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  2. 指揮棒が構えられた瞬間、空気がピンと張り詰めたような緊張感が漂う。

    この時間が、私は大好きだった。

    これから始まる八分間が、自分に取って、忘れられない物になる事を願う。

    指揮棒が振り下ろされ、一斉に息を吸うのが聞こえる。

    最初から吹く人も、吹かない人も、全員が。

    こういう瞬間を、また何度も感じたい。

    この会場いっぱいに、私達のハーモニーを、響きわたらせる。

    きゅん

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  3. ・・・吹奏楽の演奏が、どこからか聞こえてくる。
     たくさんの楽器の音。
     トランペット、トロンボーン、サックス、クラリネット、パーカッション、
     ・・・そして、フルート。
     その音を聞くと思い出す。
     儚く消えてしまった、君の事を。
     夢の中で、何度も何度も呼びかける。
     君は、ゆっくり振り返り優しく笑う。
     でも、手を伸ばしても、二度と君には触れられない。
     もう一度だけでいい。
     また君の声を聞きたい、また2人で笑いたい。
     この夢がさめないでいてほしい・・・

    きゅん

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  4. 放課後、教室で机に突っ伏していると、扉がガラッとあく音がする。
    「かなでー何してんの?」
    顔を上げなくても、声を聞けば分かる。幼なじみの勇だ。
    「落ち込んでる。」
    と私が答えると、今度は
    「なんで?」
    と聞いてくる。
    「・・・振られた」
    「あーあの先輩か」
    良く分かっていらっしゃる。なんだか悔しい。
    「ねぇ、かなで、顔上げて」
    頭の上から声がふってくる。
    「・・・なんで?」
    「いいから、いいから」
    ん?と言って、ゆっくり顔を上げると、頬に柔らかい物がふれて、「チュッ」という音がする。一瞬何が起こったのか分からなくて、首を傾げているとニコニコした顔の勇と目があった。そして、勇は口を開く。
    「かなで。俺だったら、そんな悲しい顔させないよ?」

    きゅん

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  5. 放課後、教室で机に突っ伏していると、ガラッとドアのあく音がする。
    「かなでー、なにしてんだ?」
    顔はあげないけど、声を聞けば分かる。幼なじみの勇だ。
    「落ち込んでる。」
    私が答えると、
    「なんで?」
    と、かえってきた。
    「・・・バッサリ振られた」
    「あーあの先輩か」
    良く分かっていらっしゃる。なんか悔しい。
    そう、私はたった今、振られたばかりなのだ。
    「ねぇ、かなで、顔上げて」
    「・・・なんで?」
    「いいから、いいから」
    ん?と言って、ゆっくり顔を上げると、頬に何か柔らかい物があたり、「チュッ」と音がした。
    一瞬何が起こったのか分からなくて、首を傾げていると、ニコニコした顔の、勇と目があう。
    「かなで。俺だったら、そんな悲しい顔させないよ?」

    きゅん

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