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休校が続く今。
外に出なきゃなぁ。運動しなきゃなぁ。
と思う今日この頃。
私、瑠愛は運動不足を感じていた。
『ねぇ、一緒に走りに行こうよ』
メッセージアプリで、文哉を誘う。
中学の時に仲良くなって、実は私の好きな人。
後日、近くの場所で待ち合わせて、一緒に走った。
付き合ってるわけじゃないし、文哉も私のことをなにも思ってない。
だけど、こうやって隣に入れる時間が幸せなんだ。
私の家の近くにある公園に寄って、少し話した。
「すぐ息切れてんじゃん」
「うるさいなぁ」
運動不足を痛感した私。
だけどすぐには帰りたくなくて。
まだ行く!と言って結局1時間くらい走ったり休んだりを繰り返した。
「じゃあ、今度は家待ち合わせでいいよ」
また、と手を振る君を、見えなくなるまで見送った。
この関係が好きなんだ。
もし気持ちを伝えたら、崩れてしまう。
私と文哉の関係は、これ以上でもこれ以下でもない。
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隣を歩くあたしのイケメン幼なじみ。
恭平はいつでもかっこいい。
だけどクールで、女の子たちに対する態度が冷たい。
もう少し優しくしてあげればいいのに。
好きな子でもいるのかな?
この間バレンタインが終わって、あっという間にホワイトデー。
恭平はいっぱいもらってたから、返すの大変だろうな…。
あたしは幼なじみだから毎年あげてるけど、いつもしっかり返してくれる。
「送ってくれてありがとう。じゃあね」
家の中に入ろうとすると、後ろから抱きしめられた。
「えっ…」
「ん。これやる。おいしかったありがと」
恭平の手には紙袋。
「ホワイトデー。今年はお前にしかやらない」
それって、期待してもいいの…?
紙袋を受け取って、正面から向かい合う。
「あたしはいつだって、恭平にしかあげてなかったよ」
俯いて言ったけど、きっと赤い顔は見られた。
チラッと恭平をみると、同じくらい赤く染ってた。
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「じゃーん!今日はれおくんのためにお弁当作ってきました〜」
パカッとお弁当箱の蓋を開けて中身を見せる。
私、莉央の彼氏・怜央くんは、学年で1番モテると言ってもいいくらいのイケメンで、さらに性格もいいという完璧人。
そんな怜央くんに3ヶ月前に告白された。
すごく驚いたけど、嬉しかった。
毎日お昼休みになるとお弁当を一緒に食べる私たち。
今日ははりきって作ってきたもんね!
「うわぁ、うまそ。莉央の弁当めっちゃ美味いから嬉しい」
そう言って私の頭をなでてくる怜央くん。
そのまま顔を近づけて
「すきだよ」
って言ってきてニコッと笑うこのずるい人は、私がこの世で1番だいすきな人。
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いつもは私に冷たい幼なじみの蓮矢。
でも、今だけは…。
「蓮矢くんに近づきすぎ。調子乗んなよ」
同じクラスの女の子に呼び出され、言い放たれた言葉はこれ。生きてきた中で何回言われたことか。
蓮矢はモテるから、幼なじみとして仲良い私はもちろん嫉妬の的。絶好の標的なわけ。
でも今回は、偶然通りかかった蓮矢が直接助けてくれた。
そして今。私がいるのは、蓮矢の腕の中。
「あんなこと、多かったの?」
「え。あ、うん。まぁ、ね」
「ごめん。俺のせいで。じゃあ、彼女になれば正式だよな?」
…え?
「どういう、こと?」
顔は俯かせたまま目だけを蓮矢に向ける。
「こういうこと」
そう言ってすぐに唇に柔らかい感触があたった。
「これの反対」
少し顔を赤くしながら蓮矢が言った。
え?キス…。反対…。…すき?!
「あ、えっと。私も」
ちゅっ。リップ音が響いた。
「ばーか」
「蓮矢こそ」
2人で笑い合った。
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きゅんができる!
本当に解除しますか?