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  1. 85件ヒットしました

  2. 生徒会室の会議が終わり、生徒会室で生徒会長と書記の私、2人だけになった。
    「生野」
    「はい」
    私は書いていた手を止め、顔を上げ、生徒会長を見る。
    「選ばれなくて残念だったな…」
    今日の生徒会の会議で、新しい学校行事を何にするか決めたのだが、私が提案したイースターは選ばれなかったのだ。
    「俺も残念だったよ。
    やってみたかったからな!」
    「票を入れたの?」
    「入れた!
    面白そうなのになぁ……」
    そんなにやりたいなら…。
    「イースターやる?」
    「やる!!」
    「じゃあ…」
    まず副会長を誘って…。
    「楽しみだなぁ…。
    生野と2人だけのイースター!」

    きゅん

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  3. 「大雅くん!!!」
    私は階段を下りていく大雅くんを大声で呼び止める。
    大雅くんは階段を下りるのを止め、振り返る。
    「お兄…キャプテンが3年C組に来て欲しいって!!!」
    「…分かった………」
    「…何?」
    私の顔すごい見てるけど。
    「口にケチャップついてる…」
    オムライスのケチャップだ。
    さっきまで食べてたから。
    「どこ?」
    私はケチャップがついたままでも気にしないが、教えてもらったのだ。
    ふかないと。
    「左……」
    「左?」
    私は口の右側を右手でぬぐう。
    「いや…俺から左じゃなくて…」
    「私から左か」
    私は口の左側を左手でぬぐう。
    「取れた?」
    「ついてる…」
    私は場所を少しずらしてぬぐう。
    「取れた?」
    「まだ…」
    「取ってくれない? …ごめん。嫌だよね」
    大雅くんは一気に階段を駆け上がり、私の目の前に。
    「嫌じゃない……」
    大雅くんの右手が私の口に触れて、なでる。
    「ずっと触れたかった」

    きゅん

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  4. 「さようなら。多間先輩」
    私は校門前で文芸部2年の多間先輩に別れの挨拶をする。
    「白上!!!」
    「…はい」
    どうしたんですか?
    大きな声出して…。
    「これ……。
    バレンタインのお返し…」
    多間先輩が持っていた星柄の袋を私に差し出す。
    「ありがとうございます!!!」
    私はそれを喜んで受け取る。
    「ブックカバーだ…。
    使っていない事は知っているが…贈りたいと思って…」
    動物だ…。
    ブックカバーには沢山の動物が。
    …可愛い。
    「大事に使いますね!」
    「ああ……」
    「でも驚きました。
    貰えると思ってなかったので」
    さっき部室で他の男子部員達がクッキーを渡している時、多間先輩は黙々と本を読んでいたから。
    「白上にだけ渡したら…おかしい…だろ……」
    おかしくないですよ。
    多間先輩が私の事を好きって、部員全員知ってますから。
    「多間先輩って、可愛いですね!」
    「俺は可愛くないよ。
    白上は可愛いけど」

    きゅん

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  5. 「はい」
    「ありがとう!」
    毎年2月14日は幼なじみの留衛に渡す。
    「タオル……」
    誕生日プレゼント。
    「何?
    不満なわけ?」
    高校に入学してからバイトして、貯めたお金で買ったのに!!
    「タオルぼろぼろなくせに!!!」
    留衛はバスケ部で汗っかきだから、タオルでよく体をふいているのだが、そのタオルが見るからにぼろぼろなのだ。
    「確かにぼろぼろだけど……。
    チョコは?」
    私は4歳の時から去年まで毎年留衛にチョコをあげていた。
    「チョコって留衛、別に好きじゃないじゃん!」
    甘いものなんて普段全然食べないじゃん!!
    「初葉からもらうチョコは好きなんだよ!
    いつも側に居るくせに…分かんないのかよ……」

    きゅん

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  6. 弦くんに美味しいって言われたい。
    そのためには、弦くんのために弁当を作ればいい。
    でもどうして?
    どうして私は弦くんに美味しいって言われるために、弁当を作ろうと思うんだろう?
    もう環辺先輩の弁当を一人で作れて、弦くんに合格をもらったのに。
    弦くんが料理を作れず、料理同好会のメンバーに食べさせられないでいるって、分かってるのに私…。
    突然右腕を強く引っ張られる。
    弦くん……。
    眉間にシワ……怒ってる弦くん。
    「ボーッと歩くな!! 赤だぞ!!
    信号はちゃんと守れ!!!」

    きゅん

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  7. 「相変わらず本が好きだねぇ…」
    「津賀群…」
    図書室で一人黙々と本を読んでいた私の前に現れた津賀群。
    「本当に朝ドラは見てるんだな」
    彼は最近までやっていた朝ドラに出ている俳優さんだ。
    「どうしてここに…居るんですか?」
    売れている俳優さんですよね? 忙しいんじゃ…。
    「約束したからじゃん。
    夢が叶ったら…知夜に会いに行くって……」
    『俺、俳優になる!
    そしていつか朝ドラに出れたら…知夜に会いに行くよ』
    「翠くん……」
    私が小学生の時に近所でよく会っていて、突然居なくなった3歳年上の男の子。
    私の初恋の人……。
    「忘れて…なかったんだ……」
    「忘れるわけないだろ。
    知夜に会いたくて、俺頑張ったんだから……」

    きゅん

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  8. 「うーちゃん!!!
    んー……」
    「しません!」
    私は3年3組の教室に現れた口をつきだしている1年1組の芦模くんを拒否する。
    「俺が…風邪ひいてるから?」
    「そうです!」
    芦模くんは2日前から風邪をひいている。
    「あと…俺とキスするのが恥ずかしいから?」
    「…うるさい!」
    人がたくさん居るのに……キスなんて出来るわけないでしょ!!!
    「……何で笑ってるの?」
    芦模くんが私を見てにやにやしている。
    「恥ずかしがってるうーちゃんが可愛いなーって……。
    今……うーちゃんと本当にキスしたいな」

    きゅん

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  9. 私は彼氏の湖久を校舎裏に呼び出した。
    湖久にすごく怒っていたから。
    「どうして雀子に私と友達を止めるように言ったの?」
    「……」
    何も言わない湖久。
    「答えて!!」
    「阿莉が! 僕と居ないで…」
    「居るでしょ!! 学校の登下校も! 昼食時間も! 私が側に居るでしょ?」
    「彼女も一緒に居る!!
    僕は阿莉と二人で居たいのに…」
    「だからって…」
    友達を止めろなんて…。
    「阿莉は……僕が大事じゃないの?」
    「大事だよ! でも…雀子も大事なの…。
    それが分かってもらえないなら私達…」
    湖久にきつく抱きしめられる。
    「頼むから……。それ以上言わないでくれ……。
    阿莉が居なくなったら僕は…生きていけないよ……」

    きゅん

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  10. 「帰らないの?」
    教室に戻ってくると、隣の席の八隅が一人で居た。
    「何…言われたんだ?」
    「何って?」
    「呼ばれただろ……。
    告白……されたのか?」
    私は呼び出された。
    「会話の内容をどうして八隅に言わなきゃいけないの?」
    弟に。
    「断れ……」
    「八隅」
    「付き合うな……。カッコいいけど…遊び人に見えた。だから…」
    「常は遊び人じゃないから!!
    常の事何も知らないくせに、勝手な事言わないで!!!」
    弟を悪く言うなんて許せな…。
    「離れてよ!!」
    弟の悪口言う人なんかに抱き締められたくな…。
    「嫌なんだ……。
    渡したくない……」

    きゅん

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  11. 「私の事、好き?」
    「そ…そんなわけねぇだろ!
    だ…誰が…お前なんかの事…」
    「ふ~ん。そっかぁ…」
    すごく動揺してるのに?
    「私は柴山くんが好きなんだけどなぁ…」
    「な…何言ってんだよ…。
    嘘…」
    「嘘じゃないよ。
    私は本当に柴山くんが好きだよ」
    「顔…近…」
    「本当に私の事…好きじゃない?
    ねぇ…」
    「それ以上顔を近づけるんじゃねぇ!!
    俺が何するか…分かんねぇぞ…」

    きゅん

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  12. 夏休み初日。
    私は近所のコンビニで朝食を買い、出ると、電話がかかってきた。
    〈…朝から何?〉
    〈おはようございます! 小飛先輩!!〉
    〈……用がないなら切るよ〉
    〈会いたいです!
    すごく小飛先輩に会いたいです!!〉
    〈…昨日会ったじゃん…〉
    〈今、会いたいんです〉
    〈…そんな事言われても…〉
    横断歩道の向こう……目が合った……。
    〈小飛先輩……。
    今、抱きしめに行っても良いですか?〉

    きゅん

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  13. 「七夕かぁ…」
    教室の掲示物を見て呟いた私。
    「小学生の時は、毎年のように、短冊に願い事書いてたなぁ…」
    「寿司を食べに行けますように、ステーキを食べに行けますように。
    いつも食べ物の願い事ばかりだったな」
    「うん……。って、何で覚えてるの!!」
    「お前の事が好きだから、覚えたんだろ」
    「私は全く覚えてないけど?」
    和樹の事が好きなのに。
    「当然だろ。お前には見せなかったからな」
    「…変な願い事でも書いてたの?」
    だから、私に見せたくなかったとか?
    「“アリスと手を繋いで帰れますように”って…書いたんだ……。
    …恥ずかしくて…見せれなかった……」

    きゅん

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  14. 「何で来たの?」
    「何でって……。
    好きな人が学校を休んだら、心配するだろ」
    「…心配しなくていいよ。
    私は大丈夫だから。
    今日学校を休んだのは」
    「言わなくていい。
    無理しなくていい」
    「無理なんて」
    「泣いてないだろ。
    ほら…来い……。
    受け止めてやる」

    きゅん

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  15. 「好き……」
    私一人しか居ない視聴覚室で、写真の中の好きな彼に伝えてみる。
    もちろん返事は来…。
    「その写真がですか?」
    大地くん!!
    写真の中の好きな彼だ。
    「そう…。この写真が…好きなの……。
    一番キレイに撮れてると思うから……」
    「本当に?」
    「本当に一番…」
    「本当に好きなのは……写真ですか?」
    「そう…だよ…」
    大地くんに私が持っていた写真をとられる。
    「僕の目を見て言って下さい」
    そんな事言われても目なんて…。
    「先輩…」
    大地くんの左手が、私の右手に重なる。
    「良いんですか?
    僕はただの部活の後輩で……。
    本当に…良いんですか?」

    きゅん

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  16. 「遅かったな…」
    部活が終わり、図書館に行くと、本棚を見ていた尾知家先輩が私に言う。
    「ここに来る途中で勝に会って、話してたから遅くなっちゃいました…」
    私は尾知家先輩が見ている本棚を見る。
    「哲学の本…。
    尾知家先輩って、難しい本好きですよね…」
    「友達は下の名前で呼んで、恋人は名字に先輩をつけるって…おかしくないか?」
    「…尾知家先輩も私を名字で呼んで」
    「結愛」
    尾知家先輩を見ると、私を見つめている。
    「結愛…。
    呼んでくれ……」

    きゅん

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  17. 「あのさ…。
    俺に怒ってる?」
    …怒ってるよ?
    「周防さんに…渡したんでしょ?」
    「…渡した?」
    「ホワイトデー!!
    何か渡したんでしょ?」
    後輩の周防さんに渡して、何で友達の私には渡さないわけ?
    「ホワイトデー? 周防に?
    渡してないけど? 何にも」
    「えっ?」
    渡してない?
    「だから、怒ってんの?
    じゃあ、何か買って渡すよ」
    「いい…。
    いいよ……」
    「よくないだろ。
    ホワイトデーに俺が何も渡さなかったから怒って…」
    「違うから!!」
    「…違う?」
    「今年は終わったし、渡すなら、来年渡して!!
    もう怒ってないから!!!」
    周防さんに渡してないならそれでいい。
    「分かった……」
    「うん……。
    ごめん……」
    怒っちゃって…。
    「安心しろ。
    周防に渡さない。
    もちろん他の女子にも」

    きゅん

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  18. 「喜多先生!!!」
    数学の補習授業が終わり、教室で二人きりになった所で喜多先生を呼び止めた私。
    「瑞原? 何だ」
    「これを、どうぞ」
    私は手にしていた物を喜多先生に差し出す。
    「…チョコ?」
    「はい。補習のお礼です」
    「…分かった。ありがとう」
    「いいえ」
    やった!!! 受け取ってくれた!!!
    「バレンタインか」
    「はい。えっ?」
    バレてた……。
    「受け…取れませんか?」
    「受け取る。
    お礼として…な」

    きゅん

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  19. 「ねぇ、あなたって翔馬くんの幼なじみよね?」
    「違います」
    「幼なじみでしょ? 翔馬くんのサインもらってきてよ」
    「私に、翔馬っていう幼なじみは居ません」
    私は立ちはだかっている知らない女性二人の側を通り抜ける。
    「何? 翔馬くんと仲良くないとか?」
    「そうかもね。家が隣だからって、仲が良いとは限らない…」
    「仲が良いですよ。
    すごく」
    「しょ…翔馬くん!!」
    剛雄……。
    「サインして下さい!」
    「良いよ」
    笑顔で渡された色紙にサインをする剛雄。
    「これで良いかな?」
    「はい!
    ありがとうございます!!」
    「じゃあね」
    笑顔で手を振る剛雄。
    「「はい……」」
    私の前まで来ると立ち止まった剛雄。
    「怒ってるね…」
    「怒るでしょ! 学校だよ? 今は翔馬じゃないでしょ?
    剛雄で居なよ!!」
    「うん。菜穂子の前だけ、剛雄で居る」
    「だから」
    「菜穂子の前だけが良い。
    菜穂子だけに見せたいんだ……」

    きゅん

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  20. 「兼城先生!!」
    国語の授業が終わり、兼城先生が教室から出て行くと、追いかけて呼び止めた私。
    「平木? どうした?」
    「あの……。
    今日の放課後、勉強を教えてもらえませんか?
    分からない所があって……」
    「良いのか? 今日、クリスマスだろ…」
    「良いんです!」
    今日がクリスマスだから……兼城先生と一緒に居たいんです。
    「分かった……」
    「ありがとうございます!
    …兼城…先生?」
    何でそんなに私を…見つめるんですか?
    「平木……。
    化粧してるな?」
    「すいません……。
    落とします……」
    「校則だからな。
    キレイだけど、しっかり落とせ」

    きゅん

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  21. 「田房先輩!!!」
    「今里……」
    私は田房先輩に駆け寄ると
    「ケンカをするつもりですか?
    ケンカはもうしないで下さいって、言ったのに!!!」
    にらみながら怒って言う。
    「それは……」
    「ケンカするなら、もう田房先輩とは会いません!! それじゃあ!!!」
    私が田房先輩に背中を向けると、後ろから抱き締められた。
    「ケンカしない! もうしないから!!
    会わないなんて…言うな……」

    きゅん

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