ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

  1. 15件ヒットしました

  2. 「ミヨリ〜!」
    「ひーくん?…ひぎゃっ!」
    「変な声」

    名前を呼ばれて振り返るといきなりお姫様抱っこされた。
    しかも驚いて変な声でちゃったし!
    それを幼馴染の聖こと、ひーくんに笑われたし!!


    「ひーくんいきなりお姫様抱っこってどうしたの⁉︎」
    「んー、練習?」
    「何の練習!!」

    可愛らしく首を傾げたひーくん。
    だけど今日という今日はあたしだって言いたいこと言うんだから!
    お姫様抱っこする練習なんて何に使うのさ!


    「ほら、結婚式でお嫁さんをお姫様抱っこするのあるじゃん?」


    あれの練習。と、言ったひーくんは、あたしの顔を見てニヤニヤ笑いだす。


    「もしかしてミヨリ変な想像してる?」
    「してないから!」


    まぁ、その想像はきっと現実になるよ。
    だって俺がミヨリを嫁にもらうから。

    そう言ってひーくんは挑発的に笑った。

    きゅん

    13

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  3. 「あー、また“星”が降ってるよ」


    学校の昇降口から空を見上げて呟く。
    20xx回の誕生日を迎えた地球は今日が最期の日なのだ。

    そう。つまり寿命ってわけ。

    その証拠に空から時々星が降ってくる。
    傘を忘れた私は皆が帰るのを横目に、空を眺めながら今までの短い17年間の人生を思い浮かべていた。


    「…まだ帰んないの?」



    その言葉に視線を空から声の主に向ける。



    「傘忘れたの」



    見てわかんない?と首を傾げながら言えば、ハッと鼻で笑われた。



    「しょうがないから僕の傘に入れてあげないこともない」




    そう言ってそっぽを向く幼馴染に笑みが零れる。




    「相合い傘だ」




    地球最期の日、私は好きな人と相合い傘をした。



    私はきっとこの日のコトを忘れないだろう。

    きゅん

    18

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  4. ベッドに横になったままゴロゴロする。


    「…帝のバカ」



    今日は私とのデートだったのに、帝は他の女の子と遊びに行ったのだ。



    「…今日は私の誕生日なのに」


    バカ。と、また呟いて、タオルケットに包まる。

    本当は帝とアイスの食べさせあいとかしたかったのにー!


    バタバタ騒いでいると、ドアが開いた。



    「…バカ夏芽」



    ドアに目を向ければ帝がいた。



    「お前の誕生日プレゼント探しに行ってたんだよ!」



    ぶっきらぼうに言った帝は、ん。と、私に小包を差し出した。




    「ハッピーバースデー」

    きゅん

    16

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  5. わかってた。
    海斗があたしのお姉ちゃんのコト好きだってことくらい。
    でも流石に
    「目の前でキスしてるとこ見るのはツライよ…」
    体育座りで膝をグッと抱き寄せ、その間に顔を埋める。
    海斗はあたしの幼馴染で、小さい頃からあたしのお姉ちゃんに恋心を抱いていた。
    バカなあたしは、自分の姉に片想いをしている海斗をスキになった。
    自分の感情なのに、これだけはどうやっても制御できなかった。
    ボロボロ零れ落ちてくる涙は止まることを知らない。
    「だから言ったじゃん。バカ」
    「…アキくん」
    呆れた様に言う彼は海斗の幼馴染。
    小さい頃のアキくんは人見知りであたし達の前に姿を現さなかったのだ。
    だからあたし達が初めてあったのは高校の入学式。
    「…ねぇ俺があんたのコト好きなの知ってる?」
    「…はい?」
    いきなりの告白に目を点にするあたしにアキくんはため息をついた。
    「あんたが好き」

    きゅん

    21

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  6. ずっとずっと
    私だけの王子様が現れるのを待ってたの。
    …なのに
    「またフラれたー!」
    涙目になりながら高校にある中庭で叫べば、後ろから愉快そうにゲラゲラ笑う笑い声が聞こえてきた。
    「ミヨリ、またフラれたんだって?」
    そう言ってゲラゲラ笑いだした私の幼馴染の聖こと、ひーくん。
    誰のせいでフラれたんだよ!と声を大にして言いたい。
    「…またひーくんのせいでフラれた」
    「毎回俺のせいにすんなよ」
    だって本当のコトだし。
    私の告白した相手は皆口を揃えて同じことを言うんだ。
    『聖が怖くて付き合えない』って。
    これって王子様以前の問題だよ…。
    「私の王子様…」
    「……俺じゃ不満だって言いたいの?」
    ムッとしたひーくん。
    そんなひーくんは、私の唇とひーくんの唇が近付きそうなくらい顔を近づけてきた。
    「俺がお前だけの王子様になる。
    だから、俺の彼女になれ」

    きゅん

    56

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  7. 「いらっしゃいませぇー…って、はぁ⁉︎」
    バイト先のドアに付いている鈴がカランコロンと音を立てたから、営業スマイルで振り向けばそこにいたのは、
    「やっほぉーユリちゃん」
    「…寺田ユウ」
    やだなー、一応俺先輩だよ?と、ケタケタ笑った寺田ユウ。
    「先輩と思ったことは一度もないですから」
    寺田ユウを無視して次のお客が来ないか入り口を見ながら待つ。
    「ユリちゃんのいけずぅ〜」
    ぶーっと頬を膨らませていじける寺田ユウを視界から外すといきなり腕を引っ張られた。
    「俺だってさすがにそんな態度されるとムカつくんだけど…?」
    ムッと眉間に皺を寄せながら顔を近づけてくる寺田ユウ。
    「勝手にムカついててください」
    だってあたしが相手しなくたって他に女の人が寄ってくるじゃん。
    「…ユリちゃんもしかしていじけてる?」
    「…いじけてません」
    先輩があたし以外の女の人に笑いかけてて嫉妬したなんて死んでも言ってやんない。

    きゅん

    30

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  8. 「…ん、んー」
    「こら、宇佐美起きろ」
    保健室のベッドの上でゴロンと寝返りをうつ。
    「…はぁ」
    後ろから聞こえてきた先生のため息に身体がビクッと反応する。
    「全く。宇佐美は何で拗ねてんだよ…」
    あたしの寝ているベッドに腰をかけた先生は少し機嫌が悪そうにつぶやく。
    それは、先生が他の女の子に笑いかけてたからじゃん!
    …なんて言えることは出来ず無言で頭まで掛け布団を引き上げる。
    「…俺だって拗ねたいことあるんだけど」
    そう言った先生はあたしの掛けていた掛け布団を勢いよく剥ぎ取りあたしの両腕を片手で簡単に押さえつけた。
    「…せんせ?」
    それにビックリしつつ先生に渋々視線を向ければふて腐れされた顔の先生。
    「…俺以外の男に愛想振りまいてんじゃねぇよ」
    そう言って噛みつくようなキスの雨を先生は降らしてきた。

    きゅん

    60

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  9. 学校帰りにファミレスに寄って甘い物を食べようと話てたあたしたちはファミレスに寄った。
    ソファー席で向かいに座ってチョコレートパフェを夢中に食べる颯に声をかける。
    「颯、ちょっとこっち向いて」
    「ん?」
    やっぱり…。
    「動かないでね」
    「おー」
    あたしの方に端整な顔を向けた義弟の颯。
    颯はあたしのお母さんの再婚相手の連れ子。
    その颯の顎を人差し指と親指で挟む。
    「…は?」
    ポカーンとしてる颯を無視して、颯の顎についていたチョコを親指でグイッと拭う。
    「…は、ちょ、今のなんだよ⁉︎」
    「颯の顎にチョコがついてたの」
    ほら。と、親指についているチョコを颯に見せる。
    そしてそれをペロッと舐めれば、目の前にいる颯が顔を真っ赤にした。
    「…反則だろ」
    スプーンを持ってない手でふわふわの茶髪をグシャっとした颯は涙目であたしを睨んできた。
    「なに?」
    「俺の気持ちも知らないくせに…」

    きゅん

    22

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  10. 「まゆ!」
    廊下を歩いていると聞きなれた声で名前を呼ばれ、勢いよく腕が後ろに引かれた。
    「あ、颯」
    あたしの目の前で息を切らしているのは、義弟の颯。
    お母さんの再婚相手の連れ子。
    あたしが高校二年生で、颯がその一つ下、高校一年生。
    「んで、先に帰ろうとしてんだよ」
    「だって颯待ってると日が暮れちゃいそうなんだもの」
    あたしの義弟の颯は、そのスタイルと整った顔で年齢関係なく女の子をメロメロにさせちゃうのだ。
    だから放課後、颯は女の子たちの呼び出しで忙しい。
    「俺だって好きで呼び出しに応じてるわけじゃねぇよ」
    「じぁ断ればいいじゃん」
    「…はぁ」
    あたしの言葉にため息をついた颯は、片手でふわふわした自分の茶髪をガシガシかくと、真剣な目であたしを見つめた。
    「まゆに妬いて欲しくてわざわざ告白されに行ってんだよ」
    唇をタコみたいに突き出して不機嫌そうにつぶやいた颯にあたしは胸が高鳴った気がした。

    きゅん

    22

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  11. 「おにぃちゃん…?」
    机に伏せてスヤスヤ眠るお兄ちゃんに声をかける。
    こんなところで寝たら風邪引いちゃうのに…。
    全くもう。と、思いつつお兄ちゃんに毛布を持ってきてかける。
    「…ん、しぃ?」
    もぞもぞと動いたお兄ちゃんは、寝ぼけ眼をあたしに向けてきた。
    「あ、ごめん。
    起こしちゃった?」
    「うんん…大丈夫」
    そう言ってふんわり笑ったお兄ちゃんに胸がキュッと締め付けられる。
    「…しぃ?」
    「おにぃ、…大好きだよ」
    「ん。俺も」
    あたしの言葉に嬉しそうに笑ったお兄ちゃんは、あたしの腕をグイッと引っ張った。
    「えっ…ん⁉︎」
    「しぃ可愛すぎ」
    チュッとリップ音をさせて離れたそれ。
    お兄ちゃんはニッコリ妖艶に笑った。
    禁断恋愛?
    違うよ。
    これがあたしたちの兄妹愛。

    きゅん

    20

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  12. 「アリスせんぱーい!」
    元気いっぱいにあたしの名前を呼んだ彼にあたしはため息をつきながら振り向く。
    「…なに?」
    「アリス先輩に今日も会えるなんて、やっぱり僕たち運命の赤い糸で結ばれてるんじゃないですか⁉︎」
    興奮気味に言って近寄ってくる彼にあたしはまたため息をつく。
    「あたしは運命とか信じない主義なの」
    「でもでも、僕らがこうやって一緒に時間を過ごしてるのって運命の赤い糸で結ばれてないと無理ですよね」
    あたしの意見をズバスバ切り捨てて、自分の良いように持ってく彼。
    「…あたしに好きな人がいても?」
    その言葉に彼は大きく目を見開くと、あたしの肩をガッと掴んできた。
    「いたっ…」
    「それ誰ですか?」
    いつも優しそうな彼の瞳は嫉妬心でかイライラしていた。
    「…じょ、うだん」
    やっと絞り出した声は震えていた。
    「やっぱり冗談ですよね。
    だって僕と先輩は運命の赤い糸で結ばれてるんですもんね」

    きゅん

    15

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  13. あたしより小さくて泣き虫だった幼馴染は今ではあたしより大きくて男らしくなった。
    「楓、帰ろ?」
    「…ん。待って今行く」
    のんびり立ち上がった楓は黒髪のメガネで俗に言う知的系男子だ。
    それにスタイルも良くて顔もありえないほど整ってる。
    だから女子に人気があってキャーキャー騒がれ
    なのにその本人は無関心で、それに付け加えて彼女もあたしが知ってる限りいない。
    「楓」
    「ん?どうした?」
    「楓は好きな人とか彼女とかいないの…?」
    そういったあたしに楓は目を見開くとスッと目を細めた。
    「それって、俺に彼女つくれってこと?」
    「ち、違うよ!」
    「じぁ、どういうこと?」
    「あ、えっと…」
    「ねぇ、俺のことからかってんの?」
    だんだん近づいてきた楓の顔に、怖くてギュッと目を瞑る。
    その途端あたしの唇に柔らかい何かがあたった。
    「え…」
    「俺が好きなのはお前なんだけど」

    きゅん

    27

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  14. 私の幼馴染は、
    「待ってぇ〜チヨちゃん」
    オカマだ。
    「そんなに走ってると転ぶぞ」
    「その時はチヨちゃんが助けてくれるって信じてるから」
    ね?っと、ウィンクしてきた彼に苦笑いする。
    私と幼馴染の彼こと皐月は中身と見た目が正反対だと言われる。
    私が剣道で生傷をつくってくるのに対して皐月は、家でお菓子を作っているのだ。
    まぁ、今となってはそれが普通だ。
    けどたまに、
    「いたっ」
    私が誰かとぶつかったりすると、
    「てめぇ、どこに目つけてんだあ"ぁ?」
    このように本性を剥き出しにする。
    そんな彼がたまらず愛おしい。
    「チヨちゃん怪我はない⁉︎」
    私の肩をガシッと掴んだ皐月に笑いかける。
    「大丈夫。ちょっとぶつかっただけだし」
    そう言えば、タコのように唇を突き出してムスッとした。
    「俺の大事な子に怪我なんてされたら困るっての」
    その言葉にあたしは胸がキュッとなった。

    きゅん

    14

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  15. 「絢斗!」
    大好きな姿を見つけ駆け寄ろうとすると、
    「待てよ 」
    あたしの首根っこを掴んで行かせまいとする金髪が現れた。
    「ちょ、早く行かないと絢斗が行っちゃうでしょ⁉︎」
    離して。と、目の前の金髪を睨む。
    今目の前にいる金髪は高校に入って出会った。
    「アイツ、お前の男か?」
    何かとあたしに突っかかってくる。
    「そんなわけないじゃん!」
    「本当にお前の男じゃないのか?」
    「どこに自分の兄を彼氏にするヤツがいるか!」
    金髪を睨みつけながら怒鳴れば、
    「うわ、俺ハズ…」
    片手で顔を隠してしゃがみこんだ金髪。
    「…なんであんたそんなに顔真っ赤なわけ?」
    そう聞けば、バッと音がつくくらい勢いよくあたしを睨みつけてきた金髪。
    さっきまでの弱りようは一体どこ行った。
    「…お前が好きだから嫉妬したんだよ。
    バーカ」
    「え、んっ⁉︎」
    チュッとリップ音をさせて離れたそれ。
    「俺を本気にさせたお前が悪い」

    きゅん

    74

    まふーのさんをフォロー

    通報する

  16. 青空の下。
    屋上でめいいっぱい空気を肺にため込んで、
    「先輩のことが、あの…ずっと、好きでした‼︎」
    思いっきり吐き出した。
    べつに今、少女マンガのような告白の真っ最中ってわけでもなく。
    ただ単に、好きな人への告白練習。
    もう一回。
    これで、最後の一回。
    これを言ったら、先輩に告白しよう!
    練習じゃなくて、本番で。
    「真田(さなだ)先輩。私、先輩のこと、ずっと前から好きでした‼︎」
    よしっ!
    言えたぞ‼︎
    このままいけば、本番だってちゃんと噛まずに言えるはず!
    「…マジかよ」
    「…え?」
    声のする方を向けば、私の告白相手の真田先輩が呆然とした顔で、私の方を見ていた。
    「いや、あの、これはっ、きゃっ」
    どうにか誤魔化そうとした私に早足で近寄ってきた先輩は、ぎゅっと私のことを抱きしめた。
    「俺もお前が好きだ」
    その瞬間、ボフンっと音がしそうなくらい赤面したのは言うまでもない。

    きゅん

    25

    まふーのさんをフォロー

    通報する

▲