ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「あっ?おいお前」

    向こうからの怒号の一言。
    その訳は私が昼休みの屋上で寝ている彼を踏んでしまったから。まさか相手が総長だとは知らず。

    「すいません!本当にごめんなさい!」

    もちろん何度も謝って…ボコボコにされる覚悟もした。

    「この俺を踏んづけるなんていい度胸じゃねえか」

    怖いとしか思えなかった。

    「お前…俺の女になる気はねえか?」
    「はひ?」
    「元々仲間だった奴らからお前の女連れてこいって言われてるからな」

    急な言葉。意味がわからなかった。
    出会って数分の人に女になれって?しかも総長の?

    「おい。やるかやらないかハッキリしろよ」
    「や、やりますぅ!」

    自分の身を守るのに必死で承諾してしまった…

    「おう、これから頼む。俺は翔。お前は?」
    「…由依那です」
    「由依那な。よろしく」

    と頭を撫でられた。…優しい顔で。
    その時だけ何故か怖そうな総長にキュンとした自分がいた。

    きゅん

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  3. 「せーんせ!」
    「図書室では静かにしましょー」

    …まぁいいじゃんか!気にしない!

    「んで、なんだ瀬尾」
    「あっ、先生にこれ渡したくてさ」

    私が取り出したものを見て一言。

    「あのな〜学校に関係のないものは持ってこないって校則あるでしょうが」
    「いいじゃん。渡したかったんだもーん」

    私が渡したのは手作りクッキー。今日はバレンタインだからどうしても大好きな先生に渡したくて。

    「はぁ…没収」
    「えー!ひどくなーい⁉︎」
    「校則を守らない瀬尾が悪い」
    「みんな持って来てるのに…」

    残念…ショックだな…

    「没収するのは俺だからもしかしたら食べるかもな」
    「えっ、ほんとに?」
    「多分の話だけどな」
    「多分か〜…」

    多分でも…もらってくれるだけマシかな〜

    「…ヤバい嬉しすぎる…」
    「先生なんか言った?」
    「いやっ何もない」

    取り敢えず結果オーライ…かな☆

    きゅん

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  4. 私はカバンからあるものを出した。

    「はいこれ。余ったからあげる」
    「ん?」
    「今日バレンタインでしょ?」

    チョコが1つ余ったので同じ生徒会役員である翼くんにあげることにした。


    「僕に…義理か本命か教えて?」

    予想外の質問に困惑し私は驚きを隠せぬまま答えた。

    「余ったからあげた…から?」
    「…義理?」

    あれ?心なしか少し残念…そう

    「本命が良かった?」

    我ながら悪い質問をした。しかし翼くんは

    「そりゃそうだよ」

    とストレートな言葉。

    「…じゃあ本命にしようか?」
    「本命にしようかって…羽美先輩、僕のこと好きじゃないん…」
    「好きじゃないとは言ってない!」

    私は翼くんの言葉を遮り叫んだ。

    「本当は…本命だよ」

    今度は翼くんの顔が真っ赤に。

    「先輩僕のこと…好きなの?」
    「うん…そうだよ」
    「僕も…僕も先輩が好き」

    夕陽がさす生徒会室は甘く2人を閉じ込めた。

    きゅん

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  5. 2月14日。私はある人を屋上に呼び出した。

    「あの、雄先輩!」
    「ん?」

    と可愛く首を傾ける先輩。

    「…これ!受け取ってください!」

    私が差し出したのは生チョコ。徹夜して頑張って作った。

    「俺に?えー、嬉しいな♪」
    「よ、喜んでもらえて何よりです‼︎」

    よかった。喜んでくれた。一安心…

    「…どうして俺にくれたの?」

    じゃない。また可愛い首の傾け方で…違う。

    「俺にくれた理由が知りたいの」

    私はその言葉に顔真っ赤。正直に言うべき…?

    「す…好きだからです‼︎…」

    言っちゃった!ヤバいよっ‼︎

    「良かった!俺もだよ、沙菜ちゃん」

    …えっ?というか…

    「なんで私の名前を…」
    「好きな子の名前くらい把握しておきたいじゃん?」
    「んなっ?!」

    す、好きな子って言った?!

    「俺たち両思いだね!これからよろしくね♪」

    驚きで返事ができなかった私の日常はどうなるのやら…

    きゅん

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  6. 誰もいない保健室に呼び出された真帆。
    そこに待っていたのは幼馴染の祐輝だった。

    「真帆、体育で腕怪我したからどうにかして」 
    「え〜、しょーがないなー」

    と答え、絆創膏を貼っていると祐輝が、

    「制服、汚れてる。後ろ向いて」

    不思議そうに後ろを向いた真帆。
    次の瞬間、急に温かみを感じた。

    「ゆ、祐輝!?何して…」
    「抱きしめてる」

    真帆は顔を真っ赤にしていた。
    その反応を見た祐輝は、

    「可愛すぎ…反則でしょ」

    と呟いた。

    「へっ?へっ!?」

    真帆はパニック状態。

    「あのさ、今までよく気づかなかったね」
    「な、なにが?」
    「俺ずっと真帆のこと好きだったんだけど」

    衝撃発言だ。

    「顔とか態度で出てたと思ったんだけど」
    「いやいや!ずっと"無"だよ‼︎」
    「ちょっと傷つくよ」

    祐輝はフッと笑い

    「返事はまた今度でいいからね」

    と保健室を出て行った。

    きゅん

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