きゅん

    12

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  10. お昼前の授業は憂鬱だ
    先生の説明は呪文のようだし、眠いしお腹空いたし、
    「お前さぁ、いつも覇気がねぇ顔してるよな」

    「...は?こっちは頑張って授業受けてんの!さっきまで気持ちよく寝てた佐原とは違うんですー」

    お隣はうるさいし。

    授業中ほとんど寝てるか、起きてるかと思えば何かと絡んでくる佐原
    しかし勉強はできるしモテるというズルい奴

    「お前ら静かにしろよー」
    先生に注意までされた

    もうこんな奴に真面目に受け答えする方がおかしい

    「怒った?」

    「うん」

    「悪かったって」

    「うん」

    「お前眠いの?」

    「うん」

    「...なぁ、俺と付き合ってよ」

    「うん...ん?」

    「俺、ズルいから
    お前が適当に返事したとしても撤回とかさせねぇよ」

    「...本当ズルいよね、そんな困った顔で言わないでよ」

    「うん...」

    お昼休みまで最後15分間、体が熱くなって空腹感と眠気は覚めた

    きゅん

    10

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  11. 「今日もかっこいいね〜先生」
    補習という名の居残り
    苦手な教科の先生は
    「何寝ぼけたこと言ってんだよ、当たり前だから。早くプリント仕上げて下さい」
    いい加減だけど、話しやすいし人気もある
    「先生って学生時代からモテてたの?」
    やる気のない私に先生は呆れ顔
    「口動かさないで手動かせー」
    「ね!どうなの!?」
    「...まあね。ほら答えたしやってくんないと、先生帰りたいんです」
    私だって帰りたいけど分かんないもん
    「じゃあさ、モテる男はどんなことされるとキュンとくるの?」
    面白そうなのと勉強したくないので話題を深く掘り下げることにした
    「佐藤さんね...早く集中しろって」
    「早く〜」
    「...強いて言うなら、佐藤さんと一緒にいる時」
    「え...どうい「はい、この話終わり。分かんない所はちゃんと教えるから。集中して考えてみて」
    やっぱりいい加減だなぁ…
    でもごめん。とりあえず集中はできないや。

    きゅん

    7

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  12. 「あー。高校入ったら彼氏できるもんだと思ってたけど、現実甘くないよな〜」

    スタスタと私の前を歩く大雅

    まず幼馴染みと仲良く一緒に帰るところから改善すべきなのだろうか

    今度、応援にでも行こうか

    なんて

    窓ガラスの奥のグランドで部活動に励んでいる同級生達を見ていると
    「彼氏欲しいなら手っ取り早い方法教えてやろうか」

    さっきまで興味なさげだった大雅がこちらを向きながら足を止めていて

    「え、ちょ・・・危な」

    目の前で止まられるもんだから進めていた足が反応できず、大雅に軽く体当たり

    すると大雅は私の肩をより自分の方へ引いて耳元で
    「俺を好きになれば?」

    え。

    驚きのあまり声が出ず、顔を上げようとすると、大雅は私の髪の毛をくしゃくしゃにした。

    ちょっと!何すんのよ!

    髪の毛を整えて、再び歩き始めた大雅にそう言おうとしたけど
    「・・・」

    私が恥ずかしくなるくらい耳が真っ赤

    きゅん

    10

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