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  2. 「葵くん……」

    「なに?」

    時計は8時。私達はまだ学校にいた。

    「葵くんがぐうたら課題やってたせい」

    「えー伊坂が寝てたからだよ」

    それが補習に付き合わした人に言うセリフですか……

    「帰るから、じゃ」

    「ちょ、待ちなよ」

    暗いから早く帰りたいんだけど、と睨む。

    「うん、だから送ってく」




    「すごく寝てたね」

    「……ごめん、つい」

    葵くんの監視役だったのに夕方からの記憶がない。

    ちゃんとやったのだろうか。

    「しっかりやったよー」

    「ほんと?」

    「ん、それより……最近寝てないでしょ」

    「う……」

    「受験も大事だけど、体調も大事じゃないの」

    「気を付けます……」

    「ん、そうして」

    くしゃっと優しく頭を撫でられる。

    「……やだな」

    彼の手のひらに安心してしまったのは私の秘密。





    「あー。……可愛かったな」

    ひとり頬を、染めたのは俺の秘密。

    きゅん

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  3. 「ねぇ、先輩」

    ん?と振り替えると真剣な顔をしていた。

    「どうした?」

    「先輩は好みのタイプ、長身で優しくて、頭がいい年上って言ってましたよね」

    なんだ突然にと思いつつそうだよと返す。

    彼と中学からの付き合いだから好みのタイプの話もするけど

    私が憧れの先輩の話をするといつも機嫌を損ねる。たぶん私を取られたみたいで拗ねちゃうのだろう。

    「先輩は俺のことどう見えますか?」

    「えっ!?そ、そうだなぁ……身長も高くて、誰にでも優しいし、勉強も確かトップだよね。おまけに顔もいいし……」

    私は思い当たる限りを伝えると、

    「俺、年下なのは変えられないけど、他のことは頑張ってみたんですけど」


    ーーその瞬間、彼の熱い視線に囚われた。

    そして腕を引かれずいっと距離を詰められるとドクンと胸が高鳴り、音にならない声が出る。


    「……もうそろそろ、気付いてくれてもいいんじゃないですか?」

    きゅん

    6

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