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  1. 24件ヒットしました

  2. はぁ…またやっちゃった。

    これでもう10回目だ、咲良くんを避けちゃうの。

    好きだから。

    そう意識すればするほど顔を合わせられなくなる。


    「どうすればいいの…」

    「何か悩み事?」

    「うん…って咲良くん⁈」

    「やっほ。顔色冴えないけど大丈夫?七海」

    「…うん。大丈夫。ありがとう」


    …名前呼びも話しかけて来てくれたことも全部嬉しいのに。

    私はまた強がって。

    甘える事が出来ない。

    素直にこの思いを伝える事が出来ない。


    『好き』


    「好きだよ、七海」

    「え?」

    「これ以上七海に避けてほしくない。好きだから」

    「…す、き?」

    「うん。…返事は?」

    「…わ、私も咲良くんのことが…好き、です」

    「…この顔は反則でしょ…可愛すぎ」

    「っ⁈」

    「もう避けんなよ?」

    「うん…!」


    素直になった先にあるのは幸せな君との未来。

    きゅん

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  3. 「ただいま〜‼」

    「おかえり。お仕事お疲れ様」

    私は年下の彼氏と同棲している。

    今日も翔は可愛くてカッコいいなぁ♪

    「ありがと翔。早速ご飯にしよっか」

    「…」

    「翔?どうかした?」

    翔は私をじっと見つめたまま固まっている。

    「…ねぇ、この匂いなに?」

    「?匂い?私変な匂いする?」

    「男物の香水の香り」

    「え⁉…分かんないけど…あっ‼」

    必死に記憶を辿って思い出したのが、今日の昼。


    「これあたしの彼氏の香水なんだ〜‼いい匂いでしょ?」

    シュッ そう言って同僚が香水をかけてきたんだった!


    「…っていうことがあって。浮気なんかじゃないよ⁉」

    「…」

    「まだ疑ってる?…ごめんね」

    「…ううん、違う。みくるが俺以外の匂いつけてるのが嫌なだけ」

    そう言って翔は私に抱きついてきた。

    「し、翔⁉」

    「みくるは俺の香りだけつけてて?」


    これからも私は彼1色。

    きゅん

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  4. 「…先輩、仕事させてください」

    「ん〜?紗希ちゃんはちゃんと仕事してるよ?」

    「私、先輩の上に乗ってるだけで、明らかに邪魔になってますよね?」

    「俺が癒やされるから大丈夫」

    「私は動物かなにかですか…」

    私は今、片思い中の先輩の膝の上にいる。

    正直、恥ずかしすぎてキャパオーバー寸前。


    「紗希ちゃんはさ、好きな人とかいるの?」

    「⁉い、い、いないですよ?先輩こそ、彼女さん候補くらいいるんじゃないですか?」

    「ん〜、なってほしい子はいるけど、その子超鈍感だからなぁ」

    「え、先輩に想われてて気付かない人とかいるんですか…」

    「ぶっ!くくっ、その子さぁ膝の上に乗っけても意識してくれないし、癒やされるって言っても動物とか言い出すんだよね」

    …ん?その話、なんか身に覚えがあるような?


    「俺、そんな鈍感な紗希ちゃんが好きです」

    先輩の腕の中からは抜け出せそうにありません。

    きゅん

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  5. 私は幼馴染に片思いをしている。

    そして今日、この想いを伝える。

    言わないで後悔はしたくないから。


    「瀬名っ、ちょっといい?」

    「ん?紗織か。どしたの」

    「あ、のね。私、瀬名のことがっ、「瀬名く〜ん!遊ぼぉ?」

    「あ?俺今話してんだけど。邪魔しないでくれな「いいよっ!私の話は…じゃあね‼」

    「おい、紗織!!」


    瀬名にはあんなに可愛い女の子がいた。

    もう私の出る幕はないんだ…

    「紗織っ!!!」

    「瀬名⁉どうして…あの子と遊ぶんじゃ「お前との話の方が大事に決まってんだろ!」

    そういう中途半端な優しさはやめてよ。

    …ちょっと期待しちゃうじゃん。

    「続き、聞かせて」

    「やだ。言わない」

    「あぁそーかよ。じゃあ俺が先に言う。幼馴染はやめよう」

    ほら、やっぱりあの子が好きなんじゃん。

    「紗織のことがずっと好きだった。俺の、彼女になって」

    「っ…うんっ!」

    きゅん

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  6. 「待ってて。絶対決めるから」


    私がマネージャーを務めるサッカー部はリーグ戦を勝ち上がり、今日はその決勝戦が行われていた。

    今は1対1の接戦。

    三年生の私にとって、この試合は私がマネージャーとして参加する最後の試合だった。

    相手は後半戦に強い強豪校。

    対して私たちのメンバーはもう足が重たくなっている。

    最後の休憩タイムもあと1分で終わってしまう。

    不安が顔に出ていたのか、後輩の亮くんが私に声をかけてきた。

    「俺たちは負けませんよ。絶対に、先輩方を笑って送り出しますから」

    「亮くん…」

    「俺、シュート決めますから。そしたら、」


    「、っ…うん。待ってる」

    「待ってて。絶対決めるから」


    『そしたら、付き合ってくれませんか?』

    きゅん

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  7. パラ パラ カチ カチ 響くのは、本のページをめくる音と時計の秒針が動く音。

    かれこれ私が入学してからだから、少なくとも1年間はここ、図書室には人が来ない。

    正確には『来なかった』。


    あれは確か、6月のジメジメした梅雨空が広がる日。

    「こんにちは。それ、なんていう本?」

    いつの間にか私の前の椅子に腰掛けていた君。

    「へ?」

    それが君との出会い。

    あまりにも突然で、声も出なかった。

    それからというもの、君は雨の日だけこの図書室に来るようになった。

    そして少しだけ話して帰っていく。

    それ以外、私は君のことを知らなかった。


    「俺ね、泣けないんだ」

    それでいいんだよ、ってあの時言えなかった。

    また会いたいなんて言わないから。

    もう会えないこと、わかってるから。

    一度だけ言わせて。

    私の音を君の中で響かせて。

    きゅん

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  8. 「…ほんと綺麗だなぁ、ここからの景色」

    もうすぐ高校の卒業式…といっても私は二年生なんだけど。

    卒業するのは私が三年間片思いしてる先輩。


    「俺もお気に入りなんだよね、ここ」

    「ひぁっ!…先輩、びっくりさせないでくださいよ~」

    「ごめんごめん。…なんか考え事?」

    先輩にはいつも私の考えてることがバレる。

    でも、

    「…違いますよ。能天気な私が考え事なんてすると思います?」

    「それもそうか」

    「先輩こそどうしてここに?」

    「ん~、陽菜の顔が見たくなったから?」

    「…冗談はやめてくださ「本当だよ」」

    「え?」

    それじゃまるで…

    「陽菜のことが好きだから。陽菜に会いたかったから、ここに来た」

    …そんなこと言ったら私の気持ちは止まらないですよ、先輩。


    「私は、先輩のこと大好きです!」

    「じゃあ俺はその100倍陽菜のこと好き」

    「なら1000倍好きです」

    きゅん

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  9. 放課後の空き教室。


    「ねぇ、このチョコ一緒に食べない?俺からのお返し」

    「…突然だね、いいよ」

    「はい、あ〜ん」

    「ん⁉な、ななな⁉」

    「、とでもすると思った?かわいーね」

    ったく、人の気も知らないで、この…

    「…モテ野郎」

    「あ?なんか言った?俺がかっこよすぎて惚れた?」


    この、ナルシストのどこを好きになったんだろう。

    いや、好きってそういうものなのかも。


    「うん、惚れた」

    ホワイトデーの神サマ、どうか私に微笑んで。

    きゅん

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  10. 卒業式まであと7日 秋兄が大学近くのマンションに引っ越すまであと10日 私の片思いもあと10日


    「秋にい~!おはよう!」

    「ん…おはよう楓」

    「秋にい眠い?」

    「あぁ、ちょっと勉強をな」

    「偉いね秋にいは。もう合格したのに」

    「まあな。楓も俺がいなくなっても勉強頑張れよ?」

    「うう~、無理…」


    幼稚園からずっと一緒で、離れるなんて想像したこともなかった。

    マンションはここから片道3時間。

    ほぼ会えなくなってしまうことを意味していた。


    「…で、…楓!」

    「へっ⁈な、なに⁈」

    「考え事?…その顔は言いたいことがある顔だな?」

    「、ううん。何にもないよ?」

    あぁ、また私の臆病な心が顔を出した。

    「…」

    「秋にい?」

    「楓が言わないなら俺が言うね。…俺、ずっと楓のことが好きだった」

    「え?」

    「俺と付き合って下さい」


    春風が運ぶは臆病な私の片思い。

    きゅん

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  11. 「森野〜!この英文の意味は?」

    「へっ⁉︎わ、分かりません…」

    「お前、放課後居残り」

    「…はーい」


    「詩帆、ここは分かる?」

    「ふふ〜、先生かっこいい」

    大嫌いな英語も、この時間だけは好きになる。

    彼氏の先生と二人きりで勉強できるから。

    あ、そういえば今日バレンタインだ。

    「…しーほー、聞いてる?」

    「あ、聞いてません!それより〜、私は恋の勉強がしたいですね」

    「お前、留年するぞ」

    「はっ!それは嫌だ!…はい、勉強しますよ」

    「よしよし」


    「この問題、意味分かる?」

    「え?唐突ですね。んーと…あっ!“私は貴方のことを愛してい、」

    チュッ 唇に軽く触れるだけのキス。

    でも、とても温かった。

    「それが俺からのバレンタインね」

    「え⁉︎それって、」

    「会議行ってくるから、終わらせとけよ?」

    よし、結婚するためにも、高校卒業目指して頑張ります。

    きゅん

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  12. 「三鈴ちゃんっ!ハッピーバレンタインです!」

    「葵ちゃんありがと!はい、これ。お口にあうといいんだけど」

    「「三鈴、俺らからも」」

    「わぁ、二葉くん、三葉くんありがとう!はい、二人にも」

    「すずりん!あたしのも受け取って~」

    「ありがとう、桃奈ちゃん。はい、どーぞ」

    「…菊川、これいつものお礼だ、」

    「三鈴!俺にもくれ!」

    「はいはい、遥くんもどうぞ」

    「なぜ、僕だけもらえない…?」


    今年のバレンタインは大賑わいだなぁ。

    これも寮に来たからできたこと。

    その点は両親に感謝しないと。

    私がこんなに社交的になれたのも、こんなにいい仲間と出会えたのも、全部ここに来たから。


    「今年も管理人、頑張ろっと」

    きゅん

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  13. カタカタ パチン パソコンをたたく音、ホチキスの音。

    今日はバレンタインだっていうのに…

    先輩はチョコとかあげるのかな?…ないな。先輩って恋愛に関して疎すぎだし。


    「奏太くん、ごめんね。付き合わせちゃって」

    「いーえ、先輩と一緒なら構わないですよ」

    「そう?ならいいんだけど…」

    「俺先輩と一緒ならいくら仕事あっても大丈夫です」

    「?ありがとね」

    こんなにアタックしてるのに何で気づかないんだ…?


    パソコンを打ち続ける先輩が少し疲れているように見えてきた。

    「咲先輩、疲れてません?休憩しましょう」

    「ん、わかった」

    言いつつも打つのをやめない先輩。

    どうやったら止まるかな?

    …あっ!

    先輩、今日だけは許してください。


    チュッ 先輩の頬に軽くキス。

    「え⁈」

    驚く先輩も可愛い。

    「ごちそうさまです」

    先輩、来年こそはチョコくださいね?

    きゅん

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  14. 今日はクラスの違う彼氏とデートに出かける。

    二週間ぶり。

    一緒に出かけるのも、実際に話すのも。


    「里佳、緊張してんの?」

    「えっ⁈いや、そんなんじゃない、はず…ありがと、彰人」

    「ん。そーだ、緊張ほぐすのに手つなぐといいんだって」

    「へっ⁈それ私初耳なんだけど」

    「ほら」

    差し出された手に、私がなかなか手を出せずにいると、

    「も~、里佳は押しが弱いんだよ。ま、そこも可愛いんだけどね」

    ぎゅっ 私の手を握ってはにかむように笑った。


    「あ、そういえば今日バレンタインだよね。俺、待ってるから」


    キミと一緒にいると私のハートはチョコと化す。

    きっともう、カバンの中でチョコはとけてるんじゃないかな?

    きゅん

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  15. 「七森先輩、好きですっ!チョコ受け取ってください!」

    「ありがとう。でもごめん。俺、彼女いるから」

    「彼女?…あぁ、あれ。私の方が可愛いですよ?」

    「愛音は君なんかよりずっと可愛いよ?分かったら早く帰って」


    今日も瑛太は安定のモテ男。

    で、彼女の私は安定の平凡女子。

    ほんと、あの子の言ってることは間違ってない。

    だから思ってしまう。

    私は瑛太にふさわしいのかって。

    瑛太ならもっと可愛い子と付き合えるのに。

    …私は瑛太にチョコを渡してもいいの?

    「あーいーねっ!」

    「わっ⁈瑛太、びっくりした…」

    「ね、そのチョコ俺にだよね?ちょーだい」

    「…いいの?」

    「なに言ってんの?愛音は俺の彼女でしょ?だからいいの。はい、ハグとチョコちょーだい」

    「…ふふっ!うん、あげる」


    私の彼氏は私を好きすぎる。

    その愛は大きすぎ。

    悩みなんて吹き飛ばしてくれるほどに。

    きゅん

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  16. 「真央?部屋入るよ?」

    パンパーン! 彰が部屋に入ってくると同時に私はクラッカーを鳴らした。

    「彰、誕生日おめでとー!」

    「びっ、くりした…ありがと真央」

    「へへ~、内緒で準備するの大変だったんだよ?すごいでしょ」

    「うん。すごい、ありがとな」

    だって大好きな彰のためですから!

    …そんなこと、絶対言わないけど。


    「このケーキおいしい。俺がタルト好きなの覚えててくれたんだ」

    「もち!よかった、大切な幼なじみに喜んでもらえて」

    「…なぁ、その大切は幼なじみの俺に対してだけ?」

    「ん?どゆこと?」

    「男としての俺は、真央にとって大切?」

    「…その言い方は、勘違いする、かも?」

    そんなふうに言われたら、私も言いたくなるじゃん。



    「勘違いして。大好きだよ、真央」


    「…私はその一億倍好きかな」

    ずっと聞きたかった言葉、ずっと言いたかった言葉を、ありがとう。

    きゅん

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  17. だるい 体が重たく感じる 頭も痛い

    昼休み、私は保健室にいた。

    保健室の外は騒がしいのに、私だけが世界から切り離されたみたい。

    「はぁ…」

    「なに溜息ついてんの、葉月。」

    「うわっ、晶じゃん。なんでいるの?」

    「うわっ、ってひどくね?お前のこと心配してきたってのに。」

    「その心配はマネージャーの私でしょ?」

    「ま、それもあるかな。」

    そう、俳優の晶の心配は『マネージャー』の私であって、『葉月』じゃない。

    私は晶から体を背けた。

    「いーですよ、私はどーせ誰にも心配されないんだから。」

    「そんなこと、ないと思うけど?」

    ぎゅっ 晶の温かい体温が背中から伝わってくる。



    「俺は好きな女のことが心配で来たんだけど。」

    熱は当分体から離れてくれなさそうです。

    きゅん

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  18. ダン ダン シュッ 部活後の個人練習として、私は一人でバスケをしている。

    「…ふう、疲れた…」

    バスケを上手になって、あいつと肩を並べられるようになりたくて、私は練習している。

    『あいつ』はもういないけど。


    「練習、再開しよっかな。」

    そう立ち上がった瞬間、

    「ひゃっ⁈」

    頬になにかひんやりしたものが当たった。

    「お疲れさま、佳歩。」

    「咲良⁈ななな、なんでここに、」

    「ふふ、転校が決まって、ね!」

    噂をすれば、スポーツドリンク片手に持った『あいつ』が。

    「咲良、モデルになったんだよね?」

    「うん。じゃ、練習しよっ。」

    「ちょ、待って。色々聞きたいことあるけど、できるの?バスケ。」

    「当たり前。俺、佳歩とするためだけにやってたんだよ?」

    …それ、期待しちゃうよ?


    「佳歩と一緒にいたくて、俺はバスケをやってたの。…意味わかるよね?」

    「…練習の後で。」

    きゅん

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  19. 「うっ、ひっく、」

    振られました。

    彼氏に。

    理由聞いたら、『なんか、違うなーって思ったから。』

    あっちから告ってきたくせに、最低にも程があるよね⁈

    ザッザッ え、やばい、誰か来る⁈

    こんな泣き顔誰にも見られたくないよ!

    来ないで~!

    「水奈?お前、なんでここに?」

    「え、洸…?そっちこそなんで?」

    来たのはまさかの幼なじみ。

    まだよかった、洸で。

    「俺はまあ、ちょっと。で、なんかあったんだろ?聞いてやるよ。」

    「…あり、がと。」


    「…そんな奴のことほっといて、俺にしろよ。」

    「え…?」

    「お前の彼氏、俺じゃダメかな?俺なら水奈のこと、絶対泣かせたりしないから。」

    きゅん

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  20. 「先輩、声出しちゃダメですよ?」

    「ちょっと玲くん、何する、んっ」

    首元に甘いキスが降ってくる。

    爽やかな外見からは想像もつかないくらい、キミは甘い。

    「…先輩、好きです。いい加減俺のこと認めてくれませんか。」

    玲くんみたいなかっこいい子が私なんかに…

    「ダメだよ、玲くん。早く帰らないと、先生に見つかっちゃう。」

    そう言っている間にも玲くんは私のことを強く抱きしめ、耳元で囁く。

    「由宇先輩、今、私なんかにって思ったでしょ?」

    「思って、ないもん。」

    「…先輩は可愛すぎるんですよ。ずるいです。」

    「ずるいのは、玲くんだよ。いっつもドキドキさせてくるじゃん。」

    「先輩かわいい。」

    今度は唇同士が触れ合う。

    もう、玲くんはずるいよ。

    「…玲くんはいつまで私を待っててくれる?」

    さも当たり前のようにキミは言う。

    「さあ?先輩が振り向いてくれるまでずっと、かな。」

    きゅん

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  21. 本の整理をしていて思う。

    …今日も図書室の利用者はゼロ。

    図書委員は暇で楽だって聞いたから立候補したけど、誰も来ないのもそれはそれでキツイ。

    「ひーまー!誰か来て、ヘルプミー!」

    「来ましたけど?星野さん。」

    「うわっ、先生!いつも来ないのにどうしたんですか?」

    図書委員会の担当のくせにほとんど顔を見せないこの人。

    「ん~、梨乃に会いに来たって言ったら?」

    「ちょ、学校でその呼び方は禁止って言ってるでしょ!」

    そう、睦月楓先生は私の彼氏でもある。

    「で?何の御用ですか。」

    「…ねぇ星野さん。噂は耳に入ってるかな?」

    「え…あ、の、信じてないですよね?…信じてるんですね。」

    最近男友達と遊びに行ったら、友達に見つかってカップル説が。

    「星野さんがそんな子じゃないことはわかってますよ。今日は、」

    先生は私の耳元で囁いた。

    「梨乃は俺の、って印をつけにきました。」

    きゅん

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