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「~~!!終わったぁぁ!!」
先生ったら私にばっかり任せるんだからっ!
左腕に着けたシルバーの腕時計の針が指すのは、6時15分。
今日はハルキの誕生日だからハルキの家でパーティーやるって話してたのにぃ…
「急がなくっちゃ…」
その時…ゴロゴロドーンっ!!
「きゃぁ!!」ザー…
今、もしかして…雷、よね?
「嘘でショー!!」
なんでこんなときに雨なのよ。雨降るなんて言ってた!?
靴を履き替えたのはいいけど…どうやって帰ればいいのよ…
もう…こんなときハルキが来てくれたりしないかなぁ…
ぽん。「やっと来た。遅いんだけど。」
え…!?ハルキ!?待ってよ、ハルキと別れたのって二時間も前だったよね!?
「せっかくの誕生日なのになんで?」
「じゃあお願い叶えてよ。」
ずっと待たせちゃったし…滅多にないお願いくらいなら…
「好きだから。」
「~~っ!?」
今年のハルキの誕生日は大変なことになりそうです。
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「うぅ~頭がガンガンする…」
『紗蘭、大丈夫?』
「うん、大丈夫大丈夫!」
本当はクラクラしてしんどい…
『紗蘭~!そっちボール行ったよー!』
そー言えば今はサッカーしてたんだ…
「了解ー!任せてー!」
あれ…?前が真っ白…倒れる!!
『…ろ。…きろ。…起きろ。』
は!!ここ、は…保健室…?
『大丈夫か?手、出して。』
え!?綺羅くん!?な、何でここに…
言われた通りに出した手には小さな飴。
え、これ…私がいつも舐めてるやつ…
「これ、綺羅くんが…?」
『“これ舐めれば風邪なんかイチコロ”だろ?』
~っ!!それ、私の…!!
「な、何でおぼえてるのぉ~…」
『ふはっ。いつも気が強いお前のたまに出る弱いところ好きだよ。』
「…またそうやって人のこと遊んで。本当にこれ舐めれば風邪なんかイチコロだもん!!」
『じゃーな、元気出せよ~』
少しだけ、綺羅くんとの距離が縮まった気がした。
☆けんおん☆さんをフォロー
『行っけー!!佐久間決めろ!!』
『まかせとけ!!』
今シュートしたのは私の幼なじみ且彼氏こと、佐久間 蓮。
私は彼女として、蓮の部活の練習を見学しに来たんだけど…
『きゃーーーー!!カッコいい!!』
何で、私はこのファンクラブよりも後ろなのかなぁ…
『あ!ほの!来てくれたんだ。』
蓮の汗で前髪が微かに濡れているのも色気が凄くて、胸がドキドキ言ってる。
『あ!蓮くーん!!はいっタオル♪』
もう。さりげなく♪語尾につけちゃって…
「れ、蓮!あの、これ…」
『あー、ダメ。さくって呼んでって言ってるじゃん…』
っ!?何でよ!
他の子には、名前で呼ばれても何も言わないくせに…
あの、女の子は何で名前で良いのよ…!
…ムカつく。
蓮がカッコいいの知ってるから、皆からモテてるのは私の彼氏がカッコいいって認めてくれてるみたいでむしろ嬉しいけど…
やっぱ。ムカつく。何で私が…
私がやきもき妬くなんて…
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「ミーズキっ!おはよ!」
そう言うのは、私の(一応)彼氏のハルキ。
「おはよう。」
私はいつもみたいにそっけなく返す。理由なんて簡単。
「あ!サキちゃんじゃーん。おっはよん!」
はぁ…毎朝、毎朝、こんなところ見てると嫌になる…
なんで、私はハルキなんかと付き合ったんだろう。
「あ、ミズキ!待ってよー!」
ピタッと私が止まれば背中にドンッとぶつかるハルキ。
イタタタタ…そう言ってハルキは鼻を押さえながら私の手を握ってきた。
本当にハルキはずるい。
私の気持ちを遊んで、なのに私のことをドキドキさせてくる。
「ミズキ?どーしてそんなに怖い顔してるの?」
どーしてこうにも鈍感なのか…
「別に…」
ポンポン…
なっ!!今!!
「っ。あー、その顔、他のやつにはしないでね。」
はぁ…やっぱずるい。
こんなハルキだから私はハルキから離れられない。
やっぱ好きだなぁ…
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きゅんができる!
本当に解除しますか?