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「みあちゃんと別れて…れあと付き合って!」
「明日には別れるから、ね?」
もう、これで何度目?
最近は涙も出なくなっちゃった。
麗愛もこんな子じゃなかったのに。
「美愛」
この声…夕陽?
抱きしめられてる?私が、夕陽に?
「どうして、別れてないの」
「…朝陽には私しか」
「そんなの、美愛が思ってるだけでしょ!」
震えてる、私の為に怒ってくれてるの?
どうして私なのだろう、どうして朝陽じゃなきゃいけないのだろう。
夕陽を好きになれたらどんなに幸せだろう、でも…まだ気持ちに整理がつかない。
「美愛、好き」
「うん、知ってる」
私は貴方の気持ちに応えられない、ごめんね。
好きでいてくれてありがとう。
気持ちの整理がついて貴方をきちんと好きになれたら、一番に言うから。
「好きになってくれるまで待つから」
「もー、待たなくていいって」
好きだよって。
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気持ちに気が付いて初めてのクリスマス。
取りあえずプレゼントを渡すと喜ぶって、直接友梨から聞いた。
その為にわざわざ俺が呼び出してあげた。
「…」
ただ、何を話したらいいのかよく分からなくなって黙りっぱなし。
「あのさ、プレゼント」
「うん、私もあるよ」
友梨野間えに差し出したプレゼントの上にまた綺麗に包装された物が置かれた。
俺のはネックレスでそれほど大きくない。
一緒の大きさ、てことは同じ?
「あー、MerryXmas」
そんな風にニッて笑うなよ。
ーーーーー
ギュッ。
恥ずかしくなってそっぽ向いてたら後ろから…。
「ありがと、すんげー嬉しい」
「私も嬉しい、ありがとう」
私にこうして会ってくれる、そんな彼が好き。
身分が違くてもずっと。
「友梨」
呼ばれて振り向くと、そこには切なく悲しそう…でも嬉しそうな顔の龍矢。
「龍…」チュッ
「好き」
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「彼女…何喜びますかねー」
「あの子は基本何でも喜ぶよ」
そっかぁと、はにかむ一個年下の好きな人。
全く知らない女子と付き合うなら、付き合ってほしかった。
何で…あの子なの。
「先輩“妹”の好み分からないんですか?」
好きな人と付き合うのが妹なのよ。
何で…私じゃなかったの?
ナンデ…ナンデナンデナンデ!
私の目の前で…!
「好き…ずっと前から」
「…お姉ちゃん?あたしも好きだよー」
「違う!…お前だって」
何も、私の前で告白しなくても良かったのに。
可愛い妹、可愛くない姉。
誰とだって仲良くなれる妹、人見知りする姉。
どうしてこんなにも私は駄目なんだろう。
「取りあえず、話聞いてくれてアザッス!これ」
コロッと転がったのは私の大好きな飴。
イチゴ味、とっても甘い奴。
なのに…今日のは、今日はどうしても。
「…苦すぎるよ」
そっと、涙した。
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「太陽ー!ナイッシュー!」
先輩って本当に何でも出来るんだ…
イケメンで、運動神経良くて…頭も良い
こんな人が私の彼氏なんて自慢ものだよね
「優乃!タオルちょーだい」
「…どーぞ!」
抱きしめてたタオルを渡すと…先輩はいつも以上の笑顔になった
この笑顔は最初の頃全然見えなかった
「どーも!」
「うわっ!やめてくださいよー、もう」
先輩は私のことを好きなのかもしれない
かもしれないだから本当のことは分からない、だけどきっとそうだ
私は最近先輩といるのは楽しい、あっという間に時間が過ぎちゃうくらい
私も好きなのではないか、なんて考えちゃう
「髪グシャグシャです…」
「別に何だって変わんないよ」
あ、また笑顔
胸がきゅうぅって鳴ってる
軽々私に触るところも私にしか、してない
何て考えちゃう
もう…認めてしまった方が楽なんじゃないか?
うん、認めよう
私は…先輩が好きなんだーー
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出来ればさぁ…頂上でキスってありだと思ったんだけどさ。
〜此処から妄想に入ります〜
「此処ジンクスあるんだって!頂上でキーー」
ちゅっと、リップ音がゴンドラの中で響く。
「ふっ…先にしちゃった」
顔が真っ赤になるのが分かる。
「もー!私からしたかったのに!」
「あはは!御免って!」
笑い声がゴンドラの中に響く。
〜妄想終了〜
「…あれはやらないからね!頂上でキス、なんて」
なんて言われるなんて思ってなかったし!
近藤さんとのデート、期待してたのに。
まあ、今も楽しいからまっいっか!
「七海!早く乗らないとバラバラになっちゃうよ!」
幸せな顔してる…良かった。
「はーい!今、行く!」
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「あー…雨降ってきちゃった」
天気予報では降らないって言ってたのに。
しょうがない、折りたたみ出すかな…。
「いーお!傘入れて?」
そう言ってきたのはクラスの王子、森崎 啓吾。
何かと絡んでくる、ちょっとウザイ奴。
「はい」
「え…伊織は、何?濡れて帰るつもり?」
傘を渡しただけでなんでそんな思考に走るのかな?
「カッパがある、それを着て帰るわ」
「歩きでしょ?相合傘でもいい気が…」
は?そんなの嫌に決まってるでしょ?
貴方には好きな人がいるって噂知ってるんだから。
「嫌!それは、好きな子としなよ」
ドン!
思ったんだけど壁ドンって手、痛くない?
痛いよね!?顔青ざめてるよ!?
「好きな子としていいんでしょ?なら伊織、しよ?」
「俺の好きな子は伊織だよ」
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サボっちゃった…ついにサボっちゃった。
「目の腫れ…ひいたか?」
優しい言葉かけないでよ、泣きたくなるじゃん。
「だっさいねー、ふられて泣くとか」
わざと明るい口調で話す。
「…ん」
手を大きく広げる馬鹿。
「俺の胸で泣け…部活のことも一切忘れろよ」
最高の笑顔で言ってくる。
少しだけ、甘えてもいいかな?
「うっ…ひく…う」
暖かい。
そう言えばいつぶりだろう、こんなの。
「好きだ」
え、今なんて言った?
間違いじゃなければ、好きって。
「昔からずっと好きだったんだ、お前のこと」
馬鹿じゃん、顔真っ赤にして。
一瞬かっこいいとか思っちゃったじゃん。
「…冗談言わないの!まったく…」
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
不意打ち…キスをしてきた。
「本気」
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きゅんができる!
本当に解除しますか?