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  2. 「なぁなぁ」

    授業中だってのに、声とともに背中をつんつん、とつつかれた。

    「なに?」

    小さな声で反応すると、つんつんの犯人、悠斗が

    「付き合ってよ」

    と言ってくる。

    「···っ」

    きゅ、と胸がする。
    でも···こいつはチャラいことで有名だ。
    きっと、この告白(?)も適当に違いない。
    そう思って、無視していると。

    ガタン

    悠斗が立ち上がり、机ごと私を抱きしめた。
    いわゆる、バックハグってやつだ···

    「本気だから。好きだ」

    「···嘘だ」

    「ほんとだし。なんどでも言える。好き、好き、好き」

    “好き”と悠斗が言う度に、きゅんとしてしまう。

    「信じてくれた? 付き合ってよ」

    「···いやだ」

    (···今日は、私から告白するって決めてたんだから。)

    私のカバンの中には、悠斗へのチョコが入っている。

    きゅん

    1

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  3. 「あ、あの···先生!」

    私は、思いきって先生の名前を呼んだ。
    周りには、誰もいない。チャンスだ。

    「ん?栗栖がこんな時間までいるのは珍しいな。相談か?ほら、遠慮しなくて良いよ」

    先生は、コツコツと私の方へ歩いてくる。
    先生との距離が近づく度に、私の心臓はバクバクと音を立てる。
    先生が、私の前に来た。今だ!

    「あ、あの!これ···今日バレンタインなので···」

    「あ、あぁ。ありがとう···でもさ、栗栖なら学校にチョコ持ってくんの禁止って知ってるよな?」

    先生は、少し真剣な顔になる。
    ···だよね。そうだよね。先生を好きになるのも、チョコを持ってくるのも、渡すのも、全部イケナイこと。

    「すみません」

    私が俯いた、次の瞬間。

    チュッ

    「え?」

    「チョコ持ってきた罰」

    「うぁ、えっと、あの···」

    「嘘。本当はしたくてした···好きだよ」

    先生の声が、甘くなった。

    きゅん

    6

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  4. 「···珍しいね、一緒に帰ろうなんて」

    私は、恥ずかしいのを押し殺しながらつぶやく。

    「まぁ···そんな日もあって良いだろ」

    彼とは、ただの同級生。
    でも、時々こうして「一緒に帰ろう」と誘われる。
    ···私は彼が好きだった。
    今日はバレンタインデー。チョコも、用意している。

    わざわざ、今日誘ってくれたのだ。
    このチャンスを、生かさないという選択肢はない!よね?

    「あのさ。はい、これ!!」

    勢いよく、チョコの入った箱を差し出す。
    彼は驚きながらも受け取ってくれた。

    「···これは?」

    「あの、今日バレンタインデーだから。」

    「ありがとう」

    “好き”そう言えれば、どんなに良いだろう?
    でも···もし振られたら···。
    私が迷っていると。

    ぎゅっ

    「え、どうしたの···?」

    彼に、後ろから抱きつかれた。

    「好き」

    暖かく彼の声が響く。

    「私も」

    あぁ、幸せだ。

    きゅん

    6

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  5. 「先輩。」

    「ここに呼び出して、なんの用?」

    「分かんないんですか?」

    首を傾げて、見つめてくる。
    そして一言。

    「今日、バレンタインですよ」

    え。
    チョコ、欲しいってこと?
    内心の動揺を抑え、冷たく返す。

    「···だから?」

    「もう、本当はわかってるくせに。でも、良いです。僕、そんな先輩だから好きなんで」

    え。今、なんて言った??

    「なんで驚いてるんですか。好きです。知ってたくせに」

    気づかなかった。
    このどきどきは、伝わってしまっているだろうか?

    「付き合ってください」

    「···」

    私が黙っていると、どんどんとこちらに歩いてくる。
    後ろに下がるけれど。

    ガシャ

    背中がフェンスに当たった。

    「逃げないでください」

    苦しそうな、その表情を見ていたら。
    どうしようもなく、言いたくなった。

    「···好き」

    「嬉しいです」

    彼は、私をそっと抱きしめた。

    きゅん

    3

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