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文化祭が終わった後。
すっかりと日が暮れ切っている。
早く帰ってカヤにごはん作らないと……。
そんなことを思いながら家路を歩いていると。
「ね、文化祭の子だよね?」
道の端で、男の人に声をかけられた。
「悪いけど道教えてほしいんだよね」
話を聞くと、どうやらこの人は駅までの道がわからないらしい。
なんだそんなことか、そう思って案内することに。
「あー、わり、これ俺のなんだわ。駅ならそこだぜ?」
突然、真っ暗になる視界。
軽くパニックになる私をよそに、頭上からカヤの声が聞こえた。
「え、カヤ!?」
次に視界が開いた時にはもう、あの人はいなかった。
「お前……」
カヤは大きなため息をついて、私を壁際に追い詰めた。見ると、高校の制服を着ている。あれからずっと待ってて……?
顔の横に、大きな手が置かれる。
「あーゆー男にホイホイついてってんじゃねーよ、バーカ」
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訳あって謎の多い、イケメン俺様男子と同居している私。
今日は文化祭なんだー!
ワクワクしながら、廊下に出てお客さん集めをする。
うちのクラスはスムージー屋さんなんだ!
看板を掲げながら歩いていると……。
「おい」
声をかけられた。
「はい?」
笑顔を保ちながら振り向くと、そこには見覚えのある顔が。
「ど?高校ん時の制服引っ張り出してきたんだけど」
不機嫌そうにつぶやく彼には見覚えがあって……。
うそ、まさか。
「カヤ……?」
「おう」
きてくれたの……?
「はぁー?文化祭?めんど」とか言ってたくせに。
じわじわと、嬉しさが込み上げてきて笑顔が溢れた。
「カヤありがとう!一緒にまわろっ」
お客さん頭は、空気を読んだ女の子が率先して変わってくれた。
そのあと、少し顔を赤くするカヤには気づかず、2人で文化祭を楽しみました♡
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きゅんができる!
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