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  2. 大学までは最寄りの駅から地下鉄に乗って20分。

     朝一以外の時間はそんなに混んでいないことが多いけれど、朝一の時は首都圏でもないのにギュウギュウだ。

     今日も混んでる。

     滅多に開かないドアの方へどんどん押されて、ドアの窓に映る自分とおはようございます。こんなに自分の顔を近くで見ることってメイクする時以外ないんじゃないかな。

     ああ、自分の顔が近い。いや、近いどころじゃなくて、もがっ。

     押しつぶされた!
     と思ったら、あれ? なんか少しスペースが出来た。

     私の顔の横に手があった。細いけれど大きくて、関節がしっかりとした男性らしい手だった。

     なんていい人!

     そろそろと目線を上げて、窓に映るその人の顔を見た。

    「!
    松永……」
    「おう、おはよう。大丈夫か?」

     さりげなく言うところがカッコいい。

    「大丈夫」

     同じ学科の同級生の松永にときめく自分がいた。

    きゅん

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  3. 私は数学が苦手。

     私の気になってる瀬戸君は数学が得意。
     いつも数学の宿題を見せてもらってる。見せてくれるということは、私のこと嫌ってはないよね?

     その日も私は瀬戸君を探していた。

    「瀬戸君~? 」
    「瀬戸、今日熱発して家で休んでるみたいだぜ?」

     瀬戸君の友人の西川君が教えてくれた。
    ついでに数学の宿題も西川君に見せてもらえた。

     次の日。瀬戸君の機嫌が悪い。

    「瀬戸君具合はもういいの?」
    「ああ。もういい。
    ……橋本さ」
    「な、なに?」
    「……じゃねーよ」
    「え?」

     私は聞こえなくて聞き返す。

    「他の奴に数学、きいてんじゃねーよ」
    「だ、だって、瀬戸君、風邪だったから……」
    「それでも、だよ」
    瀬戸君の拗ねた顔。なんだか可愛いと思った。

    「とにかく、俺のノート以外、見んな」

     瀬戸君の声少し震えてる? なんとなく瀬戸君の耳が赤いような気がしてドキッとした。

    きゅん

    5

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  4. 仲がいい男子がいる。

     副田映司。

     なかなかのイケメン。そしてクラスのムードメーカー。

     私とは小学生の時からの幼馴染。だけど、映司は私を女として見ていない気がする。

     私はというと映司のことは気になる存在。でも、自分が映司に釣り合うとは思えない。

     休み時間は映司の周りに数人の男女が集まって盛り上がる。
     私の定位置は映司の隣だった。誰が決めたわけでもない。映司も文句を言うこともなかった。


     ところが、ある休み時間。私の定位置に他の女子が座ろうとしていた。
     私は、「そこ、私の席」と言いたかったけれど、自分から言えなかった。

     そのとき。

    「俺の隣はこいつ専用だから」

     映司が言葉とともに私の手を握って引き寄せた。そして、隣に座ろうとした女子をやんわりとどける。

    「ほい、相葉美帆。専用の席に座りたまえ」

     私はぼんやり夢心地のまま映司の隣に座った。

    きゅん

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  5. 「美波ちゃんおっはよー」

     突然男子に馴れ馴れしく声をかけられ私は面食らう。

    「お、おはよう」

     とりあえず返すと、後ろから誰かに腕を掴まれた。

     驚いて振り返ると、和馬だった。

    「びっくりした! どうしたの?」
    「どうしたのじゃないだろ? お前に気があるから挨拶してきてんの、気付かないわけ?」
    「そ、そうなのかな」
    「そうなんだよ!
    美波、また炬燵の中に連れ込まれたいのか?」
    「連れ込むって、変な表現しないでよ」
    「ばーか。また好きって言われたいのか? ってことだよ!」
    「それは……和馬からなら何度でも言われたいかも」
    「そういう反則なしでしょ、美波」

     普段クールな和馬が私のために顔を赤く染めるのを見ると、なんだかきゅんとしちゃうのでした。

    きゅん

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  6. つんつん。

     何だろう。なんか背中に違和感。

     せっかく良い夢見てるのに。邪魔しないで。

    「おい」

     あれ? この声、晶君だ。

     変だな。隣で一緒に花火見てるのに、なんで後ろから聞こえるの?

    「幸せそうに寝てんなよ」

     え?

    「起きなきゃ、英語の八代に当てられるぞ」

     ボソボソと小さな声が聞こえてくる。

     それでも私は幸せな夢からなかなか抜け出せない。

     そんな私に。

    「起きなきゃ襲うぞ」

    「ええ?!」

     私は思わず立ち上がってしまい、八代先生に、

    「なんだ? 鳴川」

     と睨まれた。

    「な、なんでもありません」

     着席する。

     後ろを振り返ると、晶君がニヤリと笑っていた。

    きゅん

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