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「…はよ」
「あ、おはよう流星!」
「おー」
「流星の家って、この駅からすぐ?」
「歩いて5分?」
「ちか!……ていうか、なんで急に家呼んでくれたの?今日ってなんかあったっけ?」
「……まぁ」
「……??」
「ほら、着いたぞ」
「わ、流星の家きれー」
「…早く入れよ」
「あ、うん…お邪魔します……」
「ここ、俺の部屋」
「え、あぁ、入っていーの?」
「当たり前だばーか」
「っ……!お邪魔します、」
「おう」
「…!?え、え…!?な、にこれ……すごい!!」
(大きいケーキとキラキラ飾り付け…!?)
「本気で忘れてたのかよ」
「え…!?」
「今日は、ホワイトデーとお前の誕生日だろ」
「あ……!
「…ばーか」
「な、そこまで言わなくてもいいじゃ……んっ……」
(キ、キス……!?いきなり……!!)
「明日の朝まで2人きりでお祝いしようぜ、愛佳」
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「ほーら、宇宙せんぱーい!」
ううっ……。なんなのよ、もう。私は宇宙(そら)。高2。今、中庭で一緒に昼ごはんを食べているのは彼氏の伊織(いおり)。高1。
「ほらほらー、あーん!」
語尾にハートマークがつくんじゃないかってくらいの、高くて可愛らしい声をだしながら、私の前に私の大好物、唐揚げを差し出す。
「や、やだってば……伊織、しつこいっ……」
いくらなんでも、あーんは恥ずかしすぎるよっ……!
「むぅ……。だって、先輩モテるんじゃん……。だからさ、こうでもしないと先輩がほんとに僕のこと好きなのかわからんないんだよ……?」
うっ……。そんな可愛い目で、見つめないでよ……。
「あー、もうっ!」
パクッ
やけになって、彼の持つ箸から唐揚げを食べた。
「んっ!美味しいっ!」
「宇宙、好きだよ。……大好き」
っ……!年下彼氏の激愛は、今日も止まりません!
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「郁人先輩ー!頑張れ〜!」
私の隣で、体育館のコートにいる一人の先輩に声をかけているのは、私の親友亜子。郁人と呼ばれた先輩は、亜子の彼氏。………そして、私の好きな人。
「あぁ〜、郁人先輩、今日もかっこい〜!」
「………そう、だねー」
「真帆は好きな人とかいないの?郁人先輩とのこと、協力してくれたから、私も真帆の恋協力したいんだ!」
「あ、ありがとう。でも、今はいない、かな」
「ふぅん」
言える分け、ない。私が好きなのは、亜子の彼氏だってこと。でも、好きでいるくらい、いいよね………?
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「えぇ!?真麻、初恋もまだなの!?」
「そう、だけど。彩、声大きいよ」
「まじでまだなんだ………。私てっきり、桑原くんと付き合ってるのかと思ってた………」
「え、なんで大知(だいち)と?大知はただの幼馴染だって言ったじゃん」
「あー、うん。そうだけど、モテるじゃん?桑原くん」
「え?そうなの?」
「うそっ、知らなかったの!?」
「う、うん」
「ほら、今ちょうど昼休みだし、体育館行ってみよ」
「えぇー、なんでー?」
「行けば、桑原くんがモテるかわかるよ!」
「桑原くん!頑張れー!!」
「キャー!大知くんかっこいー!」
「わぁ」
(体育館で、大知が女の子達の黄色い歓声を浴びながらバスケしてる!?)
「だから言ったでしょ。ほら、あれみてみなよ」
「!!」
(ちょうど、大知がバスケットボールをゴールに入れたとこだった)
「かっこい……」
キュンってしちゃった
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「彩奈ー、おはよ」
「おはよ、神谷」
「…………」
「今日も寒いねー」
「…………」
「…………神谷?」
「…………光星」
「え?」
「光星って呼べよ、彼女なんだから」
「え!?」
「俺は彩奈って呼んでんのに、お前だけ神谷は変だろ?」
「そ、だけど………」
「何?恥ずかしい?」
「べっ、別にそんなんじゃ………!」
「じゃあ、次神谷って言ったらお仕置きな」
「なっ………!?何する気なの!?」
「ひーみつ」
「っ…………!」
「ほらほらー、早く光星って呼べよー」
「いっ、いやだっていってるでしょ!しつこいよ、神谷!」
「あ」
「…………あぁ!」
「バカなのはそっちだよ」
「は!?それ、どういう…………んっ………んんっ………」
「………お仕置きって言っただろ?」
「…………こう、せい」
「遅い。………でも、よくできました」
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「笹野さん?」
「え?あ、横田先輩。おはようございます」
「あー、うん。おはよ」
「登校中にあうなんて、珍しいですねー」
「………そーだね」
「………先輩?どうかしましたか?」
「えっ?べ、別に何も」
「………でも、顔赤いですし、熱あるんじゃないですか?」
「や、やめ………!」
「え………?」
「ご、ごめん………。ほんとに大丈夫だから………」
「………すみません、迷惑かけて」
「えっ、ちがっ!」
「私、今日日直なので先行きますね」
「ま、待って!」
「え………?」
「ごめん、変な態度とって」
「い、いえ、私の方こそ……」
「………僕、今日笹野さんにあったら告るって決めてたから、緊張してて………」
「!?」
「あー、えと………。好きです、笹野さん………僕と付き合ってください」
「っ………!は、はい!」
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「絵里、おはよ!」
「匠!おはよー」
「今日、なんの日かわかるー?」
「知ってるよ!ホワイトデーでしょ」
「せーかい」
「………ねぇ、ホワイトデーの、なんかちょうだい?」
「ごめん!絵里、忘れてて用意してないんだ!」
「え………そ、そっか」
「………なんてね」
「へ?」
「最初から用意するつもり無かったんだ」
「う、嘘…………」
「ほんとだよ」
チュッ
「え!?」
「何渡せばいいかわからなかったから、これでもいいかなって思って用意しなかったんだ」
「っ………!」
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「なぁ、彩音。これやるよ」
「え?もしかして、ホワイトデー?」
「え、まぁ………」
「フフフ………」
「な、なんだよ………?」
「竜生、これあげる!」
「え………は!?」
「キャンディーだよー」
「え、ちょっ!今日、ホワイトデーだよ!?」
「知ってるよー」
「え、じゃ、じゃあなんで………?」
「フフッ、竜生をびっくりさせたくて、ホワイトデーも用意したんだ」
「なんだよ、それ」
「え………まさか、嫌だった?」
「………嫌に決まってんだろ」
「え………?」
「…………」
「そ、そっか………ごめん、ね………」
「あ、ちが………!」
「………私、先に教室戻るね」
「ま、待て!………嫌って言ったのは………告白、する予定だったのにいきなり可愛いことするから、言う機会逃しちゃって………その………焦ってた、だけです………」
「っ………!」
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「彩翔ー?部活始まるよー?」
「はーい!」
「私、体育倉庫の鍵取ってくるねー」
「ま、待って!光里!」
「ん?どうかしたー?」
「あ、えと………」
「んー?」
「こ、これ………受け取って………!」
「え………?これって、キャンディー?」
「好きだよっ、光里!」
「!?」
「今日、ホワイトデー………でしょ?だから………結構前から、今日絶対に言うって決めてたんだ………!」
「っ…………!」
「幼なじみやめて、俺の彼女になってください!」
「は、はい!………わ、私も、彩翔が好きです……!」
「っ………!」
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「おはよ、奈江」
「お、おはよう………大輝………」
「………緊張してる?」
「そりゃするよ!受験当日に緊張しない人なんているの!?」
「ははっ、ごめんごめん」
「むぅ…………」
「………はい」
「ん?何これ?」
「今日、ホワイトデーでしょ?」
「あ!そういえば!」
「ホワイトデーで、彼女に何もあげない男なんていると思う?」
「っ………!あ、ありがと………」
「これで受験頑張れるでしょ?」
「う、うん!」
「奈江なら大丈夫だよ」
ポンポン
「っ………!大輝も受かってよ!一緒に受かんなきゃ意味ないんだから!」
「わかってるよ」
「もし、お互いが受かったら、ご褒美としてキスでもする?」
「っ………!」
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「おい、チビ」
「へっ?」
「倉庫の鍵取ってこい」
「わ、私………ですか?」
「他にチビいないだろ」
「むっ……」
「早くしろよ」
「……分かりましたよ」
「三分で行ってこいよ」
五分後
「………取ってきましたよ」
「………遅い」
「仕方ないじゃないですか、職員室遠いんだから!」
「罰として………」
「えっ!?」
「俺が作った、焦げたクッキー全部食え」
「は?」
「捨てんのは勿体ねぇだろー?」
「嫌です」
「嫌なら、腹筋千回でもいいけど?」
「む、無理です!」
「じゃあ、食え」
「………食べればいんでしょ、食べれば!」
「そうそう」
「え?何これ………めちゃめちゃ美味しい!」
「だろーな」
「えっ!?なんで!?」
「ホワイトデー………お前に渡すために作ったやつなんだよ」
「へ?」
「お前のことが好きなんだよ、バカ」
「っ………!」
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「お姉ちゃんいた!」
「え!?」
ギュッ
「やっと見つけたよ〜」
「えっと………いきなりどうしたの?春樹」
「今日、ホワイトデーだから好きな女の子にチョコレート渡したいんだけど………どうやって渡せばいいのかなー?」
「えっ………うーん。普通に、呼び出して渡すか、教室でさり気なく渡すかじゃない?」
「やっぱそうだよね〜。うん!頑張って直接渡してみるよ!ありがとう、お姉ちゃん」
「ううん、頑張ってね!」
「うん!じゃあ、これ、受け取って?」
「………え?」
「いつもありがとう。大好きだよ!お姉ちゃん」
「え、えぇ………!わ、私!?」
「だめ?」
「え、いや………好きな子って言うから、てっきり同じクラスの女の子かと………」
「そういう好きな人ならいないよ。今は、お姉ちゃんがいればいいの!」
「えぇ………」
「だめ?」
「っ………!だめじゃ、ないよ!」
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「岩瀬さん、おはよう」
「あ、原野くん。おはよー」
「ねぇ、今日ってなんの日か知ってる?」
「え?うーん、誰かの誕生日だったっけ?」
「………ホワイトデーだよ」
「あー、そういえばそうだねー」
「………はい」
「ん?これ、チョコ?」
「うん、今日はホワイトデーだからね」
「でも私、バレンタインの時渡した覚えないけど………」
「………好きです、岩瀬さん」
「え………?」
「好きだから、受け取ってほしかったんだ………」
「えっ……と……?」
「俺と、付き合ってください」
「あ、その………。は、はい。私で、よければ………」
「っ………!」
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「ひぇ〜!誰もいない夜の教室って、不気味ー」
ゴンッ
「ひぇ!?で、出たっ!?」
「こんな時間に何してんだよ、由」
「へっ!?か、奏人!?えっ、なんで!?」
「ビビりすぎだろ。忘れもん取りに来ただけだっつーの」
「あ、そ、そっか………。わ、私もね!忘れ物取りに来たんだ!」
「怖いの苦手なくせに?」
「あ、あはは………。でも、良かった。奏人が居なかったら、今頃怖すぎて動けなくなってたかも(笑)」
「………ほんとに良かったのか?」
「えっ?もちろん!」
「お前、この状況わかってる?」
「へ?」
ドンッ
「夜の学校で、彼女と二人きりになって何もしねぇやつ、いるわけねぇだろ?」
「え、ちょっ!?かな、た………んっ………」
「こんな危険な夜の学校に、一人で来た罰」
「え………?あ、ちょっ………んっ………んんっ………」
「今度は、俺を呼べよ」
「は、ひ………」
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「昼休みまで、生徒会室来てんだな」
「藤崎!」
「気軽に呼んでんじゃねぇよ。ちゃんと、藤崎会長様って呼べよな」
「嫌に決まってんでしょ。てか、あんただって生徒会室に来てるじゃん」
「俺がここに来てんのは、お前がいるからだよ」
「へ!?」
「お前は、近いうちに俺の女になるんだからな」
「!?」
「言っとくけど、お前に拒否権ねぇからな」
「ちょっ!勝手に決めない…………んっ………」
「拒否権ねぇって言っただろ?」
「わ………わわ………わたしのファーストキスーーーーー!」
「別にいいだろ?これからは毎日のようにするんだから」
「っ!?わ、私、まだオッケーしてないんだけど………」
「何?断わんの?」
「それは………!………断らない、けど」
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「あ、お兄ちゃんだー」
「こら美羽(みう)、ちゃんと長谷先生って呼びなさい」
「えー、いいじゃーん。血はつながってなくても、お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだから!」
「まぁ………」
「お兄ちゃん、お弁当食べ………」
「………なぁ、美羽。俺、お前が俺のこと、本当の兄みたいに接してくれて、すごく嬉しい」
「え?今更でしょー」
「でも、俺はこの関係をやめたいんだ」
「えっ…………?」
「俺、ずっと美羽のことが好きだったんだ………!」
「え………と………?」
「でも、美羽は俺の妹だからずっと言えなかった」
「お兄、ちゃん………」
「俺もう、美羽の兄やめるし、縁も切るよ。今までありがとう」
「じゃ、じゃあ!………彼女、なら、いい?」
「え………?」
「私も、お兄ちゃんが好き。一人の男の人として」
「っ………!ありがと、美羽」
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「雨宮、ちょうどいいとこに来たな」
「な、なんですか?桐谷先生」
「視聴覚室にあるプリント、取ってきてくれないか?」
「…………なんでいつも私なんですかー?」
「………プリント、取ってきてくれたら教えてあげるよ」
「………分かりましたよ、取ってきます」
「ありがとう!」
「えーっと、プリント………プリント………っと………」
「えっ………!?」
見つけたプリントの上には、ラッピングの袋みたいなのの中に入ったクッキーと、小さな紙切れが置いてあった。
「なんだろ、これ」
紙には、
『俺は、雨宮が好きです』
と書いてあった
「っ………!」
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きゅんができる!
本当に解除しますか?