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告った。でも振られた。ありきたりな話だ。かっこいいもん先輩は。だけど幼馴染と帰るのは母さんとの約束だから破らない。
「ねえ、どうしたんだよ。いつもより暗くない?」
「察しろ。」
「いや、無理なんだけど…。」
幼馴染の颯太は分からないだろうな。鈍すぎる。女子から告られても気づかないくらい鈍い。
「あー!!振られたの先輩に!!」
「ふーん。」
か弱い女の子が失恋の余韻に浸かっているのに、反応がなさすぎる。慣れてるけども。
「でも、振られちゃうんならさ。いっそのこと、もう辞めたら?」
「はあ?あんたそれは流石に酷いでしょ。」
流石に幼馴染でもこれは喧嘩に発展するよ。
「あんた、それはない。」
「そういうことじゃなくてさ。」
反論、しようとした。でも、そんなこと出来なかった。颯太が、今、後ろから私をぎゅっとしてる。
「俺にすればずっと大事にするのに。」
恋は案外これからかもしれない。
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