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  1. 82件ヒットしました

  2. 私のクラスメイトは“死神”だ。

    「なぁ、ねぇちゃんも分かるって言ってたよな」

    そう、私達姉妹には特殊な力がある。

    「うん、お姉ちゃんの学年には
    “悪魔”と“天使”がいるんだって」

    この学園にはどれだけの
    “人じゃない”人物がいるのだろう?

    「ねぇちゃんに頼んでみてくれないか」

    自分以外に居たことが気になるのかな?

    「いいけど、笠巻君が“死神”だって
    言わなきゃならないよ」

    特殊な力がある私達のクラスに
    “人じゃない”人物がいることに
    意味があるのかな?

    「俺が“死神”だって言っていいから
    頼んでみてくれ」

    *゜*゜*゜*゜*

    一週間後、私達は屋上にいた。

    「お姉ちゃん、この学園には
    まだまだたくさんいるのかな?」

    もしかしたら、新入生の中にも
    いるかも知れない。

    きゅん

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  3. 彼が転校してきた翌日、私は
    秘密を知ってしまった。

    彼は“妖狐”だった……

    「バレてしまいましたか」

    慌てるわけじゃなく
    怒るわけでもなく言った。

    「ごめんなさい」

    反射的に謝ってしまった。

    「二人の秘密です」

    昼休みの校舎裏。

    「わかった」

    彼との秘密が出来た。

    きゅん

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  4. 「そっか、潮野先生は死神だったんですね」

    夜の学校の屋上に私と潮野先生はいた。

    小さい頃から病気がちだった私は
    十八歳まで生きられるかわからないと
    医者に言われていた。

    そして今日、私の十八歳の誕生日に
    彼は“死神”の姿で現れた。

    「ごめんな」

    何故、先生が謝るのだろう……

    死神だから?

    「こんなこと言ったら変ですけど
    私の魂を狩る死神が先生でよかったです」

    月明かりに照らされた先生の顔は泣きそうだった。

    「来世では普通に出会いたいです」

    人と死神でもなく、私が病弱でもなく
    教師と生徒でもない普通の出会い方がいい。

    「美千」

    先生が私の名前を呼んだ。

    「来世で会おう」

    大鎌を下ろす前に言った。

    「はい」

    私は静かに目を閉じた。

    きゅん

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  5. 「美魅、遅くまで
    手伝わしてしまってすみません」

    十二月に入り、日が沈むのが早くなった。

    「いいんだよ。
    こうして送ってくるんだし」

    うちの学校はイベントに忠実で
    大規模なクリスマスパーティーを開催する。

    その準備でここ最近の
    帰りが遅くなりつつあった。

    夕方六時半。外は真っ暗だ。

    車内には私が好きなj-popが流れていた。

    「それに、帰りは遅くなるけど
    二人でいる時間が多くなるから私は嬉しいんだよ」

    クリスマスパーティーまで後二十日。

    準備期間は後八日。

    「あまり、可愛いこと言わないでください。
    帰したくなくなってしまいます」

    そんな言葉に私は一人で赤くなった。

    「パーティー、楽しみだね」

    「そうですね」

    家に着く間に色々な話しをした。

    きゅん

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  6. 「佳英、これ合ってますか?」

    数学の時間、隣の席の
    アラブ君が訊いてきた。

    私はアラブ君のノートを見て
    指で輪を作りokのサインを示した。

    「うん、大丈夫だよ」

    母親が通訳の仕事をしている関係で
    小さい頃から違う国の言葉に
    興味を持ち、それが今役立っている。

    クラスでアラビア語が話せるのは
    私と委員長の猪方君くらいだ。

    日本語があまり話せないアラブ君は
    必然的に私か猪方君としか話さない。

    昼休み、呼び出されるのは
    また別の話し。

    きゅん

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  7. 普段は教師の彼の正体は“妖狐”

    耳や尻尾は何処に? という程
    きちんと人間の姿をしている。

    「ねぇ、私が妊娠したって言ったらどうする?」

    産まれてくる子供は半妖。

    「心咲(みさ)が産みたいなら
    俺は人間として生きる」

    そう言うと思った。

    だけど、一族の長候補の彼に
    人間として生きろというのは酷な気がする。

    「心咲、気にするな。
    俺じゃなければいけないわけじゃないんだ」

    「風与(ふうと)」

    優しい風与は私を気遣ってくれる。

    「俺が産んで欲しいんだ」

    *゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

    三年後……

    「ママ」

    あの時の子供は無事に生まれ
    元気に育っている。

    風与の血のせいか
    時々、妖が視えるみたいだ。

    因みに名前は“風心(ふうこ)”にした。

    親子三人で仲良く暮らしている。

    きゅん

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  8. 「笠巻君は死神でしょ?」

    彼が“死神”だとわかっていた。

    お姉ちゃんと私は
    人じゃないものを
    見分ける力があるから……

    同じクラスの彼は普段は普通の人だ。

    「新崎さんはわかったんだ?
    俺が“死神”だって」

    彼の目を見て頷いた。

    「誰かの魂を狩に来たの?」

    死神の役目は誰かの魂を狩ること……

    「教えられない。
    これはルールだから……」

    「そっか、そうだよね」

    笠巻君はどんな思いで魂を狩るのだろうか……

    それくらいなら訊いてもいいかな?

    「ねぇ笠巻君、
    魂を狩る時ってどんな感覚?」

    私の質問が意外だったのか
    数回瞬きしてから口を開いた。

    「喪失感が大きいな……」

    どこか悲しそうな声で答えてくれた。

    見た目は私達と変わらない彼。

    きっと、“死神”としても若いのだろう。

    「そっか、辛いね」

    何時か私の魂が狩られる時は
    彼じゃなければいいと思った。

    きゅん

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  9. 小さい頃、“天狗”に会ったことがある。

    「誰にも言っては駄目だよ」

    昔の記憶。

    *゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

    私、佐薙多英(さなぎたえ)は
    現在、高校二年。

    あの時の“天狗”に再会した。

    生徒と教師という形で……

    放課後の校舎裏。

    「久しぶりだね多英」

    彼は十二年前と変わっていない。

    「久しぶり……
    まさか、高原先生があの時の
    “天狗”だったなんて気付かなかったよ」

    変わっていないが校内で
    話す機会はなかったから
    気付かなかったんだ。

    「まぁ、俺は三年担当だしな。
    今度、ゆっくり話そう」

    彼はそれだけ言って
    校内に戻って行った。

    きゅん

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  10. 昼休み、校舎裏に行くと
    永海先生が誰かと話していた。

    木の陰から覗くと
    それは直宿(とのい)君だった。

    先生のオーラの方が澄んでいた。

    *゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

    放課後、湯平君の時と同じように
    永海先生を屋上に呼んだ。

    「先生も“天使”だったんですね」

    私の言葉に驚いている。

    「なんで……」

    近づいて気付いた。

    先生は優しい“天使”だと。

    「私には見分ける力があります。
    ご存知でしょが直宿(とのい)君も
    “天使”です、そして同じクラスの
    湯平君“は悪魔”です」

    話している内に先生が
    『ラファエル』の名を持っていると知った。

    「新崎にそんな力があったとはな」

    苦笑してやり過ごした。

    先生で三人目。

    この学園には後、何人の
    “天使”や“悪魔”が居るのだろう?

    きゅん

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  11. 湯平君に忠告した翌日、例の“天使”に
    図書室へ呼び出された。

    そう『ラグエル』の名を持つ彼だ。

    「新崎は俺が“天使”だって
    知ってるんだろ?」

    昨日の放課後に湯平君を
    連れて行ったのを見ていたらしい。

    「まぁね」

    一言で答えた。

    「湯平が“悪魔”だってことも」

    だから新崎君に気を付けてと
    忠告したのだ。

    「知ってるよ」

    直宿 (とのい)君は湯平君が
    “悪魔”だから警戒しているのだろうか?

    「悪魔はずる賢いから気をつけろよ」

    ありゃ、今度は私が忠告されてしまった。

    「わかった」

    二人は仲良くなれないだろうなぁ。

    「私、先に教室に戻るから」

    直宿 (とのい)君には悪いけど
    湯平君とは普通に接するつもりだ……

    “天使”と“悪魔”が同じ教室にいる。

    私だけが知っている真実。

    来年はどうなるだろう……

    それはわからない……

    きゅん

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  12. 私、圦本歌愛(ゆりもとらら)は
    ある人と駅前で待ち合わせをしていた。

    その相手は現社担当の
    文初穂(かざりはつほ)先生だ。

    私達は実はカップルで
    同じ現社担当の
    伊佐木先生だけ知っている。

    「歌愛、悪い待たせな」

    駅の時計は一時半を指していて
    待ち合わせの時間を十分過ぎていた。

    「大丈夫だよ」

    女の子は買い物好き♪

    ただ待っていたわけじゃない。

    「ならよかった」

    今日は久々のデートで嬉しい。

    買い物をして初君のマンションへ。

    いきなり左手を掴まれたと思ったら
    初君が薬指に指輪を嵌めた。

    「歌愛を予約な」

    おどけたように言った。

    「うん」

    高三の冬、大好きな人から
    婚約指輪を貰った。

    *゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

    春、私は無事に卒業した。

    きゅん

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  13. 「後川」

    教室で文化祭の準備を
    していると苅野先生に呼ばれた。

    「他の奴らはどぉした?」

    「女子は帰しましたよ。
    あとの奴らは買い出しです」

    時計は六時半を過ぎている。

    「そうか。
    俺も手伝おうか?」

    ぇ!?

    「忙しいんじゃ……」

    教師は教師で忙しいはずだ。

    「少しくらい平気だ」

    中に入って来た苅野先生は
    俺の隣に屈み、手伝い始めた。

    あの後、二時間程
    作業して解散となり、
    苅野先生が
    送ってくれることになった。

    「今日はありがとうございました」

    学校から一番遠い俺は
    最後に送って
    もらうことになり、
    苅野先生と一番長く居られ
    幸せな時間だった。

    「明日、遅刻するなよ」

    車を降りる際に言われ苦笑した。

    俺は運転席側に回り、
    頬にキスをした。

    翌日、昼休みに
    呼び出されるのは別の話。

    きゅん

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  14. 俺は放課後の音楽室でピアノを弾いていた。

    一部の男子からはからかいの対象に
    されているが気にしない。

    三曲くらい弾き終わったところで
    ドアが開いた。

    「喜里川君でしたか」

    入って来たのは水元先生だった。

    「すいません」

    開いていたとはいえ、無断で
    弾いていた後ろめたさは拭えない。

    「綺麗な音色でしたね」

    そんなことを言われたのは
    初めてで面食らった。

    好きな人に誉められてしまった。

    「ありがとうございます」

    ピアノを閉めて出ていこうとしたら
    腕を掴まれた。

    「時間が大丈夫でしたら
    もう一曲弾いてくれませんか?」

    問題ないが引き留められるとは
    思わなかった。

    「やはり僕よりいい音色です」

    そう言って笑った先生を見たら
    耐えられず告げた。

    「好きです」

    「僕も好きです」

    放課後の音楽室でキスをした。

    きゅん

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  15. 私には小さい頃から
    悪魔や天使を見分ける力があった。

    *゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

    転校して来た彼は“悪魔”だった。

    「湯平君って“悪魔”だよね」

    普通の人間は“悪魔”とか“天使”とか
    見分ける力はない……勿論両親もだ。

    此処は放課後の屋上。

    私と湯平君しかいない。

    「よくわかったね。
    俺が“悪魔”だって」

    「まぁね、普通の人間みたいに
    振る舞っていても私にはわかる」

    羽を出したり力を使って
    しまったりと目に見えるものが
    多いのだけれども、天使や悪魔が出す
    オーラは普通の人間と違い神々しさを
    醸し出している。

    クラスには『ラグエル』の名を
    持つ“天使”がいる

    仲間の天使の見張りもしているため
    湯平君が“悪魔”だと
    気付いているかも知れない。

    「クラスに一人“天使”が
    いるから気をつけて」

    それだけ言い残して私は冬の屋上を出た。

    きゅん

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  16. 転校して来たアラブは王子様。

    だけど、彼とは正確には
    初対面じゃなく再会。

    小六から中二の間、
    父親の仕事の都合で
    向こうに居た。

    だから、アラビア語が少し話せる。

    「久しぶりだね」

    私達は昼休みの屋上にいる。

    「また、優希に会えて嬉しい」

    アラブも日本語が話せるけど
    今はあえてアラビア語で話していた。

    「私も嬉しいよ」

    三年振りだもんね。

    「今日、一緒に帰ろう。
    うちに来ればお父さん達に会えるよ」

    きっと、お母さんもお父さんも
    アラブを連れて行ったら
    吃驚するだろうなぁ。

    「じゃぁ、帰りによることにするよ」

    放課後の約束を取り付けて
    私は屋上を出た。

    きゅん

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  17. 「アラブ君、ホリーおはよう」

    ちょうど、校門で会ったアラブ君と
    ホリーに朝の挨拶をした。

    「おはようございます、
    あなたは毎日ホリーにも挨拶してくれますね」

    アラブ君とホリーは何時も一緒。

    「動物にだって感情があるんだから
    挨拶されないよりはされた方が
    嬉しいと思うんだ」

    ちょっと烏滸がましかったかな?

    まぁいいか。

    「ありがとうございます」

    アラブ君が来て三ヶ月。

    私は彼に恋をした。

    きゅん

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  18. ヤバい‼ 遅刻する‼

    急いでいたせいでぶつかってしまった。

    「すいません」

    謝りながら顔を上げたら
    アラブ系だとわかる褐色の肌をした
    男の子がいた。

    「大丈夫ですか?」

    少し片言の日本語で言われ
    もう一度謝った。

    「職員室に、行きたいのですが」

    あぁ、彼が一昨日、先生が言ってた
    留学生かな?

    「案内しますね」

    この時は彼が同じクラスになるとは知らなかった。

    きゅん

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  19. 三廻部俊和(みくるべとしかず)先生は
    私の旦那様。

    学校では隠しているから苗字で呼ぶ。

    数学教師の彼は
    私のノートに数式を書くついでに
    夕飯のリクエストも書いた。

    勿論、見られても解らないように。

    私だけに分かる言葉で。

    帰りに買い物行かなきゃ。

    俊和さんはミートソースが大好き。

    ************************

    「おかえりなさい」

    「ただいま」

    今日も俊和さんと
    学校の話をしながら夕飯を食べる。

    きゅん

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  20. 放課後の放送室。

    顧問の蜷川(にながわ)先生を
    呼び出した。

    「熊坂、
    俺を呼び出して何か急用か?」

    俺は眉尻を下げ、苦笑いして
    最初に謝罪した。

    「お忙しいところすみません」

    学園祭の真っ只中に
    呼び出されたら急用だと思うよな……

    「先生にお伝えしたいことが
    あったんですが、皆の前で
    言えないので呼び出す形になって
    しまいました」

    中庭では今頃、
    告白大会が開催されているだろう。

    「俺は蜷川先生が好きです」

    放送室には先生と二人。

    玉砕覚悟の告白をした。

    沈黙が流れる。

    「お前とは付き合えない」

    分かっていた答えが返ってきた。

    「ですよね。
    聞いてもらえただけで嬉しかったです」

    泣きそうなのを堪えてドアに向かった。

    俺の二年間の片思いは終わった。

    きゅん

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  21. 父親に反対されたり
    尚が担任に襲われそうになったり……

    今度は俺が脅されて
    一度別れ、尚が妊娠した。

    今では二人の子供の親になった。

    尚のような特殊体質の人は
    まだまだ、知られていないけど
    二人を生んでくれた尚に感謝している。

    きゅん

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