ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 66件ヒットしました

  2. 「田房先輩!!!」
    「今里……」
    私は田房先輩に駆け寄ると
    「ケンカをするつもりですか?
    ケンカはもうしないで下さいって、言ったのに!!!」
    にらみながら怒って言う。
    「それは……」
    「ケンカするなら、もう田房先輩とは会いません!! それじゃあ!!!」
    私が田房先輩に背中を向けると、後ろから抱き締められた。
    「ケンカしない! もうしないから!!
    会わないなんて…言うな……」

    きゅん

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  3. 「先輩」
    図書館で一番奥の席に座っていた先輩の近くに行き、声をかけると、席から立ち上がる先輩。
    「座ってて下さい。僕はもう行くので」
    先輩が僕の方に顔を向ける。
    「泣いてなくて良かったです」
    先輩が好きな人にフラれたと聞いたので。
    「それじゃあ…僕は……」
    「まだ私が好きなの?
    はっきり断ったのに……」
    『あなたはタイプじゃない』
    僕は確かに先輩にフラれた。
    でも……。
    「好きです。
    すごくすごく好きです。
    …すいません、好きで……」

    きゅん

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  4. 「毎日、私の家に来て、朝食・夕食…休みの時は昼食もか、食べて。勉強して。お風呂に入って…」
    「俺、サクの家に住んでるみたいだな……」
    「本当に住む?」
    私は冗談で隣で一緒に歩くテンに提案してみる。
    「うん。住みたい。
    一緒に眠りたい」
    「一緒…に?」
    「うん。
    サトーと…」
    サトーは私の飼っているゴールデンレトリバーの名前。
    「サクと」

    きゅん

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  5. 居た……。
    朝、教室を覗くとおしゃべり美男子が前の席の委員長に楽しそうに話している。
    三平くんが元に戻ってる…。
    三平くんはここ数日、彼女にフラれたせいで、無口になっていたのだ。
    キスして…良かったんだ…。
    昨日の放課後、三平と図書館で会った時に突然、いつもキスしようとしたら彼女にフラれるとか、俺とキス出来るかとか、誰も俺とキスしたくないんだよとか言うから、キス…してしまって……。どうしようかと思ってたけど…。
    「おはよう」
    「おはよう。阿菊」
    委員長が挨拶を返す。
    「阿菊。責任とれよな」
    「責任…って?」
    何…言ってるの?
    「俺のファーストキスを奪ったんだ。
    責任とって、俺と付き合え」

    きゅん

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  6. 「おはようございます。部長」
    学校に向かう道で元気よく俺に挨拶に来た1年後輩、前髪パッツン女子。
    「おはよう。吹田。
    何度も言ってると思うが、部長と呼ぶな」
    俺が吹奏楽部の部長だったのは2年前の話だ。
    「私にとって部長は永遠に部長です」
    「そうか……」
    永遠に部長か…。
    吹田が中学2年の時に吹奏楽部に入部してきて、部長の俺がフルートを一からつきっきりで教えてあげたせいだな…。
    「はい。永遠に大好きな部長です」
    何で…そんな可愛い笑顔で…言うんだよ……。

    永遠に部長じゃ居られなくなるぞ。

    きゅん

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  7. 重…たい……。
    私は今、約30人分の国語のノートを両手に抱えながら、階段を上っている。
    また私が日直の時に宿題の提出日なんて最悪……。
    そんな大変な思いをしている私の側を通って上っていく一人の眼鏡男…。
    まっ白先生…。
    1年の数学教師で肌がとても白いので、私はそう呼んでいる。
    少しくらい気にかけてくれても良いのに、そのまま行っちゃうなんて…。
    「止まれ」
    また1段上がった所で横から声がして、私は足を止める。
    「無理して一人で持つな。
    こんな時は誰かに手伝ってもらえ」
    まっ白先生の両手が私の抱えているノートの半分を持っていく。
    「ありがとう…ございます……」
    「全部持っていって欲しいか?」
    「いえ…半分だけでも…」
    「全部持っていって欲しいなら、俺に惚れるな。
    いいな?」

    きゅん

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  8. 今日、私の通う高校の男子バスケ部の試合があった。
    結果…負けてしまった。
    勝って欲しかった……。
    私の大好きな成ちゃんに優勝して引退してもらいたかったから……。
    成ちゃん…どこに行ったんだろう…。
    いつの間にか体育館から姿を消していた成ちゃん。
    誰に聞いても居場所が分からなくて、学校内を探しまわっていると…見つけた。
    校舎裏で…一人泣いている成ちゃんを……。
    「成ちゃん…」
    バスケ部の部員の前では笑って、慰めてあげたりしていたのに……。
    やっぱり……悔しかったんだね……。
    「成ちゃん。
    頑張ったね……」
    私は成ちゃんの元まで行くと、成ちゃんの頭を優しくなでた。
    「じゃあ…先に体育館に戻ってるね」
    他の部員の人も心配してるだろうから、伝えに行かないと…。
    「行くな…。
    頼むから……側にいてくれ……」
    成ちゃんはそう言って…私をキツく抱きしめた。

    きゅん

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  9. 「何か…言う事ないの?」
    「言う事…ですか?」
    キョトンとした顔の私の2歳年下の彼。
    「何も…思わなかったの?」
    「思う事…ですか?」
    いつもならカワイイと思うその顔に、今は怒りがわいてくる。
    「もういい!!
    何でもない!!!」
    一人でスタスタと歩いていく。
    自分の彼女が他の男に抱きしめられてたのに…。
    まぁ…ただのハグだから別に…。
    「先輩!!」
    彼が走ってきて、私の前に立ちふさがると…私を抱きしめた。
    「嫌でしたよ…。
    先輩が他の男に抱かれてるなんて……。
    だって先輩は僕のですから」

    きゅん

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  10. 「行くぞ!」
    「えっ? どこに?」
    入学初日の帰りのHRが終わると同時に現れて、私の右手を掴み、引っ張って歩いていく気になっている男。
    「学校内を見てまわる!」
    「見てまわるって…」
    この状態で?
    「ねぇ…。手はつながなくてもいいんじゃない?」
    「それじゃ歩きまわる意味がないだろ!」
    「歩きまわる意味って何?
    どういう事?」
    「こうしてたら…声を…かけたり…告白…する奴が出て来ないんじゃないかと…」
    「出て来て…欲しくないの?」
    「ああ。
    出て来て…欲しいか?」
    「ううん…」
    「なら、このままで…いいか?」

    きゅん

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  11. あっ…天星先輩……。
    中庭の掃除が終わり、教室に戻るため廊下を歩いていると、天星先輩が居た。
    開いている窓からボーッと遠くを眺めている元気のない天星先輩が…。
    悩んでるのかな……。
    水泳の大会が来月あるのだが、最近の天星先輩のタイムがよくないのだ。
    励ましたい…けど…。
    また…驚かされそうだし…。
    『触らせてやるって…言っただろ?』
    『触らせるって…』
    『ほら、早く触れよ。
    気になってんだろ? 俺が熱あるかどうか』
    でも…ほっておけないから。
    「天星先輩!」
    「水形…」
    「天星先輩なら大会で良い結果が出せるはずです!!
    絶対大丈夫ですから!! 元気出して下さい!!!」
    「優勝に決まってるだろ。
    俺は天星一だぞ」
    「はい!!!」
    いつもの天星先輩だ…。
    両頬が…2つの大きな手に包まれる。
    「テスト期間中で部活がない時はすぐ会いに来いよ…。
    待ちくたびれただろ……」
    ほらまた驚かされた……。

    きゅん

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  12. 「これ」
    「クッキー?」
    放課後。屋上に呼び出された私は来るなり、透明な袋に入ったクッキーを渡された。
    「もしかして…作ったの?」
    「ああ。食べろよ」
    「うん……」
    冗談だと思ってたのに、本当に作ったんだ…。
    私は袋を開けると中からクッキーを1枚とり、一口かじる。
    「どうだ?」
    「うん……。まずい……。
    ねぇ、他の人にもあげた? 絶対にあげたらダメだよ。すごくまずい…」
    「他の人になんかあげてねぇよ!
    お前だけのために一生懸命作ったんだ!!」
    「ごめん…。まずいって言って…」
    「何でお前が謝るんだよ! まずいものを食わせた俺が悪いんだろうが!
    ごめん!!

    でも俺…本当に頑張ったんだ…。だから……。
    お前に褒めて欲しい…」

    きゅん

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  13. 「バレンタイン…だけど…。今年も…あげるのか? 部活の奴らに…」
    「うん。あげるよ」
    「全員…にか? 高岳にも…」
    高岳くんは同じ部活の後輩。
    「うん」
    「高岳にあげるのは…やめろ」
    「何で?」
    「何でって…。高岳はお前が好きなんだよ! だから…高岳には…あげるな…」
    「それって…高岳くん本人が言ってたの?」
    「言ってない。でも、高岳は女子しか居なかった手芸部に一人で入部してきた。お前、目当てに決まってる」
    うーん…。
    「誰か目当てで入部したとしても、私目当てとは限らないんじゃない? 女子なら他にも…」
    「お前以外に居ないだろ!! 一番キレイなのはお前なんだから!!!」
    一番…キレイ……。
    「分かったな? 絶対にあげるなよ! 俺には……絶対…あげろよ…」

    きゅん

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  14. 「晴。何、話って?」
    「孝俊に…聞きたい事があって…」
    私は昼休みに校舎裏に呼び出した。
    「聞きたい事?」
    「うん…」
    10年間ずっと聞きたくても聞けなかった事…。
    「孝俊は……私に彼氏が出来たら…嫌……かな?」
    「嫌じゃないよ」
    「…そっ…か……」
    「俺自身なのに、嫌なわけないじゃん」
    「……へっ?」
    「何、驚いてんの? 毎日大好きだって言ってんじゃん。
    俺以外に誰が居んの?」

    きゅん

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  15. 「あなたが好き」
    あなたに一度だけでいいから伝えたい。
    でも…絶対に伝えてはいけないんだ。
    『ごめん…』
    あなたにフラれるのが怖いから?
    …違うよ。
    『俺も好きだ』
    あなたが私と同じ気持ちだったら…怖いから。
    だって…私は期限なしの恋人にはなれないから。
    あなたを悲しませて…辛くさせるだけだから…。
    ごめんなさい……。

    きゅん

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  16. この本、面白そう…。
    私は本棚から一冊を手に取り、その場で広げて見る。
    この本、借りようかな…。
    「愛季…」
    耳元で自分の名前がささやかれたと同時に、後ろから伝わってくるいつもの温かさ…。
    「卓先輩…。駄目ですよ…。こんな所で…」
    「愛季…。会いたかった……」
    卓先輩の抱きしめている力が少し強くなる。
    「朝、会ったじゃないですか…。
    早く離れて下さい…。
    誰かに見られたら…」
    「愛季…。ごめん……。
    困るよな……。分かってる……。
    離してあげたい…けど…離れたくない。
    出来るならずっとこうして居たい……」

    きゅん

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  17. 熱が上がってきたみたい…。
    今日は朝から少し熱っぽかったのだが、期末テストがあるため登校してきたのだ。
    頭…痛くなってきた…。
    「具合悪そうだな」
    「…先生」
    冷たげな声がして、その場に立ち止まると、目の前には白衣を着た保健室の先生が立っていた。
    「無理だろ」
    テストの事だろう…。
    そのせいで体調が悪いのに、学校に来た私を先生は怒っているみたいだ…。
    口調も表情もいつもの感じと違う…。
    「そう…みたいです…」
    この状態じゃテストを受けるどころか、教室にも辿り着けない…。
    「保健室まで歩けるか?」
    「はい。大丈夫です…」
    ゆっくり歩けばなんとか…。
    「………何ですか?」
    私は突然出された先生の右腕をじっと見つめる。
    「何って。
    支えが必要だろ」

    きゅん

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  18. 「在栖さん」
    「弓木くん」
    「ゾンビをやりたいんだ。僕もメイクしてくれないかな?」
    今日は商店街で仮装行列があるのだ。
    「分かりました。じゃあ、イスに…。
    宇尾くん?」
    さっきまで自分の席に座り、読書していた宇尾くんがイスに座っている。
    「宇尾くん。在栖さんにメイクしてもらうの?」
    「見て分かるだろ」
    「何の仮装をやるの?」
    「お前に言う必要はないだろ。
    俺のメイクは時間がかかる。他の奴に頼め」
    「宇尾くん!」
    「分かった。他の人にやってもらうよ。
    それで良いよね? 宇尾くん」
    「さっさと行け」
    「分かった。
    在栖さん…」
    「早く行け」
    弓木くんは笑顔で出ていった。
    「宇尾くん! メイクする必要ないでしょ?
    仮装行列に出ないんだから!!」
    「する必要はないが、見たくなかった」
    「見たくない? 何が?」
    宇尾くんに両手で顔をつかまれると、引き寄せられる。
    「在栖の顔があいつに近づく所を」

    きゅん

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  19. 「こんにちは。筑内先輩。
    隣、座りますね」
    「えっ……」
    私は元気よく挨拶すると、戸惑う筑内先輩の隣に座った。
    「どうしてここに……」
    「筑内先輩を知るためです」
    「えっ…」
    「もっと知った後に、決めて欲しいんですよね?」
    「そう…ですけど……。
    絵は…描かないんですか?」
    「描きますよ」
    私は持ってきたスケッチブックと鉛筆をテーブルに置く。
    「これがあれば描けますから」
    スケッチブックを広げ、鉛筆を手に取る。
    「何の絵を描くんですか?」
    「筑内先輩を描きます」
    「それはダメです!!!
    いや…描かれるのが嫌…とかじゃなくて……。
    君に見られ続けていたら…勉強に集中出来ません」
    「なら、私は居ない方が良いって事ですね」
    「居る方が良いです!!!
    居なかったら…気になって…。
    勉強に集中出来ません」

    きゅん

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  20. 「止まないなぁ…」
    私はコンビニの前で大雨が止むのをずっと待っているのだが、一向に止まない。
    傘があればすぐ家に帰れたのに、売り切れって…。
    止みそうにないし…ずぶ濡れで帰ろうかなぁ…。
    「傘に入って下さい。家まで送りますよ」
    「しんちゃん!
    仕事終わったの?」
    「はい…」
    声をかけてきた彼はこのコンビニの店員さんの“しんちゃん”。
    「濡れてますね…。
    タオルどうぞ」
    しんちゃんは、リュックから青いタオルを取り出して、私に差し出す。
    「ありがとう!
    しんちゃん! 私を傘に入れてくれるの?」
    私はしんちゃんから受け取った青いタオルで髪を拭く。
    「はい……。
    この前、助けてくれたお礼です…。折り畳み傘だから…小さいですけど…」
    「小さいのに、私を入れてくれて、ありがとう!! すごく助かったよ!!!」
    「はい………」
    良かったぁ!
    頭の上が突然、重くなる。
    「ちゃんと拭かないと、風邪引きますよ」

    きゅん

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  21. 『私と付き合って下さい』
    告白したのも私…。
    『私は許せない』
    浮気されて許せなかったのも私…。
    『私と別れて下さい』
    別れを頼んだのも私…。
    私…なのに……。
    「今日の放課後、どこに行く?」
    「君の行きたい所で良いよ」
    「本当?」
    「ああ」
    「嬉しい。じゃあ…」
    彼とあの子の幸せそうな姿を見る度…。
    別れなきゃ良かったって、後悔してしまう私が居るの……。

    きゅん

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