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  1. 13件ヒットしました

  2. 「お前の作る弁当、相変わらずウマそうだな」


    「ありがと……」


    男友達と2人で食べるお昼のお弁当。爽やかな笑顔と共に褒められ、ご飯が喉を通らなくなる。


    だって彼は私の初恋の相手。10代も半ばの初恋と少し遅めの初恋心だけど、褒められれば嬉しいのは皆と変わらない。


    友達のアシストもありこうしてお昼を一緒に食べるまでに仲良くなったけど、無自覚にドキドキさせて来るのはやめて欲しいな。


    「オレもそんなウマそうな弁当作ってくれる彼女欲しいわぁ」


    「えっ!?好きな人…いるの?」


    「いないけど、やっぱり彼女の手作り弁当って憧れるじゃん?」


    好きな人いない発言にホッとすると同時に、私も彼の恋愛対象外だと落ち込む。


    でもいつか、カレカノとして彼の願望を叶えてあげたい。


    そんな淡い気持ちを育てるのに、早いも遅いも無いハズだから……私はこれからも頑張っていけると思う。

    きゅん

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  3. 「ずっ、ずっと好きでした!コレ…受け取って下さい!」


    震える両手で支えるチョコを、目の前の彼に差し出す。


    全国の恋する乙女の決戦日であるバレンタインの今日、私は好きな人に告白した。


    両想いになれるだなんて思ってない。きっとフラれちゃう。


    でもせっかくのバレンタインに勇気を出そうと頑張って作ったチョコは、スッと私の手を離れた。


    「サンキュー。今日から恋人としてよろしくな」


    「えっ…私を彼女にしてくれるの……?」


    「じゃなかったらチョコ受け取ったりしねぇし。ってかつき合い始め1日目なら、笑顔が見たいんだけど、オレ」


    "まぁ……1日だけじゃなくてずっと笑顔が見たいけど………"


    ポツリと呟かれた言葉と両想いの嬉しさで、私の涙腺は刺激される。


    でも今は彼が見たいと望んでくれた最大級の笑顔も一緒にプレゼントする事に、こちらもとてつもない幸せを感じたのだった。

    きゅん

    2

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  4. 自室のテレビに映ってるのは、大人気のイケメンアイドル。


    「カッコイイなぁーーー…」


    華麗に歌って踊る彼に見とれてると、外から怒りを含んだ声が飛んで来た。


    「お前、まーたそんなヤツに見とれてんのかよっ!」


    「……"また"はこっちのセリフなんだけど」


    隣の家に住む男友達は私と部屋同士の窓が向き合ってる為、よくこうやって窓越しに話しかけて来る。


    ちなみにヤツも現在芸能活動中だが、出すCDは全く売れないショボアイドル。


    「いいか見てろよ!オレは絶対売れて、皆の人気者になってみせるからな!!」


    言いたい事を言うと、さっさと窓を閉めて引っ込んでしまった。


    私は立ち上がり、ベッドの下からアイツが今まで出したCD全てが入った箱を取り出す。


    「私の気持ち全く知らないで…皆のものになる発言しないでよ……」


    複雑な心境の私の悩める呟きが、スゥ…と空気に溶け込んだ。

    きゅん

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  5. 「あの先輩…私やっぱり帰ります……」


    「ハッ?今来たばっかりなのに何言ってんだよ」


    目の前の先輩が、驚いた様に目を見開いた。


    今日はクリスマス……私はずっと憧れてた先輩と、イルミネーションを見に来ていた。


    だけど私と先輩はつき合ってない。ただの先輩と後輩の仲なの。


    先輩から誘って貰えた時は深く考えないでOKしちゃったけど、周りはカップルだらけだし…いたたまれないよ……


    「こういう所は、やっぱり彼女さんと来た方がいいですよ」


    「いや、その…だったら今からお前がオレの彼女になってくれればいいじゃん…っ!」


    ――――…えっ?


    「ただの後輩をクリスマスに誘うワケねぇだろう?本当はもっとロマンチックに言うつもりだったのに……」


    口元を手で隠して口ごもる先輩の頬が、みるみる赤くなる。


    私はこの日、サンタさんは本当にいるんだと思えた。


    「好きだ」

    きゅん

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  6. 今日は彼氏の家にお泊まりにやって来た。


    「なぁ、まだゲーム終わらねぇのかよ」


    「もうちょっと待って。後セーブポイント行ったら終わるから」


    しかし私は彼のゲーム機に夢中で、彼自身はそんな私にご不満なのかさっきからずっと後ろから私を抱きしめて離さない。


    「普通こういうシチュエーションって、男女逆なんじゃねぇのかよ……こうなったらゲーム機捨てようかな……」


    「隠すならまだしも、捨てるなんてもったいない事やめなさい」


    カチッと電源を切り、ようやく彼と向き合った。


    「ねぇ。せっかくなら真正面からスキンシップしよっか?」


    んっと両腕を広げて訴えると、赤く染まった顔を隠すように前から抱きしめられる。


    「ああクソ…ッ、オレは本当、お前に甘いな…」


    私がゲームに熱中してたのは、お泊まりのドキドキに慣れる為の時間稼ぎなんだけどね。


    きっと私の方が、君が好き。

    きゅん

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  7. 「あっ……」


    目の前の光景に、足が地面に縫いつけられたかの様に止まる。


    学校帰りの私の視界に映ったのは、仲良さそうに腕を組んで歩く2人の男女だった。


    男性の方は近所に住んでる大学生で、私の幼なじみ。


    年上で頼れる彼の事をずっと好きだった私に、本人が『オレこの人とつき合う事になったんだ』と残酷な紹介をして来たのはつい1ヶ月前の事。


    「ハハッ…相変わらず仲いいんだ……当たり前だよね、まだつき合い始めて一月だもん……」


    本当は私が、あの人のポジションに立ちたかった。幼なじみとしてじゃなく、恋人として笑い合いたかった。


    だけど私は知っている。幼なじみがどれだけ彼女を大切にしているのかを……愛しているのかを。


    「お願い………もう少しだけ時間を下さい」


    ちゃんと心から、祝福出来る日を作るから。


    胸元をきつく握りしめた右手に、冷たい雫がポトリと落ちた。

    きゅん

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  8. 「今日の晩飯、ハンバーグがいいな」


    皆がいる教室でサラリとそんな発言をしたヤツの口を、急いで塞ぐ。


    「ちょっと!何普通に秘密がバレそうな事言ってるのよ!」


    そのまま廊下に連れ出して怒りをぶつけるも、当人は全く平気そうだった。


    コイツは私のクラスメイトで、現在自宅がリフォーム中の為お世話になってるお家の息子。


    親同士が友達らしいんだけど、同居の事は周りには内緒にしてるのに…!!


    「わりぃわりぃ。どうしてもハンバーグ食いたくって」


    「アンタねぇ…子供じゃあるまいし」


    「まぁオレとしては――――…こっちの方も充分うまそうなんだけどな?」


    後ろから腰元に両手を回されて、甘い香水の香りが鼻をくすぐる。


    「やっ、やめなさいバカ!」


    「アハハ」


    眩しい笑顔を学校でも家でも見られるのを、内心嬉しく思っている事を伝えられるのは………いつになるのかな?

    きゅん

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  9. 「うう…こんなにたくさんの単語、覚えられるワケないじゃん…」


    もうすぐやって来るテストに向けて、図書室で勉強中の私。


    しかしやる事が多過ぎて頭がパンク状態な為、なかなか進まない。


    「この問題は、こう解くと簡単だぞ」


    「えっ?」


    半泣きになりながら机に向かっていると、同じクラスの男の子がアドバイスをくれる。


    「ここは……」


    「フムフム」


    彼の的確な指導のお陰で、テスト勉強はスムーズに進んだ。


    「ありがと、説明分かりやすくて助かった!にしてもなんで急に勉強教えてくれたの?」


    「…好きな子が困ってたら、誰だって助けたくなるだろうが」


    「へぇ……って、今なんて!?」


    「オレとしてはこれからは恋人として、一緒に色々学んでいきたいんですけど?」


    ニコッと意味深に微笑む彼に、私の頬は真っ赤っ赤。


    恋の勉強も彼となら、楽しく出来そうです…?

    きゅん

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  10. 「ヒャッ…!犬!?」


    下校途中苦手な犬が近寄って来て、体が固まる。


    「……お前、何してんの?」


    「あっ…お願い助けて!」


    偶然通りかかったクラスメイトの男の子により、散歩から脱走中だった犬は無事飼い主の元に戻った。


    「いい年して犬位でビビってんじゃねぇよ。じゃあな」


    「待って!“ありがとう”だけじゃなくて、もっときちんとお礼させて!!」


    クラスでも寡黙な彼は学校外でもクールで、さっさと離れようとする所を慌てて呼び止めた。


    しかし振り向いた彼の眉間には、深いシワ。


    「いいよ別に。男が女を守るのは当然の事だろう」


    「えっ……」


    「どうしてもって言うなら、誰か困ってる人がいたらその人助けてやれ。そんじゃ今度こそサヨウナラ」


    スタスタと遠ざかる背中を、ポ~~ッと見送る。


    別の意味で女の子として守られたいと、ちょっぴり思い始めた瞬間だった。

    きゅん

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  11. 放課後帰ろうとしてグラウンドの傍を歩いていると、野球ボールが凄い勢いでこちらに向かって来た。


    「キャッ…」


    驚いて固まる私の目の前で、バシッという音が響く。


    だけどそれは私にぶつかった音ではなく、野球部である幼なじみのグラブにボールが収まった音。


    「何やってんだ!気をつけろっ!」


    幼なじみはボールのコントロールをミスった部活仲間を怒鳴った後、すぐ後ろを振り返った。


    「大丈夫か?ケガしてないか?」


    「う、うん…大丈夫……」


    直前の気迫ある怒りとは正反対の穏やかな気遣いを向けられ、ドキッとする。


    「良かった……お前の事守れて」


    ニコッと微笑みながらそう言う彼に、更にドキドキしてしまった。


    コイツ…いつの間に背中あんなに大きくなったっけ…?


    夏の風がこれまでの何かを変える様に、優しく私の髪を巻き上げた。

    きゅん

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  12. 「せっ、先輩!近いです!」


    前からグイグイ近づいて来る先輩を止めようと訴えるが、先輩はお構いなしに私の後ろの机に両手をつく。


    「さぁーて、我が生徒会の副会長さんは何をのん気に告白されちゃってるのかなぁ?」


    前は先輩後ろは机、左右は先輩の両手で閉じ込められ、冷や汗が流れた。


    先輩は生徒会副会長を務める私より1学年上の生徒会長で、私の彼氏でもある。


    実は先程他の男子に告白された所を見られて、強引に生徒会室に連れて来られたんだけど…これは怒ってる!


    「ち、ちゃんと断りましたよ!?」


    「んなの当たり前だ……ったく、簡単に告白されてんじゃねぇよ」


    ギュッと抱きしめられて、胸がキュンと音をたてる。


    「お前はオレだけ見てればいいんだよ。オレだってお前しか見てないんだから」


    ストレートなヤキモチに更にドキドキしてしまったのは、彼には秘密にしておこう。

    きゅん

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  13. 「どうしよう…困ったな……」


    今日から新学期。私は新しいクラスで、新学期初日から困り果てていた。


    なぜなら私の机の上に男の子が乗っかり、他の男子数人とワイワイ話し込んでいたから。


    昔から異性が苦手な私は退いてと言えずに、少し遠くでウロウロするだけ。


    「君どうしたの?座らないの?」


    「あっ……」


    その時…優しげな雰囲気の男の子が、私に声をかけて来た。


    彼は私の目線だけで私が何に悩んでたのか理解してくれたみたいで、男子グループを上手く追い払ってくれる。


    「あっ、あの!ありがとうございました…!助かりました!」


    緊張しながらもお礼を伝えると、ニッコリと微笑む彼。


    「お礼は敬語無しでいいよ。ねっ、クラスメイトさん?」


    違う…私の…私の名前はーーー…


    どうやら新しくなるものは、学期だけではない様です。

    きゅん

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  14. 現在、選択授業を受けている私達。


    「あの村星君…前見なよ」


    「んーー?オレ黒板より湖柚の事見てたいから」


    私の隣に座ってる村星君が、ムダにキラキラオーラを放ちながら言った。


    クラスでは席離れてるんだけど、選択授業では皆自由に着席出来るから……隣同士の私達。


    隣なのは私も嬉しいが授業そっちのけでジッと見られるのは、勘弁願いたい!


    「村星君!恥ずかしいから前見て!!」


    「フッ…ハイハイ」


    願いを聞いてくれたのか、彼は私の頭を優しく撫でてから前に向き直る。


    「ウッ…どっちにしろ集中出来なくなっちゃった……」


    私は真っ赤な顔がバレぬ様、教科書でガードする事しか出来なかった。

    きゅん

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