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  1. 59件ヒットしました

  2. 「何か…言う事ないの?」
    「言う事…ですか?」
    キョトンとした顔の私の2歳年下の彼。
    「何も…思わなかったの?」
    「思う事…ですか?」
    いつもならカワイイと思うその顔に、今は怒りがわいてくる。
    「もういい!!
    何でもない!!!」
    一人でスタスタと歩いていく。
    自分の彼女が他の男に抱きしめられてたのに…。
    まぁ…ただのハグだから別に…。
    「先輩!!」
    彼が走ってきて、私の前に立ちふさがると…私を抱きしめた。
    「嫌でしたよ…。
    先輩が他の男に抱かれてるなんて……。
    だって先輩は僕のですから」

    きゅん

    8

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  3. 「行くぞ!」
    「えっ? どこに?」
    入学初日の帰りのHRが終わると同時に現れて、私の右手を掴み、引っ張って歩いていく気になっている男。
    「学校内を見てまわる!」
    「見てまわるって…」
    この状態で?
    「ねぇ…。手はつながなくてもいいんじゃない?」
    「それじゃ歩きまわる意味がないだろ!」
    「歩きまわる意味って何?
    どういう事?」
    「こうしてたら…声を…かけたり…告白…する奴が出て来ないんじゃないかと…」
    「出て来て…欲しくないの?」
    「ああ。
    出て来て…欲しいか?」
    「ううん…」
    「なら、このままで…いいか?」

    きゅん

    4

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  4. あっ…天星先輩……。
    中庭の掃除が終わり、教室に戻るため廊下を歩いていると、天星先輩が居た。
    開いている窓からボーッと遠くを眺めている元気のない天星先輩が…。
    悩んでるのかな……。
    水泳の大会が来月あるのだが、最近の天星先輩のタイムがよくないのだ。
    励ましたい…けど…。
    また…驚かされそうだし…。
    『触らせてやるって…言っただろ?』
    『触らせるって…』
    『ほら、早く触れよ。
    気になってんだろ? 俺が熱あるかどうか』
    でも…ほっておけないから。
    「天星先輩!」
    「水形…」
    「天星先輩なら大会で良い結果が出せるはずです!!
    絶対大丈夫ですから!! 元気出して下さい!!!」
    「優勝に決まってるだろ。
    俺は天星一だぞ」
    「はい!!!」
    いつもの天星先輩だ…。
    両頬が…2つの大きな手に包まれる。
    「テスト期間中で部活がない時はすぐ会いに来いよ…。
    待ちくたびれただろ……」
    ほらまた驚かされた……。

    きゅん

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  5. 「これ」
    「クッキー?」
    放課後。屋上に呼び出された私は来るなり、透明な袋に入ったクッキーを渡された。
    「もしかして…作ったの?」
    「ああ。食べろよ」
    「うん……」
    冗談だと思ってたのに、本当に作ったんだ…。
    私は袋を開けると中からクッキーを1枚とり、一口かじる。
    「どうだ?」
    「うん……。まずい……。
    ねぇ、他の人にもあげた? 絶対にあげたらダメだよ。すごくまずい…」
    「他の人になんかあげてねぇよ!
    お前だけのために一生懸命作ったんだ!!」
    「ごめん…。まずいって言って…」
    「何でお前が謝るんだよ! まずいものを食わせた俺が悪いんだろうが!
    ごめん!!

    でも俺…本当に頑張ったんだ…。だから……。
    お前に褒めて欲しい…」

    きゅん

    5

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  6. 「バレンタイン…だけど…。今年も…あげるのか? 部活の奴らに…」
    「うん。あげるよ」
    「全員…にか? 高岳にも…」
    高岳くんは同じ部活の後輩。
    「うん」
    「高岳にあげるのは…やめろ」
    「何で?」
    「何でって…。高岳はお前が好きなんだよ! だから…高岳には…あげるな…」
    「それって…高岳くん本人が言ってたの?」
    「言ってない。でも、高岳は女子しか居なかった手芸部に一人で入部してきた。お前、目当てに決まってる」
    うーん…。
    「誰か目当てで入部したとしても、私目当てとは限らないんじゃない? 女子なら他にも…」
    「お前以外に居ないだろ!! 一番キレイなのはお前なんだから!!!」
    一番…キレイ……。
    「分かったな? 絶対にあげるなよ! 俺には……絶対…あげろよ…」

    きゅん

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  7. 「晴。何、話って?」
    「孝俊に…聞きたい事があって…」
    私は昼休みに校舎裏に呼び出した。
    「聞きたい事?」
    「うん…」
    10年間ずっと聞きたくても聞けなかった事…。
    「孝俊は……私に彼氏が出来たら…嫌……かな?」
    「嫌じゃないよ」
    「…そっ…か……」
    「俺自身なのに、嫌なわけないじゃん」
    「……へっ?」
    「何、驚いてんの? 毎日大好きだって言ってんじゃん。
    俺以外に誰が居んの?」

    きゅん

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  8. 「あなたが好き」
    あなたに一度だけでいいから伝えたい。
    でも…絶対に伝えてはいけないんだ。
    『ごめん…』
    あなたにフラれるのが怖いから?
    …違うよ。
    『俺も好きだ』
    あなたが私と同じ気持ちだったら…怖いから。
    だって…私は期限なしの恋人にはなれないから。
    あなたを悲しませて…辛くさせるだけだから…。
    ごめんなさい……。

    きゅん

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  9. この本、面白そう…。
    私は本棚から一冊を手に取り、その場で広げて見る。
    この本、借りようかな…。
    「愛季…」
    耳元で自分の名前がささやかれたと同時に、後ろから伝わってくるいつもの温かさ…。
    「卓先輩…。駄目ですよ…。こんな所で…」
    「愛季…。会いたかった……」
    卓先輩の抱きしめている力が少し強くなる。
    「朝、会ったじゃないですか…。
    早く離れて下さい…。
    誰かに見られたら…」
    「愛季…。ごめん……。
    困るよな……。分かってる……。
    離してあげたい…けど…離れたくない。
    出来るならずっとこうして居たい……」

    きゅん

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  10. 熱が上がってきたみたい…。
    今日は朝から少し熱っぽかったのだが、期末テストがあるため登校してきたのだ。
    頭…痛くなってきた…。
    「具合悪そうだな」
    「…先生」
    冷たげな声がして、その場に立ち止まると、目の前には白衣を着た保健室の先生が立っていた。
    「無理だろ」
    テストの事だろう…。
    そのせいで体調が悪いのに、学校に来た私を先生は怒っているみたいだ…。
    口調も表情もいつもの感じと違う…。
    「そう…みたいです…」
    この状態じゃテストを受けるどころか、教室にも辿り着けない…。
    「保健室まで歩けるか?」
    「はい。大丈夫です…」
    ゆっくり歩けばなんとか…。
    「………何ですか?」
    私は突然出された先生の右腕をじっと見つめる。
    「何って。
    支えが必要だろ」

    きゅん

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  11. 「在栖さん」
    「弓木くん」
    「ゾンビをやりたいんだ。僕もメイクしてくれないかな?」
    今日は商店街で仮装行列があるのだ。
    「分かりました。じゃあ、イスに…。
    宇尾くん?」
    さっきまで自分の席に座り、読書していた宇尾くんがイスに座っている。
    「宇尾くん。在栖さんにメイクしてもらうの?」
    「見て分かるだろ」
    「何の仮装をやるの?」
    「お前に言う必要はないだろ。
    俺のメイクは時間がかかる。他の奴に頼め」
    「宇尾くん!」
    「分かった。他の人にやってもらうよ。
    それで良いよね? 宇尾くん」
    「さっさと行け」
    「分かった。
    在栖さん…」
    「早く行け」
    弓木くんは笑顔で出ていった。
    「宇尾くん! メイクする必要ないでしょ?
    仮装行列に出ないんだから!!」
    「する必要はないが、見たくなかった」
    「見たくない? 何が?」
    宇尾くんに両手で顔をつかまれると、引き寄せられる。
    「在栖の顔があいつに近づく所を」

    きゅん

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  12. 「こんにちは。筑内先輩。
    隣、座りますね」
    「えっ……」
    私は元気よく挨拶すると、戸惑う筑内先輩の隣に座った。
    「どうしてここに……」
    「筑内先輩を知るためです」
    「えっ…」
    「もっと知った後に、決めて欲しいんですよね?」
    「そう…ですけど……。
    絵は…描かないんですか?」
    「描きますよ」
    私は持ってきたスケッチブックと鉛筆をテーブルに置く。
    「これがあれば描けますから」
    スケッチブックを広げ、鉛筆を手に取る。
    「何の絵を描くんですか?」
    「筑内先輩を描きます」
    「それはダメです!!!
    いや…描かれるのが嫌…とかじゃなくて……。
    君に見られ続けていたら…勉強に集中出来ません」
    「なら、私は居ない方が良いって事ですね」
    「居る方が良いです!!!
    居なかったら…気になって…。
    勉強に集中出来ません」

    きゅん

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  13. 「止まないなぁ…」
    私はコンビニの前で大雨が止むのをずっと待っているのだが、一向に止まない。
    傘があればすぐ家に帰れたのに、売り切れって…。
    止みそうにないし…ずぶ濡れで帰ろうかなぁ…。
    「傘に入って下さい。家まで送りますよ」
    「しんちゃん!
    仕事終わったの?」
    「はい…」
    声をかけてきた彼はこのコンビニの店員さんの“しんちゃん”。
    「濡れてますね…。
    タオルどうぞ」
    しんちゃんは、リュックから青いタオルを取り出して、私に差し出す。
    「ありがとう!
    しんちゃん! 私を傘に入れてくれるの?」
    私はしんちゃんから受け取った青いタオルで髪を拭く。
    「はい……。
    この前、助けてくれたお礼です…。折り畳み傘だから…小さいですけど…」
    「小さいのに、私を入れてくれて、ありがとう!! すごく助かったよ!!!」
    「はい………」
    良かったぁ!
    頭の上が突然、重くなる。
    「ちゃんと拭かないと、風邪引きますよ」

    きゅん

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  14. 『私と付き合って下さい』
    告白したのも私…。
    『私は許せない』
    浮気されて許せなかったのも私…。
    『私と別れて下さい』
    別れを頼んだのも私…。
    私…なのに……。
    「今日の放課後、どこに行く?」
    「君の行きたい所で良いよ」
    「本当?」
    「ああ」
    「嬉しい。じゃあ…」
    彼とあの子の幸せそうな姿を見る度…。
    別れなきゃ良かったって、後悔してしまう私が居るの……。

    きゅん

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  15. 「ねぇ、しん君。水曜日ってバイト休みなんだよね? 私と一緒に映画に行かない?」
    彼女は同僚の友達の和藤さん。
    「用事があるので、お断りします」
    「また用事?」
    彼女の誘いを断るのはこれで3回目だ。
    「はい」
    仕事中に誘いに来るのは、いい加減止めて欲しい。
    「どんな用事?」
    「それは…」
    「しんちゃん! 水曜日に行く動物園の事なんだけど」
    「えっ?」
    突然現れた常連の女の子。
    「しん君…。
    この子誰?」
    「えっ?」
    「私? しんちゃんの彼女だよ」
    「えっ?」
    「嘘よ…。
    だって前にしん君に聞いた時は居ないって…」
    「私たちが付き合い始めたの最近だもん」
    「そう…なの?」
    「……和藤さん…」
    「…分かった……」
    和藤さんはそう言うと、コンビニから去っていった。
    「大丈夫?」
    「はい…。
    あの、何で彼女のふりを…」
    「しんちゃんの事好きだから」
    「…えっ?」
    「仕事、頑張って欲しくて。
    またね」

    きゅん

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  16. 色々な所を見てまわって、少し疲れちゃったな…。
    休もう…。
    私は近くの机の上にパソコンが置かれ、イスが2脚あるうちの1脚に座った。
    まだ見てない場所あったかな…。
    私は持っていたトートバッグの中から大学のパンフレットを取り出す。
    ガタッ。
    隣で音がして、顔を右に向けると…知らない男が座っていた。
    「な…何でそこに座ってるんですか!」
    私が居ますよ!!
    「ここ…DVD鑑賞スペースで…見てないのはこの席だけだったので…。
    休憩なら…他の場所が良いですよ…」
    「そう…だったんですね…。
    私、知らなくて……」
    横顔…キレイ……。
    知らない男が私の方を見る。
    「DVD…見たいんですか?」
    「えっ? それは…」
    DVDというよりは…。
    「見たいなら…見て良いですよ…。
    嫌じゃないんで…」

    きゅん

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  17. 「それがさぁ…」
    「あの!
    食事中…話し中にすいません。
    話したい事があるのですが…」
    「僕?」
    「はい…」
    「話?」
    「知り合い?」
    「何? 話って…」
    「はい…。
    私は今日、オープンキャンパスに友人と来たんですけど、その友人がここを受験して、入学するので、宜しくお願いしますと。名前は久保みなみです」
    「分かった。
    でも、どうして君が言うの?」
    「自分からは…恥ずかしくて言えないそうで…」
    「分かった。
    君は?」
    「私…ですか?」
    「うん。
    ここに入学しないの?」
    「まだ…決めてなくて…」
    「じゃあ、入学するって今、決めよう」
    「今…ですか?」
    「君、名前は?」
    「村崎…柚樹です…」
    「柚樹。

    何度も呼ばせてよ」

    きゅん

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  18. 「カッコイイ……。
    あっ…」
    目の前にはハテナな顔をしてる眼鏡の男性。
    「すいません。容姿…もカッコイイですけど、何語かは分かりませんが、その言語でその国の人と普通に会話しているのを見て、カッコイイなぁ…と思ってしまってつい…」
    「インドネシア語…」
    「へっ?」
    「俺が喋っていたのは…インドネシア語…」
    「そうなんですね…。
    インドネシア語かぁ…」
    「興味わいた…とか?」
    「はい! すごく!!」
    「ハハ……。
    それは良かった……」
    あっ…。
    「カワイイ…」
    「んっ?」
    「あの…。カワイイと言ったのはですね…」
    「カワイイのは…君だろ?」
    「カワ?」
    私?
    「あと2年はここに居るから…。
    それまでに…入れよ…。
    待ってるから…」

    きゅん

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  19. 「あの。
    木野先輩の妹さんですか?」
    「はい。
    飯尾さん…」
    「はい。
    初めまして。飯尾勇です」
    「初めまして。木野苺です。
    今日は宜しくお願いします」
    本当はお姉ちゃんが大学の案内をしてくれるはずが出来なくなり、後輩である飯尾さんに急遽案内してもらう事に。
    爽やか青年だ…。
    「木野先輩に似てますね。
    すぐ妹さんだって、分かりましたよ」
    『後輩に告白されたんだけど、フッちゃった。
    かっこいいんだけど…タイプじゃなくて』
    お姉ちゃんに告白した後輩ってまさか…。
    「似てませんよ。全然」
    「そんな事ないですよ。すごく似て…」
    「お姉ちゃんに似てるからって、惚れないで下さい! 私はお姉ちゃんじゃありません!!」
    「木野先輩に…似てないんだよね?」
    「はい! 顔は…ほんの少しだけ似てますが、性格は全く似てません!!」
    「なら、惚れるかも。
    木野先輩は全くタイプじゃないから。
    その逆なら…でしょ?」

    きゅん

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  20. オープンキャンパスに来て、何故私は今、本棚の側にしゃがんで、勝手についてきた初対面の男に左腕を掴まれているんだろう。
    「危な…。
    もう少しで、アイツに見つかる所だった…」
    「アイツ?」
    誰?
    「一緒に来た女友達なんだけど、見つかると、絶対に連れ戻されるからさ」
    「戻れば」
    「別に良いよ。
    一人でまわっても面白くないだろ…」
    「頼んでないでしょ! 私は元々一人で来たんだから…。
    さっさと女友達の所に戻って!!」
    一緒に来た人をほったらかしにして、私と一緒に居るなんて、どうかしてる!!!
    「そこまで言うなら…戻るけど……。
    本当に…良いの?」
    「はい!!」
    早く行って!!
    「そっか…仕方ない…。
    女友達とその彼氏の所に戻るか…」
    …彼氏?
    女友達の彼氏も一緒なの?
    「君の腕を離さなきゃ…。
    離したくないけど……。

    離さなきゃ…いけないんだよね?」

    きゅん

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  21. すごい…。
    7号館の図書館の本の多さに驚きつつ、見て回っていると…ドン!!
    人にぶつかった。
    「So…rry…」
    緑の瞳、真っ白な肌、金色の髪の男性が私を見る。
    あ…れ?
    私の英語が通じなかったのか、男性は私を見つめている。
    もう一回言おうか…。
    「So…」
    「大丈夫だよ。気にしないで」
    「はい…」
    通じてたんだ…。
    それにしても…日本語上手…。
    「あっ。日本語が上手でびっくりした?
    俺、ハーフなんだ。
    だから、日本語はペラペラ」
    「そうなんですね…」
    なるほど…。
    「外国人だと緊張しちゃう?」
    「えっ…」
    「さっき自信なさそうに、英語で謝ってたから」
    「…はい。
    間違わないように言わなきゃと思ってしまうと…」
    緊張して…。
    「間違っていいよ」
    「でも……。怒らせてしまうんじゃ…」
    「怒らないよ。俺は。

    だから、うちの大学に来なよ。
    俺が君だけの練習台になるからさ」

    きゅん

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