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  1. 28件ヒットしました

  2. バレンタイン。校舎裏
    「来てあげたけど」
    「ひゃあぃ!にゃきゃむるぁ仁奈です!」
    「知ってるし。仁奈しか言えてないし」
    「すキです!」
    「知ってるし。何回も断ってるよね?」
    「でも好きなんです!受け取ってください」
    私の気持ちを、と言おうとする前にはぁ…とため息をつかれる。
    「しんど」
    そんな。
    「…ま、食べてあげてもいいけど」
    そう言って、ぱっとチョコが取られる。
    気持ち、受け取ってもらえた!
    そう喜んでいると、しゅるしゅるとリボンが解かれていく。
    「こ、こで?ですか?」
    「もちろん」
    わわ、どさくさに紛れて手作りなんだけどな。ここで開けられたらすぐ突っ返されるよ…
    「気合入ってんな。手作りなんて」
    そう言って、ぱくりと口の中に放り込まれる。
    あれ、確か由憂樹先輩って、義理しか受け取らないんじゃ…
    「先輩?あの」
    「うるさい」
    口を手で塞がれる
    「黙って」
    頬が、赤い…?

    きゅん

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  3. 「屋上に呼ぶなんて珍しいね」
    「来てくれてありがとう」
    ちらりと、バッグの中を覗く。…来る前に出しておけば良かった。
    「ちょ、ちょっと、待ってね?めっ、目、瞑ってて!」
    「わかった」
    この顔、今日が何の日かわかってないな
    がさ、と音を立てて何かが落ちる。
    「あ…」
    「どうしたの?」
    目を瞑ったまんまで聞いてくる斗識くん。「なんでもない」と返して、心の中で壮大なため息をつく。最悪…
    失敗した方持ってきちゃった。ハートが割れてるのを…。それだけ取り出して渡そうと思ったけど、あいにくそれしか入ってない。
    「…」
    もういい。私のチョコになんて興味ないみたいだし。
    奥にしまい込む。
    「もう目開けていいよ。さっきまで用事あったけど、もうなくなっちゃった」
    「え…それだけ?」
    何を言ってるんだろう。
    「…僕は期待してたんだけどな」
    しょんぼりとした素直な言葉に、私は今すぐ取りに帰ろうと思った。

    きゅん

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  4. 「あ、斗識くんだ…」
    嬉しくて頬が緩む。
    「来てくれてありがと…」
    「う、ううん」
    じっと私は斗識くんを見つめてしまう。
    「…」
    やっぱり、好きだなぁ…
    「…なに?」
    「ううん、好きだなぁって思って…」
    素直に言う。
    すると、目を逸らして「そういうこと、あんま言わないで」と言われた。
    がーん…
    「…ごめん、嫌、だった?」
    「じゃなくて」
    斗識くんが慌てたようにこっちを見る。…目があった。嬉しい、と思うのと同時に、目が逸らされる。
    「…僕も」
    顔が赤くなっているのが一瞬見える。頭はぼーっとしているけど、気分はそれだけで幸せになる。
    「えへ、両想いって嬉しいね。ずっと一緒にいてね」
    「…やだって言ったら?」
    …やなの…?
    その言葉がグサッと刺さって、頭が痛くなるような感じがした。…さっきまで、治ってきてたのに。
    「〜っ、嘘、ごめん。超好き。…離れ、ないで」
    耳まで赤くなった顔がこっちを向いた。

    きゅん

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  5. 「あ、斗識くんだ…」
    ズル、と背負っていた鞄が落ちる。
    「来てくれてありがと…」
    「ううん」
    会った瞬間、そんな嬉しそうな顔するなよ…。
    じっと美由紀が僕を見つめる。虚ろな目で。
    「…なに?」
    「…好きだなぁって思って…」
    …っやばい
    「そういうこと、あんま言わないで」
    つい目を逸らして言う。
    今日こそ心臓がおかしくなる…
    「…ごめん、嫌、だった?」
    「じゃなくて」
    つい振り返る。思い切り目があって、慌てて目を逸らす
    「…僕も」
    なんて言おうと思っていなかった本心の方を言ってしまった。
    慌てすぎでしょ、僕…。てか、やばい。こういうこと言ったら…
    「えへ、両想いって嬉しいね。ずっと一緒にいてね」
    …ほら、爆弾が返ってくる
    「…やだって言ったら?」と、今度は思っていないことを言う。こっそり様子を伺うと、すごく悲しそうな、泣きそうな顔をしていた
    「〜っ」
    やっぱり、何を言っても美由紀には敵わない

    きゅん

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  6. 走って、彼の家に行く
    「おはよ」
    部屋に入ると、斗識くんは寝ていたらしく、眠そうに顔を上げた。
    「ん、はよ…」
    ドキュンッ、と心臓が撃ち抜かれる
    斗識くん可愛すぎ…
    抱きついたいのをぐっと堪えて、「今起きたの?」と訊く
    「ん…音がしたから…」
    風邪を引いてなくても、斗識くんはたまに、変なことを言う。ドアを開けてここに来ただけなのにな…
    「…それに」
    ぐっと、腕を引かれる。風邪を引いているからなのか、それとも調整しているのか、その力は弱々しかった。
    「…気づかないわけないじゃん」
    かぁ…と私の頬が赤くなる
    「…あ、ありがと…?」
    「なんでお礼?」
    彼はまた弱々しく笑う
    「…こんな近いと、移る…」
    恥ずかしくて、そんなことを言ってしまう
    「あ、ごめん…」
    頭回んなかった…と呟くのが聞こえた
    「来てくれたのが嬉しすぎて…」
    きょ、今日は素直が度を越している…!
    「ねぇ、今日は泊まっていかない?」

    きゅん

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  7. ちら、と隣の席の髙田阿久を見る。
    私をじっと見てる。…嫌じゃないけど
    「奈胡、髙田。見つめ合うな」
    注意されたのに彼はこちらを見るのをやめない。それどころか、阿久は先生を睨む
    急に、手首を掴まれた。
    そのまま引っ張られて、どこかへ連れて行かれる。
    途中、後ろから先生の「授業中だ!」という怒鳴り声が聞こえた気がするけど、阿久は気にせず私を引っ張る。
    「ねぇ、どこ行くの?」
    「…」
    阿久は何も言わない。
    空き教室に着くと阿久ははぁっ、と小さくため息をつく。
    「なんで名前で呼ばれてんの?」
    「へ?」
    そんなの私と同じ名字の男子がいるから区別してるだけでしょ、と言おうとすると、唇に柔らかい感触がした。
    「奈胡は俺の物なのに」
    「…っ、そうだよ?だからそんなの気にしなくていいのに」
    我ながら、とんだ爆弾発言だ。少しずつ顔が赤くなる。
    「…離さないから」

    私達はそのあとの授業を全てサボってしまった。

    きゅん

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  8. 「佐藤くん、それとって」
    モヤ
    「ありがとー」
    モヤモヤ
    なんだこの気持ち。なんなんだよ
    なんであいつが誰かに話しかける度にこんな気持ちになるんだよ
    「宮部さん、それ拾って」
    「どうぞ」
    「ありがとー」
    ?なんで女子の時は平気なんだ?男子と女子で何が違うっていうんだ?
    「なぁ、腹黒が心優ちゃん見てる」
    「怖…」
    心優ちゃん?
    クラスの全員の男子が、そう呼んでんのか?
    「それはそうと、さっき心優ちゃんのスカートの中見えた!」
    「スカートめくりしてくるってマジだったのかよ、勇者だな〜」
    「色は?色は?どんなだった?」
    「意外とさ——」
    ガシャン!
    俺が机を蹴って、その音にあいつらがびくつく。
    「ひっ」
    「お前らさ、そんなことして恥ずかしくないわけ?今度やったらぶっ〇〇」
    それだけ言って、机を戻して座る。
    「心優ちゃんの話になると怖」
    くそ、あいつ俺の隣の席だし、早く授業始まってくんないかなー。

    きゅん

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  9. いた。
    「みーゆっ」
    「あ、洋介。おはよ。今日も見事にチャラ男やってるね」
    「はは。酷いな、俺彼氏なんだけど」
    「…世界一の高嶺の花の私に好かれるなんて光栄と思いなさい」
    上から目線。腰に手を当てて怒ったポーズしてる。照れ隠しだ、かーわい。
    「じゃあね、また放課後」
    今から同じ学校に行くが、意地悪をしたくなってそう言って進む。
    「え…っ、ま、待って。私もそれに乗るっ」
    はぐれないように俺の裾を掴んでついてくる。手はまだ恥ずかしいのかな?可愛いな。
    「それじゃ何かの弾みではぐれちゃうよ?ほら、手」
    笑みを浮かべて手を差し出す。本当は俺も照れてるけど。
    「〜っ」
    りんごみたい。俺が意地悪で手をずらした瞬間、信じられないことが起きた。
    ぎゅっ
    「……へ。」
    「…仕返しだよ、馬鹿野郎…」
    なんだこいつ、可愛すぎるだろ。本当に俺と同じ生き物か?

    その日の電車は、いつもの3倍くらい熱かった気がする。

    きゅん

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  10. 今日は七夕。
    普通の人は、短冊に願いを込めて、願いごとをする。

    だけど、私達の七夕は、ちょっと違う…

    「彦星さんに、今日こそ会えるんだ」
    私、織姫は、彼氏の彦星さんのことが大好き。だから会えないと、寂しいって思う
    何年か前なんかは、泳いで渡ろうとして溺れたところを神様に助けられたっけ

    ん?誰かそれは無理だろって言った?
    人間の世界での話の一部は多少盛られてるだけで神様も流石にあそこまで残酷なことはしないよー
    …私にとっては残酷すぎるくらいだけど

    せめて起きている間くらい会いたい…
    寝てる間は夢の中でしか会えないんだから起きてる間は1秒たりとも無駄な時間なく彦星さんを見ていたい…

    …そろそろだ。

    天の川に、橋ができた。その橋の上を、私達は渡る。
    真ん中まで来た時、私達は抱き合った。

    「久しぶりだね、彦星さん」
    「会いたかったよ織姫…」

    1年の中でたった1日。
    私達は愛し合う。

    きゅん

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  11. チラリと隣の人を見る。
    この人が私の彼氏…
    どうしよう、ずっと幼なじみだったのに急に私の彼氏になったなんて、どんな態度取っていいかわかんないよ…
    バチッと目が合って恥ずかしさで目を逸らす
    め、目があった…
    「ん」
    何かと思えば、真司が私に手を伸ばしていた
    「手繋ご」
    「あっう、うん」
    ひゃー、変な汗出てくるよ…
    しばらく黙りこくっていると、手を急に引っ張られて、唇に温かい感触がした。
    触れるだけのキス。
    だけどそれは私の心をかき乱すのには充分で、私は一気に真っ赤になった
    瞬くと、そこには赤面した真司の顔があった
    「ひゃ……い、今……」
    その先が言えなくて口をパクパクさせていると、真司が先に口を開いた。
    「俺がずっとしたかったこと、ゆっくりでいいんでさせてください」
    「…へ?」
    「俺が嫉妬深いの、知ってるでしょ?」
    にやりと笑った彼の顔でさえ、かっこいいと思ってしまった私は重症かもしれない。

    きゅん

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  12. チャンス。これはチャンスだ。

    俺の想い人、明川鱗は一部記憶を失っている。彼女には彼氏がいる。ラブラブだ。
    だけど今は彼氏がいたことすら覚えてないという。もちろん俺のことも覚えてない。だけどこれはチャンスだ。
    ズルいことかもしれないけど、そんなことを考える位、好きなんだ。
    「鱗、一緒に帰ろ」
    「え、と。もしかしていつも一緒に帰ってたの?」
    嘘をつくようで悪いけど、ここは頷いておいた。
    「だから一緒に帰ろ」
    鱗の記憶喪失をチャンスとばかりに皆話しかける。正直ライバルは多い。だけど。
    俺のトラウマを解消してくれたのは君だから。諦めたくない。
    幼なじみでイケメンのラブラブ彼氏なんて、勝てっこないかもしれない。
    だけど、諦めたくないんだ。ここで諦めたら、この恋はあっけなく終わるから。

    絶対に振り向かせてみせる。

    きゅん

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  13. 好きだから、守りたいんだ。悪いけど、諦められない。

    幼なじみに彼氏ができた。…と言っても、俺は幼なじみなんて思ってない。
    ずっと前から好きだった。
    真司と鱗はお似合いだと思う。だけど、それまでだ。絶対に諦めてなんかやらない。
    一生鱗しか見えないかもしれない。そしたら一生独身だ。どうだっていい。
    鱗以外の子を好きになる気はない。
    だって俺、山本裕典は鱗しか見えないんだ。
    「鱗」
    愛しい彼女が振り向く。今すぐに抱きしめたい。だけど我慢だ。
    だって彼女は俺のことを忘れている。
    こんな病気、悲しすぎる。だけど。
    「え、誰?」
    「鱗の幼なじみ」
    絶対に諦めない。今が0なら0からやり直せばいい。そうだ。俺は鱗をよく知ってる。
    また、やり直させてください。

    今度こそ俺のものにするから。

    きゅん

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  14. 好きすぎてやばい。

    香川真司、俺は昔から女子にモテてきた。だけどどうしても俺に気持ちが向いてくれなかった子がいる。
    その子が好きなのに。他の女の子に好かれたって意味ない。
    俺は、幼なじみの関係が壊れるのが怖くて言えない…というわけではなくて言っているのにわかってくれない。何度玉砕したことか。
    「鱗、あとで図書室来て」
    「え、うん」
    あーやばい。本当好き。
    この笑顔が、この瞳が。全部好き。
    ちゅっ
    「…え?」
    やば、我慢できなかった。鱗のほっぺにキスしちゃうなんて。
    彼女は忘れている。俺と付き合っていることを。
    だから俺は我慢しなければいけない。こんなに好きなのに。
    「ん、約束」
    「へ、へ?」
    2回も言ってる。耳まで赤くしちゃって、本当に可愛い。
    「じゃあ、図書室でね」
    教室の中ってこと忘れてた。
    隣の席だけど「う、う、うん…」と最後消えそうな声で言う俺の彼女。
    思い出して。ずっと待ってる

    きゅん

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  15. 体育の授業中に突き指して、挙句嫌いな明川に酷いことを言った。
    …だけど。
    「保健室の場所、わかんねー」
    我ながら、本当にダサいと思う。
    しゃがみ込むと後ろから「源くん!」と大きな声が廊下に響いた。
    「明川⁉︎」
    突き放したはずなのに、どうしてここにいるのかが分からなくて大声で叫んでしまった。…ここに誰もいなかったのが唯一の救いだ。

    「なんで「だって源くん、怪我してるじゃん。それに、今保健室の先生いないの。だから少しでも役に立てたらいいなって思って」
    そう言って笑う明川に、なぜか胸が締め付けられた。
    ドキドキと胸が高鳴る。
    …なんだこれ。
    そう思っても理由はわからない。
    「あ、源くんって呼んじゃってごめんね」
    その言葉に、今日『下の名前で呼ぶな』と言ったことを思い出して、申し訳なく思った

    なんで嫌ってたんだ俺…

    あとこの気持ちはなんだ?

    この気持ちの名前を知るのは、もう少し後のこと…

    きゅん

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  16. 「私斗識くんのこと好きだ」

    ドクンと、鼓動が跳ねた。
    何やってんだ僕、盗み聞きみたいなことして…。
    隠れて僕の親友の様子を見る。
    僕の親友が好き…か。
    自分で2人を恋人同士にしようと2人きりにしたくせに、勝手に傷ついて…笑えるよ。
    僕は気づくのが遅いな。
    僕も、美由紀さんが好きだったんだ…。でなきゃ、こんなに傷つくことはない。

    もしかしたら僕は、初恋の“あの人”と重ね合わせてもう一度恋をし直そうとしてたのかも…。
    「ごめん、トッシー…」
    トッシー…親友のことを考えると、ここは身を引くべきだ。
    それなのに、諦めきれない自分がいる。

    『僕なぜか、美由紀がユーキと話してるのを見ると、どうしようもなく嫌な気分になるんだ。病気なのかな?』
    そんなふうに僕に相談してきた彼の様子を思い出す。

    なんで今更気づいちゃったんだろう…。

    言葉にすることすらできない僕の恋は、始まる前に終わってしまった。

    きゅん

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  17. 「うぇーん、えぇーん」

    5歳の僕は独り、泣いていた。

    楽しみにしていたお祭り。

    とても楽しみにしていたお祭りで、迷子になってしまった。

    「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」

    そんな僕に小さな女の子の声がかけられた。

    「僕、迷子になっちゃった…」

    「え、そーなの?君もなの?私も迷子だよ、仲間だねっ」

    僕と同じ迷子のその子はそう言って笑った。

    「怖くないの?」

    「怖い。君がいなかったら泣いてた」

    そう言って笑ったその子。その子は、僕よりずっと強いみたい。

    「だから、ありがとう」

    にっこりと笑って言ったその子の言葉で、僕の涙は引っ込んだ。

    「僕こそ…。ねぇ君、名前なんて言うの?」

    「相坂夢だよ」

    そう言った彼女は、今まで見たどんな娘よりも、とてもとても美しくて。

    つい、見入ってしまった。

    「決めた。僕のフィアンセになって」


    この恋が叶うまで、絶対に諦めないから。

    きゅん

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  18. 可愛い…そんな寝顔…見せられたら…
    ちゅっ
    「やばっ!」
    俺はほっぺにキスをしてしまったことに気づいて大声をあげる。
    「ん…?」
    俺の初恋の相手、鱗は今の大声で起きてしまったようだった。
    虚ろな瞳が、可愛くて…
    俺はいつものポーカーフェイスで「あ、起きた?」と聞いた。
    顔が熱いのは気づかれただろうか。
    「今、何した⁉︎」
    「え?」
    「わかった!ほっぺつねったりとかしたんでしょ!」
    するかよ…そんなこと…
    「絶対そうだ、それ以外ありえない」
    うんうんと頷く彼女。
    「いたずらしたくて」
    これ幸いと思ってそう誤魔化す。
    「酷い」
    笑みは浮かべずに彼女を見る。
    そして耳元で囁く。
    「好きだよ」
    「えっ…?」
    やばい理性が…
    今度はぐっと堪えたのは意味がなかったらしく。
    ちゅ
    今度は彼女からのキス。
    「私も…ずっと好きだったよ」
    にっこり笑った彼女。
    「好きだよ」
    その言葉と次のキスは同時だった。

    きゅん

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  19. 初恋も一目惚れも…

    2つとも甘酸っぱくて

    つまり叶わないことが多いらしい。








    じゃあ

    2つともの私の恋は叶わないってこと?










    「りーさちゃん」

    音符がついていそうなほどご機嫌な声をかけてきたのは私の一目惚れで初恋の相手の耀くん。

    「どうしたの?」

    「もう!『どうしたの?』じゃないよ。僕が貸した教科書まだ返してもらってないよ」

    一目惚れで恋に落ちたはずなのに性格までいいという完璧男子。

    「あ、うん。今返すね」

    そう言うと「すんなり返すなんて珍しいね」と言ってくる。

    彼のことを知るたび、どんどん好きになっていく。

    こんな完璧男子と両想いになれるわけないから、これ以上好きになりたくないのに、どうしてこう…どんどん恋という名の海に落としていくんだろう。

    優しく笑った彼は耳元で囁くように「好き」と言った。

    初恋は叶わないって本当かな?

    きゅん

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  20. 数日前
    「先輩どうしたんですか?」

    「呼び出してごめんね」

    彼は私の後輩。彼には何でも言える。

    「呼び出したのはね、聞きたいことがあったからなんだ」

    「はっはい?」

    どうしたんだろう由真くん。なんか、いつもと違うな…。

    「ねぇ、モテる方法とかってあるの?」

    彼はなぜか黙り込む。

    「あーーーーーー、そういうことか〜」

    彼は大袈裟なほど大きな溜め息をつく。

    彼は「さすが鈍感プリンセス」と呟くと又溜め息をついた。

    疑問に思いながらも続ける。

    「私…モテなくて…それで3年の先輩にもフラれちゃったし…」

    私が俯くと彼は「先輩はモテなくないです」と言った。

    由真くん…優しいな…。

    そう言われて「ありがと」と言うと彼は続けた。

    「僕が大好きです」

    「うん…え⁉︎」

    ぎゅっ

    「こういうことですよ、先輩」

    優しい声がした。

    きゅん

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  21. 「先輩!」

    ドキッ!

    声をかけてきたのは、彼氏の卓。

    「待ちました?」

    私が好きなのは可愛い系男子で、卓はぴったり。とっても優しいの

    「待ってないよ」

    「これ、バレンタインのお返し。受け取ってください」

    そう言う彼は「あと」と続ける。

    ドン!

    大きな音と同時に、逃げられないように壁ドンされる。

    「好きって…言われたことないから、言って欲しいな」

    ち、ち、近い!

    彼に告白され、「付き合ってください」と言われて照れた私は「うん」としか言えなかったのだ。

    「す…す…好きだよ」

    すっかり赤くなった私にニヤリと笑った彼は「聞こえないなー」と言う。

    もう、いつもは可愛いのに急に格好良くなるのとか…ずるいよ?

    ちゅっ。

    私は彼の唇に口づけした。

    「ファーストキス」

    そう言うと彼の顔はボンッと赤くなって「もう…そんなの…反則…」と呟いた

    年上の差を見せつけた日だった

    きゅん

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