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  1. 43件ヒットしました

  2. 屋上に、とても大切なものを忘れた。

    もしも、あんなもの見られちゃったら…先輩とも、会えなくなっちゃうかも。



    「だから………」
    「何度も言わせんなよ」

    屋上につくと、誰かの声が聞こえてきた。一人は、私が大好きな、先輩の声だ。

    ゾワッと全身に寒気がして、胸がざわついている。

    だって、先輩と話してるのは…私のお姉ちゃんだから。

    早く、この場を離れるべきなんだろう。

    「わかったって。…俺も好き」

    二人の唇が重なった。

    「っ…」

    早く逃げていれば良かった…。

    そうしていたら、涙を流す必要もなかったのに。

    「じゃあ、帰ろっか」

    二人がこっちに歩いてくると思って、急いで涙を拭いた。

    ガチャッ

    「あ、もしかしてずっといたの?」

    二人が手を繋いでいるのが見えた。

    「はい。…あ!ふ、二人付き合ったんですよね?お幸せに!」

    また溢れそうになる涙を堪えて、二人に笑いかけた。

    きゅん

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  3. ダンダンダンッ

    たくさんの足音が響き渡る。

    キュッ バン!

    「快斗!」

    ボールが顔に当たって鼻血を流す彼に駆け寄ると、「いってぇ…」と涙目になりつつこっちに歩いてくる。

    「ちょっと待ってね、ティッシュ持ってくる」

    「快斗先輩!」

    「結奈。お、ありがと」

    私より先にティッシュを持って来た、後輩ちゃん。

    快斗も嬉しそうに話してる。

    「夏美、俺は結奈に看てもらうから仕事戻ってていいよ」

    私に気遣ってそう言ってくれるけど、私はね、あなたの傍に居たいだけだよ。

    彼女ができたのも知ってたけど、私はずっとあなたが好きなんだ。



    試合が終わる前にタオルを洗うために蛇口に近づいたとき、見ちゃったの。二人がキスしてるのを。


    見たくなかったなぁ…。


    こんなの、敵うはずないじゃん…。
    快斗…好きだったよ。

    きゅん

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  4. 「…でね、その浮気彼氏がね、私の前でほかの子にキスしたんだ!」

    それでも好きなんて、バカだよね。なんて笑ってみせる。

    きっと、先生は気づいてる。

    私の目に溜まった涙の存在、強くありたいという私の想いを。

    だからこうやって…

    「お前は偉い。笑顔で、辛い話を笑い話にしてみせる。でもな、--」

    ほら。先生はいつも、大切なことを教えてくれる。

    『辛いなら思い切り泣けばいい。誰かにとびきり甘えて、抱きしめてもらえばいい』

    「…ケリをつけてやる」

    本当は別れたくないけど、このままじゃいけない。

    「好きだからこそ、か…俺も、ケジメつけないとな」

    好きな人いるのかな?

    「言わないぞ」

    えぇ、ケチぃ。と言うと、先生がぼそっと何かを呟いた。しかしその言葉は、校内放送でかき消されて、聞こえなかった。

    「え?なんて?」

    「…!何でもない!」

    『俺はお前に惚れてる。俺にしちゃえよ』

    きゅん

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  5. いつも通りの朝。俺は幼馴染の麻衣と登校中。

    やべぇw今日も麻衣が可愛すぎるw

    「はは、ありがとw」

    声に出てたwはっずw

    「ねぇ、」

    私に彼氏ができたらどうする?

    「は!?お前は俺と付き合うの!」

    ムスッとした表情で、

    「私達は、"ただの幼馴染"なんでしょ!?」

    意味わかんねぇし。

    「俺はただの幼馴染なんて思ってねぇっつーの!!!」

    俺は…

    「ずっとお前のこと好きなんだからな!」

    「…やっと言ってくれた」

    麻衣の頬に、一筋の涙が流れた。

    その姿が愛しくて、ぎゅっと抱きしめる。

    「いつまで待たせんの!」

    ごめんごめん。と言い、麻衣はそんな俺の背中に腕を回した。

    「…あ。"ただの幼馴染"撤回しろよ。これからは"カレカノ"ってことで。いい…よな?」

    嬉しそうに頷き、満面の笑みで俺を見る。

    ーあぁ、もう。可愛すぎんだよ!

    もうぜってぇ離してやんねぇ。

    きゅん

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  6. やばい…テスト前なのに…

    眠気に勝てないよー!!!

    「ん…ふぁーあ。…すぅ、すぅ」

    『テスト返すよ〜』

    て、テスト!?わぁ、私何点だろ

    『渡辺』
    『…え』
    『0点だぞ。見事に全問不正解だ。追試決定な』
    『え、』

    「嫌ぁあ!!!」

    ガバッ!…なんだ。夢か…。

    「どうした渡辺」

    …うん。当然だけどすごく笑われてるよね。

    パチッと、隣りの松原君と目が合った。

    そう言えば、ずっと誰かに見られてた気がする。

    彼はにやっと笑うと、紙を渡してきた。

    『寝顔、可愛かった』

    一気に顔に熱が集まる。

    「んなっ!?ずっと見てたの?」
    「まぁね。てか、結花のことならいつも見てるよ?」

    また急にそんなこと!

    「何回も言ってるけど、俺、結花のこと好きだし。ねぇ、いつも断られるけど諦めるつもりないよ」

    そろそろ俺と付き合ってよ。

    悲しそうに私の頭に触れた手が少し震えていた気がした。

    きゅん

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  7. 「っ…なん、で」

    泣きたくなんてないのに。どうしてこんなにも辛いのかな。

    「っ…!ばか…」

    我慢できないなんて、笑えないなんて…やっぱり私はバカだ。

    バンッバタン

    突然ドアが開いて、誰かが入って来た。

    「あ」

    木村先輩だ。泣き止まないと。無理やり涙を引っ込め、先輩と目が合った。

    「ねぇ、今授業中だよ」
    「先輩だって」
    「…泣いてた?」

    遠慮がちに聞いてきて、先輩が私に向かって伸ばした手が宙を切る。でも、腕を引っ張られ、抱きしめられた。

    「大丈夫だよ。泣きたい時は、気が済むまで泣けばいいよ。俺は鈴の笑顔が好き。でも、無理してるの、わかってるから」

    鈴が心から笑えるように、今は好きなだけ泣けばいい。ほら、好きなだけ泣きな。

    先輩の腕の中で、たくさん泣いた。その間、先輩はずっと私の頭を撫でていてくれた。

    「先輩…好きです」

    いつか、この想いがあなたに届きますように。

    きゅん

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  8. ―詩帆!朝やで!ほんま起きてって!俺まで遅刻してまうやんけ!

    窓の方から聞こえた大きな声を合図に、勢いよく起きた。

    ガラッ

    窓を開けると、向かいの窓も開いていて。

    「おはよ潤。でもな、まだ6時やで?近所迷惑やから大声禁止やて何回言わせるねん!」

    「ごめんて。そんな怒らんといて?」

    1歳の時、この家に来て、元から隣りに住んでた潤とはずっと一緒。

    ぱぱっと準備した私は、潤と一緒に学校に向かってる。

    「潤さぁ、彼女できたことないやんな?」

    「ないけど、どした?あ、今更俺に惚れたんか!?」

    ちょっとポジティブすぎる気もする。モテそうやのになぁ。てか、昔から好きやから。

    「何で彼女作らんの?」

    その瞬間、潤は当たり前のような顔で言った。

    「え、何でって決まってるやん。詩帆が好きやから」

    なぁ、詩帆。俺、詩帆以外の子と付き合う気ないから。詩帆、俺と付き合おうや!

    きゅん

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  9. クラスの男の子が一緒に廻ろうって誘ってくれた。

    せっかく誘ってくれたし、仲良くなれるいい機会かも♪

    あ、柳瀬先輩だ!

    「せんぱーい!」

    名前を呼ぶと、私の方に来てくれた。

    「梨華、文化祭、男に誘われたんだろ?」

    「はい!何で私なんでしょうね?罰ゲームかな(笑)」

    「梨華は可愛いからね。…で、その子と廻るの?」

    か、可愛いって言われた…///あれ?声のトーンが低くなった…。

    「はい♪せっかく誘ってくれたし、断る理由もないので!」

    「そっか」

    先輩はそう言うと、ため息を吐いた。

    ドンッ

    「先輩…?」

    ち、近い///

    「そいつのこと、好きなの?」

    「え?友達としては好きですよ」

    「じゃあ、断って。」

    もしかして拗ねてる?

    「でも、断る理由が…」

    あるじゃん。梨華は俺と廻るの。ほかの男と廻るなんて絶対にやだ。

    壁ドンにそれ、期待…しちゃってもいいですか?

    きゅん

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  10. 無性に誰かに会いたくなって、ずっと探している。その人が誰なのかはわからない。

    (哀しい)

    きっと、私にとってかけがえのない存在だった人。数年間の記憶を失った私は、その中にその人を置いてきてしまった。

    『真希』

    ふと、記憶が蘇った。顔は、霞んで見えないけど、会えば思い出せる気がする。

    「真希」

    記憶の彼と同じ声で呼ばれて見つけた、爽やかなイケメン。私の傍に来ると、私を力強く抱き締めた。

    「あの時、助けられなくてごめん」

    …そうだ。私は昔、総長と付き合っていたんだ。私が勝手に喧嘩して頭を強く打ったせいでの記憶喪失。彼は私のことを必死で守ろうとしてくれたけど、彼も大怪我してた。

    「久しぶり。…静夜」
    「…ずっと会いたかったよ。…やっと見つけた」



    「俺、総長やめたよ。真希の傍にいたいから」

    ―…愛してるよ。もう、絶対に危険な目に遭わせない。だから…俺と、結婚してください

    きゅん

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  11. 「っ…っく」

    もう限界だった。

    「…何で泣いてんだよ」
    「あなたにはっ…関係、ない」
    「ここは俺の城だ。関係ある」

    大好きだった…ううん。大好きでいたかった人達に裏切られた。

    「長谷川」
    「なんで私の名前っ…」

    初対面なのに。

    「いいか、よく聞け」

    そう言って彼は私を優しく抱き締めた。

    「俺は、お前の傷つく顔を見たくない。お前は覚えてないだろうが」

    ―俺とお前は、数年前に既に出会っている。

    どういうこと…?ズキッと頭が痛み、頭の中にノイズが走る。

    「約束しただろう。必ずお前を見つけ、何があろうと守ってやると」

    頭の中を鮮明な映像が流れた。

    ―お前に何があろうと、俺はお前の味方だ。何かあったら俺を呼べよ

    綺麗に微笑む、綺麗な少年。

    ―うん!

    名前は、何だっただろうか。私はきっと、彼の名前を知っている。大好きで、大切な人。

    あなたは、私の額に優しくキスをした。

    きゅん

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  12. やばい!早く家に帰らないと怒られる…!


    タッタッタ…


    「あれ…櫻葉じゃん」


    路地裏に怖そうな人達がいたから、引き返そうと思ったらまさかのクラスメイトとの遭遇。


    「櫻葉さ、こんな所来ちゃダメだよ?ただでさえ危なっかしいんだから。今日もグラウンドでコケたでしょ?」



    男子と女子は体育が別なのに、なんで知ってるのかな?


    あ、相川君はいつも授業サボってるから、見えたのかな?確か、暴走族の総長だっけ?



    「不思議そうな顔してるね。


    何で知ってるかっていうとね、櫻葉のこといつも見てるからだよ」



    「え…?」



    「俺、櫻葉のこと好きだよ。だから、危ない目に遭ってほしくない」



    ーここの奴らは俺がどうにかできるけど、あんまり危険なところに行かないで。心配でどうにかなりそうだ。




    困ってる時に駆けつけてくれる、大好きなヒーローが、大切な彼氏に変わりました。

    きゅん

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  13. 突然後ろから頭を殴られ、気がつくとどこかの倉庫。何人かの男。

    「私のためなんかで龍哉は来ない!」

    全国No.1の族の総長と付き合ってるから、襲われたんでしょ?でも、私は龍哉に愛されてないし、来るはずない。

    「来るまで何して遊ぼうかなぁ」

    ニヤニヤと近付いてくる男。

    「待っても来ない」
    「黙れよ」
    「がはっ…」

    腹を蹴られた。

    「犯罪でも何でもするNo.2死雷の総長…っ」

    男は私の服に手をかけた。

    「可愛がってやるよ」

    …バン!

    「お前ら生きて帰れると思うなよ」

    ドスの効いた声が響き渡り、一瞬にして男達は傷だらけ。…へなへなと座り込んでた私を、後ろから抱き締めてくれた。

    「お前、可愛すぎ!手繋いだだけで歯止め効かなくなりそうで抑えてたのに、他の奴に触れられるなんて許せねぇ。…もう我慢しねぇから覚悟しとけよ」

    ―お前が傷つくのが一番悲しいんだよ。俺の傍から離れるな

    きゅん

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  14. 『先輩なんて大嫌いです!!!』

    梨乃に嫌われた。それは、俺にとって本当に辛いこと。きっと、勢いで言ってしまっただけ。わかってる。でも、『嫌い』という言葉は、胸に深く突き刺さった。

    「雅斗先輩!」
    「梨乃…俺帰るからどいて」
    「待ってください!」
    「帰るって言ってんだけど?」
    「っ…」

    泣きそうな顔の梨乃。俺、最低だよな。でも、今は、梨乃といるのが辛い。

    「嫌いなんて言って、ごめんなさい!素直になれなくて、ごめんなさい!ヤキモチ妬いたんです…先輩が、女の人と仲良さそうにしてたから」

    っ…!可愛すぎ。気づけば梨乃を力強く抱き締めていた。

    「せ、ぱい…!ぐるじ…」
    「ごめん。俺、梨乃に嫌いって言われたの悲しかった。俺こそ、避けようとしてごめん」

    梨乃を俺から話すと、用意してた指輪を左手薬指にはめる。

    ―これからはずっと離さないから。卒業したら、俺と結婚してください。

    きゅん

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  15. 『ただ好きだって伝えたいだけなのあなたに片想いしてるんだ』

    私は授業をサボって、屋上で歌ってる。片想いの曲。これが今の私の気持ちだから。

    「良い曲だね」
    「え?…高橋くん。授業始まってるよ?」

    珍しいな、サボってるの。てか、聴かれた!?高橋くんに向けた歌だったのに…。

    「お互い様でしょ?…好きな人、いるの?」

    彼の瞳は哀しげで、どう返せばいいかわからなかった。

    「…い、いるよ」
    「…そっ、か」

    上ずった声が聞こえた後、沈黙が続いた。…あ、そっか。私は言葉よりも、歌だ!

    『愛しいと思えるのはいつもあなただけなんだ 私の恋気づいてくれますか?』

    彼は驚いた顔をすると、ふふっと笑った。

    「これ、今の君の気持ち?」
    「うん///」
    「じゃあ、期待してもいいってことかな」

    彼は、まぁ、いっか。と言った後、私の顔を覗き込んで

    「いつか、俺が好きだって言わせてみせるよ」

    きゅん

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  16. 「好きです!俺と付き合ってください!」
    「ごめんね。私、彼氏いるの」
    「知ってる。松山先輩でしょ?」

    知ってるのに付き合ってとか言うの?この子、何か苦手かも…。

    「俺の方がかっこいいじゃん!性格だって良い!」

    やっぱり苦手だ…。先輩のこと、何も知らないのに決めつけて。それに、あなたはかっこ悪い。性格だって敵わない。

    「ごめんね、私は先輩以外考えられない」
    「いや、でも…!」

    その場を去ろうとしたら腕を引っ張られ、抱き締められた。怖いよ。先輩、助けて…!

    「あのさぁ、俺の昼寝場所、ここなんだけど?」
    「せ、先輩!」
    「さっきから黙って聞いてればさ、俺のこと貶すし。つーか、そいつ俺のなんだけど。触んな。汚れる」

    そのまま先輩に腕を引っ張られ、先輩の腕の中。彼は逃げて行った。

    「お前、俺のなんだから、他の男に気安く触られてんなよ」

    先輩はしばらく私から離れようとしなかった。

    きゅん

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  17. 『好き』って何だよ。お前は誰にでも好きって言うし。
    『好き〜』『ホント好き!』お前にとっては友達としてだろ?俺はお前が好きなのに、きっと気づいてない。でも、俺の後を付いてくるなんて、期待しちまうし、お前の言う『好き』の意味が知りたい。

    「先輩!お昼ご飯食べましょ〜?」

    俺の手を握って歩き出すお前。繋いだ手が気になって、顔に一気に熱が集まる。足を止めて俺の顔を覗こうとするお前に、顔を見せまいとそっぽを向く。

    「…照れてます?」
    「ちげぇよ」
    「なぁんだ…私のこと意識してもらおうと思ったのに」
    「…今、なんて」
    「…鈍感!」
    「ちょ、先輩に鈍感はねぇだろ。あと、お前何でいつも思わせぶりなことすんだよ」
    「私は先輩が好きなだけです」
    「みんなに言ってんじゃねぇか」

    ニッと悪戯な笑顔のお前は、俺の耳に口を寄せて囁いた。

    ―先輩は特別なんです。彼女になってもいいですか?春翔先輩、好きです。

    きゅん

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  18. 私は、色が怖い。理解してもらえないかもしれないけど、赤、青、緑、茶色、水色、白が、人が持つオーラの色が、怖い。だから正直、教室で授業を受けるのも辛くて、いつも屋上にいる。

    「…空は怖くない」

    いつものように屋上で寝転んでいると、ドアがガチャっと開いた。

    「…せんせ」
    「…まだ、色が怖いか?」
    「うん。でも、せんせの色は怖くない。むしろ安心するし、好き」

    相澤先生は私の理解者で、いつも話を聞いてくれる。

    「そうか。先生はお前の味方だからな」
    「ありがと。せんせ、あのさ。好きだよ」
    「ダメだ」
    「やっぱりこんな子供は無理だよね。知ってる」

    そう言って無理に笑った私の頭にぽんっと手を置くと、大丈夫。あと少しの我慢だ。と囁くせんせの声。そのまま頭を撫でられる。

    「俺の返事は、お前が卒業したら言うよ。だから今はこれで我慢だ」

    そう言ったせんせは私の額に優しいキスを落とした。

    きゅん

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  19. 「おはよ〜ふあぁ…」
    「おはよう」

    二人暮らし。お互いまだ高校生だから周りには結婚の事は秘密。彼は高3で、彼の誕生日に入籍。いつもの彼は

    『やりたいことがあるなら言いなよ?俺は鈴華の夫なんだから』

    こんなに甘やかしてくれるけど、寝起きの彼はすごく可愛い。あと、学校ではただの先輩と後輩なんだけど、モテモテな彼に妬いちゃう私は、私だけが知る彼がいることが嬉しくて仕方が無い。

    「ぎゅーして?」
    「いいよ。ぎゅー。千秋君、起きないと寝坊するよ?」
    「ん」

    そう言って唇を指差しながら尖らせる彼。

    「…なに?」
    「チューしたら起きる…」
    「…千秋君何かあった?私には言えない?」

    だとしたらちょっと悲しい。

    「だって鈴華、モテるし取られそうで心配。だから二人の時に俺のって証残したい。…俺鈴華大好きだもん」

    寝起きの彼は心臓に悪い。真っ赤になった私に、鈴華は俺の。と首筋に紅い華が咲く。

    きゅん

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  20. 今日こそ永瀬君に告白しよう!あ、でも先にトイレ行きたい。

    ―好きです。私と付き合ってください!

    教室に戻ると中から告白の声が聞こえる。驚いて足を止めると、聞こえてきたのは永瀬君の声。相手は学年1の美女。失恋確定、か。泣きそう。

    ―俺、好きな奴いるから、ごめん。

    美女を、フッた?てか、好きな人いるのか。もう、本当にダメじゃん。一人息を潜めて、溢れそうな涙を必死で堪える。

    「おい、いるんだろ?松本。入って来いよ」

    そう言われ、驚きつつも中に入る。

    「盗み聞きとか趣味わりぃな。…泣きそうな顔してんなよバカ」
    「ごめん、なさい…」
    「俺の好きな奴こいつだから。ごめんな」
    「っ…!」

    声にならない叫び声を上げ、彼女は走って出て行った。するとジリジリと壁に追いやられる。壁に背中がついた時、彼がドンッと壁に手をついた。

    「なぁ、俺お前のこと好きなんだけど。…俺の彼女になれよ」

    きゅん

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  21. 「ごめん忘れ物!すぐ戻る!」

    教室の前について、ドアに手をかけた時。

    「結衣ってさ、利用しがいあるよね」
    「それな。私らのこと超信じてるし、ウケる」

    親友の笑い声が聞こえた。…また裏切られた。これで何回目だろう。私は無我夢中で走り出した。すると、私の前から智が息を切らして走って来た。

    「結衣!…遅かったから、探しに来た。…何があった?」

    涙が止まらない私の背中を優しく撫でてくれる智に、今までの裏切り全てを話した。

    「もう誰も信じられない。智も、裏切るんでしょ?」
    「俺は裏切らないよ」
    「…みんなそう言うよ」
    「俺はお前を傷つけた奴とは違う!裏切るなんて、絶対にしない」

    本当に苦しそうに私を見る。

    「俺は昔からお前が好きだった。何があってもお前の味方でいる。ずっと離れない。一生大切にし続ける」
    「嘘…でしょ?」
    「嘘じゃないよ。証拠」

    唇に優しく触れた温もりを、信じよう。

    きゅん

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