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  2. 「成楽(せいら)のこと、まだ好きなの?」


    放課後、あたしに部活を見にきてほしいと言った
    礼生(れお)くんの口から出てきたのは、
    あたしの元カレの名前。


    「え、どうして…」

    「来杏(らん)、ずっと成楽のこと目でおってるから」


    その場でボールをつきながら、
    あっちで先輩と1on1をしている
    成楽に目をやる礼生くん。


    …ウソ…気がつかなかった…。


    「…無意識だったらもっと嫌なんだけど…」

    「え?」


    礼生くんの声をききとれないでいると、


    「俺のこと見てて。
    ずっと、俺だけを目でおっててよ」


    …っ…。


    耳もとでささやかれた。


    「…あっつ…」


    礼生くんはそう言うと、
    “籠球魂”と背中に描かれた練習着で顔をかくしながら、
    練習にもどっていく。


    ここからでもわかるくらい、
    まっかに染まった礼生くんの耳。


    あたしにまでうつってきたかもしれない…。

    きゅん

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  3. 「一翔(いちと)はなしてっ…」


    放課後、
    となりのクラスのまえをとおったときにきこえてきた声。


    思わず足をとめて中をのぞいてみると、
    ひとりの女子生徒がだれかと言い合っている。


    カップルのケンカだと思い、
    そのまま自分の教室に足をすすめようとしたとき…


    「はなしきけよ、純里愛(じゅりあ)────…」


    っ…ききまちがえるわけがない。


    千夜(ちよ)の大好きな、先生の声だ。


    でも、どうして?


    女子生徒の顔を見ると、


    「えっ…」


    先生が担任をしているクラスで、
    いちばんきれいな女子生徒。


    そのまま、その光景を見ていると、
    先生が強引にその子の腕をひいてだきしめた。


    「────ッ…──!」

    「っ純里愛…待てって!」


    先生の声を無視して、
    その子は教室から出ていってしまった。


    “ドクン、ドクン…”


    どうしてだか、胸がドキドキしていた。

    きゅん

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  4. 「憧子(あこ)、帰ったな」


    憧子ちゃんが彼氏さんと校門にむかって歩いていく姿を、
    教室の窓からながめる。


    「…うん。いいなぁ、憧子ちゃん。すごくしあわせそう」


    莉衣那(りいな)がそうつぶやいてすぐ、
    うしろで席を立つ音がして…

    「なに、りぃ。彼氏ほしいの?」

    勇(ゆう)が莉衣那のとなりに立つ。


    「そりゃあ、ほしいよ…」

    「じゃあ、俺とつきあえば?」


    …え!?


    「なんで…」

    「なんで…って、彼氏ほしいんだろ?」


    それはそうだけど…。


    「俺、りぃのこと好きだよ」

    「勇、からかわないで…」

    「からかってなんかねぇよ」


    勇の真剣な顔に、ドキッとなる。


    「そんなの信じられないよ…」

    「じゃあ、キスしたら信じてくれる?」

    「っ…!」

    「なぁ、りぃ…。俺、本気なんだけど?」


    その言葉と同時に、勇の顔が近づいてきた───。

    きゅん

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  5. 「逢結(あゆう)、大丈夫!?」


    廊下で友だちと話していると、
    窓の外から数人の男女の声がして下をのぞいてみると、
    ふたつ下の幼なじみの逢結が中庭でこけていた。


    「港(みなと)、どうかした?」

    「ん?逢結がいる」

    「あっ、逢結ちゃん!…って、またこけてんじゃん」


    ほんと…、あいつこけすぎだろ。


    しばらく見ていると、
    あるひとりの男が逢結の手をひっぱって
    逢結を立たしていた。


    …チッ、だれだよあいつ。


    俺は、全開の窓に身を乗り出した。


    「逢結ー。おまえ、まーたこけてやんの」


    逢結にむかって笑うと、
    俺に気づいた逢結の顔がパァーっとあかるくなった。


    「わぁ、港だぁ♪
    ねぇ、港。ケガしちゃったから、また手当てして?」


    ほんと鈍感。


    なんでそんなかわいいんだよ。


    「してやるから、またウチおいで」


    その男にきこえるように言う俺は、まだまだ子ども。

    きゅん

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  6. 「…うぅっ、…ヒック…」


    ───ガラッ!


    「はぁ…。
    授業出てないと思ったら、やっぱりここにいた」

    「…っなつ?」


    本棚と本棚のあいだにかくれるように
    うずくまって泣いていると、
    同じクラスの夏葵(なつき)が息を切らして立っていた。


    「虹(にじ)、またあいつを想って泣いてんの?」


    あたしの前にひざまづいて、
    ほほをつたう涙をゆびでぬぐわれる。


    「目、まっか。どれだけ泣いたんだよ…」

    「えへへ。ダメだね、あたし…。全然前に進めないよ…」


    こんな自分が嫌になっちゃう。


    「…っなんであいつなんだよ…」

    「え…?」

    「俺なら虹を泣かせたりしない」

    「な…つ?」


    真剣な顔をしてあたしを見る夏葵に、
    あたしのからだはうごけなくなる。


    「虹が好き…。
    どうしたらそいつみたいに、虹に想ってもらえんの…?」


    夏葵はかなしそうに、あたしを見た───。

    きゅん

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  7. ───グイッ


    「えっ、あっくん!?」


    仲のいいクラスの男友だちと廊下でしゃべっていると、
    幼なじみの篤紀(あつき)にいきなり手首をつかまれて、
    そのまま空き教室につれてこられた。


    「…っ、…雪(ゆき)ちゃん…あの人だれっ…」


    いまにも泣きそうな声できかれる。


    あの人って、さっき話してた人…?


    「雪のクラスの友だちだよ?最近仲よくなったんだぁ♪」


    そう言った瞬間、いきなり篤紀にだきしめられた。


    「…っあっくん…くるしいよぉ…はなして…っ」

    「…ダメ…ほかの人と話すの…。
    ほかの人と仲よくするのもダメ。
    っおねがい…、僕だけの雪ちゃんでいてっ…」


    篤紀の腕の力が、さらに強くなる。


    「雪ちゃんが好きだから、もう、幼なじみは嫌だよっ…」


    そう言って篤紀は、雪に無理やりキスをした───。

    きゅん

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