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  1. 8件ヒットしました

  2. 『寒っ』

    ぶるりと体を震わし私は言う。
    完全に冷えた右手には左手と違って手袋をはめていない。

    『ねー、手袋返してよ』

    「嫌だ」

    幼なじみであるコイツに右手の手袋を盗まれたのだ。

    『あーぁ、寒い寒い寒い』

    「ちょ、やめろよ。何か罪悪感感じるだろ」

    それが普通だ。

    『寒い寒い!誰か温めてくれないかなー?』

    チラリ、幼なじみの方へ視線を向ける。

    「わざとらしい。」

    「ん」と言って差し伸べられた左手。
    私は左手を欲しがっているのではない。お前のはめているその手袋と温もりを欲しがっているんだ!

    「ったく…、こうだよ」

    そう言って私の右手を掴むとロングコートのポケットに入れられる。

    『何やってんの!?』

    「いいだろ、温かいし…。」

    そう言ってそっぽを向く顔は赤く染まっていた。

    きゅん

    16

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  3. 「ぶっ」

    携帯画面を見て吹く彼。

    『汚い』

    「だ、だってコレ見ろよ」

    口を大きく開け、笑う彼は幼なじみ。
    何の疑いもなく差し出された携帯画面をのぞき込むと…

    『いや、笑うな!!!』

    ガッと携帯を両手で持つと食い入るように見る。
    だらしなく開いた口から垂れる涎。
    見に覚えがある顔は完全に私だった。

    「お前のお母さんから送られてきた」

    「今日の朝撮ったってさ」と笑う彼。
    お前、後で覚えとけ。

    『可愛くなくて悪かったな』

    イーッと舌を出すとそっぽを向く。

    「…別に可愛くないとは言ってねーだろ?」

    私の頭に大きな彼の手が乗る。
    ポンポンと2回優しく叩くと…

    「お前は可愛い」

    と真剣な眼差しで言われる。

    『わ、分かってるし』

    口を尖らせて言うが、頬がきっと赤いであろう。
    …反則だ。

    きゅん

    16

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  4. 「せ、先輩!先輩は僕が守りますから!」

    そう言って声を震わせながら強がる後輩くんははっきり言って、頼りない。

    「そもそも、私お化けとかそういうの大丈夫なほうなんだけど…」

    「え!?そうなんですか!?」

    眉を下げて残念がる後輩くんを見るとやっぱり悪戯したくなっちゃう。

    そしてここ、図書室に作られたお化け屋敷は悪戯するのに絶好の場。

    「あ、女の人が手を振ってる」

    「ぅえっ!?どぁっ…!」

    「ごめん。見間違いだった」

    「からかわないでください〜!」と上から見下げてくる目は、薄く涙の膜をはっていて涙目だった。

    「ごめんごめん」と謝りながら、次はどんな悪戯をしようかと考えてる時だった。

    カサカサっと足に何かが走ったとわかった瞬間、私は後輩くんを盾にするように抱きついた。

    初め驚いてた後輩くんも、「大丈夫です」と言って抱きしめた。

    きゅん

    13

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  5. 昼休み、幼なじみのコイツといつものように私の趣味を聞かせる。

    「でね!やっぱり男は可愛い声じゃないと萌えないと思う!」

    「お前なんつーこと言ってんだよ」

    「てか、俺興味ねぇよ」なんて言いながら欠伸をするコイツ。

    私はこうして休みの時間はコイツに話を聞いてもらう。(友達はいる!趣味が合わないだけだから!)

    「俺の声だと萌えねーの?」

    「もちろん」

    「即答だな。」

    はっきり言って、コイツみたいに声の低い男は萌えない。

    「やっぱり声は可愛く、高くないと!」

    「へーじゃあさ、知ってる?」

    「ん?」

    さっきまでの気だるいそうな雰囲気とは一変、真面目な顔をして私を見る。

    「女はな、こうやって…」

    耳元に唇を近づけるとソイツは言った。

    「耳元で囁かれると、結構クるらしいよ?」

    そう低く、甘くソイツは囁いた…。

    きゅん

    18

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  6. 今は昼休み。
    昼ご飯を食べてからすぐに、今日も懲りずにアイツを驚かせに行く。

    案の定アイツは友達と廊下で話していてアタシに気付いていなく、
    アタシはゆっくりと足音をたてないように近づく。

    全然気付かないソイツにアタシは後ろから抱きつく。


    『とうっ!』

    「うわぁっ!?」


    驚いたものの、自慢の筋肉でくい止めるソイツに勝手ながらも腹が立ち、
    そのまま全体重をソイツの背中に預けるとおんぶしてもらう形になる。


    「ちょっ重いって!重い!」

    『なんだと~?そんなこと言う人には退きませーん』

    「悪かったって!軽いっ軽いから!」


    『まったく、レディーになんてこと言うんだ』と仕方なく退くと、何故かソイツは笑顔で


    「お前を支えられんのは俺ぐらいだからな」


    と言った。

    そして、アタシは頬を赤くし、口を尖らせた。

    きゅん

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  7. ガヤガヤと騒がしいこの教室。

    今は昼休みでみんなお弁当を食べている時間。
    もちろん、私もその一人。

    「ん~♡んまぁ~い!」

    今日のお弁当に入っているお母さんが焼いた卵焼きは甘くて、美味しい。

    いやほんと、冗談抜きで。

    「へ~今日のお前の弁当、卵焼き入ってんじゃん」

    そう言って突然感じた背中の重み。

    「ぅわっ…っとセーフ」

    もう少しで食べてる物出てくるところだったわぁ…

    「て、なにすんだああああ!」

    後ろから巻き付いた腕をひっぺがし、うりゃっ!と"ソイツ"を退ける。

    「うおっあぶねー」

    『もうちょっと優しくしろよ』と怒ってるなんて私、知ーらない。

    「なあ、その卵焼きちょーだい?」

    残ってる卵焼きは私の食べかけのみ。

    え?

    「…拒否権なんかねえけどな」

    そう言ってソイツは私の卵焼きを食べた。

    きゅん

    34

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  8. 「うっ、くっそ…くっそ」

    なんで?なんでなんでなんで!?

    ____バンッッッ

    「っ…くっそおおおおお!!!」

    私は泣き叫んだ。
    叫びたいだけ、たくさん叫んだ。

    屋上の空気を吸い、おもいきり吐く

    乱れた息を整える。

    だが、私の涙は止まることを知らない。

    「うぅっく…ふっぁ」

    止まれ止まれと手で目を強く擦る。

    目が痛くなってもいい、赤くなってもいい。
    だからはやく止まってよ、涙。

    「なあ、なんで泣いてんの?」

    透きとおるような声が私に問いかける。

    「…だ、れ」

    「なあ、なんで泣いてんの?」

    「…あなたにはっ関係ないことよ」

    「関係ある。
    だって俺、お前に一目惚れしたから」

    「嘘」

    「本気」

    そう言った彼の真剣な目に吸い込まれるように、
    私と彼の影は重なった。

    きゅん

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  9. 今は4時間目、この時間は一番お腹がすく時間です。

    いや、本当にお腹が鳴りそうです…。

    でも、もう少しで昼休み、
    私のお腹の虫さんっ頑張ってください!!!

    私はお腹が鳴らないよう、お腹に力を入れる。

    が、それは逆効果で"ぐぅ〜"
    鳴ってしまいましたぁああああ!!!


    「ぷっ」


    私は思わず周りを見る。

    先生や周りのクラスメイトには気付かれなかった
    が、なんて地獄耳なんでしょうか私の幼なじみは!!!

    隣の席に座っているそいつの椅子を軽く蹴る。

    するとそいつは「ぅおっ」と小さく声を出したがコケなかった。

    そいつは私を軽く睨んだ後、ニヤリと笑った。


    ポイッと何か投げてきたかと思うと
    それは、飴玉だった。

    そいつはニカッと笑った。

    私は誰にも気付かれぬように真っ赤な顔を隠し、
    こっそり飴玉を口に含んだ。

    きゅん

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