ケータイ小説 野いちご > 野いちご学園

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  2. 夕焼けが差し込む教室で私と君は2人ぼっち。
    「ねぇ。圭吾君。私がもし、私が消えてしまうならどうする?」
    静寂を私の声でかき消す。
    「どうって。勿論阻止してやる。」
    君はしっかり答えてくれた。
    「ふふっ。ありがとう圭吾君。じゃあさ、明日私が事故で死んだら?」
    「そもそもそんな事させない。ってか、何でこんな悲しい事言うんだよ。」
    君は視線を下に向け、切ない顔をする。
    「私のこと。本当に好きか知りたくて。えへっ。」
    私はニヤッと笑って見せる。
    「はぁー。やめろよな。マジで心配するじゃん。」
    君はほんのり頬を朱に染めてしゃがむ。
    こちらを見る目が上目遣いで愛らしい。
    「ふふっ。本当にごめん。」
    私は近くに腰を下ろす。
    「でも、圭吾くんに愛されてるって実感した。これからもよろしくね。」
    「可愛いこと言うなよ。」
    君はそう言って私の腕を引き、唇同士が優しく触れ合った。
    甘いシュガーの味がした。

    きゅん

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  3. いつも君の隣にいるのは私。でも、君は私の気持ちに気付いてないよね。

    「おはよう、裕也。」

    「ん。」

    ずっと小さい頃から私達は一緒だった。喧嘩もしたけど、ずっと裕也が好き。

    登校中、いきなり裕也が立ち止まったので、ついぶつかってしまった。

    「裕也?突然どうしたの?」

    「いや、ずっと。言おうと思ってだけど。あのさ、」

    あ、どうしよう、嫌な予感がする。

    「彼女ができたんだ。1番先にお前に伝えておきたくてさ。」

    もう私は裕也の1番じゃない。涙がこみ上げてくる。

    「う、うん。おめでとう。」

    現実から逃れたい。でも、最後にこれだけは伝えよう。

    「私、ずっと裕也が好きだった。でも、この気持ちはこれでお終い。お幸せに!」

    今にも溢れ出しそうな涙を堪え、私は駆け出した。

    あーあ、本当に終わっちゃった。なんだか、全てが白紙に戻っちゃった気がする。

    堪えていた涙が頬を伝う。

    きゅん

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  4. 研修としてこの学校に来た大学生に私は一目惚れした。

    「夏樹先生、今日でお終いですか?」

    私は寂しさを押し殺せず、先生に思わず声をかけてしまった。

    「すみません。研修は今日で、、、そんな悲しい顔しないで。」

    先生を困らせてしまった。でも私の気持ちは止まらない。

    「そんなの嫌です。だって、私。」

    みるみる私の顔は熱を帯び、涙が頬を伝っていく。

    先生は私の顔に手を置き、涙をそっと拭う。

    「笑ってください。僕まで寂しくなってしまいます。」

    先生の手を私は強く握って打ち明けた。

    「違うんです。私は先生が好きなんです。会えなくなるのは絶対に嫌です。」

    声が震え、視界も涙でぼやけてしまった。

    「きっと大丈夫です。またいつか。さようなら。」

    そう言って私の頭を優しく撫で、教室を後にした。

    「“また”って事は会えますよね?」

    先生の背中に私はそう問いかけた。

    きゅん

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  5. 私はずっと君が好き。

    図書室に通い始めたのも君に会うため。

    でも君には好きな人がいるんだよね。

    「ねぇ、叶斗君。オススメの本ある?」

    「あぁ、この辺りのシリーズは大体面白いよ。」

    話しかけるための口実に図書委員の叶斗君に話しかける。

    「そういえば、早苗さん。最近来るようになったよね。」

    ドキッ

    「あ、うん。な、なんか、本に目覚めちゃって。あはは。」

    「えっ。本当に!本好きが増えて嬉しいよ。」

    本当はそんな理由じゃないよ。気づいて叶斗君。

    「僕ね、ある先輩のおかげで本が好きになった。でも、その人は今年で卒業なんだよね。」

    あ、叶斗君の好きな人の事だ。とても胸が苦しい。ズキズキする。

    ある日、図書室の戸に手をかけると話し声が聞こえた。

    あ、叶斗君と…先輩だ。とっても楽しそう。

    あーあ。私の初恋はこれでお終いか。

    一粒の涙が早苗の頬を伝う。

    バイバイ、叶斗君。

    きゅん

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