ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「じゃーねーまたね~」
    「うん。ばいばい」
    教科書をリュックに詰めながら、友達に手を振る。
    教室には、私を含め2、3人しかいない。

    ムギュッ

    へっ!!???

    「ひぃ~よぉ~りちゃ~ん」
    いきなり、後ろから抱きしめられた。
    「理人(リヒト)、離れろ」

    う、わぁぁっ!!!

    ガタッと机がずれ、今度は腕を引っ張られ、前から抱きしめられた。
    「えぇなぁ~んでぇ~いいじゃん、健人(タケヒト)。ひよりちゃんかわいいんだもん。ぎゅーってしたくなっちゃう」

    「ちょ…」
    目がぐるぐる回る。イケメン二人にはさまれた私。
    しかもまだ、抱きしめられたまま……///
    う、うまく呼吸ができない……。
    「あぁ、健人とくっついてるから、ひよりちゃん顔真っ赤だぁ~」
    「ち、ちがっ!!」
    「だから、こいつじゃなくて、俺にしとけ」
    「なにそのいいかたぁ~!オレの方がいいよねぇ~?」
    ふ、二人とも好きです!!!

    きゅん

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  3. 「いったぁい」
    誰かにぶつかって転んだ私。
    見上げると、短髪のいかにも運動部って感じの男子が、私を見降ろしてる。
    制服を見る限り、うちの学校じゃない。
    (って言うか、なんか言いなさいよ!ごめん、とか大丈夫?とかぁ!!!)

    「っぷっ」

    「はい!???」
    (笑うとかありえない!!!)
    「あ、ごめん。フグみたいにほっぺたが膨らんだから面白くて」
    (フ、フ、フグ……!!!?)
    さらにほっぺたを膨らませていると、目の前に手が伸びてきた。

    「悪い悪い。お前、この学校の人?」
    「う、うん……」
    キーンコーンカーンコーン
    (だからここにいるんですけど!!ってかもう完璧遅刻です)
    「俺のせいで遅刻だね」
    「グッ……」
    男子は、爽やかに笑った。
    (やばいです。この人の笑顔、素敵すぎる……)
    胸に手を当て一歩下がると心配そうに「だいじょぶか?」と頭をポンッとされた。
    (あなたの笑顔にやられました///)

    きゅん

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  4. 「っなんで、あんたに呼び出されなきゃなんないわけ?」

    「ん~なんでかな?あはは~」

    馬宮新之助(マミヤシンノスケ)チャラくて、女子を見れば誰かれ構わず話しかける。

    そんなやつに呼び出されるなんて、最悪でしかない。

    好きになるわけないと思った。

    「ことみちゃんってさ、可愛いよね、俺好きなんだ、ことみちゃんの事」

    「はぁ?何言ってんの?」

    「あれ?好きって言ったらだめなの?告白だよ?告白」

    「誰かれ構わず言ってる人に言われても、全然うれしくない」

    「言ってないよ?」

    「うそ。聞いたことあるし、いろんな女の子に話しかけてるのみた」

    「あぁ、それって、ことみちゃんの事話してたからじゃない?」

    「んっな!!??」

    「アハハ!顔真っ赤だね」

    こんな、こんなチャラいやつなんか好きになるかぁぁ~~!!

    「俺、マジでことみちゃんの心奪いに行くから覚悟してね♪」

    きゅん

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  5. 寝坊してギリギリなわたし。明日から夏休みなのに遅刻はまずい。
    眠たい目を擦りながら、廊下を小走りで歩いてると目の前が暗くなり誰かとぶつかった。
    「いったぁ…っえっ…う、わぁっ!」
    勢いでよろめきながら、自分の足が絡まって転びそうになった。
    やばいって思って目をつむったけど、誰かに腕を捕まれて間一髪ころばずにすんだけど…
    「大丈夫?ごめん、オレも急いでたから」
    見上げれば特進クラスの岡千秋くんだった。
    「だ、だ、だ…」
    赤面、声がでない、恥ずかしい。
    だって、入学した時から大好きな人だから…
    「あ、君、確か…宮崎ほたるさん、だっけ?」
    掴まれた腕は、まだ離してもらえない。
    「う、うん。そう、だ、よ…」
    「やっぱり!実は入学式の時から、好きだったんだ、今日会えたのは、運命かな」
    「っへっ?」
    「だから、好き」
    ギュッ
    掴まれた腕を引っ張られ抱きしめられた。

    きゅん

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  6. 「わっ!おまっ…!急に何すんだよ」
    フフフ。湊先輩ってば、驚きすぎだよ。
    先輩のほっぺについてる生クリームとってあげただけなのに。
    やっと放課後デート二人で楽しめるようになったなぁ。「だって、ほっぺに生クリームが…」
    耳まで真っ赤にしながら、先輩は私のほっぺたをつねった。
    「いひゃいです!いひゃい!」
    「ぶっ!この顔笑える。お前のほっぺたやらかいな」
    デートはするけど、まだ手も繋いでくれないし、抱き締めてもくれない…もちろん、キスだって…
    「はぁ…」
    「なんだよ、ため息なんかついて」
    しまった!思わず出ちゃった。
    「な、なんでもないです!食べ終わりました?帰りましょう」
    私たちは、お店を出ておうちに向かった。
    「じゃあ…また、明日学校で…」
    今日も何もなく、バイバイだ…
    わたしが家の門に手をかけた瞬間…
    「まだ、帰したくない…」先輩が後ろから抱き締めてくれた

    きゅん

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  7. 放課後の、誰もいない職員室を、そっと覗き込む。
    「なにやってん」
    「ひゃっ!い、池田先生!おどかさないでください」
    「や…俺は別になんもしてへんし。ってか、お前のほうがよっぽど怪しいで」
    池田先生は、今年からうちの学校に来た新任の先生で、結構人気がある。
    「なんの用なん?」
    授業中こっそり使ってたスマホを取り上げられ、それを取りに来たことを伝え、池田先生の後ろに続いて職員室に入った。
    「ドジなやっちゃな。こういうのはばれへんようにするのもんやろ?」
    「やってたつもりなんですけどね……はは」
    「笑い事ちゃうわ……って俺もなに言ってんねん、そこ突っ込むとこや」
    先生は、私の携帯を探しながらぶつぶつ言っている。
    「ほれ、これか?」
    「あ、はい」
    「もう見つかんなよ」頭をポンッとやられ、ドキッとした。
    先生を見上げ、顔を赤らめてると「あかんな、そんな顔したら」と髪の毛をクシャっとされた。

    きゅん

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  8. 「おはよう、先輩。これ、この前借りてた本、ありがとうございました」
    一個下の相良雄大(さがらゆうだい)くん。
    「わざわざ返しに来てくれたの?」
    細くて長身な相良君は私をじっと見てる。
    「先輩に会いたかったからさ」
    「お、嬉しいこと言ってくれるね」
    私はほんとに嬉しくて、相良君の頭をポンポンする。
    「先輩?僕も男なんだけど」
    相良君はそう言って壁に私を追い詰めた。
    とんっと壁に手をついてる腕は意外とたくましくて、男の子じゃなくて男子なんだって実感した。
    「相良君?」
    「僕は、前から一人の女性として、先輩を見てたよ?」
    私の心が読まれた気がした。
    戸惑って視線をそらすと、相良君の顔が間近まで迫ってきた。
    思わず目を閉じると、唇に柔らかい感触が乗った。
    「朝から先輩の唇奪っちゃった」
    いたずらに笑う相良君の耳が、ほんのちょっと赤らんでた。

    きゅん

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  9. いたた…部活で突き指しちゃったよぉ…
    左の薬指を抑えながら保健室に向かった私。
    「失礼しまぁす……あれ、誰もいない?」
    「や、いるけど」
    「わぁ!!」
    目の前に現れたのは、入学当時に一目ぼれをした滝先輩がいた。
    「そんな驚くこと?」先輩は、私の前を通り過ぎながらさらっと言った。
    「や、驚きますよ……なんで、先輩がここにいるんですか?」
    突き指した指を抑えたまま先輩を見上げた。先輩は黙って私を見下ろしている。なんだろうこの空気……ドキドキしちゃう……
    「見せて」
    「はい?」
    ん、と言って先輩は、手を握り指を見た。
    「手当……」先輩はあたりを見回し救急箱を持ってきてくれた。
    「じ、自分でできます……」
    「こういう時は、黙って手当されるの」
    フッと笑って、突き指した指に湿布を巻いてくれた。
    「よし、出来た」そう言って先輩は私の頭をポンッとやった。
    「頑張れよ、部活」その笑顔にキュンとした。

    きゅん

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  10. 「葉山、なにしてんの?」
    七夕の短冊に願いを書いているところに、同じクラスの椎名君が髪の毛をかきながら歩いてきた。私は、とっさに短冊を後ろに隠した。
    「椎名君、もうとっくに帰ったかと思ったよ」
    「帰ろうとしたら、葉山の姿が見えたから」
    「そ、そうなんだ」
    私は視線をそらした。
    「なに隠してるんだよ」
    「べ、別に」
    椎名君が、私の後ろに回って、短冊を取ろうとした。
    私は、必死になってよけたけど、あっさり椎名君に短冊を取られてしまった。
    「『椎名君が、振り向いてくれますように』」
    椎名君が声に出して、私が書いた短冊の内容を読み上げた。
    恥ずかしすぎて、椎名君から離れた。
    椎名君の反応がなくなった。そりゃこんなこと書かれたら、きもいよね……
    恐る恐る振り返ると、椎名君が私の短冊に何か書いていた。
    書き終えた椎名君は、短冊を笹に吊るした。
    吊るした短冊を見ると『もう振り向いてる』と書かれていた。

    きゅん

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  11. 放課後。軽音部の僕は、アンプを借りに音楽室に向かうと、ピアノの音がかすかに聞こえてきた。
    そっと音楽室をのぞいてみると、先輩が軽やかにピアノを弾いているのが見えた。
    「先輩って、ピアノ弾けるんだね」
    突然の僕の問いかけに、先輩はすごく驚いた顔をしていた。
    「奏君。びっくりした。どうしたの?」
    「アンプ忘れちゃったから、借りようかと思って」
    「そうなんだ。持ってくるよ。ちょっと待ってて」
    先輩は、いそいそと準備室に入っていった。
    僕は、ピアノの前に座り先輩を待った。鍵盤を一つ叩きながら、さっきの先輩の姿を思い出していた。
    「可愛かったな…ピアノ弾いてる先輩……」
    「誰がかわいかったの?」
    「先輩です」
    「え?」僕は、先輩を椅子に座らせた。
    「聴かせて」先輩は戸惑いながら、僕を見上げている。
    「急に言われても……」
    その上目遣いが、かわいすぎて、僕は思わず後ろから先輩を抱きしめた。

    きゅん

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  12. あぁ、昼休み……至福の時だぁ。。
    こうやって、窓際の席で、気持ちのいい風にあたって…Zzzz…
    「フッ」
    ん?
    今、誰かに笑われた?
    でも眠気には勝てない……
    「お前、猫みたいな」
    いつの間にか、机がくっつけられて、隣には森川蒼太君が顎に手を置いてこちらを見てる。
    「そ、蒼太君…!ち、近いよ!」
    「いいだろ。もうちょっと、お前の寝顔見てたいから」
    そう言って、蒼太君も一緒になって机に顔をうずめた。
    「鈴葉の目ってきれいだな」
    「そ、そう……た君も、きれいだよ」
    「プッ。綺麗ってお前、俺、男だけど?」
    あぁ、蒼太君って、こんな風に笑うんだ。いつも不愛想だからわからなかったよ。
    「……お……せて……」
    「あ?何?」
    「そ、その笑顔、私だけに見せてください!」
    蒼太君は、驚いた顔をしていたけど、ニカッと笑って「おう。そうするわ」と言って、私の頭をクシャッとやった。

    きゅん

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  13. 早起きした私は、朝の気持ちのいい風にあたりながら、自転車をこいでいた。
    「たまには早く来るのも、いいかな」
    自転車を置いて、昇降口に向かうと、特進クラスの田中君が前を歩いているのが見え声をかけた。
    「おはよう。田中君」
    田中君は、ちょっと驚いた顔で「おはよう。和泉」と返事をしてくれた。
    私の事、覚えてくれてるみたい。うれし。
    学年の中でも指折りのイケメン。しかも特進クラスじゃトップレベルの成績。
    こんなイケメンと付き合えたら毎日幸せだろうな…
    そんなことを考えてたら、いつの間にか田中君を見つめていた。
    「あのさ……」
    田中君から話しかけることなんてないのに「なに?」嬉しくて声が上ずんじゃった。フッと田中君が笑うと「和泉ってこんなちっちゃかったっけ?」と頭におっきな手がポンッと乗った。
    「た、田中君がおっきいんだよ」恥ずかしくて下を向いてると「顔真っ赤だよ」と頭に手が乗ったまま顔を覗かれた。

    きゅん

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  14. 「んだよ。こんなところに呼び出して」
    俺様幼馴染、夏輝。でも私の好きな人。「今日何の日か、知ってる?」
    夏輝を見上げながら私は質問した。
    「あぁ?知らねぇよ」
    とっても面倒くさそうにしてる彼の後ろには、七夕の笹がある。
    「今日、七夕だよ?」
    そう言って、短冊を夏輝に見せた。
    「願い事書いて、そこの笹につるそう。みんなやってるし」
    「な、ん、で、俺がお前とやんなきゃなんないんだ」
    「幼馴染だし。いいじゃん」
    「理由になってねぇけど」そう言いながらも、短冊を私の手からひったくり、何か書きだした。
    「こんな曇ってちゃ、織姫も彦星と会えずじまいだな」
    空を見上げて夏輝は言った。
    夏輝につられて見上げていると、急に目の前が暗くなり「俺の願いはすぐに叶いそうだけど」と言って私の髪の毛をクシャっとやった。
    キュッと夏輝のYシャツの裾を掴み「どういう意味?」と聞くと「それ、反則」と言って、私にキスをした。

    きゅん

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  15. 「あちゃ……雨降ってきてるし」
    さっきまで、晴れてたのに、突然の雨。
    当然傘なんて持ってない私。
    昇降口で諦めのため息をついていると「帰らないのか?」と通りかかった、先輩に声をかけられた。
    「あぁ、雨か」
    先輩は私の隣に立って空を見上げてる。
    この横顔が好きなんだよね……
    「あ、ちょっと待ってて」
    先輩は何か思い出したみたいに、突然いなくなっちゃった。
    しばらくして先輩は、右手に何か持って戻ってきた。
    「これ、使って」
    そう言って、先輩は傘を差し出してくれた。
    「でも、先輩の傘がなくなっちゃう……」
    「いいからさ」
    私は、先輩から傘を受け取り、広げて帰ろうとした。
    突然、傘が斜めになると、先輩に後ろからギュッて抱きしめられた。
    「だ、誰かに見られちゃいます……」
    「傘で見えないから、大丈夫」
    「じゃ……もう少し、このままで、いいですか?」
    「離すつもりはないよ」

    きゅん

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  16. 午前中の授業も終わり、お弁当を目の前に、両手を合わせていると廊下から声をかけられた。

    手を合わせたまま声のするほうを睨み付けると、隣のクラスにいる幼馴染の恭一がさわやかな笑顔でこちらを見ている。

    手招きする彼の仕草はキュンっとなる。

    「なによ。せっかくお弁当食べようとしてたのにぃ」

    「あ、そうだった?」

    この言い方、絶対分かってて呼んでいると思った。

    「ま、いいから、ちょっと来てよ」

    「なに??」

    いいからと言われ、恭一の後ろをついていく。

    人気のなくなった階段の踊り場まで来ると、恭一は足を止めた。

    黙って恭一の背中を見ていると突然振り返って目の前まで迫ってきた。

    ドンッ

    「へ??」

    「一度やってみたかったんだよねぇ。好きなやつに」

    きれいに整った顔が目の前に……

    「す、す……」

    「なんだよその顔、ぶっさいくだな」

    チュッとおでこにキスされた。

    きゅん

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  17. 「はい、じゃあこの問題を…愛翔(マナト)」

    窓際で気持ち良さそうに寝てる、柳沢愛翔。

    私の大好きな人なのですが、今は授業中で、彼は、先生に呼ばれています。

    先生が近づいてくる!

    私は、愛翔の肘をつついて、起こそうとしたんだけど…

    「『いや、俺が先に言う…』…んん~……」

    ね、ね、寝言!?か、かわいぃんですけど!

    じゃなくて、先生が…ってもう、遅いや…

    「愛翔!お前、先生の授業で寝るなんていい度胸だなぁ」

    先生…教科書丸めて、頭を叩く準備してる!

    愛翔、目開けたけど、絶対寝ぼけてる…ん?

    私を見てる…?

    愛翔は、ムクッと起き上がり私の前に立った。

    「ま、愛翔?」

    「好きだ」

    教室内がざわついちゃったじゃん!

    「ま、愛翔、寝ぼけてる?」

    「起きてる」

    やば、一気に顔が真っ赤になっちゃった

    きゅん

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  18. あぁ、だめだ。こんなに近いとどうにかしてやりたくなる。

    「先生?」

    こいつは、僕の気持ちに気付いているんだろうか……

    「先生??」

    気づいてないだろうな……どんくさそうだし

    「馬場先生ってば!」

    「近い」

    「だって何回呼んだって返事してくれないんだもん」

    だめだ。こんな距離じゃ……集中できない

    「こぉこ。わかんないよ。歴史って難しすぎるし」

    指さす場所に視線をやるが、全然内容が頭に入ってこない

    限界だ

    「小宮」

    「はい?」

    僕は立ち上がり、小宮に顔を近づけ軽くキスをした

    「んっ……」

    小宮の顔はタコのように真っ赤。

    まずったか?

    小宮がフリーズした数分間、ただ見つめあっていた。

    「な……」

    やっと声を出したな

    「お前が悪い」

    「えぇ?!」

    「そんな顔が目の前にあるんだから、キスぐらい……いいだろ」

    真っ赤な顔のままうつむき小さくうなずいた

    きゅん

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  19. 移動授業のせいで遅れ気味で渡り廊下を歩いていると、体育館から大きな声が聞こえてきた。
    体育館にいたのは、バスケをしている三年の男子たちだった。
    「ちょっと見てかない?」
    「え、でも授業遅れちゃう」
    「いいじゃん、どうせもう遅れてるし」手を握られ、そのまま体育館を覗きに行った。
    「ね、このクラスって、もしかして、あんたの好きな先輩がいるんじゃない?」
    「え?あ、ほんとだ」
    親友に言われる前にすぐに大好きな先輩の姿は発見していたが、初めて見つけたようなそぶりを見せた。
    「あ!危ない!」
    突然バスケットボールが外に飛び出してきて、ボールと一緒に先輩が出てきた。
    「おわっ!え?」驚いた先輩。
    「あ……」戸惑う私。
    「なにやってんの?」
    「あ…えっと……」
    「授業サボって、覗き?」
    先輩は、笑顔で冗談を言ってわたしの頭にポンポンッと手を置いて、体育館に戻っていってしまった。

    きゅん

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  20. 昼休み、購買でやっとの思いで買った焼きそばパンを大事に持ちながら、屋上へ向かった。
    めずらしく、誰もいない屋上を見てつい「ラッキー」とガッツポーズをしてしまった。
    だれが置いたか分からないベンチに腰を下ろした。
    準備を整え、至福の時を味わおうと、焼きそばパンを頬張ると「あれ?先客ありかぁ」と背後から声が聞こえた。
    振り返ると、後輩の男子が爽やかな笑顔で私を見ていた。
    私は、思わずむせ返った。
    「あ、こ、これは、や、やっと買えたから嬉しくて、つい…」焼きそばパンを頬張ったまま声をあげると
    「うん。知ってる。だって、ずっと、先輩の事見てたから」と側に置いておいた、イチゴミルクのジュースを飲んだ。
    「あ!」と私が声をあげると彼は「あ、間接キスだ」と微笑んだ。

    きゅん

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  21. 一日の授業も終わり、帰る支度をしてると廊下が何やら騒がしい。
    「なに?騒がしいね」親友のナツに話すと「何か、3年の先輩がきてるみたいだよ」と一言。
    ふぅんと、興味なさげに返事を返すと「柴田」と誰かに呼ばれた。
    辺りを見回すが誰に呼ばれたか分からず、首をかしげながら「帰ろ」とナツに言い席をたつと再び「おい。柴田」と呼ばれた。
    「ゆ、ゆずこ……」
    ナツは、驚いた様子で声のする方を見ていた。
    「何?」
    気だるく視線をナツと同じ方を向けると、そこには先程黄色い声援を浴びていた3年の先輩が…。しかも、ゆずこが憧れている先輩だった。
    急いで廊下に出ると、先輩は「お前、呼ばれたら一回で気づけよ」と、デコピンをしてきた。
    「わっ!」
    おでこに手をあて、むくれながら先輩を見上げると、顔を少し赤らめた先輩が「何その上目使い、反則だろ…」と、ゆずこの髪をクシャっとし「一緒に帰ろう」と言った。

    きゅん

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