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  1. 6件ヒットしました

  2. 「はあ、はあっ…!ごほっ!」

    私、真美は重い喘息持ち。
    だからいつも吸入器を持ち歩いてるんだけど、今日に限って忘れてきちゃった…。

    「ねえ、あの子大丈夫なの?」

    「助けた方がいい…?」

    座り込む私を見て、周りの生徒はザワザワと騒ぐだけだった。
    苦しくて苦しくて、自力で歩くこともできない。

    (お願い、誰か助けて…!)

    フワッ

    心の中で助けを求めたその時、私に何かがかけられた。
    驚いて顔を上げると、1人の男子生徒がいた。
    …かっこいい。

    「辛かったよね。もう大丈夫」

    彼は笑ってそう言うと、私をおんぶして学校の方へ歩き出した。
    私にかけられたのは、彼のブレザーだった。

    「はあっ…あの…げほっ」

    「無理しないで」

    ……すっごく優しい。
    周りの人は見てるだけだったのに、この人は真っ先に助けてくれたんだ。
    そう思うと、胸の奥がキュッと痛くなった。
    こんな人、初めてだ……。

    きゅん

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  3. 「ごほっ、ごほっ!っ、はあっ…」

    私、真美は重い喘息持ち。
    だからいつも吸入器に持ち歩いてるんだけど…。

    (今日に限って忘れてきちゃった…)

    「えっ、大丈夫なのあの子」

    「助けた方がいいの…?」

    周りの生徒は座り込む私の様子を見てザワザワするだけだった。
    苦しくて苦しくて、自力で歩くこともできない。

    (お願い…誰か…!)

    心の中で助けを求めたその時。

    フワッ

    (…え…?)

    何かが私にかけられた。
    驚いて顔を上げると、1人の男子生徒がいた。
    ……イケメンだ。

    「辛かったよね。もう大丈夫」

    彼はそう言って笑うと、私をおんぶして学校の方へ歩き出した。
    私にかけられたのは、彼のブレザーだった。

    「あの…げほ、げほっ!」

    「無理しないでね」

    …すっごく優しい。
    周りの人は見てるだけだったのに、この人は真っ先に助けてくれたんだ。
    そう考えると、胸の奥がキュッと痛くなった。

    きゅん

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  4. みんなが来るまでの美術室で、先輩と2人きりの1時間が私の密かな楽しみだ。
    洸先輩は、かっこよくて何でもできる完璧な人。
    私はちらっと洸先輩を盗み見た。

    「なんか遠いなあ…」

    「何が遠いの?」

    「それは洸先輩です…。…!?」

    洸先輩!?
    いつの間にか先輩が近くにいて、私の独り言が先輩の耳に拾われたようだ。

    「なんで俺?結構近くにいるじゃん。ほら」

    そう言って先輩はますます距離を詰めてくる。
    近い近い近い!

    「いやっ、物理的にではなく…」

    「心理的に?」

    「そっ、そうです!」

    まさにそれ!

    「…森さーん。さすがに俺傷つくよー?」

    「えっ!?」

    私、先輩を傷つけてしまった…?

    「はあ…せっかく俺がその心の距離を縮めようと頑張ってたのに、森さんはそれを遠いって」

    「ーーっ!」

    先輩は、心の距離を縮めようとしてくれていたんだ。
    ……今度は、私から距離を縮めていこう。

    きゅん

    2

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  5. 今日も私は、"かわいい"を追い求める。

    「日向きゅんっ!」

    ガハッ

    「うお!?ちょ、離れろ空姉っ」

    「照れてる顔もかわいーっ!」

    私の1こ下の幼なじみ、日向くんは今日もかわいいです♡

    「よ、出たな夫婦!」

    すると、日向くんの親友の智くんがからかってきた。

    「夫婦じゃねえし!てかもう休み時間の度に1年の教室まで来て抱きつくのやめろ!」

    「やだよ!これが私の生きがい…!」

    「うざいわ!」

    そしてべりっと剥がされた。
    うう…日向くんは今日も冷たいです。

    「空さんいつもかわいそ〜」

    「智くん…」

    いい子、こんな私を慰めてくれるとか…。

    「じゃ、今日は日向じゃなくてオレと帰りません?」

    「え?」

    すると、日向くんから真っ黒いオーラが出てきた。

    「どういうつもり、智…?」

    「じょ、冗談だから!」

    なんか、いつもの日向くんとは違うような…。
    気のせいでしょうか?

    きゅん

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  6. 「雪くん、今日も来たよ」

    雪くんが亡くなって、1年が経つ。
    名前の通り雪みたいに儚げな雰囲気を持つ男の子だった。
    そして、今でも私の好きな人。
    いつものようにイスに座ってピアノを弾き始める。
    雪くんに教わって、私が唯一弾ける曲、雪くんが一番好きな曲。
    私は今でも雪くんが好き、大好きなんだよ。
    涙が一粒だけこぼれた。

    「ねえ、それなんて曲!?」

    私は驚いて固まった。
    目の前に、無邪気に笑う明るい笑顔があった。

    「ごめん、わからない。題名がないの、この曲」
    「そうなの?俺この曲好きだな」

    彼はそう言うと懐からバイオリンを取り出して弾き始めた。
    ピアノとはまた違う、透明で力強い音色。
    私は驚いて頰を紅潮させた。

    「すごいね、バイオリンが弾けるなんて!」
    「ありがとう。俺、太陽!転校なんだ。よろしく!」

    雪くんとの思い出の音楽室で出会ったのは、太陽みたいに笑う男の子だった。

    きゅん

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  7. 「雪くん…。また、今日も来たよ」

    雪くんが亡くなって、もう1年が経つ。

    名前の通り、雪みたいに儚げな雰囲気を持つ男の子だった。
    そして、今でも私の好きな人。

    いつものように私はイスに座り、ピアノを弾き始める。
    私が雪くんに教わって、唯一弾ける曲、雪くんが一番好きな曲。

    私は今でも雪くんが好き、大好きだよ。
    涙が一粒だけこぼれた。

    「…ねえ、それなんて曲!?」

    私は驚いて固まった。
    目の前に、無邪気に笑う明るい笑顔があった。

    「…わからない。題名がないの、この曲」

    「そうなの?俺もそれ弾いてみたい!」

    彼はそう言うと、懐からバイオリンを取り出し弾き始める。
    意外、バイオリン弾けるんだ…。
    ピアノとはまた違う、透明で力強い音。
    すごい…。
    私は頰を紅潮させた。

    「俺、太陽!転校生なんだ。よろしく!」

    雪くんとの思い出の音楽室で出会ったのは、太陽みたいな男の子だった。

    きゅん

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