ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

野いちご学園メニュー

ようこそゲストさん

  1. 8件ヒットしました

  2. 目が覚めると保健室にいた。
    そうだ。体育の授業で倒れて運ばれたんだ。

    そのまま寝てしまったみたいで、放課後になっていた。
    外から部活をする生徒の声が聞こえる。
    帰らないと。

    「やっと起きたか」

    声の主は養護の先生。
    そして、私のご近所さんでもある榊原朔先生。

    「朔ちゃん。ずっとここにいたの?」
    「学校でその呼び名はやめろって。しかも、ここが俺の居場所なの」
    「そうだね。可愛い子の看病出来るもんねー」
    「別にしてない」
    「どうだか」

    朔ちゃんは昔からモテる。
    高校生の時も彼女は途絶えなかったし、先生になってからも女には困らないって噂。

    そんな朔ちゃんに、ずっと片想い中の私。
    つくづく報われないなと思う。
    でも。

    「ほら、送ってやるから早くしろ」
    「わーい」
    「何か上手いもん作って」
    「しょうがないなぁ」

    他の子より、少しは特別だって思ってもいいよね。

    きゅん

    6

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  3. 放課後、やっと生徒会が終わって1人で帰りの準備をする。
    ため息をつくと、見回りで先生が教室に入って来た。
    若くてかっこいいと人気のある担任教師。
    「まだいたのか? 暗くなるから、早く帰りなさい 」
    「はい……」
    「それとピアス、校則違反だぞ 」
    これから友達と待ち合わせのため、不覚にもここで付けたのが運の尽きだったか。
    「すみませ……」
    そう言いかけて外そうとすると、先生がスッと近付いてきて私の手首をそっと掴み、ピアスを隠す長い髪をサラッと耳にかけた。
    「ピアス似合ってるよ。 今日のは秘密にしといてあげるから、気を付けて帰れよ 」
    そう頭をポンッとされて頬がポッと桜色に染まる。
    「ありがとう……ございます 」
    「いつも委員長お疲れさま。 いろいろ無理するなよ 」
    そう優しく微笑んだ先生は、夕焼けに照らさらて、いつも以上に素敵に見えた。

    きゅん

    4

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  4. 私の幼馴染は可愛くて優しい兄でもあり弟でもある存在。
    校内で人気のある彼が彼女を作らないのは、私の存在が邪魔をしているのかもしれない。

    「クリスマスに私なんかと帰ってたら、余計に勘違いされるよ? そろそろ一緒にいるのやめた方がいいかな」

    「なんでそんな事言うの?」

    声は笑っているけど目が笑ってない。

    「私が近くにいすぎて、女子たちが踏み込めないって聞いて……」

    「それって、俺の事好きじゃないんじゃない? 好きだったら、幼馴染とか関係ないでしょ 」

    そう軽く笑う彼の横顔は、薄暗い闇に浮かぶ宝石に照らさらて、いつもよりカッコよく見えた。

    「幼馴染やめたいならやめればいいよ 」

    「そこまで言ってな……!」

    突然グイッと引き寄せられ、唇が触れる寸前まで顔が近付く。

    「これからは、俺のこと男として見て欲しい 」

    そう囁く彼の白い吐息が広がって、私の知らない鼓動を高鳴らせた。

    きゅん

    22

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  5. 放課後、私は校庭で後輩を待っていた。
    人懐っこくて可愛い人気者の彼に告白され、付き合い出して1ヶ月が経つけど、まだ手を繋ぐのがやっと。
    私は恋愛経験がなくて年上なのにリード出来ない。
    それにしても遅い。
    私は冷たくなってきた手に息を吐く。
    すると突然後ろから誰かに抱きしめられた。
    「えっ?」
    「お待たせ」
    驚いて振り向くと、すぐ傍に彼の顔が飛び込んできた。
    冷たい風のせいもあるが、私の頬は一気に赤く染まる。
    「ごめんね。寒かったよね」
    そう言って私の冷たい手を握る。
    触れ合っている目が離せなくて、私の心臓は高鳴っていく。
    「あ、実は渡したい物があって・・・」
    その場を紛らわすように言葉を出すと、彼はクスッと笑った。
    「今はこっちがいいな」
    そう言って彼の顔が近付いて、抱きしめられたままそっと唇が触れた。
    「その可愛い顔、独り占めさせて」
    そう笑ってもう一度唇を重ねる。
    「メリークリスマス」

    きゅん

    14

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  6. 「誰も来ないですね」

    「ほんとだね」

    今日はこれからの活動について話し合おうって事になってたのに、バカ正直に来たのは私と後輩の唯くんだけ。

    「みんな不真面目だよね。これからどうしよう?」

    「先輩の恋愛相談でも聞きましょうか?」

    そう爽やかに笑う唯くん。
    じゃあ聞いて貰っちゃおうかな。

    私は明日クラスの男友達に家に誘われている事を話した。
    もちろんただの友達で漫画を借りる予定。
    でも家に行くのにちょっと気が引けてる。

    「それやばくないですか?男と2人きりとか、狼の檻の中ですよ」

    「狼って」

    「今まさにそれなんだけど、気付いてる?」

    そう言うと唯くんは私を机に押し倒した。

    「俺が羊の顔した狼だったらどうする?」

    いつもの彼からは想像できない言葉。

    「俺も男なんだけど」

    「唯くん?!」

    「先輩が妬く事言うから」

    そう言って強引に私のファーストキスは奪われた。

    きゅん

    15

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  7. 「ちゃんと押さえててよ」

    「分かったから早くしろよ」

    私は脚立に乗せた足を震わせ、一番上の本を取ろうとしていた。

    大体なんで私があんたの仕事をやらなきゃいけないのよ!

    脚立を持ってるのは学年一イケメンと言われている男。
    でも性格は俺様な最低な奴。

    「口じゃなく手動かせよ」

    そう言っていつも私をこき使う。
    って、本棚にもたれて支えてないじゃん!

    「持っててよ!」

    足をすくめながら言うと、岬が顔を上げた。

    「早くしろよ。いつまでパンツ見せる気だよ」

    「ちょっとっ!」

    動揺した私は両手を離してスカートを押さえる。

    「おい、バカ!」

    「キャッ」

    私はそのまま岬の上へ倒れ込んだ。
    ふと顔を上げると、ニヤリと笑った岬が目に入った。

    「誘ってんの?」

    「バカ!」

    起き上がった私を壁に追い込んで、逃げられないように手をつく。

    そして優しく見つめるとゆっくり唇を重ねた。

    きゅん

    6

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  8. 「さゆ、また振られちゃったよー」

    笑って話しかけてきたのは幼馴染の優弥。

    「ドンマイ。あんたモテるのに、いつも相手に運ないよねー笑」

    「それ褒めてんのか、けなしてんのかどっちだよ」

    いわゆる腐れ縁みたいな感じで、優弥とは小学生の頃から何でも話せて仲が良い。

    「さゆもそろそろ男作らねーの?ここだけの話、お前も結構男子の中では人気あるんだぜ」

    面白そうに話す優弥を横目で見る。

    「余計なお世話。興味ないんだから仕方ないでしょ」

    「もったいねーな(笑。ま、貰い手いなかったら、その時は俺が貰ってやるよ」

    「笑えないから」

    「さゆ?」

    「こっちだってね、あんたが失恋する度に失恋してんのよ。良い加減気付けバカ鈍感!」

    私は思わずマフラーを優弥に投げつけた。

    優弥は一瞬固まってこっちを見ていた。


    もうこれ以上、気持ちが抑えられなかった。

    私の頬に一粒の雫が溢れた。

    きゅん

    6

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

  9. 2限目の家庭科の途中、私は少し目眩がして保健室で横になっていた。

    いつの間にか眠っていたようで、目を覚ますと体調は良くなっていた。

    先生はいないみたいでとても静か。

    ふと隣のベッドに気配を感じ、目線を向けると、憧れの蒼先輩が横になって眠っていた。

    この前告白してまだ返事はもらってない。

    私はベッドを降りて、そっと先輩に近づく。

    まつ毛が長くて鼻筋が通ってて、寝顔も素敵だな。

    こんな間近で見たのは初めて。

    すると突然、腕を引っ張られて、私は先輩に覆いかぶさるような体勢になった。

    「え、先輩?///」

    「そんなに俺のこと好きなの?」

    「え、あの・・・///」

    目を開けた先輩の顔が近くてドキドキしちゃう。

    「俺も好きだよ」

    そう言って私の頭を押さえてキスをした。

    「もっと好きにさせてやるよ」

    耳元で囁かれた甘い言葉に溺れながら、私は先輩の胸に引き寄せられた。

    きゅん

    9

    月都七綺さんをフォロー

    通報する

▲