ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 「はる姉ちゃん…っ!」

    弁当を忘れた、と気付いた時私を呼ぶ声が聞こえた。
    女子達は声の主を見ると、歓声を上げる。

    年下の幼馴染、碧生。バスケ部のレギュラーで容姿も良ければ、頭も良い、三拍子揃ったイケメンだ。

    「おばさんが持ってけ、って言ってたから…」
    その一言で視線は私に矢のように刺さる。
    何、碧生君に持たせてんだよ、という無言の圧力を感じた。

    気まずくなっていると、、、
    「えっ?」
    碧生は無言で私の腕を引っ張り、屋上まで連れていった。
    「碧生どうしたの?」
    と問うと一言ごめん、と。

    何で謝るの?と更に問うと、
    「だってはる姉ちゃんが困ってたから…」
    と呟いた。
    「俺が先輩って呼ばなかったから…」
    その言葉に思わず笑ってしまう。だけど碧生は真面目に「だから!」と言うと、耳元で
    「ごめんね、春海先輩」
    と言った。
    いつもと違う呼ばれ方に腰が抜ける。

    碧生、君は本当にズルいよ…。

    きゅん

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  3. 彼と放課後一緒に帰るのが日課になった。
    でもまだ全然恋人みたいな事は出来ていなくて…。


    「…あっあのっ!夏基くん?」

    「ん?どうしたの?」


    「あのね、めんどくさいとか思わないで聞いてほしいの」

    「うん」

    「またあの時みたいに手を繋ぎたいな…なんて、ダメかな…?」

    そうおねだりしてみる。

    _だめだってわかってるけど…。

    しかし予想とは違い、彼は腕で顔を覆い隠し
    私には聞こえないよう「可愛すぎる」と呟いた。
    でも聞こえてる。

    途端、私も恥ずかしくなって顔を真っ赤にした。

    それに気付いた彼は自身も照れながらも
    私の右手に右手を差し出す。

    「ほっ、ほら」

    「…、夏基くん、それじゃ握手になっちゃう…」

    そう指摘すると慌てて今度こそは左手を差し出した。

    「ほっほら」

    結局、手をつないだ後はいつものクールな彼に戻ってしまった。
    けどまた彼の調子を狂わせてやろう。

    きゅん

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  4. 私の彼氏は真面目だ。

    だから授業中に消しゴムを落としても気付かない。


    そう思ったのは、偶然にも彼の消しゴムが足下まで転がってきたからだった。

    渡そうとしたが、中々声を掛けられない。
    それでも諦めず彼を見つめてみる。


    _やばい、かっこいい……。


    真面目でクールなのが悩みではある。
    けどそこが一番かっこよく見える。


    消しゴムに視線を落とす。


    _あれ何か書いてある…?


    気になって消しゴムのカバーを外すと
    そこには赤で私の名前が書いてあった。


    _えっ、これって……。


    と思い、視線を戻すと目が合った。


    彼はその場で背中を丸くして小声で


    「願掛けしてたことバレるって、はずいよ……」


    と呟いた。そう言った彼の耳は真っ赤だった。
    クールだと思っていたけど全然違った。


    でも、私は小声で「好きだよ」と返してみた。
    いつもクールな彼にはこれくらいが丁度いい。

    きゅん

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  5. 「たか君、どーしたの?」
    幼馴染兼恋人のたか君に呼び出された。

    「図書室で男に本取ってもらってたでしょ」
    「それが?」

    首を傾げると彼は『はぁ』とため息をつき、頭を抱える。

    「俺ってホント心狭いな…」

    そう言うと彼は本音をポツリと言い出した。

    「誰にもをマキに近づけたくない、
    頼るなら俺にしてほしい、けどそんなこと言ったら
    マキ、困るよな…だからどうしたらいいのかわかんなくて」

    落ち込む彼を見て、胸が苦しくなった。

    「たか君だけのものだよ?」

    精一杯の気持ちで抱きつく。

    「たか君以外に考えられないよ…。
    私だってヤキモチや束縛だってしちゃうし」
    「一応私も独占欲強めだよ…嫌い?」

    「ううん、むしろ嬉しいくらい」

    私たちはもう一回精一杯のハグをした。

    彼はとても心配性で優しい人だ。私にはもったいないくらいに。
    でもやっぱりそんな彼を独り占めにしたい。

    きゅん

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  6. 「先生。まだ動いちゃだめですか?」
    「ごめんね、舞香さん。もう少しだから。」

    放課後、益井先生にモデルを頼まれた。先生が好きな私は断りきれなくて。


    「ねぇ先生、今まで告白された数は?」
    「うーんそうだな…覚えてないや。」

    数なんて覚えてないほど、だってことだ。きっと。

    「私が今好きだっていったら?」
    「嬉しいかな、もちろん。」

    こんな態度。先生は皆にこうだ。
    そういじけてると、先生が私に質問してきた。

    「じゃあさ逆に僕が舞香さんに好きっていったら?」
    「先生、また冗談を……。」
    「冗談だと思うんだ…。」

    最初はからかってると思ってた、だけど目つきは真剣で。

    「ごめん詰め寄りすぎたかな?」
    「もう、先生!出来たなら帰りますよ。」

    いすから立ち上がり帰ろうとすると

    「でも、さっきの質問の答え。ちゃんと考えてきてね。」

    とウィンクをしてきた。

    本気ですか、もしかして?

    きゅん

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  7. 俺はみわが好きだ。

    でもみわは俺の事、幼馴染くらいにしか思ってないだろう。
    何より俺、みわより小せぇし。だけどあと2cmだ。
    そして俺が頭ぽんぽん、みわにしてやるんだ。

    「みわ、どうかしたか?」

    急に笑顔が消えたので聞いてしまった。

    「はるちゃん、大丈夫かなって……。」

    まただ。

    「大丈夫だよ。はるだってもう中学生だぞ。」
    「でっでも……。」

    みわの口から出る7割は、はるに関する事だ。

    特に俺と二人きりになると、はるの話しかしなくなる。
    奴に軽く嫉妬。

    _もっとみわの話聞きてぇのに。

    内心そう思ってる。けど伝えたら……。
    だめだ、爆発しそうだ。でも、

    「みわ!」

    そう呼ぶとみわはきょとんとこちらを見てくる。
    ぐぅぅ、可愛い。

    「俺はそれよりみわの話を聞きてぇよ…ダメか?」

    言ってみると、みわは「うん。」と顔を赤くして頷いた。
    やっぱり俺のみわは誰にも渡さねぇ。

    きゅん

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  8. 幼馴染のはるちゃんが「用事がある。」と言って帰ってしまった。その様子は私たちは呆然と見ていた。

    「はる、行っちまったな。」

     幼馴染のげんが言う。

    「そうだね、私たち二人っきりだね……。二人っきり…っ!?」

     二人っきりだって!?
     げんと?いや無理無理っ!
     ずっとはるには黙っていたけれど、私はげんが好きだ。幼稚園の頃から片思いをしている。

     だからはるちゃんは何も悪くないけど……。

    「はるちゃんのバカ……。」

    と呟く。
     でもげんはずっと走り去ったはるちゃんの方を見ていた。

    _やっぱ、そうだよね。

     所詮叶わぬ恋だ。だけどやっぱり好きなものは好きなんだ。

    「ほれ、みわ。天草堂へ行くぞ?」

     げんは私の手を引いて、商店街の方へ歩き出した。

    「うん!私、あんパンにする!」
    「またかよ?」
    「いいのっ!おいしいから!」

     やっぱり不器用で優しいげんが好きだ。

    きゅん

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  9. サッカー部マネジャーをやっている私は現在皆の水筒に水を入れているのですが、と同時に同じ部のチャラい先輩に絡まれています。

    「りんちゃーん。お水を僕の口にくーださい。」
    「自分でやって下さい、柊麻先輩。」
    「相変わらずツンデレだね。」
    「殴りますよ。」

    そう言って離れようとするが「からかいすぎた、ごめん。」とついてくる。

    「柊麻先輩。いい加減はなれt…」
    と彼を叱ろうと後ろを向いた時、さっきのヘラヘラしか感じとは一転、真剣な顔つきで足ドンした。

    「じゃあさ俺があそこにシュート打てたらりんちゃんから飲ましてくれる?」
    「…それはずるいですっ!でっでもちゃんとそれで練習してくれるならいいですけど……。」
    「やったーーーー!!じゃあしてくるから見てて。」

    そう走ってグラウンド戻ってた先輩は見事にシュートを決めた。
    その時の先輩が一番カッコいいと思ったのは、まだ私だけの秘密で。

    きゅん

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  10. 「真希、さっき集めた落ち葉捨ててきて大丈夫?」
    「…あっ、うん。ありがとう、お願いね。」

    そういうと彼は「ああ。」と言って、ゴミ捨て場に向かった。
    それを確認すると私は「はぁ」とため息をついて、ほうきを抱えたまましゃがみ込んだ。

    彼=幼馴染の綾人に昨日の帰り道でいきなり告白された。
    どうしたらいいのか分からなくなった私はそのまま「ありがとっ!それじゃ!」と言って、逃げてしまった。

    _もうっ、私のバカっ…!

    だが別にそれから綾人が昨日の告白について言ってくる事は無い。

    _もしかして、、、私の勘違いとか…?

    立ち上がって考えるのをやめようと思った時、後ろから抱きつかれた。
    ふわふわした綾人の髪の猫っ毛が頬に当たってくすぐったい。

    「言っとくけど、俺本気だよ
    あといつまでも大人しい犬だと思わないでね
    一応俺だってオオカミなんだから。」

    初めて彼を男の子って認識した瞬間だった。

    きゅん

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