ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 10月31日、放課後午後7時。

    クラスでパーティーが始まった。


    ハロウィンのくせに、肝試しをやるみたい。
    仮装したお化け役がでてくるから、トリックオアトリート!って言うと、お菓子がもらえる。

    お化けがそこまで苦手じゃない私は、一人でブラブラと肝試しのルートを辿っていた。

    その時、

    「志乃(シノ)!トリックオアトリート!」
    「は…?」

    声がしたほうをみると、クラスメイトで仲良しの、孝太(コウタ)がいた。

    「ヴァンパイアの仮装…?
    ってかトリックオアトリート言うのって私じゃないの…?」

    「志乃は別だろ~お菓子くれないといたずらするぞ!」

    「お菓子なんてもってるわけ…!」

    もらうつもりできたんだから。

    「へ~、ってことは志乃」

    孝太はいたずらに微笑むと、私の横に手をついた。


    「志乃は、イタズラご所望?」

    きゅん

    21

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  3. 「ちな~!」

    学園祭の真っ最中でガヤガヤしてるのに、私の耳にはその声がキレイに聞こえた。

    「しゅん先輩!」

    だって、片想い中の先輩だから。

    「ちな、遊びに来た!!」
    「わぁ!ありがとうございます!!」

    私はメイド喫茶をやっているクラスの中へと先輩を誘導する、はずが。

    「先輩…?」

    先輩の手が私の手を掴む。

    「…って思ってたんだけど、やめた」
    「えぇ!?」

    先輩はそのまま私の手をひくと、人混みの中駆け出した。

    「え、ちょ、しゅん先輩!?」
    「ごめん、俺、やっぱ嫌だ」

    …え?

    そのとき、足をとめた先輩。



    私の耳に、大好きな声が私だけにふってくる


    「ちなのそんな格好、他の奴が見るなんて嫌だ」

    真っ赤な顔とともに、

    「好きだから」


    胸がきゅんと鳴る、呟きが。

    きゅん

    18

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  4. 体育館で、バスケの授業中、笛が鳴り響いた。


    それは

    「いった…っ」

    私への、ファールの笛だった


    「大丈夫!?千帆(チホ)!」

    心配してくれてうれしいんだけど、
    大丈夫って言えないほど痛い…

    多分、思いっきりひねっちゃったんだ

    足がズキズキして立てない。
    つくのも痛い…


    そんなとき、

    「わっ」

    フワッと、体が浮いた

    「えっ」

    私の声と共に、きゃーっという叫び声まで響く


    そこには

    私を横抱きにする

    「ゆ、ゆきと…」

    幼なじみがいた


    ゆきとはそのまま体育館をでると、保健室へ向かって歩き出す


    「あり…がとう」


    ぼそっと呟くようにいうと、


    「お前、だから運ぶんだ」


    頬を染めるようにゆきとに胸が高鳴ったのは
    ここだけの秘密。

    きゅん

    46

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  5. ザーザーザーザー……

    「うわぁ、いきなりの豪雨かよ。」

    ため息をつきながら折り畳み傘をカバンから探す、幼馴染み。

    確かに、雨が強すぎる…

    「よし、帰るか~」
    「あ、うん!」

    いつも一緒に帰る私たちはそんな関係ではないけれど、密かに私は想いを寄せていた。

    正直付き合いたいなぁとか思いながら、
    私もカバンに手を突っ込む
    ……が。

    「あっ!!」

    思わず叫んでしまった。だって、家に傘をおいてきてしまったから。

    「どーしたの。傘ない?」
    「うん…」

    そう言うと、私に手を差し出した。

    「一緒に、入るか?」
    「えぇぇぇぇえ!?」
    「嫌なら、いいけど…」

    そういった彼の頬が赤くそまってたから、

    「は、はいる…」


    雨の音が響く中、肩を並べた。
    しばらくはこのままの関係でもいいかな、

    なんて思った。

    きゅん

    7

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