ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 90件ヒットしました

  2. 次の日の朝7時半。
    私はライオンに行き、素與さんからパンが入った茶色い紙袋を受け取った。
    「あの……」
    「はい!」
    「渡したい物が……あるんですけど……」
    私は持っていたカバンのポケットから手作りお守りを取る。
    「…どうぞ……」
    素與さんに差し出すと、手作りお守りを手に取り。
    「あんパンの形……。
    僕のために作ってくれたんですか?」
    「はい……。
    パン職人の夢を……応援したくて…」
    素與さんが私を抱きしめる。
    「ありがとうございます!!
    一生大事にします!!!」

    きゅん

    1

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  3. トイレから出てくると、友達の敦司が待ち伏せしていた。
    「昨日の事だけど……」
    「昨日の事? 覚えてないんだけど」
    敦司の前を私は通り過ぎて行く。
    「……覚えてない?」
    私に追いつき、廊下を一緒に歩いて行く敦司。
    「そう言ってるでしょ」
    「……覚えてないんだな?」
    私はその場に立ち止まる。
    「だから!」
    「思い出させてやる」
    隣に居た敦司が私の前に来て、両手で私の顔をつかむと引き寄せて…。
    「キスはしてないでしょ!!!」
    キスする寸前で止めた敦司。
    「思い出したな……。
    今日の事も覚えてないって言ったら…今度は本当にするからな」

    きゅん

    4

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  4. 「雨、止んだみたいだね!」
    傘をさしていた人々が次々とさしていた傘を閉じていく。
    「傘閉じないの?」
    私にも傘をさして歩いてくれている陸上部1年の葉沼。
    何故か傘を閉じようとしない。
    「葉沼?」
    「もう少しだけ……。
    もう少しだけ……先輩とこうして居たいです」

    きゅん

    0

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  5. 学校の校門前に立っていた金髪男。
    「おい、お前!!
    これは何だ!!!」
    私に怒りをぶつけてくる金髪男は自分のおでこを指差す。
    …何って…。
    「絆創膏…」
    金髪男のおでこには絆創膏が貼ってある。
    「何で貼った……」
    …何でって……あなたがおでこから血を流してたからじゃん。
    「何でハート柄の絆創膏を貼ったんだよ!!
    仲間に笑われただろうが!!!」
    そんな事?
    「ハート柄の絆創膏しか持ってなかったんだからしょうがないでしょ?」
    貼ってあげたのに何なの!!!
    そもそも!!!
    「ケガしなければ良かったじゃん!!!
    総長のくせに!!!」
    弱くない!!!
    「はがせば良いじゃん!!!」
    嫌なんでしょ!!!
    私は絆創膏をはがそうと金髪男のおでこに向かって手を伸ばす。
    「はがせるかよ!!!
    お前が俺のために貼ってくれたのに!!!」

    きゅん

    1

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  6. 放課後、私は図書館で本を探していた。
    「あった…」
    私は探していた物理の本を取ろうと本棚に手を伸ばす。
    ガタガタ…。
    揺れてる…地震だ!!
    私は両手を頭の上にのせ、その場に伏せる。
    ガタガタガタガタ………。
    止まった……。
    良かった…。
    「大丈夫か?」
    頭上から聞き覚えがある人の声…。
    「先生……」
    後ろを見ると、詰利先生の顔があった。
    「大丈夫そうだな」
    詰利先生は私を守るように覆い被さっていたのを止めると立ち上がり、私に右手を差し伸べる。
    「ほら、掴め」

    きゅん

    0

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  7. 「大雅くん!!!」
    私は階段を下りていく大雅くんを大声で呼び止める。
    大雅くんは階段を下りるのを止め、振り返る。
    「お兄…キャプテンが3年C組に来て欲しいって!!!」
    「…分かった………」
    「…何?」
    私の顔すごい見てるけど。
    「口にケチャップついてる…」
    オムライスのケチャップだ。
    さっきまで食べてたから。
    「どこ?」
    私はケチャップがついたままでも気にしないが、教えてもらったのだ。
    ふかないと。
    「左……」
    「左?」
    私は口の右側を右手でぬぐう。
    「いや…俺から左じゃなくて…」
    「私から左か」
    私は口の左側を左手でぬぐう。
    「取れた?」
    「ついてる…」
    私は場所を少しずらしてぬぐう。
    「取れた?」
    「まだ…」
    「取ってくれない? …ごめん。嫌だよね」
    大雅くんは一気に階段を駆け上がり、私の目の前に。
    「嫌じゃない……」
    大雅くんの右手が私の口に触れて、なでる。
    「ずっと触れたかった」

    きゅん

    3

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  8. 生徒会室の会議が終わり、生徒会室で生徒会長と書記の私、2人だけになった。
    「生野」
    「はい」
    私は書いていた手を止め、顔を上げ、生徒会長を見る。
    「選ばれなくて残念だったな…」
    今日の生徒会の会議で、新しい学校行事を何にするか決めたのだが、私が提案したイースターは選ばれなかったのだ。
    「俺も残念だったよ。
    やってみたかったからな!」
    「票を入れたの?」
    「入れた!
    面白そうなのになぁ……」
    そんなにやりたいなら…。
    「イースターやる?」
    「やる!!」
    「じゃあ…」
    まず副会長を誘って…。
    「楽しみだなぁ…。
    生野と2人だけのイースター!」

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  9. 「さようなら。多間先輩」
    私は校門前で文芸部2年の多間先輩に別れの挨拶をする。
    「白上!!!」
    「…はい」
    どうしたんですか?
    大きな声出して…。
    「これ……。
    バレンタインのお返し…」
    多間先輩が持っていた星柄の袋を私に差し出す。
    「ありがとうございます!!!」
    私はそれを喜んで受け取る。
    「ブックカバーだ…。
    使っていない事は知っているが…贈りたいと思って…」
    動物だ…。
    ブックカバーには沢山の動物が。
    …可愛い。
    「大事に使いますね!」
    「ああ……」
    「でも驚きました。
    貰えると思ってなかったので」
    さっき部室で他の男子部員達がクッキーを渡している時、多間先輩は黙々と本を読んでいたから。
    「白上にだけ渡したら…おかしい…だろ……」
    おかしくないですよ。
    多間先輩が私の事を好きって、部員全員知ってますから。
    「多間先輩って、可愛いですね!」
    「俺は可愛くないよ。
    白上は可愛いけど」

    きゅん

    5

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  10. 「はい」
    「ありがとう!」
    毎年2月14日は幼なじみの留衛に渡す。
    「タオル……」
    誕生日プレゼント。
    「何?
    不満なわけ?」
    高校に入学してからバイトして、貯めたお金で買ったのに!!
    「タオルぼろぼろなくせに!!!」
    留衛はバスケ部で汗っかきだから、タオルでよく体をふいているのだが、そのタオルが見るからにぼろぼろなのだ。
    「確かにぼろぼろだけど……。
    チョコは?」
    私は4歳の時から去年まで毎年留衛にチョコをあげていた。
    「チョコって留衛、別に好きじゃないじゃん!」
    甘いものなんて普段全然食べないじゃん!!
    「初葉からもらうチョコは好きなんだよ!
    いつも側に居るくせに…分かんないのかよ……」

    きゅん

    4

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  11. 弦くんに美味しいって言われたい。
    そのためには、弦くんのために弁当を作ればいい。
    でもどうして?
    どうして私は弦くんに美味しいって言われるために、弁当を作ろうと思うんだろう?
    もう環辺先輩の弁当を一人で作れて、弦くんに合格をもらったのに。
    弦くんが料理を作れず、料理同好会のメンバーに食べさせられないでいるって、分かってるのに私…。
    突然右腕を強く引っ張られる。
    弦くん……。
    眉間にシワ……怒ってる弦くん。
    「ボーッと歩くな!! 赤だぞ!!
    信号はちゃんと守れ!!!」

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  12. 「相変わらず本が好きだねぇ…」
    「津賀群…」
    図書室で一人黙々と本を読んでいた私の前に現れた津賀群。
    「本当に朝ドラは見てるんだな」
    彼は最近までやっていた朝ドラに出ている俳優さんだ。
    「どうしてここに…居るんですか?」
    売れている俳優さんですよね? 忙しいんじゃ…。
    「約束したからじゃん。
    夢が叶ったら…知夜に会いに行くって……」
    『俺、俳優になる!
    そしていつか朝ドラに出れたら…知夜に会いに行くよ』
    「翠くん……」
    私が小学生の時に近所でよく会っていて、突然居なくなった3歳年上の男の子。
    私の初恋の人……。
    「忘れて…なかったんだ……」
    「忘れるわけないだろ。
    知夜に会いたくて、俺頑張ったんだから……」

    きゅん

    5

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  13. 「うーちゃん!!!
    んー……」
    「しません!」
    私は3年3組の教室に現れた口をつきだしている1年1組の芦模くんを拒否する。
    「俺が…風邪ひいてるから?」
    「そうです!」
    芦模くんは2日前から風邪をひいている。
    「あと…俺とキスするのが恥ずかしいから?」
    「…うるさい!」
    人がたくさん居るのに……キスなんて出来るわけないでしょ!!!
    「……何で笑ってるの?」
    芦模くんが私を見てにやにやしている。
    「恥ずかしがってるうーちゃんが可愛いなーって……。
    今……うーちゃんと本当にキスしたいな」

    きゅん

    3

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  14. 私は彼氏の湖久を校舎裏に呼び出した。
    湖久にすごく怒っていたから。
    「どうして雀子に私と友達を止めるように言ったの?」
    「……」
    何も言わない湖久。
    「答えて!!」
    「阿莉が! 僕と居ないで…」
    「居るでしょ!! 学校の登下校も! 昼食時間も! 私が側に居るでしょ?」
    「彼女も一緒に居る!!
    僕は阿莉と二人で居たいのに…」
    「だからって…」
    友達を止めろなんて…。
    「阿莉は……僕が大事じゃないの?」
    「大事だよ! でも…雀子も大事なの…。
    それが分かってもらえないなら私達…」
    湖久にきつく抱きしめられる。
    「頼むから……。それ以上言わないでくれ……。
    阿莉が居なくなったら僕は…生きていけないよ……」

    きゅん

    10

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  15. 「帰らないの?」
    教室に戻ってくると、隣の席の八隅が一人で居た。
    「何…言われたんだ?」
    「何って?」
    「呼ばれただろ……。
    告白……されたのか?」
    私は呼び出された。
    「会話の内容をどうして八隅に言わなきゃいけないの?」
    弟に。
    「断れ……」
    「八隅」
    「付き合うな……。カッコいいけど…遊び人に見えた。だから…」
    「常は遊び人じゃないから!!
    常の事何も知らないくせに、勝手な事言わないで!!!」
    弟を悪く言うなんて許せな…。
    「離れてよ!!」
    弟の悪口言う人なんかに抱き締められたくな…。
    「嫌なんだ……。
    渡したくない……」

    きゅん

    10

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  16. 「私の事、好き?」
    「そ…そんなわけねぇだろ!
    だ…誰が…お前なんかの事…」
    「ふ~ん。そっかぁ…」
    すごく動揺してるのに?
    「私は柴山くんが好きなんだけどなぁ…」
    「な…何言ってんだよ…。
    嘘…」
    「嘘じゃないよ。
    私は本当に柴山くんが好きだよ」
    「顔…近…」
    「本当に私の事…好きじゃない?
    ねぇ…」
    「それ以上顔を近づけるんじゃねぇ!!
    俺が何するか…分かんねぇぞ…」

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  17. 夏休み初日。
    私は近所のコンビニで朝食を買い、出ると、電話がかかってきた。
    〈…朝から何?〉
    〈おはようございます! 小飛先輩!!〉
    〈……用がないなら切るよ〉
    〈会いたいです!
    すごく小飛先輩に会いたいです!!〉
    〈…昨日会ったじゃん…〉
    〈今、会いたいんです〉
    〈…そんな事言われても…〉
    横断歩道の向こう……目が合った……。
    〈小飛先輩……。
    今、抱きしめに行っても良いですか?〉

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  18. 「七夕かぁ…」
    教室の掲示物を見て呟いた私。
    「小学生の時は、毎年のように、短冊に願い事書いてたなぁ…」
    「寿司を食べに行けますように、ステーキを食べに行けますように。
    いつも食べ物の願い事ばかりだったな」
    「うん……。って、何で覚えてるの!!」
    「お前の事が好きだから、覚えたんだろ」
    「私は全く覚えてないけど?」
    和樹の事が好きなのに。
    「当然だろ。お前には見せなかったからな」
    「…変な願い事でも書いてたの?」
    だから、私に見せたくなかったとか?
    「“アリスと手を繋いで帰れますように”って…書いたんだ……。
    …恥ずかしくて…見せれなかった……」

    きゅん

    1

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  19. 「何で来たの?」
    「何でって……。
    好きな人が学校を休んだら、心配するだろ」
    「…心配しなくていいよ。
    私は大丈夫だから。
    今日学校を休んだのは」
    「言わなくていい。
    無理しなくていい」
    「無理なんて」
    「泣いてないだろ。
    ほら…来い……。
    受け止めてやる」

    きゅん

    1

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  20. 「好き……」
    私一人しか居ない視聴覚室で、写真の中の好きな彼に伝えてみる。
    もちろん返事は来…。
    「その写真がですか?」
    大地くん!!
    写真の中の好きな彼だ。
    「そう…。この写真が…好きなの……。
    一番キレイに撮れてると思うから……」
    「本当に?」
    「本当に一番…」
    「本当に好きなのは……写真ですか?」
    「そう…だよ…」
    大地くんに私が持っていた写真をとられる。
    「僕の目を見て言って下さい」
    そんな事言われても目なんて…。
    「先輩…」
    大地くんの左手が、私の右手に重なる。
    「良いんですか?
    僕はただの部活の後輩で……。
    本当に…良いんですか?」

    きゅん

    2

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

  21. 「遅かったな…」
    部活が終わり、図書館に行くと、本棚を見ていた尾知家先輩が私に言う。
    「ここに来る途中で勝に会って、話してたから遅くなっちゃいました…」
    私は尾知家先輩が見ている本棚を見る。
    「哲学の本…。
    尾知家先輩って、難しい本好きですよね…」
    「友達は下の名前で呼んで、恋人は名字に先輩をつけるって…おかしくないか?」
    「…尾知家先輩も私を名字で呼んで」
    「結愛」
    尾知家先輩を見ると、私を見つめている。
    「結愛…。
    呼んでくれ……」

    きゅん

    1

    有亜〔ありあ〕さんをフォロー

    通報する

▲