ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 7件ヒットしました

  2. 『会いたい』


    「はあ…」


    だめだめ、こんなこと言っちゃ。
    侑太郎は向こうで頑張ってるんだから、甘えちゃだめ。

    ーーブーッ


    「電話?誰だろ…って侑太郎だ!
    もっもしもし!」

    「ふっ。元気だな」

    「どうしたの?急に電話なんて」

    「いや…声が聞きたくなった」


    きゅんっ
    もう。嬉しすぎるよっ。


    「私も思ってた!最近、ぎゅってしてないしキスもしてないし…」

    「…ごめんな」

    「あっううん!そういうつもりで言ったんじゃ…」

    「では千夏さん。目を閉じてください」


    ん?よくわかんないけど…。


    「閉じました」

    「そのまま俺を思い浮かべて耳を澄まして」

    「ん…」


    侑太郎なにがしたいんだろ?


    ーーチュッ


    「…これでちょっとは寂しくなくなった?」

    きゅん

    31

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  3. "好きな人、いるの?"


    「好きな人かあ…」


    特別教室の、窓際の前から4つ目の席。この席で、誰かわからないけど字からして男子と机文通をしている。
    もう2週間くらい続いてるかな。


    「あなたです、なんて言えないよね…。これしか繋がりないのに好きになったとかキモいって思われちゃう。でもいないって言うのは…」

    「キモくないと思うけど」

    「うわああ⁉︎」


    急に話しかけられ…っていうか聞かれてた⁉︎


    「き、如月くん⁉︎なんで…聞いてたの?」

    「ごめん、聞いてた。
    キモくないと思うよ。俺も好きになったし」


    え…どういう…


    「俺がその文通の相手だよ。気づかなかった?」

    「そ、そんなの…」

    「俺は字でわかったけどなー」


    な、なんか私が悪いみたいに…。


    「で、俺と付き合ってくれますか?」

    きゅん

    17

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  4. 「あと二週間で舞卒業かー」

    「そうだねえ。修二はあと一年あるよね」


    私の彼は一年後輩で、今は放課後。今日はデートじゃなくて学校に残ってたいって言われてここにいる。


    「大学で浮気しないでね」

    「すると思う?」

    「思わない」

    「私は修二の方が不安だよ。モテるし」

    「俺舞しか女に見えない」


    言うと思った。
    付き合いは長くない私たちだけど、本当に想い合ってるから。

    チュッ


    「⁉︎ 何急に」

    「前、元カレの先輩とここでキスしてたでしょ」

    「なっ… あの時はまだ付き合ってたし…っていうかなんで知ってるの」

    「まあまあ。
    舞が卒業するまでに、他の男との思い出を塗り替えようかなと思って」

    「……もっと」

    「はいはい」


    クスっと笑って、口づける。
    私たちは時間を忘れて愛し合っていた。

    きゅん

    20

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  5. 所謂"バカップル"な私たちは、毎日空き教室で一緒にお弁当を食べている。


    「さっき友達が漫画読んでてさ、壁ドンっていうのやってたんだよね」

    「あー、最近流行りのね」

    「ねえ、ちょっとやってみて?」

    「え、今?」

    「うん」


    だって、興味が湧いたから。いつもベタベタしてるけど、壁ドンはやってくれたことがない。

    ドンッ


    「こ、こう?」

    「うわあ…なんか照れるね。近いし」

    「う、うん…照れる…////」


    なんて、私より真っ赤な顔。


    「…だから、やらなかったんだよ」

    「え?」

    「キスなら目閉じるけど、これはずっと開けてるだろ。
    お前の、可愛い顔…表情がこんな近くにあったらマジで照れる」


    かっこわりぃ、と目を泳がせて呟く彼。


    「ふふ、大好き」

    「俺は愛してる」

    きゅん

    52

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  6. 「ああ…もう」


    怖い!超怖い!
    只今23:40。なんで今学校の廊下を歩いてるかと言うと、


    「課題忘れるなんて…明日鬼の中村の授業なのに」


    友達にLINEしたら見せてくれるって言うんだけど、1時間目までに全部なんて無理!


    「あぅ…でも怖いよ…」

    「誰だ?」

    「ひゃっ⁉︎
    だだだ誰…ですか…?」


    体が震えてる。やっぱり友達に甘えるんだったかなあ…。


    「あれ、飯岡?」
    「佐島くん?…なんで…?」

    「俺は課題を取りに」

    「わ、私も」


    まさか、仲間がいたなんて。
    って…


    「きゃっ」

    「震えてんじゃん。
    無理しなきゃよかったのに」


    そう言って、背中をポン、ポンってしてくれる。


    「しばらくこうしてるから。
    で、送るよ」


    …私は、君に恋をしそうです。

    きゅん

    30

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  7. キーンコーンカーン…


    「ではちゃんと復習しておくこ「芽衣」


    げっ…来た。


    「めーい」

    「藤塚!チャイムの前に来るなとあれほど…」

    「でも俺頭いいし」


    そういう問題じゃ…


    「そういう問題じゃない!」

    「何恭弥!すいません先生、梨花先食べてて!」


    「で、何」

    「昼飯代貸して」

    「またあ⁉︎ もー、後で返してよ?
    利子付きで!」


    ーーチュッ


    キャー!と女子の悲鳴が聞こえる。うるさいな…。
    ていうか私、何された…?


    「は、はあ⁉︎あんた今…」

    「利子払った」

    「何ふざけて…」

    「ふざけてない。俺はお前が好きなんだよ。
    …やっぱ気づいてなかったか」


    さっきより大きい悲鳴が聞こえる。
    もうどうにでもなれ。

    そう思って、私は恭弥に抱きついた。

    きゅん

    11

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

  8. 「それじゃあ、これで今日の委員会は終わります。解散」

    「お疲れ様でしたー」


    先生の声を皮切りに、一斉に帰る準備を始める。


    「あ、河合は残って」

    「…はぁい」

    「じゃあ先帰ってるね?」

    「うん!またね」


    途端に耳に痛いような沈黙。

    ガタッ


    「…なに、あの返事。残るの嫌だった?」

    「別に、そういう訳じゃないですけど…」


    モゴモゴと口ごもる。
    ああ、もう。先生の顔、見れないよ…。
    絶対、真っ赤な顔してる…。


    「けど、なに」

    「…………他の子と、距離、近すぎ…。私とは目も合わせないのに…」


    ああ、いつもこうだ。
    頑張って拗ねてみても、先生には敵わない。
    そして、先生はクスッと笑って、こう言うんだ。


    「おいで」


    また今日も、先生の甘い口づけに溺れてく…。

    きゅん

    11

    小鳥遊ゆあさんをフォロー

    通報する

▲