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  1. 178件ヒットしました

  2. 後輩で彼氏でもあるバスケ部の中村君と、放課後公園デート中。


    「マネージャー」

    「ん?」

    「この缶をここから投げて、あそこのゴミ箱に入ったら、今したいことをしてもいいですか?」

    「したいことって?」

    「それは、入ってから言います」

    「まぁいいけど……結構遠くない?」

    「大丈夫です、絶対入れてみせます」

    「すごい自信。さすがエース」

    「では、いきます」


    中村君は、ゴミ箱に狙いを定めてから、缶をシュート!

    ガランッ!


    「は、入ったぁ!すごーい!」

    「よしっ、有言実行!」

    「で?したいことって?」

    「……俺……マネージャーと、キスがしたいです」

    「えっ!?缶を入れてまでしたいことって、キス!?」

    「はい……」


    中村君とだったら、缶を入れなくてもするのに……でもなんか、遠回しにそんなことをする中村君がすごく愛しい。


    「じゃあ……キスしよう?」

    きゅん

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  3. サッカー部1イケメンの先輩が、女性相手に壁ドンをした。そして――


    「――そんなに俺のこと煽って……どうされたいの?」

    「っ、やだ!どうしよー!」


    溺甘を受けた女性は、鼻血を噴きそうなぐらい興奮しながら出ていった。スゴい、さすが先輩。

    うちの部のお店『溺甘』は、先輩のおかげで大繁盛。文化祭の売上トップ店(てん)、もらったかも。


    「先輩お疲れ様です!休んで下さい」

    「了解。じゃあマネージャー。次のために練習させて?」

    「練習?……ひゃあ!」


    先輩が、抱きしめてきたぁ!


    「――好きと言うまで離さない」

    「せ、先輩っ!これ、壁ドンじゃないですよ!」

    「いいから。好きって言って?」


    ちょ、刺激強すぎ!


    「す……好きっ。はい、おしまいっ!」

    「……やば。可愛すぎて離したくなくなった」

    「え"!」


    先輩、早く離して下さい!ホントに好きになっちゃいます!

    きゅん

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  4. 放課後、誰もいない教室で彼氏のミサキ君と二人きり。

    私をあごクイしながら囁いた。


    「――俺の視界は、お前しか見えない」


    うーん……


    「はいカット!ダメダメ!全然キュンってしない!」

    「はぁ、マジかよー……」


    今度学校で行われるイケメンコンテスト。

    クラスの代表で選ばれた彼のために猛特訓中。


    「女子を溺甘でキュンとさせる。これ、審査で絶対あるんだからね!」

    「なぁハル。俺、もう優勝とかしなくていいよ。疲れた」

    「そんなこと言わないでよー。副賞の『クラス全員にデズニーチケット』がかかってるんだよ?」

    「けどなぁ……お前以外の女をキュンとさせるとか嫌なんだけど。
    俺は、ハルだけキュンとさせていたい」

    「……っ」


    溺甘、キターッ!

    もう、ミサキ君好きー!めっちゃキュンしたー!

    今のは絶対優勝モンだけど……独り占め、します。

    クラスのみんな、すんません。

    きゅん

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  5. 「ほらほら早く!ポッキーの日が終わっちゃうよ!」


    はい、真夜中の学校の屋上に到着!

    私はポッキー片手に、いまいち状況を掴めてない彼氏をここに連れ込んだ。


    「で?そんな日の真夜中に何しようっての?」

    「実はね、ここで恋人同士がポッキーを食べさせ合うと、ずっと一緒にいれるんだって!」

    「変なジンクス。これだから女子はー」

    「いいじゃん!ほら早く!あと一分しかない!」

    「アブね!鼻に入るって!わかった、わかったからそんなに焦んな!」


    ガチャン!


    「……え?うそ、カギ閉められた!」

    「マジか。警備のヤツ、俺らのこと気づかなかったんだな」

    「どうしよー!帰れなーい!」

    「ホントだな。ある意味ずっと一緒にいれるな」

    「そういうことぉ?ちょっと意味違くない?」

    「意味違くてもいいじゃん。このまま朝まで一緒にいれるし……な?」

    「う……うん」


    ジンクス、万歳!

    きゅん

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  6. ――学校の行事で仮装してハシャいだ翌日。遊び疲れに耐えながら、今日も想いを寄せる人と通学路を歩く。


    「あーあ。ハロウィンもあっという間に終わったし。工藤君残念だったね、来れなくて」

    「別に。仮装なんてガラじゃないから。熱が出てちょうど良かった」


    性格上、そう言うと思った。

    『残念だったね』は私の方。

    『仮装見たかった』とかの言葉を期待してるけど、言う気配なし。

    やっぱ私のこと、何とも思ってなさそう……はぁ。


    「それに、休んだら友達からお見舞い代わりの可愛い画像も貰えたしな」

    「可愛い画像?」

    「そう……コレ」


    うそ!スマホに私の仮装姿が!

    それが可愛いっていうことは……


    「それって私……期待していいヤツ?」

    「……期待して、ほしいヤツ」


    それ、嬉しいヤツ!


    「じゃあ、期待する!」


    熱の延長みたいに赤くなった工藤君の腕に、思いっきり絡みついた。

    きゅん

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  7. 「あのコと俺って、ぜってぇ運命だと思うんだよなー」


    朝からウザい話すんな。


    「なぁ、聞いてる?」

    「聞いてませーん」

    「たくっ。何ふくれてんだよっ」

    「ちょっと、ほっぺ突っつかないで」


    今日も雄介は、私の気持ちに気づかずにちょっかいを出したり、平気で好きなコの話をする。

    いい加減気づいてよ。昔から隣でずっと見ている私のことに。

    もう、限界だよ。


    「ま、お前にも運命来たら応援すっから。な?」

    「っ!」


    ヘラヘラ顔で肩を叩かれた瞬間――私の中で、何かがキレた。


    「私を応援するのは、無理だと思う」

    「何で」

    「だって……私の運命の人は、雄介だから」

    「な……」


    雄介が言葉を失った。


    「ね、無理でしょ。じゃあね」


    雄介のバカッ。

    けど、望みのない恋を十年近くしている私は、もっとバカだ。

    バカすぎて、泣けてくる……。

    きゅん

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  8. 「最近、体の調子がいいんだよねー」

    「そっか。でも、あまり無理するなよ。病気が治ったわけじゃないんだから」

    「大丈夫だって。もうすぐ治るもん」


     私、樹(たつき)にいっぱいウソついてる。

     ほんとは、体の調子があまり良くない。

     病気だって、もう……治らない。

     あと、好きな人だって――


    「ま、渚(なぎさ)の好きな先生に診(み)てもらえるし、悪いことばかりじゃないだろ?」

    「そ、そうだね」


     ついたウソをいじられると、心がズキッと痛んだ。

     私、ほんとは……樹が好きなの。

     けど、言えない。こんな体だから、樹を困らせるだけ……


    「うっ」

    「っ、渚!」

    「く……苦し……樹……」

    「しっかりしろっ!渚っ!」


     やだ……まだ離れたくない。

     お願いです、神様。樹に『好き』って絶対言いませんから。

     だから、もう少しだけ……樹のそばにいさせて下さい。

    きゅん

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  9. 「私、先輩のこと諦めます」


    今私、笑顔で言えてるよね?


    「ウソだろ。昨日まで、俺のこと絶対諦めませんからって言ってたじゃん」

    「だって、いつまでも振り向いてくれない人に、いつまでもアタックすることもないじゃないですかー」


    ホントは、振り向いてくれるまでアタックしたい。

    先輩への気持ちは、永遠と言っていいぐらいなのに……

    こんな形で諦めたくなかった――


    「いつまでも振り向いてくれないって決めつけんな!

    俺、本当は……とっくに、お前のことが好きなんだよっ!」


    ……嫌だっ。

    そんな気持ち、遠くに行く寸前で知りたくなかった。

    最後まで、振り向かない先輩でいてほしかった。


    「っ、さよなら!」

    「待て!ウソだって言えよ!おい!」


    私、遠くに行っても先輩が好きです。永遠に。

    だから、次生まれ変われるなら、

    いつまでも先輩のそばにいれる私になれますように……。

    きゅん

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  10. 「うぅ……これじゃ渡せないよぉ」


     バレンタインのチョコ、せっかく作ったのに箱ごとグチャグチャ。

     もう、あの男子。ぶつかってきた上に、落としたチョコまで踏むなんて……ワザとじゃなくてもヒドいよ。

     食べてほしかったな……渡(わたり)君に。


    「里山(さとやま)?何突っ立ってんの?」

    「あ、渡く……」

    「どうしたのソレ。グチャグチャじゃん」


     しまった。チョコを見られちゃった。


    「えっと、これは……不意に踏まれて、あげれなくなっちゃったの」


     こんなチョコ、『あげる相手は渡君です』とか言ったら迷惑だよね……。


    「そっか……でもさ、一生懸命作った物だろ?俺だったら例えグチャグチャでも、その気持ちだけで嬉しいけどな」

    「ホントに?」


     迷惑じゃ……ない?


    「そしたら……はい」

    「え?」

    「渡君に作ったの。私、渡君のこと――」


     私の気持ち、届け。

    きゅん

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  11. 「はぁ……チョコを渡せなかった……」


     と、バレンタインに、教室で一人淋しくタメ息を吐く私。

     今年こそ『脱・ただの幼なじみ』したくて、初・手づくりしたのに、サクマには常に女子が殺到。

     ムカついたから、チョコをゴミ箱に捨ててやった。けど、全然スッキリしない。むしろ、悲しい……。


    「たくっ、モテすぎなのよっ! サクマのクソバカヤロー!」

    「……おいコラ」

    「げっ、サクマ!」


     ヤバ。本人が来た。


    「クソバカヤローは、コレを捨てたお前だ」

    「そのチョコ……何で?」

    「お前が朝からコレを持っているのをずーっと見てたんだよ。
    『俺だったらいいな』って思いながらな」


     うそ……あのサクマが、私を?


    「で?誰宛?」

    「えっと……クソバカヤロー宛?」

    「てめぇー」

    「きゃーやめてぇ!」


     ひどーい。髪がグシャグシャ……でも、


    「サクマ……大好き」

    きゅん

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  12. 最近の私はおかしい。

    どうしても、彼の姿を目で追ってしまう。

    気づくと、彼のことを考えてしまっている。


    あの日から……。



    「――じゃあ倉田。これ、答えてみろ」

    「うっ……」


    そんな難しい問題、私に解けないって。どうしよー……


    「先生ー!俺、頭悪いんで、保健室行ってもいいすか?」


    え?

    ふざけて言ったのは、隣の席の男子。クラス中が、どっとわく。


    「頭悪いなら、教室で勉強すれば治るぞ」

    「あは。それもそうっすね」

    「じゃあ代わりにお前が答えてみろ」

    「えーと……○○ですか?」

    「正解。どこが頭悪いんだ。座れ」


    ……すごい。


    「あの……ありがと」

    「いや。テキトーに言って当たっただけだから」

    「やだ。そんなわけないでしょ」


    二人だけの秘密みたいに、そっと笑い合った。



    ――その時感じた熱い気持ちを、私は忘れられなくなってしまった。

    きゅん

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  13. 「幸せだなぁ。俺は、日誌を書く公佳(きみか)を待っている時が、一番幸せだなぁ」

    「……咲哉(さくや)。何よ?その、雄三的なセリフは」

    「いいだろ?公佳用にアレンジしたんだー」

    「はぁ。そうですか」


     咲哉、ホントに幸せそう。微笑みながら頬杖ついて、私を見つめてくる。


    (て……照れくさい)


     愛想のない私をこんなにベタ惚れする人、珍しいよ。


    「ねぇ。咲哉は、何で私なの?咲哉だったら、他にもっと可愛いコを捕まえられそうなものなのに……」

    「はぁ?俺、公佳以外可愛いコなんて知らねぇし」


     そ、そんなキッパリと……。


    「……幸せだなぁ。俺は、恥ずかしそうに俯(うつむ)く公佳が可愛くて、ホントに幸せだなぁ」

    「わかったから、これ以上辱(はずか)しめないで」


     誰か。このベタ惚れ彼氏が、黙り込んじゃうぐらいに照れさせる方法を教えて下さい。

    きゅん

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  14. 「市子(いちこ)ちゃーん!」


     今日も来た。隣のクラスの真田君。

     無邪気に手を振り、教室に入ってくる。この光景、最近ではすっかり名物となってしまい、周りもニヤニヤしてくる。

     困ってるところをちょっと助けただけなのに……ここまでなつくもの?


    「お待たせ!お昼食べよ!」

    「いやいや、待ってないから」

    「えー。市子ちゃんのいけずぅ」

    「ていうか、名前で呼ばないで!私、この名前あまり好きじゃないのっ!」


     昔からコンプレックスなのに。市子なんて、おばあちゃんみたいな名前……。


    「何で好きじゃないの?僕は、すっごく可愛いと思うけどなー。市子ちゃんって」

    「なっ……」


     やだっ、顔が熱くなっちゃった。

     こんな名前を褒めるなんて……やっぱ真田君って、


    「変な人っ!」

    「あ。市子ちゃん待ってー!」


     今日も真田君にベタ惚れされ、気持ちを振り回されてマス。

    きゅん

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  15. 「……サク。誰よ?その女は」


     用があるからと言って先に帰った彼氏と、道端でバッタリ。

     知らない女と手をつないで……。


    「待て、ミチ。確かに女だけど、五歳だし、姉ちゃんの子供だぞ?」

    「にしても、私よりもその女を取るなんて!」

    「代わりに迎えに行ったんだよ。仕事で行けないからって……おい、泣くなよ」

    「だって、不安で……サク、モテるし。例え相手が姪っこちゃんでも、こんなに可愛いかったら私のことなんて……」


     自分に自信がなくて、情けなくなる……。


    「姪っこは可愛いけど、好きなのはミチだよ。
     彼女だって、ミチだけがいい」

    「……サク……」


     雰囲気良く見つめ合っていると──


    「おにいちゃ~ん、おしっこ~」

    「げっ!ミチごめん!また明日なっ!」

    「そ、そんなぁ~」


     もっと雰囲気に浸りたかったのに~!

     やっぱり姪っこちゃんに取られた気分だよ~。

    きゅん

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  16. 「マサキ君、もうすぐ夏休み終わっちゃうよ?
     どこにも行かなくていいの?」

    「……うん、もうちょっと待ってて」


     それ、夏休み入ってからずーっと言ってますけど!

     夏休み中、学校の生物室で、ずーっと生物達と過ごしている、生物部の彼氏。

     楽しい夏休みが、あと一週間で終わっちゃう。


    「もうっ!そんなら生物と付き合えば!?
     そしたら私、彼女やめるしっ!」


     しまった。こんなこと言うつもりなかったのに、つい焦って。

     うぅ、涙が……


    「ごめん、泣かして。もう少ししたら出かけよ。
     明日、ナナカの誕生日だろ?」

    「あ、そうだった……忘れてた」

    「だから、今日はずっと一緒に過ごして、そのまま明日の誕生日を一緒に向かえたいんだ」


     それって……


    「私、親に『今日は帰らない』って電話してくるっ!」


     マサキ君のバカ。そんなサプライズされたら、彼女やめられないよ。

    きゅん

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  17. 「なるほど。これが恋愛というものか……」


     私は、勉強一筋十数年。物心ついた時から勉強しか興味なし……だったのに、今は図書室で恋愛本に目を向けている。

     その原因は──


    「お、白石。今日も勉強か?」

    「せ、先生っ!」


     向かいに座ってきた科学の先生。

     そう。あろうことか私は、この先生を好きになってしまったのだ。


    「なんだ?そんな本読んで。好きな人でもいるのか?」


     ギックーン!


    「な、何を言うんですかっ!好きな人なんてっ……だいたい、私みたいなガリ勉から告白されたら、相手は迷惑ですよ!」

    「そんなことないって。白石は、純粋で可愛らしいから、相手は喜ぶよ」


     そんな、なんてもったいないお言葉……。


    「あ……ありがどうございばずぅ……」

    「白石!?何で泣く!?」


     先生。私、もっと恋愛について学びます。だから……それまでどうか、独身でいて下さい。

    きゅん

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  18. ──お昼休み。屋上へ行ったら……


    「やべっ……」

    「誰ぇ?邪魔しないでよぉ」


     彼氏が、他のコとイチャこいてた。


    ──電撃破局から数時間後。


    「爽やかな顔して、ボンキュッボンとUWKかい!」


     誰もいない教室で、やけ酒ならぬ、やけコーラ。


    「……UWKって何だよ?」


     ビクッとして振り返ると、同じクラスの男子がいた。


    「UWKってウワキだよ、U・WA・KI!実は、こういうことがあって……」

    「うわ、気の毒な……」

    「もう最悪~!ガブガブ……」

    「おい、コーラ飲み過ぎ。涙目だぞ」

    「だって……」

    「よしよし。好きなだけ泣け」

    「ぐわぁ~ん!」


    ──10分後。


    「どうだ?少しはスッキリしたか?」

    「うん……」

    「あんなヤツより、もっといいヤツ見つかるって。な?」


     頭ポンに、思わずキュン……。

     私……もっといいヤツ、見つけた。

    きゅん

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  19. 「マナミ君……」


     高二にして初めて出来た彼氏。SNSのやり取りでさえ幸せに感じる。


    「カナコ姉ちゃん。ニヤニヤしすぎ」

    「わっ!タカシ、勝手に入ってこないでよ!」


     3つ下の弟で、超生意気なヤツ。


    「何やってんだよ」

    「あ、ちょっと!スマホ返して!」

    「はぁ?なんだよコレ、つまんねぇ会話~」

    「うるさい!早く返してっ!」

    「わかったよ……ホレ」

    「……な……何よコレ!」


     SNSを見たら──


    『カナコね、さっきマナミ君に会ったばかりなのに、もう会いたいの。大好き……ううん、愛してる』


     タカシのヤツ、いつの間にこんな文章をっ……!

     誤解をとく間もなく、ピロリンと返信が。

     絶対キモイと思われてる。私の恋……オワタ。

     絶望の中、SNSを覗くと……


    『俺も。早く会いたいし、愛してるよ』


    「……」

    「おーい姉ちゃん?顔がゆでダコだぞ」

    きゅん

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  20. (あんなヤツとはつき合うな!)

    (ヒドイ!見ただけで反対するなんてっ!
    お父さんのバカ!)


     ……て、昨日の夜、お父さんとケンカした。


    「おはよ……美世(みよ)。その様子じゃ、やっぱり親とケンカしちゃったか?」

    「ヨウマくん……」


     ケンカの原因となった彼氏。

     ピアスは両耳3つずつ。髪は金髪。確かに見た目は不良っぽい。私も最初は怖かった。

     けど、中身は優しくて純粋なのに……。


    「ごめんな、辛い思いをさせて……俺、ちゃんと認めてもらえるようにするよ。美世が好きだから……」

    「……うん、ありがとう……」


     二人で唇を重ね合った。

     ヨウマくん、だいすき……


    「……美世」


     そ、その声はっ……


    「お父さんっ!」

    「はは……お父様、おはようございま~す」

    「貴っ様ぁー‼」


     あ~あ……認めてもらえるのは、まだまだ先の話かなぁ……。

    きゅん

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  21. ♪ヒュ~ドロドロドロ~……

    「う~ら~め~し~や~……」


     白い着物を着た私は、髪を全部前に垂らし、おどろおどろしく言った……が、


    「ダメダメ。マネージャー、まだ人間を捨てきれてない」


     野球部の部長が、お化けBGMを止めてダメ出しをしてきた。

     二人きりの練習は嬉しいけど、部長って演技に厳しい。野球より、演劇の方が向いてるんじゃ……。


    「合宿の肝試しのテーマは『学園の怪談』だぞ。
     本気でみんなを『ギャー!』って叫ばせないと」

    「なら、どうすれば……」

    「そうだな……普段恨んでるヤツを思い出しながらやるとか?」

    「恨んでるヤツ……ですか」


     ……私を押し退けて、部長にベタベタする女子達。

     うぅ……恨めしい……。


    「う~ら~め~し~がぁー‼」

    「ギャー!怖っ!すごい、やれば出来るじゃん!」

    「ギャー!ぶ、部長!顔が近いです!」

     
     でも幸せ。

    きゅん

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