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  1. 17件ヒットしました

  2. 「よ!元気にしてたか?」

    日誌を書いている私に話しかけてきたのは二つ年上の部活の先輩。

    「見ての通り元気です!」

    笑顔で返す。

    先輩の前では絶対に笑顔でいようと決めている。

    中学の部活の時に先輩の学校との合同合宿ので仲良くなった。

    それから先輩と同じ高校に入学した。

    「明日、部活休みになったから。それ伝えに来た。」

    「伝えに来てくれてありがとうございます!メールでも良かったのに…」

    頭を撫でられた。それは、妹にするかのように優しく。

    「お前の元気な顔が見たかっただけだよ。
    また明日な。」

    そう言って下駄箱の方へ向かっていった。

    先輩の姿が見えなくなった瞬間顔が真っ赤になった。

    良く耐えた。良く笑顔を崩さなかった。

    なんで先輩を好きになったんだろう。

    私の方が先に出会ったのに…

    なんで…お姉ちゃんの彼氏なのよ…

    明日も笑顔を作らなきゃ。先輩と話すために。

    きゅん

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  3. 「急に悪かったな。」

    「暇だったので全然大丈夫てす!」

    今日はホワイトデー。

    先輩に誘われて買い物に来ている。

    先輩とはお付き合いさせてもらっているんだけど好きって言われないからちょっと不安。

    先輩は運動神経抜群でバスケ部の主将もしてる。

    それに比べて私は写真部。
    カメラと本が大好き。運動はちょっと苦手…

    兄の後輩である先輩と色々あって付き合うことは出来たけど…

    今日の買い物は先輩の妹への誕生日プレゼント選び。

    色々見回って決めることが出来た。

    「これやる。」

    そう渡されたのは小さい箱。

    もしかして…先輩の顔はこの空のように真っ赤に染まっていた。

    「夕日が綺麗ですね。」

    きっと先輩はこの言葉の隠語に気づかないんだろうな。

    本を読むと眠くなるって前に言っていたから。

    「月も綺麗でしょうね。」

    先輩が言った。

    ねぇ先輩…
    もっと好きになってもいいですか…

    きゅん

    5

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  4. 「先生!今日はバレンタインだよ。」

    「お菓子は持ってきてはダメですからね。」

    私の高校はお菓子禁止!

    今どきお菓子ダメなんてありえない。

    高校生にもなってお菓子ダメなんて……

    「先生が好きって言ったガトーショコラ作ってきたのに。」

    先生の目が輝いた。

    先生はガトーショコラが大好き。

    「仕方ないですね。没収と言う形で貰ってあげます。」

    先生も素直じゃないな。

    「先生……好きだよ……」

    静かに呟いた。

    バレないほど小さな声で。

    「またね、先生!」

    恥ずかしくなってすぐに帰ろうとすると

    後ろから先生に抱きしめられた。

    「早く大人になってくださいよ……」

    なんて耳元で呟かれたら卒業まで待てないよ。

    きゅん

    4

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  5. 私は演劇部に所属している。

    小さい頃から演技することが好きで子役経験もある。

    でも、みんなには内緒。恥ずかしいから。

    小さい時のこともあって演劇部の主役によく抜擢される。

    今回は告白がテーマ。

    しかも相手は今人気の俳優。そして私の幼馴染。

    色々あり一緒にお芝居することになった。

    『俺のこと覚えてないの?』

    人気俳優ってこともあり上手すぎる。

    『だから知らないって言ってるでしょ。』

    『俺は昔、君に一目惚れしたんだ。』

    台詞が違う……

    『ずっと好きだ…』

    え?まだ告白される場面じゃないのに…

    混乱してると耳元で囁かれた。

    「大好きだよ…」

    演技じゃない?!

    「ずっと他の男とお芝居してるのを見るのが嫌だった。」

    頭がパンクしてると後ろから抱きしめられた。

    「俺だけの女になれよ。」

    この人からは逃げられそうにない…

    きゅん

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  6. 「やっぱ、マネージャーいると助かるな。」

    私は二年からバスケ部のマネージャーをやっている。

    幼なじみにお願いされたから…一応経験者だからいいんだけど。

    「せんぱーい。こいつと話しすぎですよ。」

    ドリンク渡しただけなのにいつもいつも先輩とかと話してると割り込んでくる。

    「別に話してただけじゃんか。お前らもマネいると嬉しいのは分かるけど練習に集中しろよな。」

    と主将も呆れてものを言う。

    「はーい…」

    すると、あいつは先輩に耳打ちをした。

    『あいつは俺のなんで手を出さないでくださいね。』

    私はなんて言ったかは分からないけど。

    きゅん

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  7. 今日から始まる学校。

    そして…憧れの先輩に会える!

    「はしゃぎすぎて転ぶなよ!」

    注意するのは腐れ縁の奴。

    「わかってますよ〜。」

    本当は違うところに行くはずだったのに、なんで同じ学校に交換したんだろう?

    頭悪いから?

    「先輩に会う前に疲れるぞ!」

    「先輩に会ったら元気が出るから平気です!」

    先輩と学校で会う約束をしている。

    「なぁ…その先輩に会って告白でもするのか?」

    こくはく?

    「ないない!だって先輩は女の人だよ。」

    ・・・

    「女!!」

    急に叫ばないでよ…

    「そうだよ。」

    彼は大きなため息を吐いた。

    ??私の頭はハテナマークでいっぱいだ。

    「えーと…大丈夫?」

    「大丈夫だ…」

    はぁ…とまた、ため息を吐いた。

    本当に大丈夫?

    「今、好きな人とかは?」

    首を横に振る。

    「俺が…彼氏になるの立候補してもいい?」

    きゅん

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  8. 今日は入学式!

    これから三年間通う学校は偏差値が少し高い。

    頭の悪い私は死ぬほど勉強して、この学校に入学した。

    なんでこの学校に入学したかと言うと…

    「先輩!!」

    先輩がいるから。

    中学の時の先輩で好きな人。

    「勉強頑張ったんだな。」

    と頭を撫でてくれた。

    「先輩に会うためなら嫌いな勉強も頑張れますよ!」

    「俺もお前と一緒に通うことができて嬉しいよ。」

    絶対先輩より嬉しい自信がある。

    「先輩!!入学できたら話があるって言った話なんですけど…」

    先輩の卒業式で、入学できたら話を聞いてください。とお願いした。

    「うん。覚えてるよ。その前に俺から話があるんだ。」

    話?

    「中学の時から俺はお前のことが好きだった。付き合ってください。」

    「私も!!私も先輩が大好きです。」

    これからの学校生活楽しみ!

    きゅん

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  9. 誰もいない教室。

    外からは部活をやっている人たちの声。

    「終わんなーい。」

    机の上にはプリント。

    このプリントができたら帰っていいんだけど、最後の一問がわからない。

    「まだ、残ってんのかよ。」

    同じクラスの委員長。

    金髪で不良っぽいイケメン。

    この学校は成績優秀な人が委員長をするシステムだ。

    つまり、この人は頭がいい。

    「どこが、わからないんだ?」

    と優しい口調で聞いてきた。

    私が最後の問題を指差すと、委員長は眼鏡をしてその問題を読み始めた。

    「この問題は…」

    わかりやすい…

    「できた!」

    やっと終わった。

    「ありがとう!!」

    「お礼はこの後のデートでいいよ。」

    からかわれてる?

    でも、顔が熱い。

    きっと、夕日に照らされているせいと思いたい。

    きゅん

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  10. 「先生描けた?」

    美術室に入り、私は先生に尋ねた。

    「描き終わりましたよ。」

    と先生が答えて、その絵を見た。

    その絵とは先生が二ヶ月かけて描いた絵。

    私には何を描くのか教えてくれないから楽しみにし過ぎて毎日美術室を訪ねては先生に問いかけていた。

    その絵をやっと見れる!

    「え?私?」

    その絵に写っていたのは私が笑ってる絵。

    絵と先生を交互に見てると、笑われた。

    「俺の気持ちに気づいてくださいね。」

    後ろから抱きしめられた。

    鼓動が早くなっているのがわかる。

    私も…先生も。

    「先生…私と付き合ってください。」

    先生は笑顔だった。

    「もちろんです。でも、卒業するまで、みんなには秘密です。」

    と、唇に指を添えた。

    これから始まる。

    秘密の先生と生徒の恋物語が。

    きゅん

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  11. 今日は中学校の卒業式…

    まぁ、卒業式はさっき終わったとこだけど。

    「ねぇ、なんでバスケの強豪校の推薦パスしたの?」

    幼馴染に体育館に呼び出されていくと、その幼馴染はバスケの練習をしていた。

    幼馴染はバスケが上手く、たくさんの高校から推薦が来てたのにどれもパスしてた。

    「別にどこだってバスケはできるし…」

    ちゃんとした理由を教えてはくれない。

    「でも、強豪校に行けば大好きなバスケがたくさんできるんじゃないの?」

    バスケ漬けだってお兄ちゃんも言ってたし…

    お兄ちゃんはバスケの強豪校の高校二年生。

    「だから!俺は大好きなバスケよりももっと好きなもん見つけたんだよ!」

    バスケより好きなものがこの人にあるの?
    バスケしかしてこなかったのに。

    「俺はお前と離れたくないんだよ。お前の事が一番好きなんだ。」

    「俺と付き合おうぜ。」

    きゅん

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  12. 「お前…また、告られたんだってな。」

    まぁ、毎日告られてるけど

    「好きな人に好きになってもらわないと意味ないもん。」

    でも、好きな人にこの気持ちはバレたくない。

    だって…
    「そんなこと言ってると、結婚できねぇぞ。」

    って彼は頭を撫でてくれる。そんな距離にずっといたい。

    「なぁ、お前の好きな人って誰?」

    「あんただけには言いたくない。」

    言えないよ。貴方が好きだなんて。

    「応援してやろうか?」

    なんで…私が誰と付き合ってもいいの?
    私は妹みたいだから?

    「そんなのいらない!あんただけには…あんただけには…」

    涙が溢れてくる。
    私の気持ちなんて知らないからそんな無鉄砲なこと言えるのよ!

    なんでこいつのことなんか好きになっちゃったのよ!

    「おい、泣くなよ。俺はお前だけは笑っていて欲しい。」

    「お前は俺の宝物なんだから。」

    ねぇ、それはどう言う意味?

    きゅん

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  13. 「みんな〜頑張って!」

    私はサッカー部のマネージャー。

    きっかけは幼馴染がサッカー好きでその幼馴染がサッカー部に入るって言ったから私もってなったわけだけど。

    毎日毎日暑い日の下で忙しく働いてる。

    「どうだった?俺のシュート。」

    「かっこよかったですよ。」

    今、聞いてきたのはこの部の部長。

    ちょっとお調子者だけど運動神経抜群でフレンドリー。

    そんな部長と話してると誰かに腕を引かれた。

    その相手の顔を見ると幼馴染だった。

    「先輩。こいつ俺のなんで手、出さないでください。」

    そんなこと言われなくたって私の心は貴方だけのものなんだけどね……

    きゅん

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  14. 「ばいばい…」

    今日はホワイトデーなのに…忘れてたなんて。

    楽しみにしてたのに。

    私達は付き合って一年半。

    去年も忘れられた。

    もしかして、本当は私のこと好きじゃないの?

    そんなネガティブになる。

    「そんな落ち込むな。」

    落ち込むなって…私の気持ちも知らないで。

    「だからごめんって。」

    そして、耳元に顔を近づけてきて、

    「明日、デートしに行こうな。」

    そんな単純じゃないって思うけど、誘われたことが嬉しすぎる。

    明日が楽しみだな。

    きゅん

    3

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  15. 「ねぇ、先輩。」

    委員会で一番仲がいい後輩が話しかけてきた。

    「これ、バレンタインのお返しです。」

    そっか、今日はホワイトデーだ。

    「ありがとう。」

    「先輩…やっぱり二歳差は大きいですかね?」

    二歳差…

    「私はありかな。」

    「じゃあ先輩!俺の事男として見てください。」

    可愛い弟のような後輩がかっこよく見えた。

    そんなこと言われたら意識するに決まってるじゃん。

    きゅん

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  16. 「お菓子ありがとう!」

    なんでお菓子をくれたのかはわからないがこいつの手料理は美味しい。

    「お前、今日が何の日だか知らないのか?」

    今日ってなんかあったっけ?
    誕生日?いやいや、とっくのとうにすぎたし…
    私は首を傾げるとため息をつかれた。

    「今日はホワイトデーだ。」

    ホワイトデー…
    「今日だったんだ…それで…ありがとね。バレンタインでたくさん貰ってると思うから大変だね。」

    めっちゃモテるからね。
    またもやため息をつかれた。

    「バレンタインはお前からしか貰ってない。」

    なんで?もしかして…誰からも貰えなかった…モテないのか?

    「来年はもっとたくさん作ってあげるからね。」

    チョコ好きだもんね。

    (いつになったら俺の気持ちに気づいてくれるんだ?素直に好きって言いたいんだよ)

    彼の気持ちに気づかない鈍感女子と、長年の片思いをしてるのイケメン男子の恋物語はまだ、始まらない……

    きゅん

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  17. 私は重い扉を開けて屋上に入った。

    部活の先輩に呼び出されたのだった。

    先輩はスポーツ万能で容姿端麗。生徒会長だって務める。そんな凄い人。ファンクラブもあるらしい。

    「先輩?どうしたんですか?」

    私は先輩に近づいて尋ねた。

    「バレンタインのお返しと思ってね。」

    律儀な人だな…私は部活の人全員にあげたから。本命だってことはバレてないはず。貰った人全員に返してるのなら大変だな。

    「ありがとうございます。」

    私は笑顔で言うと、耳が少し赤かった。

    「ねぇ。それ渡した意味わかってる?」

    意味?私は首を傾げると先輩はため息をついた。

    「俺は今日、君にしかお返しを渡してない。」

    それって…

    私は先輩を見つめた。

    自惚れていいかな?

    少しの期待を持ってもいいのかな?

    「君のことが好きなんだよ。」

    きゅん

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  18. 「先生おそーい!」

    私達は生徒と先生の関係。でも、学校には秘密に付き合ってる。

    「ごめんって。」

    私は頬を膨らませる。
    あと、10分で下校の時間になっちゃうのに……先生は手ぶらだった…

    最悪……
    「今日はホワイトデーなのに……」

    今日はとても楽しみにしたのに……
    他の子は彼氏からネックレスやアクセサリーなどもらっていて嬉しそうだった。

    別に、高いものじゃなくていいの……なにか、先生との思い出になるのが欲しかっただけなのに……

    私はカバンを持って帰ろうとすると、先生に名前を呼ばれた。
    先生の方を向くと先生の前には小さな箱が置いてある。

    「バレンタインのお返し……ホワイトデーだってのも知ってた……」

    箱の中身を見てみると先生のつけている香水があった。

    「女心わかんねぇんだよ。」

    私の髪をクシャッと撫でた。
    これは先生の照れ隠しだ。
    こんな、不器用なところも好きなんだよね。

    きゅん

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