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「たぁちゃんっ!」
昼休み、人で溢れ騒がしい廊下で唯一聞こえた声は幼なじみの波優真だった。
「どーしたの?」
「海夕ちゃんに会いたくなっちゃった!」
波優真は1年生で、階が違うのにわざわざ来てくれた見たい。
「…そっか」
海夕は私の親友であり、波優真の彼女だ。
ほんとは嫌だった。2人が付き合うのは。
私の方が長い間好きなのにって思ったけど、ずっと思いを伝えてなかった自分のせいだし。
───それに…
「あ、はーくん!」
2人はお似合いだし、何より幸せそうなんだ。だったら壊すわけにはいかない。
「お弁当食べに行ってくる!」
だからこそ応援するよ、応援させて。
「行ってらっしゃいっ!!」
2人が末永く続く事を願って___
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静かな生徒会室に会長で彼氏の泰希の声が響く。
「…じゃ、今月はこれで行こう。解散。」
ゾロゾロとみんな帰っていく。
私も帰りたいけど、会計上手くいかないからやらないと…
会長係の意地として、やらないと!!!
「瑠愛、帰らないの?」
泰希に声をかけられ私は、
「会計が上手くいかなくて。」
「そっか…じゃ、待ってるよ。」
「うん…えッ!?」
待ってくれるの?
「その代わり、」
言葉を区切り、私の頭をぽんぽんと撫でる。
「ちゃんと、頑張って終わらせな?」
「うん!!」
30分後、私は泰希と手を繋ぎ学校を出た。
そして、癒しのキスをする。
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部活が終わった後、私は校門に行く。
いつも一緒に帰っている蓮斗を待つ。
蓮斗は1つ下で私の彼氏。1年生にも関わらず、学校で1番モテる。
委員会が同じで、仲良くなったのがきっかけ。
私は優しい彼が好きで、告白を即OKした。
それにしても、遅いな~…
「美夜~ごめんね?遅れて。」
「いや、良いよ。んじゃ、行こー。」
行こうとすると蓮斗が腕を掴み、 足を止める。
「どーしたの?」
「昼休み」
え?
「呼び出されてたよね」
「う、うん」
「なんで…」
ん?
「なんで俺の彼女なのに他の男にノコノコ付いて行くの?」
それって、
「嫉妬…?」
「ッッ悪い?」
「フフッッ嬉しいよ。」
「もう///行くよ!!!」
照れた蓮斗も可愛いな~。
たまに喧嘩もするけど、これだけは言える。
この、蓮斗といる時間が1番好きなんだ。
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部活後、部長である私は片付けをしている。
ほんとはみんなでやるんだけど、みんな部活で作ったお菓子を運動部の男子に渡しに行く。
だから、1人。
…やっと終わった。
お菓子残ってるし、でも、まだ来てないからなー。
数分後、やっと達哉が来た。
「片付け終わったか?」
「やっと来た…」
どんだけ待たせるの?
それでいて次の言葉は、
「今日は何作ったんだ?」
謝罪は?!
「今日はカップケーキだよ…」
なによ!!お菓子お菓子って、
少しは私に構ってよ…
「構って欲しい?」
「ッッ!?」
な、何で……
「ほら、お願いしねーと分かんねーよ。」
うぅ///
しょーが無い…
「お、お願いします///」
「はい、ごーかく。」
…それから最終下校まで、甘い時間をすごいた。
私は俺様彼氏様が大好きです。
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「じゃ、今日は終わり。また明日。」
いつもの様に部活が終わり、みんなが帰る。私は残るけど。
私は美術室に1人残り、絵を描く。コンクールに何度も入賞しているから、特別扱いなんだ。
たまに、息苦しくなるけど…
でも、嬉しい事がある。
「やぁ、奈々瀬ちゃん」
秋斗君が来る事だ。
彼は学校の王子様。『才色兼備』が似合う人。だからすごくモテる。
去年の文化祭で、私の作品を見て、興味を持たれた。
毎日来てくれて、話ながら絵を描く。
「毎日ごめんね?来てくれて…」
『来たくて来てるの』といつもの様に言うと思ったら、
「…いつになったら分かるの?奈々瀬の事好きって。」
「ヘッ…」
私も、
「好き、です。」
そう言うと、秋斗君は優しく笑ってくれた。
「「付き合ってください。」」
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ーーー今、こっち向いた…
バレー部の私は、バスケ部の叶多先輩の事をいつも見ている。
そうすると、必ずマネージャーの可愛い子が来てイチャつく。
「今日もカッコよかったよ!お疲れ様!!」
「ハハッありがとう!!!」
…私にはこんな笑顔、見せた事ないのに。
叶多先輩とは前、付き合っていた。
別れたのは、『もっと可愛い子が良い』見たい…
未練タラタラだけど、諦めなきゃね。
でも、諦めきれない。
それは…
「相変わらず沙羅はバレーのセンスあるよなー」
そう、たまに私にも構ってくれる。
叶多先輩がどう思っているか分からないけど、もう少しだけ、1秒でも長く、
…あなたの事、思っていて良いですか?
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「おい、ユキノ」
…私は今、もの凄くイライラしている。
だって彼氏の蒼がまた、待ち合わせ場所で逆ナンされていた。
これでもう5回目!!!!!!
理不尽だけどもう限界!!!
しかも蒼、笑ってたし!!!!!!
蒼の彼女は私なのに…
「ユキノ、ごめんって」
「もうヤダッッ」
許さないよ!!
ーーーギュッ
「ユキノ」
「わっ」
後ろから抱きつかれる。
し、心臓が…!!
「ユキノ、ごめん。許して…」
「…次は許さない。」
あぁ、私はなんて蒼に弱いんだ。
これで何回目だろう。次は許さない、と言ったのは……
「ユキノ、好きだよ」
「私も好き……」
もう、ズルすぎる!!!!!!!!!
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きゅんができる!
本当に解除しますか?