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  1. 8件ヒットしました

  2. お昼休み。あたしは静かに読書をする予定だった。

    なのに、なのに…

    「何読んでんの?」

    ひっ……
    誰?

    顔を上げると、見慣れた幼なじみの顔があった。

    「うひゃ!」

    びっくりしたものだから、ここは図書室だというのに悲鳴をあげてしまった。

    彼も読書が好きで、度々この図書室にやって来る。

    「こーら。静かにしないと。」

    お前が驚かせたんだろ!?

    言いたくても、言えなかった。

    だって…

    (これはズルいよ……)

    か、可愛い…

    神様、なんでこんな人にこんな表情を与えたのですか??

    あたしの、大好きな幼なじみの表情に胸がキュンとなった。

    きゅん

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  3. 「嫌だ。海と離れたくない…」
    卒業式が終わったあと、私と海は教室にいた。
    みんなは外にいるけど、私は海に言いたいことがあったからまだここにいる。
    「うん…」
    「私、海のことが、海のことが好き。」
    「柚葉…」
    「だからっ、だからっっ…」
    顔が熱い。
    私の頬に涙が伝う。
    「まだ一緒にいたい」
    海の顔をちゃんと見る。
    「俺も。でも、別の道を進まなきゃいけない。高校卒業しても、最期までお前が生きていたら俺はそれでいい。」
    わっと私は泣き出した。
    高校卒業しても最期まで生きる?
    私はあと1年しか寿命がない。
    同じ道じゃ、ダメなの?
    告白して、今よりもっと近い存在にしたいって思ったのに。
    「私の寿命、分かってんの…?」
    「うん。」
    「あと、1年しか生きられないんだよ?
    あと1年で死ぬんだよ?」
    「うん。柚葉には2年でも3年でも生きて欲しい。」
    「バカ…。」
    「好きだよ」
    それから私は2年、生きた。

    きゅん

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  4. (今年もくれなかったなぁ)
    バレンタインデーが1ヶ月過ぎた。
    気になる子はいる。でもその子からチョコをもらった記憶はない。
    「ほら、ちゃんと集中しなさい!」
    先生、好きな人が出来たらどうすればいいですか?
    「はーい」
    「優、画用紙……」
    「あっ……」
    見ると、無意識なのか、鉛筆でミミズみたいに描いていた。
    「みっ、ミミズだw」
    「ん?ひゃぁ!」
    上を見上げると“気になる子”がいた。
    「優ってぼーっとしてる時、何考えてんの?」
    『君のことだよ』なんて言えないよ!
    「ほら、松村さん、席に座って!」
    「はぁい」
    郁ちゃんはポニーテールを揺らせながら自分の席に座った。
    可愛い……
    好きだな……

    僕からチョコ、渡しちゃいたいな。

    きゅん

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  5. 「なーに、一日遅れ?」
    「ごめんなさいねぇ一日遅れで」
    今日は二月十五日。
    バレンタインデーの一日後。
    学校には持って行けないけど、こっそり持ってきちゃったんだ。
    でも昨日は塾があって渡せなかった。
    「ま、いいやカンシャカンシャ」
    「なんか説得力ないんやけど」
    「ありがとう」
    「You are welcome」
    「なぜに英語」
    「私の頭の辞書には『気分』という言葉があるんです。」
    「そうですか。」
    そんなふうにして、
    ───彼は私があげたチョコを頬張りながら
    一緒に帰った。

    きゅん

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  6. 「ねぇ、書けた?」
    「あんたのせいで全然!」
    くそぅ、あんなこと言わなきゃよかった。

    事の発端は先週。
    『お前って本読んでるくせに語彙力ねーよなー』
    そしてあたしはカッとなって、
    『はぁ!?語彙ゼロのあんたには言われたくないね!!』
    『だったらさ、なんか本、書いてよ』
    そして出来っこない事を引き受けてしまった。

    「くそぅ」
    そしてやっと完成したのは、卒業式の一週間前だった。
    「ほら優!出来たよ!」
    「お!ほんとに完成させるなんて思ってなかった!!」
    「失礼ね!!」
    「また読むよ」
    そう言って彼はあたしの頭に手を乗せ、
    髪をくしゃくしゃにされた。
    「あいつ、、、!」
    思わせぶりなことばっかやって、
    ずるいんだよ!!!

    きゅん

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  7. やばい
    先輩が、
    すぐ近くに。
    「やっぱ、桜中凄いね!」
    「は、はい!!」
    声が裏返ってしまった。
    でも、桜ヶ丘中学校の演奏はすごかった。
    「クラ、多かったですね…」
    「うんうん!大編成はやっぱ、響きとか部員とか全然違うよね!」
    「はい!」
    私達もあんなふうに演奏したい。
    「……?先輩?家、こっちじゃないですよね?」
    「あー、いいのいいの。」
    「でもっ、」
    「いいから。ほら、車。」
    「あっ……ありがとうございます
    「だからだよ。」
    「え?」
    「一人だと、危なっかしいっていうか。
    心配だからだよ」
    顔が熱い。
    きっと今、私はゆでダコみたいに真っ赤になっているはずだ。
    「ふふっ可愛いなー菜々は。」
    「やめてください、先輩」
    「やめないよ〜」
    そう言って先輩は私の手を握ってきた。
    私は、振り払おうとしないで、素直にそれに従った。
    「可愛いな〜」
    私の顔は、真っ赤になるばかりだった。

    きゅん

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  8. 「はい、友チョコね!」
    そう言って私は、悠輝に友チョコを渡す
    ───はずだった。
    「お、サンキュ。お前のやつ、毎年うめーから。待ってた。」
    「へへっ。ありがとう」
    「でもさ、なんでいっつも友チョコだーっつって渡してくんの?そろそろ飽きたんだけど。」
    「だって、本命でもないし。」
    「ふーん。本命、期待してたのにね。」
    「えっ、ねぇ、冗談?」
    「違う。ほんとにお前が好きなんだ。」
    え、嘘?イマナントオッシャイマシタ?
    「え、あ……ごめんね、なんか……」
    「別に謝らなくていいけど。……来年も待ってるから。」
    「うん……」
    そう言って彼は、家の中に入って行った。
    その時に見えた悲しそうな、困ったような表情が私の目から焼き付いて離れなかった。

    きゅん

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  9. 私たち吹奏楽部は、空いている教室を使わせてもらうことが多い。
    今日も一日練で、二年生教室を使わせてもらっていた。
    ──ガラガラッ
    ドアが開いた。
    誰だろうと向こうを見ると、快斗──私の幼なじみであり、彼氏がいた。
    「ゆーずっ」
    「快斗。どうしたの?」
    「いや、一緒に合わせたいなと思って」
    「そっか。どこ?」
    「Gのとこ」
    「おっけー」
    快斗はそう言ってサックスを構える。
    彼はサックスを吹いていて、1年生の私でも今までより上手くなっているとわかる。


    「上手くなってんじゃん」
    「そう?」
    「うん!」
    「良かったー。ありがとう」
    「どういたしましてー。」
    そう言って彼は私の頭をクシャッとさせて教室を出て行った。
    (今日は上手く結べてたのにな)
    快斗のせいで髪がボサボサになった。
    後で言ってやろう。
    でも、今までより彼のことが好きになってしまった。

    コノヤロー!

    きゅん

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