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  1. 19件ヒットしました

  2. 「好きです!付き合ってください!」

    「ごめん,俺そーゆーの興味ないから。」

    目の前の少女から後悔の感情が見える。
    そして謝った後逃げ出すのだ。

    そんな反応されても困るのはこっちだ。

    女子の言う色恋は意味がわからない。
    馬鹿みたいに浮かれて何が楽しいのだろうか?

    ふと顔を上げると幼なじみの上野が俺の前に立っていた。

    「見てたぜ〜!お前本当モテるよなぁ!」

    羨ましいとでも言わんばかりの声に心底うんざりする。

    「こっちは困ってるんだ。」

    「そんなこと言うなよー!今の子可愛かったぞ!」

    「別に。どうでもいい。」

    無気力だと思うかもしれないが本当にどうでもいいんだ。
    だって俺はもうすぐ……

    「あっ。」

    光の無い目の少女にぶつかってしまった。
    が,相手は無反応だ。

    それが少し珍しくてよく覚えている。

    その時の少女が俺の終わりある人生を変えることを,誰も予想は出来なかった。

    きゅん

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  3. 「うそぉ!雨ぇー!」

    私は昇降口で絶叫した。

    やっと課題終わったと思ったのにぃ。
    大急ぎで終わらせてやっと帰れる!って思ったのに…雨って…ついてない。

    髪の毛が湿気でくるくるし始める。
    …ほんとについてない。

    「は?嘘だろ?」

    そんな声が隣から聞こえて来て,私は反射で横をむく。
    確か,学校1のイケメン…だっけ?

    私は思わず睨んだ。
    髪の毛,くるくるじゃない…。

    睨みながら鞄を漁ると,何故か折りたたみ傘が2本出てくる。

    どうやら傘が無いみたいな彼に,(貸してやんない!)とそっぽを向いた瞬間小さなくしゃみの音が響く。
    そういえば体が弱いっていう噂が…。

    ええい!勇気を出せ!私!

    「これ!貸してあげる!」

    私は折りたたみ傘を強引に渡した。

    「え,ちょ。」

    何かを言いたげな彼を無視して私はさっさと帰ろうとする。

    この後腕を掴まれて相合傘をする羽目になるのはまた別のお話。

    きゅん

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  4. 「……ごめんね」

    そう言いながら愛しき我が子の頭を撫でる。

    この子は私の子なんだ。
    私の血を受け継いでくれた子供。

    今まで,必要とされない人生だった。
    私は身体が弱かった。そして五女だったから期待なんてされなかった。

    そんな私の人生は18歳でガラリと変わる。
    なんとこの大国に嫁ぐことになるなんて。
    陛下にとっては私はただ跡継ぎを生み出す機械だった。

    でも,この子だけは私を初めて必要としてくれた。
    この子はまだ3歳。
    幼い,壊れてしまいそうな子供。

    髪の毛は銀髪,目は青色。
    髪も目も茶色な私とは大違い。

    それでいい,容姿だけはくれてやる。
    でも,それ以外のこの子の全ては私のものだから。

    ポタリ,と白いシーツに小さなシミを作る。

    「…私,死ぬかもしれない。」

    でも,この子が生きてくれるならそれでいい。

    辛くても,苦しくても,前を見て,生き抜くんだよ?

    絶対……だからね。

    きゅん

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  5. ‘’ごめんなさい”

    そう言って俺の前から離れたあの人。
    今ではもう,手の届かないところにいる。

    「好きだ」

    どれだけ喚いても,あの空が破けてあの人が降ってくることは無い。

    好きなのに,会えなくて。
    好きなのに,苦しくて。
    ごめんなんて言うのなら,俺の前から離れるなよ。

    俺は,あの人との思い出の場所に足を運ぶ。

    『君は,ひとりじゃないよ。』

    『自分の幸せを生きて。
    自分の好きな人生を歩んで。』

    死にたがり屋の俺に,命を吹き込んでくれた愛しいあの人。

    もう,やめてくれ。
    俺から,奪わないでくれ。

    どんなに願っても,俺はヒーローじゃないからどうにもできない。
    いっそ俺も連れてってくれたらどんなに良かったか。

    思い出の駅で,俺は問う。

    生きてもいいかな?
    君が愛したこの世界で,笑ってもいいかな?

    風に乗って,音が飛んできた。










    またいつか,再開しましょう

    きゅん

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  6. 「みつ君,ここは?」

    「あぁ,ここは分配法則を使って…」

    「ストップ!それじゃぁおかしくない?」

    幼馴染のみつ君こと,満艶君に勉強を教えてもらっているところ…なんだけど。

    どうもおかしい。
    さっきから凡ミスを繰り返している。
    いつもなら的確な数字を言い当てるのに…

    彼を観察してみると,顔が赤く息も荒く,おまけにぼんやりしている。

    これは…もしかして

    「みつ君風邪ひいたの?」

    「ひいてない!」

    …実は,みつ君は大の病院嫌いなのだ。

    「早く荷物まとめて,病院行こう?」

    最大限の上目遣いで頼んでみるが,ふるふると首をふられる。

    「じゃ,家に帰ろう?」

    小さな子供のようにこくりと頷くみつ君にキュン死してしまいそう。

    「んー,大好き〜!」

    みつ君が風邪なんだ。だからこんなこと言うんだ。
    自分にそう言い聞かせるがこの後何回もキュン死してしまうことは,言うまでもないだろう。

    きゅん

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  7. 「っっ…!?」

    「陛下っ!?大丈夫ですか?」

    リゼルが慌てて俺を支える。

    「…少し目眩がしただけだから。」

    そう言いながら大広間に入る。
    今日はたくさんの国の王たちが集まる大事な会議なのだ。

    少しくらいの目眩など,気にしている場合ではない。

    しかし,30分も立つと吐き気や怠さなども加わるから,風邪というものは厄介だ。

    永遠に思えた会議がやっと終わり,心配するリゼルを宥めてふらつきながら自分の部屋に戻る。

    あぁ…これは本格的なやつだな。
    段々体調が悪くなるのがひしひしとわかる。

    「陛下,どうなされたのですか!?」

    そう声をかけてきたのは,俺を不快にさせるメイドのアイリスだった。
    アイリスは大急ぎで俺を部屋に連れて行く。

    「もう,ちゃんと休んでください!」

    アイリスは怒った口調でそう言ったが,その後少しだけ微笑んだ。

    それに体温がより上がったのは言うまでもない。

    きゅん

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  8. 「…なんかイライラする…?」

    今までこんなことは無かったよな…
    仕事は集中できないし,不快で仕方ないし…

    イラつき,もどかしい気持ちが渦巻いている。

    俺がこんな感情を持つようになったのは…

    「アイリスが来てから何ヶ月か経った後だよな…?」

    いや,だからなんなんだ?
    別にそれは関係ない。

    「ごめん!仕事が長引いて…!」

    中庭を歩いていた俺は,その元気すぎる声に足を止めてしげみの陰に隠れる。

    「大丈夫。僕も今きたところだから。」

    そう言って俺の視界に入り込んだのは,料理人のリオだった。

    そういうこと。
    2人で会っていたのか。

    またイライラが生まれる。
    もう良いやと城に戻ろうとすると

    「あ!陛下にお茶出すの忘れてた!
    ごめん!」

    と言いながら城まで走って行った。

    アイリスが俺に会いに来てくれる。
    そう思うと顔がニヤけてしまって全部どうでも良くなったのは言うまでもない。

    きゅん

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  9. 冷徹で無慈悲。怖く,暗い王様。

    …みんなが陛下に抱くのは,そんな印象だ。

    でも,そんな事ないって,わたくしは信じている。

    どうしようもなかったわたくしに,手を差し伸べてくれたのは…紛れもない陛下だから。

    3年前のわたくしは,どうしようもない男だった。
    付き合っていた彼女に金を騙し取られ,一気に貧乏人になった。

    第一人称は“俺”

    信じていた人に裏切られ,色々なものを盗みまくった。最悪な男だった。

    そんなわたくしを拾ってくれたのは,陛下だった。わたくしに色々教えてくれ,敬語も上手くなった。

    第一人称は“わたくし”に変わり,仕事にも慣れて来た頃,陛下に恩返しをしたくなった。

    でも,陛下は何も欲しがらない。
    子供らしくない子供だった。

    現在
    わたくしは,ただ陛下の側にいて,仕事をするだけだった。
    陛下の部屋はまだ電気がついていた。

    わたくしはため息を吐いて,その場を後にした。

    きゅん

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  10. 前回の続きから

    『死神になってみない?』

    「死神…?」

    何だそれ?
    意味がわからない。

    「死神を舐めちゃいけないよ。
    どうせ死ぬつもりなら,いいでしょ?」

    「は?」

    どうしてこの女,俺が死ぬ気だって知ってる?

    「どうしてだと思う?」

    俺はなにも喋ってないのに,こいつは俺の心を読んでいるようだ。

    「こいつなんてひどいなぁ。
    私のことは天使様って呼びなさい。」

    天使…この人が?
    確かに真っ白な彼女にはそれがぴったりだ。

    「で?なるの?ならないの?」

    俺になれるわけ…

    「この世界にはいらない人が多すぎる。」

    「は?」

    「そういう人たちを…残酷だけど殺して欲しいの。他の人を傷つける前に。
    わかるでしょう…?
    あなたも,この世界に絶望しているはず。
    …あなただったら,この世界を美しくできる。」

    気付いたら,返事をしていた。

    「はい…」

    俺は正しい。
    俺は…

    きゅん

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  11. こんな世界なんて…嫌いだ。
    残酷で醜い人間なんて…嫌いだ。

    ずっと苦しくて,ずっと辛くて…
    でも,自分は不幸じゃないってずっと否定してた。

    不幸だって思ったら,俺が普通の人じゃなくておかしくて,自分がいけないって考えてしまうから。

    楽しくないけど笑って,苦しいけど笑って。
    ずっとそうやって,嘘をついてきた。

    だからかな。
    ある日突然,プツンって音がして…笑えなくなった。

    今まで頑張って,普通の人のふりをして,ずっと頑張っていたのに…

    やっぱり自分は騙せなかった。
    他人のことを騙せても,自分のことだけはダメだった。

    どうせ俺がいなくなったって,誰も何も心配しない。

    だったら別に,もう死んじゃって,楽になってもいいんじゃないか。

    「あなた,誰?」

    俺が廃墟の学校へ行った時,天使みたいな人が話しかけてきた。

    「名前…ない。」

    「ふーん。
    それじゃ,死神になってみない?」

    きゅん

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  12. 小さい頃からずっとずっと好きだった。
    無愛想で,俺様で,でも…優しかった。

    だから彼女が現れた時は嫌だった。
    潤もあの子も両想いなんだってみんなわかっていた。

    私の方がずっと前から好きで,私と潤の方がずっと一緒にいたのに…醜い感情がドロドロと流れ込んできたのを今でも覚えている。

    だから潤の違和感に気付けなかった時大泣きした。
    ずっと一緒にいたのに,なんで気付けなかったの?

    自分が許せなかったと同時に納得した。
    潤が私を選ばなかったのは私は潤をちゃんと見ていなかったからだって。

    好きだった時間が長すぎてちゃんと見ていなかった。潤を決めつけていた。

    そう思うと彼女のことが憎くなくなった。
    だって彼女は潤の支えだから。

    暗闇の中,泣いた。
    潤と,彼女を思って。

    私にできることはないの?
    彼女がまた笑えるようにしたい。

    そんな時きた彼のメールに私は泣き笑いを浮かべたのだった。

    きゅん

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  13. 「うぅ…!!潤く,ん…なんでぇ…」

    屋上で,空を見上げながら泣く彼女を見て,気が動転するかと思った。

    せっかく,笑うようになって,せっかく,幸せだって言っていたのに…

    「くそっ!!」

    屋上につながるドアの向こう側で,俺は立ちすくんでいた。

    抱きしめてやりたい。
    涙を拭ってやりたい。
    安心させてやりたい。

    でも,それは俺の役目じゃない…。

    「くそっくそっくそっ!!
    っっ…!なんでだよ…!!」

    そのことがもどかしくて,無力で,じわりと目が潤うのがわかった。

    あいつがいなくなってから,俺は彼女に何ができるのか,ずっと考えていた。

    でも…考えた末に,一つしか思い浮かばなかった。

    あいつから預かったものを,届けることだ。

    俺はメッセージアプリを開いて,“I❤️”と言うアイコンをタップした。
    送信ボタンを押して,ドアの隙間から澄み渡る空を見上げた。

    ––––幸せになれよ?

    きゅん

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  14. 「こんなとこで何してるんです?」
    「きゃあ!…なんだ青木くんか。」
    「こんなとこで何してるんですか?」
    「…」

    私がここにいる理由は絶対に言えないよ…。

    「先輩だって一応女子ですから。」
    「一応…余計なお世話です〜!」

    私は女子らしくない女子。その証拠にバスケ部のエースであり部長で,例え後輩でも練習に遅れたら容赦しない。

    そして彼もそのバスケ部の後輩の1人。

    遅刻はしないし,真面目に練習しているし,
    人と喋ればモテると思うのに無自覚なところもある。

    そんな彼が好きなのは言うまでもない。

    私がここにいるのは…短冊に願い事を書きにきたから。家だとバレるからわざわざ公園まで来たのに見つかってしまった。

    「別にいいでしょ!」

    好きな人の前くらい可愛くできないのかな…

    彼は唐突に言った。

    「一応って嘘です」

    その意味を理解した私の顔は暗い夜でも真っ赤なの,バレていたと思う…

    きゅん

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  15. 「最悪だ…!」

    授業が始まった途端私は叫んだ。

    「なんで最悪?先生超イケメンじゃん!」

    超イケメンのあの人が立っているから問題なんだよぉ〜!

    今日は特別授業で先生を目指している人が特別に授業をしてくれるって言われてた。
    みんなテンションが高い中私だけは暗かった。

    なぜならその先生が…私の彼氏だから。
    バレたら先生と生徒が付き合っているみたいに勘違いされる!それだけはダメ…!

    「じゃあここ霧野くんに解いてもらおう。」
    「はぁ!俺?普通手をあげた人だろ!」

    霧野くんはリーダー的存在で他の人までそうだと言い始めた。変な雰囲気になっちゃった…

    「確かにそうかもしれませんね。でも今日は皆さんと仲良くなりたいので指名することにします。」

    そう言って爽やかな笑顔を見せながらこっちに歩いてさりげなく私の机に紙を置いて行った。

    『ここで待ってて』

    この後私は彼に弱愛されることになる…

    きゅん

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  16. 「好きです!!」
    「ごめんなさい。」
    「私じゃダメなんですか!!」
    「好きな人がいるからごめんね?」

    これはもうお約束の言葉になっている。
    私の彼氏はものすごくモテる王子だ。

    「好きなの…」
    「しつこい,好きじゃないって言ってんじゃん!」

    でた。腹黒王子様…。
    見た目は王子でとっても可愛らしい性格なのに告白されてしつこいと何故か腹黒になる。

    「でてきていいよ。」

    そう言われて私は茂みの影からでた。

    「相変わらずモテるねぇ〜。」
    「本当,空気読んで欲しいな。
    可愛い陽奈ちゃんを茂みの中に隠れさせるなんてね…。」

    笑ってるけど目が笑ってないよ…私は苦笑いを浮かべた。
    でも可愛いって言ってくれた…そんな小さなことに心臓はドキドキしっぱなしだよ。

    「陽奈,可愛い。もう付き合ってるってバラしちゃわない?」
    「うええ!」

    不意打ち禁止!
    そう言ってるのに,彼の唇は容赦なく飛んできた。

    きゅん

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  17. 私には一つ年下の弟がいる。お父さんの再婚で血の繋がらない家族になった。

    「おはよう。羽斗。」
    「おはよう。莉穂,今日も早いね!」
    「ま,まぁね!」

    私は叶わない恋をしている。羽斗が好き。
    でもいくら血が繋がってなくても姉弟で付き合うのは…いいの。見ているだけで,幸せだから…

    「ねぇねぇ莉穂って今日暇?水族館のチケットが余ってるんだ!行かない?」
    「…行きたい…。」

    姉弟で出かけることだってあるよね?
    ♢午後♢
    「莉穂!こっちこっち!」

    羽斗はいつもは王子様だけど,今日はなんだかはしゃいでて可愛いって思ったり…

    「ここで告白すると必ず成功するってジンクスがあるんだって!」

    ドキンッと心臓が跳ねた。
    告白したら君はどうする?なんて困るに決まってる。
    暗い気持ちになっていると,不意に羽斗の顔が近づいてそっと囁かれた。

    「好きだよ」

    彼は不適に笑って,私のほっぺにキスを落とした。

    きゅん

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  18. まだ肌寒かったあの時,俺は彼女に一番最低な,取り返しのつかないことをした。
    彼女は傷ついて,苦しんだはず。

    だから俺は彼女に,俺の一生をかけてでも幸せにしてみせる。

    隣で気持ちよさそうに寝る彼女に囁いた。

    「俺じゃあお前を幸せにはできない。
    だから,俺じゃない人の隣で世界一幸せになれよ。」

    本当は俺がお前の一番そばにいて,幸せにしたかった。でもそれはかなわないから。

    「じゃあな,桜。」

    そっと呟いて俺は出口へと向かった。
    とその時,か細い弱々しい声が聞こえた。

    「置いてかないで,行かないで…。」
    「っっ…!」

    桜の目には滴が光っている。

    俺には抱きしめることも絶対してはいけない
    でも彼女を安心させられるなら…。

    恐る恐る彼女の髪に自分の指を絡める。

    こんな弱い俺でそばにいられなくてごめん。
    俺はまだ彼女を愛さないでいられる。

    俺はゆっくりと立ち上がって出口へ向かった

    きゅん

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  19. 「ねぇねぇ!真昼って海流君と付き合ってるの?」
    「うぇぇ!!付き合ってなんかないよ!!」
    「なんか怪しいんだよねぇ〜」

    そう言ってニヤニヤする友達。
    本当に付き合ってたらいいのになと思ってしまう。そう,私は彼が好きだ。

    「伊里島!お前帰宅部だろ?これやっておいてくれ。頼んだぞ!」

    いや私が珍しい帰宅部だからってひどくない?私はため息を吐いて作業に取り掛かった。
    ♢♢♢
    作業を黙々と進めているのに全然終わらない
    いつの間にか真っ暗だ。

    「伊里島?」
    「か,海流君!!なんで?」

    ガタンッと勢いよく立ってしまった。そのせいで私の体はぐらりと傾く。

    「伊里島!!」

    海流君が私の体を支えてくれた。
    けどそれと同時に私の唇に何かが落ちてきたこれって…キス?

    「ごめん。」

    慌てて顔を逸らす海流君。
    そんな君が好きすぎて私は言ってしまった。

    「好き…!」

    君の瞳に映る私は輝いていた。

    きゅん

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  20. 「おはよー凛ちゃん」
    「凛ちゃんじゃなくて凛先輩!」

    彼は陽。私の幼なじみで…好きな人。
    陽は私のこと,なんとも思ってない。
    でも,いいの。
    そんな陽といっしょにいられるだけで私は幸せだから。
    ♢放課後♢
    荷物を詰めて,学校をでると陽の話し声が裏庭の方から微かに聞こえた。
    しょうがない,陽を連れてこないと。
    そう思って裏庭に行くと…陽が女の子と話していた。

    「だから,無理だって言ってるだろ。」
    「凛先輩と付き合っているんですか?」
    「別に,付き合ってはないよ。でも,凛ちゃんは大切だから。」
    「ッッッ…!」

    もう,顔から火が出そうだった。
    女の子は泣きながら走っていった。

    「陽。さっき…」

    ううん,やっぱり聞いちゃダメだ。

    「陽,遅い!!晩ご飯抜きにするよ!」
    「えぇ!ちょ,ごめんって凛ちゃん!」

    私が告白できる日が来たら,その時は。
    青空を見上げて,私はそっと願った。

    きゅん

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