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  2. 「戸梶先輩、これどうぞ」


    ラッピングした袋を渡すと、先輩は目を丸くした。


    「なに、これ」

    「バレンタインのチョコですよ。あ、戸梶先輩のはチョコじゃなくてコーヒークッキーですけど」

    「いや、そういうことじゃなくて……つか、コーヒーって俺の好物……」


    もごもごと喋って、戸梶先輩は口元を押さえ顔を逸らした。

    あの素っ気ない顔は、照れてる……のかな?


    「これ……何チョコ?」


    チラ、と横目に私を見る。


    「えーっと、いつもお世話になってますチョコ? です」

    「そ……まぁ、サンキュ」


    戸梶先輩は私の頭をくしゃっと撫でた。

    喜んでもらえたみたい。


    「本命、彼氏にやったの?」

    「え……は、はい、まぁ……」


    彼氏っていうか、本当は双子の妹なんだけど。

    言えない秘密に言葉を濁すと、戸梶先輩は顔を寄せて私の耳元で囁いた。


    「今度は、俺に本命ちょうだい」

    きゅん

    9

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