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  2. 「ん、」

    2人きりの廊下。
    ぶっきらぼうに差し出された好きな人からのチョコに、私は心を踊らせた。
    でもドキドキしているのがバレないように平然を取り繕う。

    「別に余ったから渡しただけだし、お返しとか良かったのに」

    って、私の馬鹿!
    これじゃせっかく同じクラスになったのに……意味無いじゃん!!

    こうやって私はいつも素直になれずに強がる。
    伊織もどちらかと言えば無口だし、面倒くさがり屋で、そもそも彼女とかつくらなさそう。
    きっとこれ以上進展しないんだろうな……

    「……じゃあ期待してるわ」

    「え?」

    思いがけない言葉に、わたしは驚く。

    「不器用な葵が頑張って作るチョコ、来年もほしい」

    「…なんで不器用って知ってるの」

    私は若干トゲついた言葉を放つ。

    「寝不足だったじゃん、バレンタイン前後の時」

    伊織は見ててくれたんだ。

    私は、また、伊織の言葉に好きが溢れる。

    きゅん

    3

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  3. 「おーい、海君」
    私は冬の屋上で寝ている人に向かって声をかけた。

    「…またお前かよ」

    そう言って嫌そうな顔を向けるのは、同じクラスの藤本海(フジモト カイ)
    1匹狼みたいな性格で、顔はイケメンだけどみんなとは関わりを持とうとしない。

    せっかく人が声をかけに来てあげてるのに…

    「もっと関わり持てば?優しいし、綺麗な顔してるからモテそうなのに」
    そう言って、私は海君の顔を覗き込んだ。

    「……っ、うっせぇ」
    そう言って海くんはふっと顔を背けた。

    ほんのり海君の頬が赤くなっている。

    「顔赤いよ?……あ!もしかして!こんな所にいるから風邪ひいたんでしょー!」

    「ちげえよ」

    「え?」
    私が聞き返すと、海くんは顔を背けたままぼそっと言った。

    「お前のせいだろ…」

    きゅん

    8

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  4. 「俺、彼女出来た」

    そう告げられた時、私は絶望感に包まれた。

    私も……ずっと……ずっと律が好きだったのに。

    「……おめでとう」

    素っ気なく言葉を返すと、律は頬を膨らませた。

    「えぇ~もうちょっとなんか無いの?」

    ……律が幸せならそれで良い

    なんて、言えないよ。

    もういっそ、言ってしまおうか。

    いや、でも……

    「ちょっと聞いてる?」

    あーもううるさいなぁ

    「……っ、好きなの、ずっと律の事が」

    「え、?」

    突然の告白に驚いた顔で、悲しそうな顔をする律。

    「……ごめん、俺は」

    律の言いかけた言葉を、私は律の唇を人差し指でふさく。

    もう、そんな顔しないでよ……

    「ばーか、冗談だよ」

    にやっと笑うと、律は安堵の表情で笑った。

    「なんだもう、びっくりしたぁ!」

    やっぱり言えないや。

    この笑顔がずっと、見れるのなら_

    きゅん

    4

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  5. 「友哉…これ、受け取って…っ」
     そういって、用意していたチョコを差し出した。
     「…ふ~ん、ありがと」
     やった!渡せた…!あまりの嬉しさに頬が緩んでしまう。
     「これ、お前が食べさせてよ」
     「…え、無理無理無理!」
     顔を真っ赤にして、顔を横にふった。
     「は~や~く」
     催促してくる友哉を見て、仕方なくチョコを口に持っていく。
     するとなぜか、私の口にチョコをくわえさせた。 
     「これぇは、どうりゅう…」
     くわえたチョコが邪魔で上手く喋れない…っ。
     パキッ
     落ち着いて見てみると、友哉が私の口からチョコを割って食べている。
     「ん。上手い」
     そういって、いたずらっぽく笑う友哉にドキドキしてしまう。

     やっぱり友哉にはかなわない。

    きゅん

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  6. 「……どうしよう。」
     私は悩んでいた。
     
     幼馴染みの海には友チョコを偽り、毎年あげているが…たくさんの女子に囲まれて教室から出ていってしまったのだ。

     「お~い、何してんの?」
    パッと振り返ると、そこには幼馴染みの海が立っていた。

     「か、海…!?」
     なんで……、女子と帰ったんじゃ……?
     驚いた顔のまま立ち尽くしていると、海は不機嫌そうな顔をした。

    「だってまだ、貰ってないから。君からのチョコ。」

     「え、あぁ……、どうぞ」
     そう言って用意していたチョコを渡すと、海ささらに不機嫌そうな顔をした。

     「もっと甘酸っぱい奴が良いな」 

     「あ、甘酸っぱい…?」

    海にこんなこと言われたのは初めてだ。

    「そう、例えば……こんなの」

     そう言うと、強引に口付けをおとされた。

     「ホワイトデーは、もっと甘酸っぱいものにするからね」

     そう言うと、海は立ち去っていった。

    きゅん

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