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イルミネーションとか興味あったんだ」
「まあ一応ね」
クリスマスだなんて言ってもゲームに明け暮れそうな彼を遊びに誘ったのが1週間前。
ムードゼロのまま、私は未だ告白できてない秋翔とイルミネーションを眺めていた。
「鼻真っ赤じゃんお前」
「あー、どうにかなるかなって思って」
馬鹿かお前と呟いた秋翔に、「お前が言うな」と返そうとする。
首元にふんわりと何かを感じた。
マフラーだ。秋翔がいつも付けてる。
「…え、これ秋翔のじゃん凍え死ぬよ!?」
「好きな女寒そうなのにほっとく奴居ねぇよ」
その言葉で顔を上げる。
「……うわ、しくった」
私の髪をくしゃくしゃに荒らした彼の耳は、少し赤くて。
「…マジで大切なことは、25日に伝えるから空けとけ」
言われることの想定がついた私は、こくんと顔を赤くして頷いた。
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「未来(みらい)ちゃーーーーーん!」
メッセージの返信をしていた私、黒澤 未来(くろさわ みらい)が顔を上げる。
「ごめん、待った?僕の友達が惚気話始めててさぁ」
先輩と会いたくて抜けてきたの、とあざとく言う晴多(はるた)くんの頭を小突く。
「ほんと調子良いね」と笑い返せば、にひひと幸せそうに微笑み返す。
「先輩今日は僕の家来ます?お菓子作り」
「行こうかな、特に予定無いし」
「ほんと!?」
この感じが憎めない。脳と体が一直線に繋がってる感じ。
そう思いながら「ほんとだよ」と返すと、晴多くんは大喜びで後ろからハグをしてきた。
「こら、離れなさい」
「へへ、はぁい」
……これも憎めない、っていうかドキドキしたのは、内緒にしとこう。
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自作小説から引っ張ってきた小ネタです。
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