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  1. 16件ヒットしました

  2. 「HRの後、絶対待っててね!!」

    和央にいつも以上に念を押されたわけですが…。

    「お待たせ!これ、あげたくて!」

    彼はやたら膨らんだ可愛い袋を渡してきた。謎が深くて不思議に思いながら開けてみる。バームクーヘン、マカロン、キャンディが入っている。

    「可愛い餌付けだね…?」

    「そうじゃなくて!ホワイトデーのお返しだよ」

    「このバラエティ豊かな感じは何なの…」

    和央は幸せそうな笑顔を浮かべて、

    「俺の愛が存分に伝わるように、意味とか調べて考えたんだけど、どれも良いなーって、全部詰め込んだ!」

    確かにどれも、恋愛絡みの素晴らしい物だとは思うけど…。
    和央は、ポカンとする私の前にしゃがみこんで上目遣いで見上げてくる。

    「俺の愛重い?ちょっと引いてない?」

    そんな余計な心配してるのか、この可愛い彼氏くんは。私もしゃがんで

    「私も大好きだよ」

    なんて、優しくキスしてみる。

    きゅん

    8

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  3. 結局妹尾からチョコは貰えなかった。少しは期待してたバレンタインから1ヶ月。来年のこの時期は大学受験真っ只中だ。…今しかチャンスは無い。

    「妹尾」

    振り返った妹尾は俺と目が合うと、嬉しそうに笑顔を浮かべ、

    「あっ、佐倉!一緒に帰ろ!」

    なんて走り寄ってくる。
    しばらく2人でいつものように歩いて、別れ際。

    「じゃ、バイバイね!」

    「…待て。これ…」

    昨日必死こいて作ったチョコマフィンを差し出す。
    妹尾は困惑した表情を見せた。

    「…私、バレンタインの時あげたっけ…」

    「何も。貰ってない」

    「なら、どうして?」

    何も気付いてないんだな。

    「妹尾から、欲しかったんだよ、どうしても。妹尾のこと、すっ…好きだから」

    柄にもなくド緊張しながらそう言う。
    すると妹尾は、不意に抱きついてきた。

    「そのマフィンごと、佐倉のこと貰うもん」

    優しく頭を撫でる他無かった。

    きゅん

    6

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  4. そこらの女子顔負けに可愛い後輩くんが、こちらを見つめてくる。

    「僕、料理得意なんです!で、先輩にチョコ作って来ちゃいました!!」

    と言って、丁寧にラッピングされた、これまたプロ顔負けの美味しそうな生チョコと、トリュフを見せてきた。

    「美味しそう…」
    「先輩、どれ欲しいですか?」
    「え?どっちも!」
    「先輩、細いのに食い意地張ってますね(笑)」

    なんて、小悪魔顔で笑ってくる。

    「じゃあ、僕のことも貰うってことで」
    「はっ…?」

    とんでもない爆弾発言をかましてきた。

    「全部欲しいって言ったじゃないですか」
    「や…チョコのこと…」
    「僕から…本命の逆チョコです。だから僕と…」

    言いかける彼に、スッとチョコを差し出す。

    「日本のバレンタインは、女子から渡すんだよ」

    後輩くんは、とろけるような笑みを浮かべて、

    「先輩、上出来です」

    なんて、甘いキスをしてきた。

    きゅん

    5

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  5. 密かに片想いする先輩に、チョコを渡すために呼び出そうと思っていたら…

    「屋上、行ってみる?」

    先輩から誘われちゃいました…!
    部活が終わってから、立入禁止の屋上って…!綺麗な夕焼けが、頑張れと背中を押してくれる気がした。まだ私しかいないけど…来てくれるんだよね?
    だけど、予定の5分が経っても来ない。

    30分が経った。どんどん暗くなる空を見上げて心細くなって、思わず涙が零れてきた。

    「ひくっ…先輩っっ…来て下さいっ…」

    思わず声に出したその時。背中から温もりを感じる。

    「何泣いてんの」
    「先輩…?あのっ…」
    「部活長引いちゃったんだ、マジでごめん。俺から誘ったのに、不安にさせちゃったね」
    「そ…そうじゃなくて…」
    「好きな子から、チョコ欲しいんだけどな?」

    耳元でくすぐったい…。

    「好きです!!」
    「ふふっ…俺も」

    私は大好きな先輩と、秘密の場所で、秘密のキスをした。

    きゅん

    3

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  6. 「ねえ佐倉、今日は何日だっ!」

    帰り道、妹尾は俺にそう聞いてきた。

    「…2月13日、だろ」
    「正解っ!やっぱ、チョコ欲しい?」
    「そりゃ欲しいわな」

    妹尾の、本命が。

    「まあ貰えるんじゃない?佐倉はイケメンさん(笑)だから、本命ばっかでしょ。明日は楽しみだなー!」

    特殊なからかい方だな…。

    「あれっ…イケメンさん(笑)とか言っちゃったからムッとしてる?そうだねー、(笑)はいらないねー」

    イケメンだと思ってんなら、好きになれよ俺のこと。

    「で、お前は誰かに渡すの?」
    「まさかー。この高校で、本命なんてできないよー」

    …好きになれよ、ホント。

    「妹尾は?妹尾はくれねーの?」
    「それ、自分から聞く?」

    もうすぐ別れ際。

    「期待してっから」

    軽く彼女の頭を撫でて背を向けた。
    彼女が頬を染めていたのと、ずっと頑張って嘘をついてたのは、まだ知らない。

    きゅん

    7

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  7. 「ねえ見て!チョコいっぱい貰った!」

    リュックに入り切らなかったらしく、手にも持つ和央は、私の彼氏。ふぅん…と返すと

    「ねえ…ヤキモチ妬いてくんないの?」

    なんて唇を尖らせてくる。彼はアイドル級のイケメンで、モテない方がおかしいから特に気にしてない。

    「別に…」
    「むぅ…。でもいいよ?愛する彼女からのチョコ、貰えるから!」

    キラッキラの笑顔で求めてくる。

    「持ってないよ」

    そう言うと、彼は目を見開いて茫然とした。

    「何で…俺…」

    肩を落として、とぼとぼ歩き出した。

    「待ってよ和央。今日何日か分かってる?」
    「12日」
    「今日は金曜で、当日会えないから今日くれたんでしょ」
    「だから何だよぉ…」
    「…私は彼女特権で日曜に会えるんじゃないの?」

    恥ずかしくなって顔を伏せるけど、和央が楽しげに近寄ってきたのが分かる。

    「大好き!!」

    と抱き締めてきた。

    きゅん

    9

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  8. 「どうせお前、彼氏もおらんくて1人で真っ直ぐ帰るんやろ?だったら俺が、クリスマスデートしたる」

    入学後間もなく、貧血を起こして廊下で蹲ってる所を助けてくれてから、何かと絡んでくれる先輩。少し俺様で振り回してくるけど、優しくて片想いしてる。そして今、私はうんともすんとも言ってないのに、手を握られて引っ張られている。

    「先輩…どこ行くんですか…?」
    「黙って来い!」

    先輩は悪戯な笑みを浮かべて振り向いてきたが、足は一切止まらない。
    気付けば駅前の大きなクリスマスツリー前。赤やら白やらの、綺麗なイルミネーションに飾り付けられている。毎朝ツリーは横目に見ているが、先輩と見るのは特別だ。

    「お前のこと好きって言ったら驚くん?」
    「します」
    「…その割に冷静やな」
    「先輩が私のこと、女子として好きなわけないじゃないですか」
    「……本気」

    先輩は優しく唇を重ねてきた。
    世界一甘い初キス。

    きゅん

    4

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  9. クリスマス。冬休み前の集会後。

    「妹尾、真っ直ぐ帰んの?」
    「え、彼氏のいない私に喧嘩売ってる感じ?」
    「俺も彼女いないですけど。だから、恋人いない同士で、クリスマスデート擬きをさせてやろうっていうの」

    ったく…俺、大人げない。

    「へえ、楽しそう!行こ!」

    思いの外あっさり了承を得てしまう。

    「佐倉ぁっ!何ぼんやりしてるの!そっちから誘ってきたくせに!」
    「ああ…わりわり」

    少し後ろを歩く。
    …なあ。俺が今、妹尾だからデート誘ったとか言ったら、この関係は良い方に変わるのか?
    俺に対して男として意識しててデートしてくれるんじゃないのは分かってるけど。
    思い切って手を繋いでみた。

    「ん?」
    「すっ……いや、デート擬きだから。ついでに、彼氏擬き」
    「じゃあ私は、佐倉の彼女擬きだ」

    彼女は面白そうに笑う。

    いつか…“擬き”が取れますように…。
    だからせめて、妹尾の時間を下さい。

    きゅん

    3

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  10. 「飛鳥ちゃん!ねえってば!」
    「ん……」

    今の今まで突っ伏していたが、貴哉くんに起こされた。いつの間に授業が終わってたんだ…。

    「もう…爆睡!僕が迎えに来なかったら、夜通しここで寝てたんじゃない?!」
    「そうかもねぇ」

    なんて呑気に返して、リュックを背負って立ち上がった。

    「今日何の日だか分かってる?」

    歩きながら不意に貴哉くんは聞いてきた。

    「今日は12月25日。クリスマスのくせに終業式の後に授業あるとか、鬼畜…」

    軽く欠伸を殺しながらボソボソと言う。

    「ねえ。もしかしてだけど、放課後僕とデートするの忘れてた感じ?イルミネーション見に行こうって、約束してたよ?」
    「覚えてるよ。大好きな彼氏くんとデートだもん」

    私がそう言うと、彼は頬を染めた。

    「クリスマスだからって、急に甘くなるのはズルいから…」

    そう言って手を握り、キスしてきたのは、今までで1番のプレゼント。

    きゅん

    4

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  11. 今日は文化祭!私はクラスの代表として頑張ってきたから、今日を凄く楽しみにしてきたんだ。

    あれ…いないなー。

    大声で客寄せしながら探してるのは、和央ワオ。いつもクールだけど、私を好きでいてくれる彼氏。どこに客寄せ行ったんだろ?

    少し遠くに、クマの着ぐるみを見つける。可愛く手を振りながら、うちのクラスに客寄せしてる。
    あ、そうだ。和央は着ぐるみで愛想を振りまく担当になったんだ。文句を言いながらも、代表の私を困らせないようにって、やってくれたんでした。

    和央の担当時間が終わり、私に近付いてきた。だけどクマの頭を外さない。彼は何も言わず、私の手を掴んで歩き出した。

    「えっ?!」

    そのまま人気のない美術準備室の前までやってきた。
    そして、彼はやっとクマを外した。
    すると、唇を重ねてきた。

    「お前、ずっと声出してたろ。頑張り過ぎ」

    イケメンで、可愛い格好で…。大好きだよ、和央!

    きゅん

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  12. ───芙華side─────── 続き

    あーもう、私何言ってんの!
    成和、難しい顔して黙っちゃってるし。
    …嫌だ、嫌われたくない。好きな人いるって、聞いたのに。

    「成和?」

    顔を覗き込む。はぁ…やっぱ成和、カッコイイな。

    「それに成和、前に好きな人いるって言ってたし。私といるの、本当は迷惑なんじゃないかなって。やっぱ好きな子と帰りたいよね?私が独占しちゃダメだよね」

    言葉が止まらない。そんなこと言ったら、迷惑な女なのに。せめて友達のままで、仲良くいたいのに。成和の1番傍にいたいんだよ。

    ねえ、素直になって「好きだよ、本当は彼女になりたいんだよ」って言ったら…
    成和は付き合ってくれるのかな。

    黙ってないで教えてよ。

    きゅん

    2

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  13. ───芙華side───────

    成和との帰り道。これが毎日の楽しみ。

    「私、成和ナオのこと凄い好きなんだよ!一緒にいて楽しいからさ!」

    今まで何回も言ってる。人として好きって顔で。その“好き”が、恋愛的な意味って気付いてないんだろうな。
    …伝わればいいのに。
    そう思ってると、成和はいつもの冷静な顔で聞いてきた。

    「その好きって、どういう好きなの?」

    「ん?恋愛的かな」

    「…はっっ?」

    あーあ、何普通の顔して言ってるんだ私!!

    「えっ…それは……」

    ほら…成和が戸惑ってるよ。私は少しだけ表情を曇らせた。

    「でも別に、付き合いたいとかじゃない」

    嘘だ。不安な時は成和に抱き締められたいのに。

    「私は成和とずっと一緒にいたいから」

    …本気で思ってる。

    「元カレとかは聞くけど、元トモってあんま聞かないじゃん?恋愛関係は脆いから、友達のままの方が一緒にいれるかなって」

    きゅん

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  14. ───成和side─────── 続き2

    …そんなん照れ隠しに決まってるだろ、お前に好きだってハッキリ言えない俺の。
    芙華が俺と付き合うことを選ばないなら、このまま“距離が近い異性友達”でいるしかない。俺が絶対大事にするから、付き合おう?って言って、抱き締めたいのに。彼女が求めないなら、俺のこの気持ちは、胸にしまっておくよ。

    ……そう思ってるのに、好きとか、独占しちゃダメだよねとか、可愛いこと言ってんじゃねーよ。

    きゅん

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  15. ───成和side─────── 続き1

    …もっと分からない。なら付き合えば良いじゃないか。

    「元カレとかは聞くけど、元トモってあんま聞かないじゃん?恋愛関係は脆いから、友達のままの方が一緒にいれるかなって」

    でも好きなんだろ?俺の気持ちはどうなるんだ?告白されたはずなのに、何故か一方的に振られてるじゃないか。

    「成和?」
    難しい顔で黙っていると、彼女に顔を覗き込まれる。

    「それに成和、前に好きな人いるって言ってたし。私といるの、本当は迷惑なんじゃないかなって。やっぱ好きな子と帰りたいよね?私が独占しちゃダメだよね」

    きゅん

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  16. ───成和side───────

    芙華ハスカとの帰り道。登校がどんなに怠くても、芙華と帰れるなら1日頑張れる。

    「私、成和ナオのこと凄い好きなんだよ!一緒にいて楽しいからさ!」

    今まで何回も聞いてる。その“好き”が、恋愛的な意味を含んでるかどうか俺は分からない。でも。
    そんな無邪気に「好き」なんて言われて、俺が何とも思わないわけないだろ。
    意を決して聞いてみた。

    「その好きって、どういう好きなの?」
    「ん?恋愛的かな」
    「…はっっ?」

    いつもは冷静な俺ですら、サラッとそんなこと、芙華に言われたら動揺する。

    「えっ…それは……」

    両想いってこと?じゃあ付き合おうよ。
    そう言おうとしたのに。

    「でも別に、付き合いたいとかじゃない」

    …意味が分からない。

    「私は成和とずっと一緒にいたいから」

    きゅん

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  17. 「女友達といるの、疲れるんだよね。
    だから、君といるのは気楽でいいんだ」

    彼女は前に、そう言った。
    僕といるのが楽しいから居るとは言ってくれない。
    でも今、彼女が女子と話している所を見て分かった。
    僕といる時に見せるような自然な笑顔なんてどこにも無く、時折彼女が見せるツラそうな笑顔が、僕は見ていられなかった。

    僕はまだ高校生になったばかり、彼女は2年生。一緒にいたのだって、まだ半年で。あなたのこと、分かってない同然のはずなのに…どうしてもあなたを助けたい。僕は彼女に近付き、華奢な手首を優しく掴んだ。彼女も一緒にいた女子も、驚いていた。
    「好き…」
    「え?」
    つい口走ってしまった。僕の口からは言葉が止まらなかった。
    「先輩のこと、好きだから…無理して笑う所見たくないんだ。僕が今以上に、笑顔にしたい。だから…ね、先輩。僕の彼女になって下さい」

    彼女は優しく微笑んで、頷いた。

    きゅん

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