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「うわぁ!いっぱい積もったね」
私が感嘆すると部活の可愛い後輩である、璃空くんは微笑む。
「いくら部活の買い出しだからってこんなに路面が凍ってちゃ大変ですよね」
「そうだね。でも雪は嬉しいじゃん!」
普段雪なんて降らないしテンションだってあがる。
「もう、滑らないように気を付けてくださいね」
「あはは、滑らないって。なんなら手、繋ごっか?っと...!」
冗談めかしてそう言っていると私はツルツルした氷に足を滑らせ、前傾姿勢に。
「きゃっ」
衝動がくる....と思ったら私の体は璃空くんに抱きしめられていた。
「え...」
「先輩、俺だって可愛い後輩扱いじゃなくて恋愛対象として見てほしいですよ。だからちゃんと俺にだって手繋ぐときドキドキしてほしい」
璃空くんに触られているところが熱を帯びていく。
「普段冷静なのに雪で騒ぐとか可愛すぎ」
そんな言葉は雪に溶けていった。
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あーあ。遅くなちゃった。
先生の手伝いなんて引き受けるもんじゃなかったなぁ。
いつも部活で遅い幼なじみの秀(しゅう)と一緒に帰りたかったからわざわざ残って先生の手伝いしたのに。
当たり前だけど恋人でもなんでもない私のことなんて待ってないで帰っちゃったよね....。
外はもう真っ暗。
「ううー寒っ」
一人つぶやくと歩きだす。
そうすると後ろから何か温かい熱を感じた。
「見つけた」
声だけでわかる。秀だ。
でも、でも。秀が私に後ろから抱きついてくるなんて....!?
「秀、どうしたの...!?」
「髪に紅葉ついてた」
「あっっ...」
なんだ。紅葉がついてたからとっただけか。秀が抱きついてくるなんてそんなことあるわけない。
そう思ってると今度は唇に熱を感じる。
キス。
キスされたんだ。
「えっ」
「唇に紅葉ついてた」
そう言って紅葉みたいに赤くなる秀。
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今日はホワイトデー....だけど。
放課後の教室にいるのは私だけ。
バレンタインに幼馴染の景都に私はチョコを渡した。
義理じゃない、本命で。
その後返事はない。
やっぱり"幼馴染"でしかない関係なのかなぁ。
変に関係をこじらせてもいいことないし....。
「やっぱりバレンタインのチョコは義理だったって言っとこ」
私のつぶやきが放課後の教室に響く。
「あれ、本命じゃなかったの?」
後ろから低い声。
まさか景都?
後ろを確認しようとした時、不意に後ろから抱きしめられた。
「えっ....」
「誤解すんな。俺不器用だっただけ」
そう言う景都の手には溶けたチョコが付いている。
そっか。景都はチョコを作ってくれようとしてたんだ。でも料理が下手だったわけね。
「だからこれで。俺からのお返し」
景都は私にとびきり甘いキスをしてくれた。
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「航、改めて言うわ。好き」
普段喧嘩ばかりしていたわたしは航に告白した。航とはからかい合いばかりして絡んでいて憎まれ口ばかり叩いていたけど本当は好きだって気付いた。
「そっか。お前はいつも通りの関係でいたいか?」
「別に...。でも彼女になってやってもいいけど」
真逆なことを言うわたしはバカみたい。本当は彼女になりたいのに!
「これが俺の答えだ...」
航は髪の毛をクシャっと触ってきた。
「抱きついてよ...」
わたしが無理なお願いをすると航は強く抱きしめてくれた。
「俺の口からは答えられない」
えっ。どっちなの?まぁいいや。今幸せだから。
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「せーんぱいっ♡」
いつもお昼休み廊下に来てくれる後輩の慶君だ。
「慶君。こんにちは。今日はどうしたの?」
優しく聞き返すと、甘えた声で慶君は言った。
「せーんぱいっ!俺、頑張ったんですよ!」
「えっ?なになに?」
私は思わず問った。
その瞬間、ギュッと慶君は抱きしめてきた。
「っ///!」
びっくりして声がかすれる。
「これが今日の俺が頑張ったこと!先輩に元気を出させたくて頑張ったんだぁ!」
「慶君....いい子いい子♡」
私はこんな扱いしか出来ない。
だって普通に接したら、恋愛対象としてドキドキしちゃうんだもん♡
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きゅんができる!
本当に解除しますか?