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  2. 「おい」

    「んぎ!」


    がぶり、と私のうなじに噛み付いてきたのは幼なじみである狼谷玲翔。奴には昔からの噛みグセがある。


    私が何かに夢中になっている時、必ず彼は私のうなじを甘噛みしてくるのだ。スマホに夢中になって噛み付かれた今がいい例だ。



    前髪や吐息が触れてくすぐったくて、その後に甘い痛みが広がった。どきどきと心臓がうるさい。





    「なんでそうやって噛み付くの?跡になっちゃうでしょ」



    「別に、それが目的だし」


    「はい?」





    きらりと八重歯が光る。奴はなんてことのないようにさらりと言ってみせた。



    「お前の意識がこっち向くし、跡つけたら男避けにもなるし。一石二鳥。」



    あ、と呟きこちらを見てニヤリと笑う。



    「お前の照れた顔も見れて、一石三鳥?」


    「...?!」




    どうやら私は狼にマーキングされていたようです。

    きゅん

    2

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  3. 「ねぇ」

    「ん」

    「聞いてる?」

    「ん」



    お昼休み。屋上で彼氏である祐希くんと共にお昼ご飯を食べるのは言いものの……。



    先程から彼は小説と向き合ったままこちらを見向きもしない。



    集中している横顔もかっこいいけど、やっぱり目を見て話がしたい。でも、これ以上しつこくしてうざいって思われたら。




    (それでも、少しぐらい構ってくれてもよくない?!)




    「…祐希くんのばーか」


    視線を落としてぼそりと呟いてみる



    「アンタの方がバカ」


    「…っへ、聞いてたの?!」





    ぱちり、と目が合う。いつの間やら本から顔を上げこちらを見つめていた。


    形の良い唇の端を少し持ち上げいたずらに笑う。



    「いじけるアンタの可愛い顔見たかったから、わざと無視してた」




    ごめんね、と首を傾げる彼に私は私は顔を赤くするしかできないのであった……。

    きゅん

    9

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  4. 「壮馬くん、おはよう!」



    「……おはよ」


    通学路をのんびり歩く壮馬くんを発見。とびきりの笑顔で挨拶をすると、帰ってきたのは眠そうな返事だ。

    元気ないのかな、と思いながら横に並ぶ。いつもだったら昨日のテレビは何を見たとか、私が一方的に話すのだけど……。




    (彼女だもん、空気よんで大人しくしよう)



    話したくてうずうずするけど、我慢我慢。


    大人しく歩いていると、不意に壮馬くんが足を止めた。







    「……?どうしたの壮馬く」







    目を閉じる暇もなく、唇が静かに合わさった。



    ちゅ、と小さなリップ音を鳴らしたあと壮馬くんの顔が離れていく。顔に熱が集まるのが分かった。





    「なっ、ここ外っ」




    「……いつもみたいに喋ってよ、アンタが楽しそうに話すときの顔、割と好きなんだから」






    ……これだからわたしの彼氏は!!!

    きゅん

    30

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